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威風堂々

息子が幼稚園だったころ、クラスで仲良しだったお友達のハイスクール卒業ビデオを見ました。

彼はシアトルに住んでいますが、卒業式はオンラインで行われたようです。

ひとりずつ名前が呼ばれ、写真が流れ、その BGM は、アメリカの卒業式の入場行進曲として定番の 「威風堂々」 です。

英語では、Pomp and circumstance と言いますが、最初に知った時は、pomp と circumstance で、どこが 「威風堂々」 なのか、理解できませんでした。

pomp は、「儀式などの壮麗さ、荘厳さ」 という意味があるようで、ラテン語 pompa = procession (行列、行進)が語源のようです。

pompous という語もあり、arrogant (偉そうな、横柄な) という意味で、pompous person なら、「偉そうな人」 となりますが、もともとは、後期ラテン語 pomposus = stately (威厳のある、堂々とした) という意味の言葉なので、儀式などは、「堂々とした」 ということにもなるようです。

circumstance はどうでしょう。

circumstance と言えば、「環境、状況」 という意味が最初に浮かぶのではないかと思います。

circum = around、stance = stand で、周囲の事情、状況ということですね。

そして、辞書を見ていると、 formal ceremony about important occasions (重要な出来事についての正式な式典)と載っている場合もあれば、「仰々しさ、形式ばったこと」 という意味も載っていますが、古い特殊な用法で、pomp and circumstance のように一緒に使われる場合が多いようです。

The celebration was a grand display of pomp and circumstance led by the students of the school.
(その祝典は、その学校の生徒たちによる威風堂々の壮大なディスプレイであった。)

pomp and circumstance of coronation
(威風堂々の戴冠式)

Pomp and circumstance という曲は、イギリスの作曲家のエドワード エルガーが作曲しましたが、彼がイェール大学で音楽博士号を授与されて、卒業式で使用されたのが米国中に広まったそうです。

pomp and circumstance は、威厳があり堂々とした儀式を思わせ、「威風堂々」 は、いい訳だなあと思います。


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大きな古時計

「大きなのっぽの古時計、おじいさんの時計、、、、」 という歌詞で始まる 「大きな古時計」 という歌があったのですが、覚えているという方もいらっしゃるかと思います。

この歌の英語名は、My grandfather's clock と言うそうです。

どんな時計かと言うと、床に置く大型の振り子時計ですね。

そういう時計が、夫の両親の家にあるのですが、その時計のことを、義母が、This grandfather clock is.....のように話しているのを聞いて、振り子時計のことを、 grandfather clock と呼ぶのだと、今さらながら知りました。

振り子時計は、longcase clock と呼ばれていたそうですが、「大きな古時計」 という歌がヒットして、grandfather clock という呼び名ができたそうです。

そして、義母によると、grandfather clock よりも少し小さいサイズの振り子時計は、grandmother clock と言うそうです。

調べてみると、さらに小さい granddaughter clock もあるそうです。

振り子は、pendulum で、語源は、pendant (ペンダント) や pending (未解決の)などと同じで、ぶら下がったイメージの言葉ですね。

「今はもう動かない、おじいさんの時計」 という歌詞は、But it stopped short, Never to go again, When the old man died となっています。

このような short (急に)は、ちょっと難しい使い方ですね。 stop short は、ここでは、「突然止まる」 ということですね。

悲しい歌詞ですが、やさしいメロディの歌ですね。


ピアノの連弾と伴奏

先日、息子の学校で、音楽を選択している生徒のリサイタルがあり、見に行ってきました。

ピアノやバイオリン、トランペット、トロンボーンなどの楽器の演奏があり、中には、かなり高いレベルの生徒もいて、感動しました。

ピアノをソロで弾く生徒もいれば、連弾の生徒もいました。

念のために、連弾とは、ひとつのピアノを二人で弾くことですね。

連弾を英語では、four hands と言い、 プログラムには、4 Hands と書かれていました。

これは、分かりやすいですね。 二人で弾くので、4つの手ですね。

では、piano duet は、どうでしょう。

こちらは、ピアノのデュエット、二重奏です。

二重奏は、ピアノが一台の連弾の場合と、ピアノが二台の場合とあるようです。

また、トランペット奏者の、伴奏としてピアノを弾く生徒もいました。

ピアノ伴奏は、piano accompaniment と言うようで、言われてみれば、納得するのですが、なかなか自分では、思いつかない表現です。

伴奏者は、accompanist なんですね。

accompany が、「一緒に行く、付随して起こる」などの意味があるので、次のように、「伴奏する」という意味で使われるのも、よく分かります。

She accompanies her on the piano.
(ピアノで、彼女の伴奏をする。) 

私も、小さいころ、ピアノを習ったことがありますが、長続きせず、楽器は、何もできないので、専ら鑑賞するのみです。

すてきな演奏を聴きながら、英語の勉強にもなりました。


レコードは、vinyl

Jimmy Fallonというコメディアンのお気に入りリストの中に、vinylという単語がありました。

vinylを気に入っている理由は、次のように載っていました。

Music sounds better on my record player. I love the crackles, the space between songs.
(音楽は、私のレコードプレーヤーで聞く方が音がいいように聞こえる。 じりじりという音や、曲と曲の間のスペースも大好きだ。)

今は、CDが普通ですが、昔のレコードが好きだと言う人もいるようです。

レコードのことは、もちろん、recordとも言いますが、vinylとも言います。

vinylは、ビニールのことですが、英語では、ヴァイヌルという感じの発音になります。
レコードがビニールで作られているからなんでしょうね。

ビニールというと、ビニール袋を思い浮かべますが、ビニール袋は、plastic bagと言い、plasticという単語を使います。

サランラップなどのラップも、plastic wrapですね。 日本語では、plasticと言うと、固いイメージですが、英語では柔らかいビニール製品もplasticになります。

レコードには、LP(long playing)と普通サイズのものがありますが、普通サイズの方は、forty-fiveとも言うそうです。
45回転のレコードと、日本でも言っていたのかどうか、記憶が定かではありませんが。。

レコード鑑賞と言うと、どこかノスタルジックな気分になりますが、どこかでまた聞いてみたくなりました。。

Hail to the Chief

Hail to the Chiefという題名が、日本でも知られているのかどうかわからないのですが、これは、アメリカの大統領が、いろいろな公式な場にお出ましになる際に流れる曲で、Presidential anthemと言われているものです。 この曲を聞くと、大統領のご登場ということになります。

Hail to the Chiefは、「大統領万歳」とでも訳せばよいでしょうか。

hailとは、「人を歓呼して迎える」という意味です。 
語源的には、health(健康)やheal(いやす)などと関係する語のようです。

また、もうひとつ同じスペルでhailという単語があり、「ひょうやあられ」という意味で、hail storm(ひょうを伴う嵐)のようによく使われます。

大統領就任式で、オバマ大統領が登場されたときに、オバマ大統領にとっての最後のHail to the Chiefが流れたのですが、これで最後なんだと、しみじみとしてしまいました。

お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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