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スナップ

我が家のハサミは、安全のためにハサミの刃の部分を覆うカバーが付いているのですが、ハサミをどちら向きに差し込んでも、すっぽりと納まり、どちらか決まった方向に入れるべきなのかなあと夫に聞くと、次のように言いました。

Whichever snaps is the right way.
(パチッと音がする方が正しいやり方だ。)

確かに、一方だけ音がするので、そうなんだろうなあと思いながらも、反対でも違和感なく入ってしまうので、うまくできたカバーだなあと思いました。

こんなどうでもいいようなことから、snap という言葉も、いろいろな場面で使えるものだなあとちょっと考えてしまいました。

前に、シートベルトを締める時、カチッという音がするのは、click だと書いたことがありました。

なので、この場合も click でもいいのではないかと夫に聞くと、そうだろうなあと言います。

snap の例文を見てみました。

The branch snapped when he hung his bag on it.
(彼がかばんを掛けると、その枝はポキンと折れた。)

The door snapped shut.
(ドアがバタンと閉まった。)

The lock snapped open.
(錠がカチッと開いた。)

こんな風に、ポキン、バタン、カチッとなど、日本語ではイメージが違う音が snap で表せるようで、その音幅は広いようです。

そう言えば、スナップボタンも、パチッととめるボタンですね。

snap という語は、 Low German (低地ドイツ語)もしくはオランダ語の snappen が語源のようで、quick, sudden bite or cut (素早い、突然、噛む、切る)などの意味があるようです。

なので、次のように、動物がパクっとかみつくという意味もあるようです。

The lion snapped at the meat.
(ライオンは肉にかみついた。)

とっさに下す判断は、snap judgement のようにも言えます。

なんとなく、 snap には、速い動作に伴う音であるように感じます。

ところで、上記の例文で、ポキンと折れたと書いた時に、グリコのPocky = ポッキーを思い出したのですが、想像通り、あの名前は、ポキッと折れる音から付けた名前のようです。

アメリカのウォルマートでも Pocky は売っていますが、英語でも発音しやすいよい名前ですね。

pocky の代わりに、snappy もいいかもと一瞬思いましたが、snappy になると、ポキッという意味はなくなり、別の意味 (元気のよい、しゃれた、怒りっぽいなど)になってしまうのでだめでした。


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squeegee は、スクィージー?

シャワーをした後に、お風呂場の壁や鏡に水滴が残りますが、この水滴を拭うための掃除用具がないことに気づき買いに行きました。

お風呂場以外にも、窓を掃除するのにも使われる、先がゴムでできたワイパーのような掃除用具で、その画像は→こちらです。

これを買いに行ったのですが、すぐに見つからず、この掃除用具を、日本語で何と呼ぶのか分からず、店員さんに説明して売っている場所を教えてもらいました。

この掃除用具のことは、英語では、squeegee と言うようです。 辞書には、スクィージーと、カタカナで載っていましたが、実際に日本人が知っていて使っている言葉なのかどうかは、よく分かりません。

squeegee は、窓を拭くときのキューキューという音から生まれた言葉のようですが、英語では、その音が、スクィースクィーという感じなのでしょうね。

もともとは、もう少し柄の長い squeegee で、船員が船のデッキを掃除する道具として使われていたようです。

そう言えば、squeak という単語も、ベッドなどが、キューキューときしむような音などを表す擬音語ですね。

そして、squeegee と似たスペルの squeeze 「絞る、強く押す」という単語がありますが、squeegee のもとになった言葉のようです。

水分を squeeze するのが、squeegee ということですね。 z と g を間違えないように使い分けたいですね。

我が家では、お風呂場のカビ予防に、この squeegee が、活躍しています。。


ドアベルの音

玄関に誰かが来て、ベルを鳴らすときの音を表すのに、日本語では、「ピンポーン」というのが、一般的でしょうか。

英語では、ding dong が、最も一般的な音とされているようですが、漫画の中で、bing bong と書いてあるのを見たこともあります。

ベルの音の聞こえ方が微妙に違うのが、おもしろいなあと思います。

日本語では、学校のベルは、キンコンカンコンで、除夜の鐘は、ゴーンなどと、使い分けしていますが、これらも、英語話者の人には、ding dong と聞こえるのかなあと疑問に思いました。

夫は、除夜の鐘を聞いたことがあるので、聞いてみると、ゴーン、ドーンなどあいまいな感じです。

ドアベルは、ピンポーンと覚えているので、そう聞こえるのか、それとも音としてそう認識しているのか、よく分かりませんが、同じ音を聞いても、英語話者と日本語話者では、聞こえ方が違うというのは、おもしろいですね。
どのようなメカニズムになっているのか気になりますが、ここで、深入りする時間も能力もないので、このへんにしておきます。

ついでに、ding dong は、idiot (ばかな人)という意味にも使われる言葉です。

なんとなく、ding dong という響きが、鈍い感じがするからなのかなと思いますが、これは、私の想像にすぎません。。


ゲップ と burp

人前でゲップをするのは、欧米では、特に下品なことだと考えられていますが、家ではつい出てしまうこともありますね。

ゲップという言葉は、英語では、burp ですが、この二つの言葉について、ふと考えてしまいました。

両方とも p 音で終わり、なんとなく似ていると思いませんか。

ゲップというのは、そもそもどこから来たのか語源を調べてみると、ゲップの音だということです。

そして、burp も同じゲップの音から来た言葉のようです。

なるほど、だから音が少し似ているわけだと納得しました。 言語は違っても、どちらも音からできた単語だということで、おもしろいなあと思いました。

また、burp よりも大きい音のゲップは、belch と言います。

belch の方は、「火や煙やガスなどが噴出する」などの意味もあるようで、火山から噴出している煙や、竜の口から出ているような火も belch が使えます。

belch は、火山から勢いよく噴出しているような火やガスということで、大きなゲップを想像してしまいますね。。

今日は、あまり品のよくないゲップの考察でしたが、おつきあいいただき、ありがとうございました。。


お口くちゅくちゅを英語で言う

一年に二回、歯医者さんで定期健診とクリーニングをしてもらっていますが、アメリカの医療費は高く、毎回、虫歯がありませんようにと祈りながら行っています。

先日の健診では、幸い虫歯はなく、やれやれでしたが、歯科衛生士の人に、マウスウォッシュを使ってうがいすると歯や歯茎の健康によいと勧められました。

Swish with Listerine for 10 to 30 seconds and then spit.
(リステリンで10秒から30秒くちゅくちゅして、吐き出してください。)のように説明してくれました。

swish という単語で、まず思い出すのが、バスケットボールで、ネットの周りのリングや後ろのボードに当てずにシュートすることです。 その時ボールがネットに直接当たると、シュッという音がしますが、そういう音が swish (発音はスウィシュ)だということです。

swish は、「ヒュッ、シュッなどの軽い音を立てて動く」という意味があるうようです。

それで、「口の中でくちゅくちゅする」のも swish でよいようです。
スウィッシュとくちゅくちゅは、なんとなく音的に違うようにも感じるのですが、マウスウォッシュを口の中で音を立てながら動かすということで、swish ということになるようです。

ハエをハエたたきで、たたいたときの音も swish です。
また、A kite swishes through the air. (凧が、ヒューッと風を切って飛ぶ。)のようにも使えます。

swish は、その音から意味がついてきた単語のようです。

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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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