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有料高速道路

有料道路は toll road と言うのは知っていましたが、ペンシルベニアの東西を結ぶ有料道路は turnpike という語が使われ、先日ペンシルベニアの州都ハリスバーグ方面へ出かけた時に気づきました。

turnpike の定義は次の通りです。

a high-speed highway, especially one maintained by tolls.
(高速道路で特に通行料金で維持されているもの)

アメリカの高速道路は無料の場合が多いですが、一部では有料道路があるようです。

以前に住んだテキサスでは turnpike という語は使われていなかったように思い、どういう意味の語なのかちょっと気になり調べてみました。

pike は、「やり」 という意味があります。

オンライン語源辞書によると、turnpike は15世紀ごろは、防衛手段のために、やりのようにとがった木を並べてバリアにしたものを意味していたようです。

16世紀には、horizontal cross of timber, turning on a vertical pin という意味になるようで、水平な木の棒?のようなものが垂直の軸に付いていて、開けたり閉じたりするイメージでしょうか。

通行料金を払うと木の棒が開いて通行できるという仕組みの、自動改札機(turnstile) のようなものですね。

そのころの移動手段は馬でしたが、今は車のための有料高速道路となるわけですね。

ところで、高速道路と言えば、highway という語がありますが、freeway と呼ばれるものもありますね。

freeway は、無料だからかと思ってしまいますが、そうではなく信号や停止標識などがなく交通が妨害されないフリーな道路という意味のようです。

freeway でも有料という場合があるということですね。


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落石注意

昨日、約1か月のアメリカ滞在からもどりました。 普段会えない家族や友人と時間を過ごしたり、いくつかの大学訪問など、予定通りの順調な旅でした。

滞在中に見聞きして気になった表現なども、追々このブログに書いていこうと思います。 またよろしくお願いいたします。

今回は、ペンシルベニア州へも行ったのですが、私が今まで住んでいたニューメキシコ州やテキサス州の乾燥したサボテンがあるような町と違って、ペンシルバニアは、とても緑豊かなところでした。

Pennsylvania の語源を調べてみると、Penn は、植民地時代の領主の名前で、sylva は、ラテン語で woods を意味するようです。

「ペンの森」 ということなので、なるほど緑豊かなわけですね。

と、前置きが長くなりましたが、そんな葉っぱが青々とした山道を車で走っていると、次のような道路標識を見つけました。

Fallen rocks

そして、この fallen という単語がひっかかりました。 

また、しばらく行くと、Falling rocks と書かれたものもありました。

fallen rocks というのは、もう石は落ちてしまっていて、その辺に転がっているかもしれないから気をつけよということなのでしょうか。 落ちたことがあるので、また落ちる可能性があるということを意味しているのでしょうか。

そして、falling rocks というのは、いかにもこれから落ちてきそうな感じがしますね。

fallen rocks も falling rocks も、日本語では、「落石注意」 ということになるのでしょうが、二通りの標識があるのがおもしろいなあと思いながら、さらに行くと、今度は次のような標識がありました。

Bridge may be icy

この標識は、夏には気にする必要はありませんが、冬に氷点下になるような時には、橋は上下の冷気から、普通の道路よりも先に凍ってしまうので、その上を運転するには注意が必要ですね。

may be icy というのは、凍結しているかもしれないということですね。

それなら、落石注意も Rocks may fall の方が正確なようにも思ったのですが、Fallen / Falling rocks のように、より短い表現で同じことを意味するならその方が運転中に分かりやすいということなのかもしれません。 

でも、考えてみると、落石注意と言われても、実際に大きな石が落ちてきたら、どうすることもできませんねえ。

こんなことを考えながら、夫の運転する車の中で、のんびりときれいな景色を眺めておりましたが、落石もなく無事もどってこられてよかったなあと思います。。


あおり運転

最近の死亡事故から、「あおり運転」という言葉を、ニュースでよく聞くようになり、「あおる」という言葉に反応してしまいました。

「あおる」は、漢字では、「煽る」と書きますが、その字の通り、「うちわなどで風を起こす。また、風が火の勢いを強める」という意味があるようです。

辞書を見ると、「物事に勢いをつける」のような様々定義が載っていますが、その中に、「前を走る車の後ろにぴったりついて走る」という定義があります。

これが、あおり運転ということですね。

言葉の定義をしっかり把握できると、外国語に訳しやすくなりますね。

そして、あおり運転は、英語では、tailgate という言葉がぴったりなのではないかと思います。

It's dangerous to tailgate, because you might crash into the car in front of you if it stops suddenly.
(前の車の後ろにぴったりついて走るのは危険だ。 もしその前の車が突然止まると、その車にぶつかるかもしれないから。)

tailgate というのは、「車の後ろの扉」という意味があり、その後ろの扉にくっつくように走るということも tailgate ということですね。

ただ、tailgate は、危険なイメージだけの言葉でもなく、tailgate party という表現もあります。

これは、以前にも少し触れたことがありますが、「駐車場などで、車の後ろの扉を開けて行うパーティ」のことです。
アメリカンフットボールの試合の前などに、仲間と一緒に盛り上がったりするようです。

なので、あおり運転とは、ちょっと言葉の背景は違いますね。

また、あおり運転のような事件のことは、road rage と表現されることがよくあります。

road (道路)における rage (激怒)ということで、車の運転中に突然キレること、運転中に激怒することを言います。

運転者が、他の車に割り込まれたり、追い越されたり、クラクションを鳴らされたりして激怒して、暴力的な報復をすることです。

テキサスにいたころも、road rage case についてのニュースを何度も聞きましたが、アメリカでは銃を持ち出し、子供が犠牲になったりすることもあり、問題はさらに深刻です。 

車の運転をすると、本性が出ると言われますが、路上でも譲り合いの精神で、気持ちよく運転したいものですね。

テキサスで住んでいたころは、車に乗らないとどこへも行けない生活だったので、仕方なく乗っていましたが、今は、徒歩と電車でどこへでも行けるので、緊張感が少なくなりました。 ただ、坂道でもびゅんびゅんと走る自転車も危ないものだと感じています。。


semi truck は、どんなトラックか

semi truck と呼ばれる大型トラックがあり、単に semi (セマイと発音されることが多い)と呼ばれることもあります。

これは、semi trailer truck の省略形で、タイヤの数が18個あることから、eighteen-wheeler とも言われます。

semi truck の写真はこちらです → semi truck

ところで、この semi truck という名前ですが、どうして semi という接頭辞が付くのだろうと気になりました。

semi の意味は、だいたい次のようになります。

- half (半分) 例: semi circle (半円)
- partially (いくぶん、やや) 例: semi sweet chocolate (セミスイートチョコレート)
- twice (二回) 例: semi annual (年に二回)

semi truck は、写真を見ると分かりますが、トラックの前の部分=トラクターとトレーラーの二つの部分から成るトラックということです。 半分トラクター、半分トレーラーということのようです。

このトレーラーには、後車輪しかなく、前は、トラクターの連結部に接続されているようです。

こういう大きなトラックが、すぐ隣を走っているときは、ドキドキしながら運転しています。。

hairpin turn

Uターンというと、180度方向を変えるということですが、hairpin turn という表現もあります。

hairpin (ヘアピン)の円くなった先のように、急なカーブのことを、hairpin turn と言います。 hairpin turn のいろいろな画像は、こちらです

画像の中には、くねくねと曲がっているものもあり、そういう曲がりくねった道は、winding road と言うこともできます。

wind(ウインド)は、「風」ですが、同じスペルで発音が違う wind(ワインド)は、「曲がる、曲がりくねる」という意味があります。

hairpin turn が、いくつも連なったものが、winding street/road ということになります。

サンフランシスコの有名な Lombard street は、hairpin turn が、8つもある曲がりくねった道です。

お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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