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冬に備える

昨日は朝の気温が1℃ぐらいまで下がり、風が冷たい季節になってきました。

How to winterize your home ということについて、テレビ番組の中で紹介していました。

自分の家をどのようにして冬に備えるかということですね。

winter を動詞にした winterize という語が使われていました。

The cars have been winterized to endure the cold Minnesotan weather.
(ミネソタの寒い天気に耐えられるように車を冬に備えた。)  のように言えます。

winterize とは、冬に備えて家に断熱材で防寒装備をしたり、車に不凍結装備をするようなことですね。

そこで、winterize があるなら、summerize (夏に備える) もあるのかと調べたらあるようですが、載せていない辞書もあり、頻繁に使われる語ではないのかもしれません。

I am summerizing a house by adding air conditioning.
(エアコンを付け加えて家を夏に備えています。)  のように言えます。

summerize と耳から入ると、同音の summarize (要約する) が浮かんでしまいますが、スペルが少し違うので気をつけなければいけませんね。

スペルは似ていますが語源は異なるようですね。

summer は、ゲルマン語系でドイツ語では Sommer のようです。 またサンスクリット語で sama は、half year (半年) という意味があるようです。

summary の方は、ラテン語 summa = whole, totality 由来で、英語の sum (合計、総計)に関するものということから要約ということになったようです。

そして、ローマ人やギリシャ人は数字を下から上に寄せて書き sum (合計)を一番上に書いたそうで、summit が 「頂上」 というのも納得できますね。

なんだか winterize から横道にそれてしまいましたが、では winter はどういう意味の語なのでしょう。

こちらはゲルマン語系で、wet season (雨の季節) ということのようです。

winterwater は同源の語ということですね。

今年は 雨や雪の多い wet な冬になるのかどうか分かりませんが、winterize をして冬を迎えたいものです。


本を locate する

図書館で借りた本が overdue (貸し出し期限を過ぎている) であるという通知メールを受け取りました。

一週間以上前の期限内に返却した本なので、何かの手違いではないかと問い合わせてみると、調べてくれて電話で返事がありました。

誰かがうっかりコンピュータ処理をせずに棚にもどしてしまったようで、本が見つかったという連絡でした。

その際に、I located the book. と言うのを聞いて、意味は分かるのですが、I found the book. ではなく、locate なんだなあと考えてしまいました。

locate は次のような定義が載っています。

to find or discover the exact position of something
(何かの正確な場所を見つける、発見すること)

to find by searching, examining, or experimenting
(探したり、調べたり、実験することで見つけ出すこと)

次のような例文も載っていました。

Police are still trying to locate the suspect.
(警察はまだ容疑者のいる場所を探そうとしている。)

We could not locate her among the big crowd.
(大変な人混みの中で彼女がどこにいるのか分からなかった。)

locallocation のように、locate は、場所に関係した語なのですね。

「人や物の場所、出所、原因などを突き止める、探し出す、見つけ出す」 という意味があります。

locate は find と重なる語ではありますが、find は道を歩いていてたまたま何かを偶然見つける場合などにも使えますね。

locate は、物や人がどこにあるのか / いるのか調べて見つけ出すということですね。

図書館員の女性は、私が返却した本が棚にもどされていることを調べて確認し、located the book となるわけですね。

余談ですが、relocate は、「転勤などで新しい場所に移住する」、また、dislocated は、「脱臼した」 という意味があります。

dislocate というのも、骨の関節がずれるということで、場所に関連した語ですね。


アウトドア派?

テレビのコマーシャルで outdoorsy という語が画面に出て、次のように言っていたように思います。

Wayfair's got just what you need to be outdoorsy.
(ウェイフェアには、アウトドア派の人にとってまさに必要なものがそろっています。)

コマーシャルの中では、家の庭に置くテーブルやいす、プールサイドのパラソルやガーデニングに必要なものからアウトドア用の料理道具など、カラフルな楽しい商品がたくさん紹介されていました。

outdoorsy というのは、カジュアルな響きですね。

outdoors + y という形ですが、outdoors は名詞でもあり副詞でもあり、そして形容詞でもあるのですが、さらに y (接尾辞)をつけて形容詞として使われています。

意味は次の通りです。

① characteristic of, or appropriate for the outdoors
(アウトドアの特性を持った、また、アウトドアに適した)

② fond of outdoor activities
(アウトドアの活動が好きな)

outdoor も形容詞で、次のように使えますね。

I am not the outdoor type.
(私はアウトドアタイプではありません。)

outdoor person も outdoorsy person もどちらもアウトドアでの活動が好きな人という意味ですが、outdoorsy は、ちょっとくだけた感じなので、雑誌やコマーシャルなどでよく使われるのかもしれません。

ふと outdoorsy があるなら、indoorsy もあるのかなと思いました。

indoorsy をタイプすると赤線が出るので正式な語ではないのかと調べると、一応オンライン辞書に載っていることもありますが、outdoorsy ほど使われる語ではないようです。

インドア派という意味では homebody という語があるからでしょうか。。

私の住んでいるペンシルバニアでは、一昨日には雪が降り、まだ寒い日がありますが、少しずつ気温も上がってきています。

私は outdoorsy type でもありませんが、これから outdoor activities も楽しめればと思います。


汚れた衣類

「汚れた、汚い」 と言う場合、dirty が一般的な語でしょうが、次のように soiled も、使われることがあります。

.... the Centers for Disease Control and Prevention (CDC) has provided guidelines for laundering soiled clothing ...
(CDC = アメリカ疾病管理予防センターは、汚れた衣類を洗濯するためのガイドラインを示した)

そして、もちろん dirty も使われています。

Wear disposable gloves when handling dirty laundry from an ill person ...
(病人の汚れた洗濯物に触れる場合は、使い捨ての手袋をはめてください)

考えてみれば、dirtsoil も 「土」 ですね。

植物を育てるための土は soil を使うように思いますが、dirt も大きな意味では間違いでもないでしょうね。

野菜やお花を育てるために必要な soil ですが、「汚す、汚くする」 という意味にもなるのですね。

The baby was wearing a soiled diaper.
(その赤ちゃんのおむつは汚れていた。)

dirty diaper、dirty clothes と言う方が一般的かもしれませんが、人によっては soiled と言う場合もあり、少しフォーマルな響きもします。

ホテルや病院などで、「汚れたシーツは、、、」 とマネージャーが指導するような場合などに soiled がより使われるのかもしれません。

次のような例文を見つけました。

Many of the pages had been soiled by the old man's dirty fingers.
(その年老いた男の汚い手によってページの多くに汚れがついていた。)

dirty も動詞として使えるので、下記のように書きかえることもできますね。

Many of the pages had been dirtied by the old man's soiled fingers.

同じ語彙を続けて使わないように dirtysoiled は交換可能な語ということかもしれません。

日本語で 「汚い、汚れた、汚れがついた」 と書き分ける程度の違いなのかなあと思いました。


グレナダ出身の隣人

近所に Torinidad and Tobago (トリニダード・トバゴ)出身の夫婦がいると、夫から聞いていたのですが、先日ちらっと話してみると、ご主人は、Grenada 出身だということでした。

発音は grənéidə で、グラネイダのように聞こえ、日本語では、「グレナダ」 と訳されているようです。

私は恥ずかしながら、このカリブ海と大西洋の間にある国のことを知らず、地図で調べると、トリニダード・トバゴの近くにある島でした。

Grenada をグラネイダと発音するのを聞いた時、グラナダと発音する方が正確なのではと思ったのですが、グラナダは、スペインの Granada で、スペルも異なります。

コロンブスが Grenada を発見したそうで、スペインの Granada にちなんでつけられた名前のようです。

なかなかややこしいものですね。

そこで、もう一つ単語を思い出して、言葉遊びとして、夫に次のようにを言ってみました。

Are there lots of grenades in Grenada ?
(グレナダには手りゅう弾がたくさんあるのかな?)

grenade は、「手りゅう弾」 で、これもスペルが似ていて何か関係があるのか気になりました。

夫は私の質問に、maybe と、興味なさそうな返事をするので、ちょっと調べてみました。

Granada という名前は、スペイン語の一般名詞としては、「ザクロ」 という意味があり、英語では pomegranate ですね。

pomegranategranate の部分が何か関係ありそうです。

pome は、「りんご」 ですが、granate は、「種のある」 という意味で、「粒子、一粒、穀物」 などの意味を持つ grain とも関連します。

なので pomegranate (ザクロ) とは、種のあるりんごという意味の語なのですね。

ついでにフランス語も調べてみると、なんとフランス語 grenade には、「ザクロ、手りゅう弾」 の両方の意味があるのです。

語源辞書によると、種がたくさん詰まったザクロが爆薬が詰められた手りゅう弾を連想させたのか、その形が似ているからそう呼ばれたのではないかということです。

英語では、grenade は、「手りゅう弾」、pomegranate は、「ザクロ」 と分けられたわけですね。

グレナダ出身の隣人に出会えたおかげで、この二つの全く関係なさそうな語につながりを見つけることができ、一人で満足しています。。


お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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