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salvage store とは?

インフレーションでスーパーで売っている食品の値段も高いなあと感じますが、ニュースを見ていると salvage store という語がありました。

salvage store とは、sell / use by date (賞味期限) が過ぎてしまったり近いもの、 damaged packaging (パッケージがいたんでいるもの)など、通常のスーパーでは売れないものを扱っているお店です。

salvage は、次のような意味があります。

save something valuable from damage, destruction, or loss
(損傷したり破壊されたり損失してしまうことから大事なものを救う)

「難破船や火災などから物を持ち出す、海難救助」 という訳も載っています。

そういうことから、賞味期限が切れそうになった食品などを救うということで salvage store ということにもなるのでしょうね。

salvage は名詞、動詞の両方で使える語です。

そう言えば Salvation Army (救世軍) という慈善事業を行っている団体がありますね。

salvation も 「救済、救助」 という意味ですが、キリスト教における sin (罪) からの救済という意味もある語です。

save も 「救う」 という意味で使われますが、save は、「節約する、保存する、確保する」 など意味の幅が広い語ですね。

salvagesalvationsave も語源は同じです。

食べられなくなる前に食品を救済するお店が salvage store で、私も機会があれば行ってみようと思います。


*現在通っている大学のスペイン語クラスの課題に時間が取られ(言い訳ですが)、ついついブログの更新が後回しになってしまい失礼しております。 
 
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fit or frail ?

Are you fit for your age or are you frail? という見出しの記事を読みました。

年齢の割に健康かそうでないかということですね。

fit は、体について言う場合は 「健康な、元気な」 という意味ですね。

これの反対として frail という語が使えるようです。

frail は、physically weak or delicate ということで 「弱い、虚弱な、病弱な」 という訳が載っており frail は weak よりも堅い語であると載っています。

frail には、「物が壊れやすい」 という意味もあり、fragile がフランス語風になった形のようです。

郵送する荷物や引っ越しのダンボール箱に 「われもの注意」 などと赤いテープを貼ることがありますが、英語では fragile ですね。

病気になったりけがをしたり、体もこわれてしまうこともありますが、素早く回復できる体でありたいものですね。

今年もブログへのご訪問、コメントなどをありがとうございました。

Wishing you all a healthy and happy 2023 !


楽しいホリデーシーズンを

スペイン語の期末試験やらクリスマス関連の用事、息子をニューヨーク州へ迎えに行ったりしている間に、ついついブログの更新が遅れて失礼しています。

クリスマスももうそこまで来ていますね。 友人からのホリデーグリーティングの中で次のような文がありました。

Hope three of you have a warm and joyous Christmas together.
(三人一緒に温かい楽しいクリスマスが過ごせますように。)

そして、息子の大学の学生生活課オフィスからのメールには次のような箇所がありました。

.....wish you a joyful holiday season with hope for a vibrant 2023
(....2023 年が活気のある年であることを望みつつ、楽しいホリデーシーズンであるようにお祈りいたします。)

同時期に、この二つのグリーティングを受け取り、joyousjoyful で何か違いはあるのかと気になりました。

楽しいと言えば、メリークリスマスの merry や happy という語が先に浮かんでしまうのですが、joy (喜び) という語もクリスマス時期によく見かけます。

夫の母は Joy と書かれた緑のスウェットシャツをクリスマスに着ていたことがあります。

joy は、フランス語 joie (喜び) から来ていますね。 そう言えば enjoy は、en = make + joy で喜ばせる、楽しむということですね。

横道にそれましたが、 joyousjoyful ですが、次のような定義が載っており、どちらもあまり違いがないようです。

joyous
full of happiness and joy
(幸せ、喜びでいっぱいの)

joyful
feeling, expressing, or causing great pleasure and happiness
(大きな喜びや幸せをもたらしたり感じたり表現するような)

また、Grammarist というサイトに次のように書かれていました。

There is no significant difference between joyful and joyous, though joyful may be slightly more commonly used to describe a person's state of joy, and joyous may be more commonly used to describe events, things and places.

(joyous と joyful には大きな違いはないが、joyful は人が楽しいという状態を述べることに使われるのがより一般的で、joyous は一般的にイベント、物事、場所について述べるのに使われることがある。)

上記のグリーティングではどちらでもいいように思いますが、楽しいクリスマス、楽しいと感じるようなクリスマスぐらいの違いでしょうか。

また辞書には joyous の方が文語的と載っています。

joyful な気分で joyous なホリデーシーズンを過ごしたいですね。


一文字で大違い

私は 5 文字の単語を当てる Wordle と Quordle というオンラインの単語ゲームを解くのが日課になっているのですが、その中に fiend という語がありました。

fiend という語を見ていると、一文字違いの friend を思い出します。

見た目は似ているこれらの二つの語は正反対の意味がありおもしろいなあと思いました。

なんとなくドイツ語系の語だなあと想像はできますが、どういう成り立ちなのか気になり調べてみました。

fiend の定義は次の通りです。

a person of great wickedness or maliciousness
(ひどく意地悪な悪意のある人)

devil (悪魔)という意味もあり、a dope fiend (麻薬中毒者) のように、~ fiend という形で ~狂という意味でも使われるようです。

fiend は古英語では feond = enemy, foe (敵)、friend は freond = 愛するものという意味の語で、どちらも動詞の現在分詞から成る語です。

fiend は hate、friend は love という意味の動詞からできた語です。

そしてオンライン語源辞書には、次のように載っていました。

"fiend" word was a Germanic analogical formation from the "friend" word.
(fiend という語は friend という語からゲルマン語を類推的に構成したものだった。)

fiendfriend は異なる動詞からできた語ですが、その歴史、成り立ちには関連があるのかもしれません。

fiend は 憎む → 敵 → 残忍な人、意地悪な人、悪魔
friend は、愛する → 愛するもの → 友人、仲間   という流れですね。

ところで、敵というと、enemy という語がありますが、fiend と同じ系統からできた foe という語もあり、enemy よりも文語的に使われることが多いようです。

friend or foe (敵味方) という表現もあります。 日本語では敵味方と敵が先に来ますが、英語では味方の方が先に来るのが普通のようです。

現在は fiend には敵という意味はありませんが、スペルも似ているので friend と対で覚えておくといいかもしれませんね。

ついでに、fiendish という形容詞には 「非常に難しい」 という意味があります。 fiendish について書いた記事は→fiendish



内側に破裂させる

先日テレビのローカルニュースの中で、ある工場が爆破解体されている映像がありました。

そのキャプションとして unexpected implosion (予期せぬ爆破解体) と画面に出ました。

explosion に対して implosion という語があるのですね。

動詞は explode / implode です。

どちらも爆発することですが、ex- (外側へ)と im-(内側へ) という違いがあります。

export (輸出) と import (輸入) の ex- im- と同じですね。

この工場の爆破 について、事前に消防署や近くの住民が知らされておらず、次回からは連絡すべきだという内容のニュースでした。

They weren't notified of an implosion at a plant on Tuesday.
(彼らは火曜日の工場の爆破について知らされていなかった。)

ただ Pennsylvania Department of Environmental Protection (ペンシルベニア環境保護局) の人は現場にいて、郡から解体の許可も得ていたそうですが、地域の住民の耳には入っていなかったということでした。

建物を解体するために爆破させるのは、外側へ飛び散るような爆発ではないので implosion なのでしょうが、そのために使う爆発物は explosive ですね。

explosive には、「爆発物」 の他に言語学上では 「破裂音」 という意味も載っています。

これに対して implosive は 「内破音」 という意味が載っています。

爆破させるには explode にも implode にも explosive を使うということですね。

また demolish (解体する、破壊する、取り壊す) という語があり、名詞形は demolition ですね。

The old houses were demolished so that the supermarket could be built.
(スーパー建設のために古い家屋は取り壊された。) のように使われます。

demolish する方法として、大型の建造物の場合は、explosive を使って implode することがあるということですね。


お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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