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ルッコラ

しばらくスペイン語の勉強をさぼっていたのですが、最近ラジオ講座を聞き始めました。

外国語を習い始める時には、新しいことをひとつひとつ覚えていくわけで、自分がまた子供にもどったような新鮮な気持ちになります。

スペイン語講座を聞いて、そのすぐ後にフランス語講座が続くので、ついでに聞くことにしています。

そこで、野菜を買う場面の会話があり、roquette (ロケット)という野菜名が出てきて、日本語では、「ルッコラ」 と訳されていました。

私は、roquette もルッコラも聞いたことはあるものの、よく分からなかったので、後で調べると、arugula (アルグラ)のことだったのですね。

アメリカでは、arugula と呼びますが、違う名前で呼ばれると分からないものです。

サラダなどに入れるとおいしいちょっと苦みのある葉野菜ですね。

ルッコラという意味の語 roquette、arugula、rucola、そして rocket を整理してみようと思います。

roquette (フランス語)
イタリア語 ruca (キャベツのようなもの)の小型形 rochetta (rucola のイタリア北部の方言)が語源

arugula (アメリカ英語)
rucola と言う場合もあるが、イタリア系アメリカ人の多くはイタリア南部出身で、rucola の方言である arugula がアメリカで広まる。

rucola (イタリア語)
イタリアの標準語で、日本語ではこれをカタカナにして使う。

rocket (イギリス英語)
上記フランス語の roquette 経由でイギリスに伝わり、rocket となる。

そして、気になるのが、宇宙へ行くためのロケットとの関係ですね。

こちらは、イタリア語 rocca の小型形 rocchetto = bobbin (糸巻き) が語源のようで、円柱形という形からそう呼ばれるとのことです。

イギリス英語では、ルッコラもロケットも rocket なのですね。 

arugula salad と言うよりも、rocket salad と言う方が楽しい感じで、野菜嫌いの子供にもいいかもしれないなあと思いました。。


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見せるための sport ?

インターネット記事を読んでいて、あれっと思った言葉の使い方がありました。

Men's wearhouse というアメリカにあるフォーマルな紳士服のお店が破産申請をしたという記事で、次のような見出しを見つけました。

Men's wearhouse files for bankruptcy as men sport sweats over suits.
(メンズウェアハウスは、男性たちがスーツよりもスウェットシャツを着るということで、破産申請をする。)

これも、コロナの影響ですね。

在宅勤務が多くなって、スーツを着るのも買うのも必要なくなってしまった人が多いのでしょうね。

ところで、こんな風に sport を wear (着る)という意味で使っているのは、あまり見かけないように思って調べてみました。

sport は、古フランス語 desporter が語源だそうで、des = away + porter = carry で、carry away (運び去る)という意味があったそうです。

carry away the mind from serious matters (深刻なことから、精神をさらっていく) ということのようです。

そこから、amuse oneself (気晴らしをする、楽しむ)ということになり、スポーツということになるわけですね。

でも、それがどうして wear の意味でも使われるのでしょう。

sport は、18世紀ごろまでは、display publicly (公の場で見せる)、act (演じる)という意味で、演劇の分野で使われていたようです。

なるほど、そういうことから、見せるという意味での wear なのでしょうね。

日本語に辞書には、「見せびらかす、見せびらかすために着る」 という訳も載っています。

服を着るというのは、周りの人の目を意識して、服を display しているという感覚もあるのかもしれませんね。

次のような例文もありました。

Back in the 1960s he sported bellbottoms and long hair.
(かつて1960年代には、彼は、ベルボトムをはいて、ロングヘアだった。)

そう言えば、tattoo も、wear a tattoo (入れ墨をしている) と言いますが、He sports a new tattoo. と言うと、その入れ墨が他の人に見えるということですね。

コロナで家にいることが多くなり、服装もカジュアルに、そして女性はお化粧も簡単に済ませたり、ノーメイクになってしまったり、様々な分野で影響があるようですね。


お茶を入れる

私は、朝食の時には、いつもお茶を飲みます。 緑茶の時もあれば、紅茶の時もあります。

最近飲んだ紅茶のティーバッグの包みに、Brew for two minutes. と書いてありました。

brew という語は知っているので、気に留めていなかったのですが、ふと、お茶が出るまでしばらく置いておくという意味の steep という語を思い出し、brew とどう違うのだろうと思いました。

brew と言えば、「醸造する」 という意味もあり、beer brewery (ビール醸造所) のように言いますね。

steep は、形容詞で、「険しい、急な」 という意味もあり、climb a steep hill (急な坂を登る) のようにも使えますが、動詞としては、「物を液体に浸す」 という意味があります。

steep tea leaves in boiling water (お茶の葉を熱湯に浸す)

brew は、どうでしょう。

次のような定義を見つけました。

① Make (beer) by soaking, boiling, and fermentation.
(浸したり、沸騰させたり、発酵させることにより [ビールを] 作る。)

② Make (tea or coffee) by mixing it with hot water.
(お湯と混ぜることにより [お茶やコーヒーを] 作る。)

steep は、次の定義のようにお湯である必要はないようです。

Soak (food or tea) in water or other liquid so as to extract its flavor or to soften it.
( [食べ物やお茶を] 風味を引き出したり軟らかくするために、水や液体に浸す。)

The chilies are steeped in olive oil.
(チリペッパーを、オリーブオイルに浸している。)

brew は、語源を調べると、boil や bubble を意味するようで、make (a drink) by boiling (沸騰させることにより [飲み物を] 作る)ということのようです。

brew は熱を伴うわけですね。

ティーバッグに書いてあった Brew for two minutes. は、熱湯を入れてお茶が出るまで2分待つということなのですね。

steep は、お湯を入れてからお茶が出るまで浸すということに焦点がある感じですね。

brew も steep も同じようにお湯と混ぜてお茶を入れることに使える語ですが、brew の一部が steep と言えるのかもしれませんね。


汗をかく

長い梅雨が明けて、本格的な夏ですね。

先日、夫の伯母から届いたカードの中に、伯母が住んでいるミネソタ州の地方紙の一部が一緒に入っていたので、目を通していました。

次のような小見出しからも分かるように、ミネソタ州も暑いようです。

July in Minnesota jumps from baking to broiling
(ミネソタの7月は、オーブンで焼かれるような暑さから直火で焼かれるような暑さへと急に変わる。)

broiling summer sun (焼けつくような夏の日差し、しゃく熱の夏の太陽) のような表現もあります。

暑いと、誰でも汗をかきますが、記事の中に、次のような表現が載っていて、おもしろいなあと思いました。

Men will sweat. Women will glow. Dogs will pant.
(男は汗をかく。女はほてり輝く。犬は、ハアハアと息をする。)

犬は汗をかかないようですね。それで、pant (ハアハアと息をする)して、体温を調節するのですね。

pants と複数形になると、「ズボン」 になりますが、イギリスでは、「下着」 の意味になるそうです。

一字違いで意味は大きく変わりますね。

Women will glow. と言うと、きれいな上品な感じでいいですね。

glow in the dark (暗闇で光る) のように使うこともありますが、「顔や体などが紅潮する、ほてる」 という意味もあります。

私などは、家で掃除機をかけただけで、汗だくになってしまい、glow と言うよりも、sweat の方がふさわしいように思いますが、sweat について調べていると、次のような言い回しを見つけました。

Horses sweat, men perspire, and ladies glow.

perspire について、以前に書いた記事はこちらです→sweat と perspiration

sweat も perspire も同じことを意味しますが、昔は、sweat は動物に使い、perspire は人間に使われていたようで、perspire の方が丁寧でフォーマルとも言えます。 

女性ももちろん汗をかきますが、sweat には、生物学的、または労働による汗という意味もあり、それを言葉に出して女性に言うのは失礼ということで、ladies glow のような言い方があるのでしょうね。

汗をかいて、服の色が変わってしまったりすると、lady とは言えなくなってしまいますね。 せめてハンカチを持ち歩いて、常に汗をふいて清潔に努めなければと思ってしまいました。。


disservice から考えたこと

コロナワクチンについてのNBCの記事の中で、 disservice という語にひっかかってしまいました。

.... anyone hyping a medical breakthrough before 2021 was doing a grave disservice to the public given the inherent challenges of developing and administering a vaccine.

(ワクチンの開発、投与ということに内在された課題を考えると、2021年より前に医学の飛躍的進歩があると大々的な宣伝をする人は、一般の人々に深刻な危害を与えていることになるだろうと、......)

これは、薬剤会社の社長の意見ですが、世界中がワクチンを熱望している中ではありますが、ワクチンが実際に手に入るまでには、まだ時間がかかるかもしれないので、すぐにワクチンができるから、もうマスクはしなくてもよいという考えにならないようにとの警告です。

disservice という語は、dis + service なので、service を否定するものですが、分かるような分からないような感じがしました。

定義は次のように載っていました。

an action that harms something or someone
(何か、または誰かに害を与える行動)

辞書には、「危害、ひどい仕打ち」 となっています。

service に否定語が付くと、害になるとは、service からは、かけ離れた意味になってしまうものだなあと思いました。

上記の文のように ​do a disservice to someone​/​something という形で使われることが多いようです。

The fans' rude behavior has done the game a great disservice.
(ファンの失礼な態度は、試合に大きな害を及ぼした。)

disservice の次のような定義も見つけました。

an act intended to help that turns out badly
(助けとなるつもりが、結果的に悪くなってしまうような行動)

試合を見に来て応援しようと思っていたが、結局、ファンの態度が悪くて、試合に害を与えるというように考えられますね。

ワクチンができるというニュースで安心させたいが、それにより 人々に期待させ過ぎて、マスクをする、フィジカルディスタンスを保つなどの感染予防対策がおろそかになることは結局よくないこと、disservice だということなのでしょうね。

service が助けとなることなので、それを否定し、disservice = 助けにならない → 害となるということなのでしょうね。

ワクチンを待ちつつ、感染予防対策を緩めないようにしたいものですね。 


お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語も学習し始めました。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年住み、2018年夏より、しばらく日本に住むことになりました。

日常、気になった言葉や表現について書いています。よろしくお願いいたします。

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