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鉛と配管工

またブログの更新が遅くなり失礼しております。

スペイン語の職業の語彙の中で、plomero という語を習いました。 英語ではplumber (配管工、水道業者)です。

plomero は plumber の cognate (他言語の同語源語) で形が似ているので覚えやすいのですが、最初に聞いた時には pomelo にも似ているなあと思いました。

pomelo は、grapefruit に近いと思いますが、日本ではポメロという名前で売っているのかどうか覚えていません。 グレープフルーツよりも少し大きい果物ですね。 

夫とそんな話をしていると、plumber の語源の話になり、鉛という語と関係があると聞きました。

元素周期表の中の lead (鉛) は覚えた記憶もないのですが、調べてみると 82番 Pb という記号が載っています。

ラテン語で plumbum = lead となり、plumber は、ラテン語 plumbarius = worker in lead から来ており、鉛を扱う職人という意味の語のようです。

夫は水道管に鉛が使われていたからだろうと言います。

plumber はスペルや発音に注意すべき語ですが、語源についてはあまり考えたことがなかったので、久しぶりに元素周期表を眺めつつ、また一つ勉強になりました。

ところで、pomelo の方は、もちろん鉛とは関係なく、ラテン語 pomum = fruit, apple と関係するようです。古英語では apple を表す語はりんご、また果物全般を意味していたようです。

フランス語では pomme はりんごで、pomme de terre = 土の中のりんご→ じゃがいも となりますね。

私が知らないだけで、言葉には小さな歴史が詰まっているんだろうなあと改めて思いました。


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リラックスすることも大事なこと

毎日あっという間に過ぎてしまい、またブログ更新が遅くなり申し訳ありません。 

先日送られてきた友人からのメールの中に、なるほどなあと思ったことわざがありました。

彼女は私たちが香港に住んでいた頃の夫の同僚で、今も香港に住んでいるのですが、リタイア後も数々のアクティビティをこなしながら、最近は新しい仕事も見つけたようで、さらに忙しい日々を送っていたようです。

知らないうちに無理をしていたのかもしれず、コロナは陰性だったようですが、ちょっと体調をくずしてしまったようです。

そこで、次のことわざです。

If you don't pick a day to relax, your body will pick it for you.
(自分でリラックスする日を選ばないと、体がリラックスする日を選んでしまう。)

その通りだなあと思います。

夜ふかしして本を読んでしまうこともありますが、昼間に眠くなることもありますね。 

そして無理をし続けていると、病気になってしまうこともあるということですね。

working hard することと relax することのバランスを保ちながら健康に暮らしていきたいものですね。



お酒を飲む順番

私は大学の近所に住んでいるのですが、St. Patrick's Day (聖パトリック祭) の頃には学生たちがパーティをしたりお酒を飲むことが多く、町が少々騒がしくなっていました。

夜には白い馬に乗った state trooper (州警察官) がパトロールしているのも窓から見えました。

二日酔いにならないように、お酒を飲む順番について次のような言葉があると夫から聞きました。

Beer before liquor, never been sicker. Liquor before beer, you' re in the clear.

(ビールを飲んでからウィスキーなどの蒸留酒を飲むほど気分が悪くなることはない。 ウィスキーなどの蒸留酒を飲んでからビールを飲むのは問題がない。)

韻を踏んでいてリズミカルでいいですね。

強いお酒を先に飲む方がいいということですね。

実際には飲む人の体質や飲む量にもよるでしょうし、この言葉が正しいのかどうかは分かりませんが英語話者の間では知られているようです。

調べていると、次のような言葉もありました。

Grape or grain but never the twain.
(ワインかビールどちらかにして二つ一緒に飲むのはだめだ。)

grape (ぶどう)→ワイン、grain (穀物)→ビール、twain → two の古語 ですね。

これらの folk wisdom (民衆の知恵、世間の知恵) を頭の片隅に入れておくのも悪くないですね。


フィーナム

先日は WBC 侍ジャパンの準決勝、決勝の試合を見て感動しました。 才能ある人たち同士の素晴らしい試合でしたね。

私は普段はメジャーリーグの試合はあまり見ないのですが、これを機会にちょっと見てみようかなと思ってしまいました。

佐々木朗希投手のことを、解説者が 21 year-old phenom と言っていました。

phenom と見ると、phenomenal (驚くべき、驚異的な) という形容詞と関係があるのは分かりますが、耳から入るとまったく別の語のように聞こえました。

phenom (fínɑ̀m ) フィーナム*

phenomenal (fənɑ́mənəl) フェノメナル

phenom の定義は次のように載っています。

One who is extremely talented, able, or skilled; specif., in sports, a young, exceptionally gifted or promising player.
(非常に才能、能力、スキルがある人で、特にスポーツにおいては若くて並外れて優れた前途有望な選手のこと)

phenomenon (奇才、逸材、驚異的な人) という名詞もありましたね。

phenom は、phenomenon の短縮形で、a person of phenomenal ability ということですね。

語源辞書には phenom は、U.S. baseball slang だと載っていました。

baseball phenom の佐々木選手の今後も楽しみです。


* phenom はイギリス英語では finɔ́m フィノムとなり、他の発音の仕方もあるようです。


大きいことはすばらしい?

Eat'n Park というレストランのコマーシャルで whale (鯨) という単語が次のように使われていました。

whale of a cod fish sandwich
(非常に大きい鱈フィッシュサンドイッチ)

パンからはみ出るような大きな鱈のフライのサンドイッチがテレビに映っていました。

(a) whale of a は、 exceptionally large (非常に大きい) という意味で使われるようです。

そして、先日近所の図書館のイベントの案内がメールで送られてきたのですが、その中に次のように書かれていました。

Whether you are Irish or Irish for the season, it's going to be a whale of a time.
(あなたがアイルランド人でも、また今のシーズンだけアイルランド人でも、すばらしい時間となるだろう。)

図書館のイベントルームでアイルランド音楽のコンサートがあったようです。

3月17日は St. Patrick's Day でアイルランドの守護聖人をお祝いする日ですが、アメリカでは多くの人が緑の服を着てパーティに出かけお酒を飲んで楽しむ日という感じです。

a whale of a time は、great time (すばらしい時間) という慣用句ですね。

We had a whale of a time.
(私たちは非常にすばらしい時間を過ごした。)

a whale of a は、①非常に大きい ②非常にすばらしい という意味で使われるということですね。

そう言えば、great という語も 「量や規模が大きい」 「すばらしい」 という両方の意味がありますね。

通常を超えるスケールということで、すばらしいということへとつながっていくのでしょうか。

鯨のようなスケールのすばらしい時間を過ごしてみたいですね。


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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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