I don't want to get old. (年をとりたくない。)と、つい言ってしまうことがありますが、そう言うと、よく次のように返されます。
Getting old is hard, but what is the alternative?
(年をとるのはつらいことかもしれないが、それに代わるものは何?)
年をとらないということは、死んでしまうということですね。 なので、次のように言われます。
Getting old is hard, but it beats the alternative.
(年をとるのはつらいが、それ以外の選択肢よりはいい。)
先日、友人の誕生日にお祝いのメッセージを送ったら、お礼のメールが来て、おもしろい表現が書かれていました。
My day was wonderful even though I am a year older, but it is better than a dirt nap hahaha
(私の記念すべき日は楽しかった。一つ年をとったけどね。でも死んで埋葬されるよりはいいよ。笑)
take a dirt nap は、私の周りで聞く表現ではないのですが、俗語で to die and be buried (死んで埋葬される) という意味があるようです。
dirt (土) + nap (昼寝) なので、何となくそういう意味になるのは分かりますね。
私もできるだけ健康に年がとれるように、毎日最低 8000 歩は歩くようにしています。
本当に、Aging is better than the alternative. ですね。
ハイウェイには、よく動物の死骸が転がっていて、スカンクのような小さい動物から大きな鹿なども見かけることがあります。
動物の死骸以外にも、破裂したタイヤもよく転がっているのですが、これを alligator と言うことがあるようです。
もう何年も前ですが、ハイウェイで初めて夫から、Look at the alligators. と言われた時には、まさかテキサスのハイウェイに本物のアリゲーターがいるとも思いませんでしたが、何のことか分かりませんでした。
俗語ですが、次のような意味が載っています。
Remnants from a tire's tread, as found discarded on a roadway. So called because the treads resemble the scales of an alligator.
(路上に捨てられているタイヤの接地面、トレッドの残骸で、そのように呼ばれるのは、タイヤ表面の溝形がアリゲーターのうろこに似ているから)
タイヤの表面からアリゲーターを連想することもありませんでしたが、破裂した細長いタイヤの断片は、確かに少しアリゲーターに似ているかもしれません。
Beware of alligator (アリゲーターに注意) という表示がフロリダ州などにはあるようです。
タイヤのアリゲーターは、本物のアリゲーターほど危険ではありませんが、それでも小型の車にとっては障害物になるので注意しなければなりません。
ちなみに、alligator は、スペイン語 lagarto = lizard (とかげ) に le (冠詞)が付いた形 el lagarto が lagarto alligator と変化したようです。
腹が立ったり、あきれた時などに、curse / swear (口汚く罵る) 言葉がありますが、その中のひとつに、Jesus Christ があります。
God と同じく、イエス キリストの名前を口にすることは罪深いことのようですね。
夫の母などは、Oh my god と言うことはなく、いつも Oh my goodness と言っています。
goodness というのは、god の婉曲表現のようです。
先日見ていたテレビドラマの中で、Jesus Christ と叫びたい場面で、そう言えずに、cheese and crackers と言っていました。
その後で、ナレーターが I'm sorry you had to hear that. (こういうことを聞かせてしまってすみません。) と言っていました。
cheese and crackers は、「くそっ」 という感じでしょうか。
次のようなジョーク?があるようです。
子供がおつかいに行って、雨の中、ミルクやチーズ、クラッカーなどを買ってきて、帰りにスーパーの袋が破れて買ったものを全部道に落としてしまいました。
子供が Jesus Christ God Almighty と叫んだところ、お母さんが出てきて、「今、何て言ったの?」 と子供を叱ろうとすると、子供は、Cheese and crackers got all muddy. と答えました。
Jesus Christ God Almighty
(イエス キリスト 全能の神 → 「くそっ」)
Cheese and crackers got all muddy.
(チーズとクラッカーが全部泥だらけになってしまった。)
なかなかとっさにうまく言い換えられたものですね。
そういうことで、Jesus Christ を遠回しに cheese and crackers と言ってしまうことがあるようです。
アメリカでは小学生の頃から、韻を踏ませて作文したり、そのような詩を読むような教育がされているように思います。
God almighty → got all muddy には笑ってしまいますが、こういうジョークが言えるのもいいですね。
朝ごはんを食べている時に、テレビから wish-cycling という聞き慣れない言葉が耳に入りました。
定義は次の通りです。
the act of tossing something in your recycling bin with the mere hopes that it is recyclable
(リサイクルできるだろうというわずかの望みを持って、リサイクル分別箱にものを捨てる行為)
これはリサイクルできるかなあと迷うことがありますね。
そんな時に、まあ大丈夫だろうという望みを持ってリサイクル分別箱に入れてしまうことを wish-cycling と言うそうです。
Can this be recycled ? I hope so.
(これはリサイクルできるかなあ。 そうだといいなあ。) ということですね。
ところが、そうすることで機械が詰まったり、リサイクル会社には多額の費用がかかり、せっかくリサイクルしようとしてもかえって面倒をかけてしまうこともあるので、リサイクルする場合は気をつけましょうということです。
日本の方はほとんどがきちんとルールを守ってリサイクルされているように思い、wish-cycling も少ないように思います。
ガラスのびんなどで、においの強い液体が入っていた場合は捨てた方がいいというのも聞いたことがあります。
私もエッセンシャルオイルの小さいボトルをどうしようかと思ったこともありますが結局捨てました。
When in doubt, throw it out.
(不確かな場合は、捨てましょう。) ということのようです。
パンデミックに関してバイデン政権の最高顧問である Dr. Fauci が、ABCニュースの中で、異なる変異株が出てくる可能性に対して覚悟しておくべきで、まだ declare victory (勝利宣言する) 時ではないと述べていました。
そして、次のように続きます。
We don’t want to be caught flat-footed on that.
(そのことに関して不意を突かれないようにしないといけない。)
flat-footed と言えば、文字通りの 「偏平足の」 という意味もありますが、次のような定義も載っています。
Unable to react quickly, unprepared
(素早く反応できない、準備ができていない)
そして、catch one flat-footed (不意打ちを食らわせる) というイディオムがあります。
準備ができていなくて不意打ちを食らってしまうというのは油断しているということでもありますね。
どうして flat-footed が、このような意味になるのでしょう。
on one's toes という表現があり、「つま先立ちである」 ということから、「いつでも動けるように構えている」 という意味で使われます。
それに対して flat-footed の方は、かかとまでぴったりと地面についているので、さっと動くことができないということになり、野球などのスポーツで用いられた表現のようです。
感染者は減少傾向ではありますが、油断せずに感染対策をして状況に応じて対応できるようにしておくべきだということですね。