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aquarium について

大阪には、観光地の一つでもある海遊館という大きな水族館があり、私も何度か行ったことがあります。

水族館は、英語で、aquarium ですね。

そして、aquarium が、「水槽」 という意味でも使われることもありますね。

家で金魚を飼う水槽も、鯨などが泳いでいる大きな水槽も aquarium で、たくさんの水槽がある水族館の建物のことも aquarium です。

「金魚鉢」 という言葉があるように、小さいものは、fish bowl という言い方もあります。 また、水槽は、fish tank とも言えますね。

ついでに、fish bowl には、その姿のように、「ガラス張りの場所、どこからでも見える状態」 ということで、プライバシーがないことを意味し、次のように使うこともできます。

That politician lives in a fish bowl.
(あの政治家は、ガラス張りの生き方をしている。) 

ところで、aquarium の複数形は、二通りあります。

そのまま s を付けた、aquariums と、 もともとのラテン語形の aquaria です。

語尾 um が、a になると複数形になるという例はよくありますね。

medium → media (情報伝達手段、媒体、メディア)
datum → data (データ、資料)
bacterium → bacteria (バクテリア、細菌)

aquaria は、あまり聞いたことはありませんが、次のように言っても、文法的には間違いではないということでしょうね。

There are a lot fo aquaria in the aquarium.
(水族館には、たくさんの水槽がある。)

aquaria という言葉を使わなければいけない状況もあまりありませんが、こういう形があることは覚えておいてもよいかもしれませんね。


紙ふぶきは、複数形

私がよく見る the Big Bang Theory というコメディドラマがあります。

その中で、紙ふぶきを、まき散らしていた場面があったのですが、主人公のシェルドンが次のように言います。

Did you know the singular of confetti is confetto ?
(confetti の単数形は、confetto だと知ってた?)

confetti は、日本語にもなっているでしょうか。

confetti は、結婚式やパレードなどで、まき散らす紙ふぶきのことですね。

あまり考えたことがなかったのですが、たくさんの小さい紙切れなので、confetti は、複数形だったんですね。

そして、単数形、confetto もあったとは、初めて知りました。

シェルドンの質問に対して、ガールフレンドのエイミーが次のように答えます。

Interesting, and when do you use the singular ?
(おもしろいけど、単数形なんていつ使うのよ。)

すると、シェルドンが言います。

I am glad you asked. Amy, you have a confetto in your nose.
(聞いてくれてうれしいよ。 エイミー、君の鼻の中に紙ふぶきの一枚が入ってるんだよ。) というオチがありました。

こういう特殊な場合以外には使うことはないような confetto ですが、おもしろいなあと思いました。

confetti / confetto は、イタリア語ですが、英語の単語としてもよく使われます。

confetti cake というと、カラフルなデコレーション用の小さい砂糖菓子がちりばめられたケーキのことです。

confetti は、confection (キャンディ)と関連のある言葉で、昔は、イタリアでは、紙ふぶきの代わりに、キャンデイを投げていたようです。

そう考えると、confetti cake というのは、紙ふぶきのように見える小さい砂糖菓子でちりばめられたケーキということで、理にかなった名前だなあと思います。

シェルドンのおかげで、またよい勉強になりました。。

mitochondria(ミトコンドリア)は複数形

息子の学校の「生物」の教材をながめていたのですが、mitochondriaという単語は複数形だったんだと、初めて気づきました。

mitochondriaという単語は、マイトコンドリアと発音するようです。 では、単数形はどうなるかというと、mitochondrionです。

日本の学校で習ったときは、カタカナで覚えたので、それが単数なのか、複数なのかを気にすることもなく今まで暮らしてきましたが、このちょっとした発見をきっかけに、他の複数形のことも考えてしまいました。

普段の会話でよく耳にするphenomenal(すごい、驚くべき)という形容詞の名詞形phenomenon(現象)*の複数形も、phenomenaとなり、mitochondrion / mitochondriaと同じような不規則複数形になります。

また、虫のさなぎを意味するpupaという単語は、aが最後の文字ですが、単数形です。複数形はpupae(プーピー)となり、なかなか不規則なルールもいろいろあるようです。

よく知られているdata(データ)という単語も、実は複数形で、datumという単数形がありますが、あまりdatumが使われる頻度は少ないように思います。

こういう複数形は、特に普段の会話で役に立つわけではありませんが、英語のネイティブの人は、授業で習いながら自然に身につけていくんだろうなあと思いました。

* 意味により phenomenons という発音もあるようです。

octopusの複数形

息子が、学校の「生物」のクラスの宿題で、Food web(食物網)などのポスターをつくっていたのですが、ふと目についた言葉がありました。

タコの絵の横にあった、octopi(発音は、オクトパイ)という単語です。

今まで、タコの複数形を口にする必要がなかったことや、学校でも不規則な複数形として習わなかったように思い、はじめて知った単語でした。

octopiなんて、実際に使うのかと息子に聞いたところ、生物の先生は、そう呼んでいるとのことでした。

その後、タコの複数形のことが気になり、少し調べてみると、タコには三つの複数形があることがわかりました。
octopuses、octopi、octopodesです。 

一番受け入れられている単語が最初のoctopusesだそうですが、octopiやoctopodesも誤りではありません。

ラテン語系の単語では、--usで終わる単語が、複数形になると、-i になるということがあります。
cactus がcacti、alumnus がalumniになるのと同じです。

ただoctopusは、ラテン語系ではなく、ギリシア語系の単語なのに、誤ってラテン語系の複数形語尾がついてしまったらしく、それが広まって現在も使われているようです。それが、octopiです。

それで、本来のギリシア語系の単語につく複数形語尾がついたものが、octopodesです。
ただ、このoctopodesは、一般的ではなく、あまり使われることはないようです。

私がもっている辞書には、octopusesとoctopiの両方が載っていました。

言葉というのは、多くの人が使い出して、それが正統派になってしまうということもあるものですね。

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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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