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クーポン券を honor する?

先日立ち寄ったペンシルベニア州のトラベルインフォメーションセンターで見かけた表示です。

Due to COVID most coupons are being honored regardless of the expiration date.

(コロナウイルス感染症が流行したため、ほとんどのクーポン券は有効期限にかかわらず利用できます。)

インフォメーションセンターには、ホテルや観光地で使えるクーポン券がたくさん置いてありますが、コロナの状況からほとんど使用されることがなかったのでしょうね。

honor は、こんな風に使うこともできるのですね。

accept as valid
(有効として受け取る) という意味があります。

In case of rain, the ticket will be honored the following day.
(雨天の場合には、チケットは翌日有効です。

また、「クレジットカードや手形などの支払いを受け取る」 という意味もあり、次のようにも使えます。

All credit cards are honored here.
(こちらでは、どこのクレジットカードもご利用になれます。)

honor roll student は、「学校の成績優秀者」 ですね。 

honor は、人に敬意を払うという意味がありますが、クーポン券やクレジットカードにも使える語ですね。

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とんでもない

なかなかブログの更新ができず失礼しております。

私はアメリカのグリーンカードを持っているのですが、昨年コロナでアメリカにもどることができなかったために、帰国居住者のためのビザ申請をしなければならなくなり、その書類集めや手続きと引っ越しの準備を平行して行っており忙しい日々を過ごしております。

何度も引っ越しをしているので、できるだけ物は買わずにシンプルに暮らしているのですが、それでも物は増えていき、いつも引っ越しの時にはその処理に困ってしまいます。

私のマンションのごみ置き場は、ソファのような大きなものもそのまま置いておけば引き取ってくれるので助かるのですが、まだ使えそうなものが捨てられているのがもったいないなあと思います。

同じマンションの友人が、次のように言っていました。

Did you see those two bicycles ? That's criminal.
(あの二台の自転車を見た? とんでもないよね。)

まだ乗れそうな自転車が捨てられていたことについて criminal という語を友人が使ったので、ちょっとドキッとしました。

criminal は、もちろん 「犯罪者、犯罪的な」 という意味なのでなんとなく分かりますが、口語体でくだけた用法では、次のような意味となるようです。

senseless、foolish、shocking、deplorable
(無分別な、ばかげた、ひどい、嘆かわしい)

次のような例文も載っていました。

It's criminal to waste so much good food.
(そんなに多くのおいしい食べ物を無駄にするなんてひどいことだ。)

criminal は、「不道徳な」 ということでもあるので分かりやすいですが、自分では使えなかった表現だなあと思いました。


見せるための sport ?

インターネット記事を読んでいて、あれっと思った言葉の使い方がありました。

Men's wearhouse というアメリカにあるフォーマルな紳士服のお店が破産申請をしたという記事で、次のような見出しを見つけました。

Men's wearhouse files for bankruptcy as men sport sweats over suits.
(メンズウェアハウスは、男性たちがスーツよりもスウェットシャツを着るということで、破産申請をする。)

これも、コロナの影響ですね。

在宅勤務が多くなって、スーツを着るのも買うのも必要なくなってしまった人が多いのでしょうね。

ところで、こんな風に sport を wear (着る)という意味で使っているのは、あまり見かけないように思って調べてみました。

sport は、古フランス語 desporter が語源だそうで、des = away + porter = carry で、carry away (運び去る)という意味があったそうです。

carry away the mind from serious matters (深刻なことから、精神をさらっていく) ということのようです。

そこから、amuse oneself (気晴らしをする、楽しむ)ということになり、スポーツということになるわけですね。

でも、それがどうして wear の意味でも使われるのでしょう。

sport は、18世紀ごろまでは、display publicly (公の場で見せる)、act (演じる)という意味で、演劇の分野で使われていたようです。

なるほど、そういうことから、見せるという意味での wear なのでしょうね。

日本語に辞書には、「見せびらかす、見せびらかすために着る」 という訳も載っています。

服を着るというのは、周りの人の目を意識して、服を display しているという感覚もあるのかもしれませんね。

次のような例文もありました。

Back in the 1960s he sported bellbottoms and long hair.
(かつて1960年代には、彼は、ベルボトムをはいて、ロングヘアだった。)

そう言えば、tattoo も、wear a tattoo (入れ墨をしている) と言いますが、He sports a new tattoo. と言うと、その入れ墨が他の人に見えるということですね。

コロナで家にいることが多くなり、服装もカジュアルに、そして女性はお化粧も簡単に済ませたり、ノーメイクになってしまったり、様々な分野で影響があるようですね。


相手役

スマホに送られてくるクイズを解くことがあります。

語彙についてのものや雑学など、いろいろですが、質問を読んでいて、質問自体よりも、その英文中の語彙の使い方が気になることがあります。

下記のような文があり、こんな風に聞くことは私にはできなかったなあと勉強になりました。

Who acted opposite Richard Gere in Pretty woman?
(「プリティウーマン」 で、リチャードギアの相手役として誰が演じたか。)

答えは、もちろん、Julia Roberts ですね。 この映画は、私も好きで、何度か観たことがあります。

この文を見て、なんとなく言おうとしていることは分かるのですが、opposite と言えば、まず、「反対(側の)、逆の(もの)」 などの意味を思い浮かべます。

opposite の例文で、次のようなものがありました。

His grandparents live on the opposite side of the street.
(彼の祖父母は道の反対側に住んでいる。)

この場合、反対側というのは、向こう側ということですね。

向こう側、向かい合うということで、opposite には、演劇用語として、「相手役(として)」 という意味があるそうです。

opposite は、ラテン語を語源とする op = in front of + ponere, = put という成り立ちで、何かを前に置くという基本の意味があるようです。

opposite の後半部分の posite は、position (場所、位置)とも語源が同じです。

Opposites attract.
(正反対同士は引き合う。)   のような文もありますが、もともとは、向き合うものや人というイメージの言葉なのですね。

そう考えると、「相手役」 という意味があるのも理解しやすくなりました。


格安

budget という語は、「予算」 という意味ですが、これが形容詞として使われるのも耳にすることがあります。

私が知っているのは、次のような言い方です。

budget hotel (格安ホテル)
budget airline (格安航空会社) 
budget travel (格安旅行)

先日、読んでいた記事の中では、budget supermarket (格安スーパー) もありました。

budget は、「予算に合った、手頃な」 という意味で、cheap (安い)ということを遠回しに言う表現のようです。

cheap と言うと、何か品質が悪いようなイメージもしますが、budget は、手頃な値段という感じでしょうか。

私も何年か前に、格安航空会社であるピーチ航空を使ったことがありますが、料金は安いのに悪くなかったという記憶があります。

でも、アメリカの budget hotel は、ちょっと遠慮したいようなものもあり、安物買いの銭失いにならないようにしないといけませんね。

格安とは、次のような定義が載っています。

価格が標準に比べて非常に安いこと。物の値打ちの割に値段の安いこと。

あまり品質が変わらないのなら、安い方がいいですね。

とは言え、値段というのは繊細なもので、cheap という語を使いたくないという感覚も分かるような気がします。

安いという意味の budget は、上記例のように、ホテルや航空会社にはよく使われていますが、どんな名詞の形容にも使えるというわけでもないようです。

また、It's a budget hotel. (〇) とは言えても、That hotel is budget. (×) とは言えず、限定的な用法のみです。

多くの人は、皆自分の予算に合ったものを買い、生活しているわけですが、慎ましく、そして時にはちょっとした贅沢もいいかもしれません。

budget airline で旅をして、luxury hotel に泊まるのもいいですね。

いつになるのか分かりませんが、そういう日がまた来ることを願わずにはいられません。


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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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