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鼻が blind とは?

目が見えないのは、blind、耳が聞こえないのは、deaf のように言うことができますね。

鼻がが臭わないというのは、I can't smell anything. のよう言えますが、blind や deaf のような一語はないように思っていました。

ところが、たまに耳にする noseblind という言葉があります。

これは、もちろん、nose + blind で、「臭わない」ということになるようです。

私がこの言葉を知ったのは、ファブリーズという消臭剤のコマーシャルで、ティーンエージャーの男の子の部屋について、次のように言っています。

You get used to room smelling of sweaty odors. Yep, you've gone noseblind.
(汗臭い臭いの部屋には、慣れてしまう。 そう、あなたの鼻は臭わなくなってしまっている。)

他の例を挙げると、犬の飼い主は、犬の臭いに慣れてしまうけれど、他の人には気になる場合なども、犬の飼い主は、noseblind だと言えます。

また、香水のサンプルを、いろいろ試していると、どれがいいのか分からなくなってしまうようなときも、noseblind になってしまうと言えます。

このように、noseblind とは、臭うことができないということですが、病気のために、臭わないというのではなく、汗臭い部屋やペットの臭いなど、長い間、その臭いの中にいて、それが普通になってしまって臭わないという感じのようです。

noseblind があるなら、nosedeaf もあるのだろうかと調べてみると、あるようですが、私は聞いたことがありません。

blind や deaf のような深刻な状態の言葉を、こんな風にカジュアルに使ってしまってもいいものかと思ってしまう私は考えすぎなのでしょうか。


キラウエア火山の vog

Vogue という名前のファッション雑誌がありますが、vogue は、「流行」という意味ですね。

vogue ではなく、vog という単語が、キラウエア火山噴火の記事の中で使われていました。

vog とは、volcanic (火山の)+ smog (スモッグ、煙霧)のことで、「火山性スモッグ」というところでしょうか。

smog も、smoke + fog の混成語なので、vog = volcanic + smoke + fog ということになりますね。

vog の定義は、主にハワイの火山について使われるようで、次のように載っています。

air pollution caused by volcanic emissions (火山性の排出による大気汚染)

記事の中に、次のような文がありました。

In recent days, scientists have recorded higher sulfur dioxide emissions at the volcano's summit, which creates heavier than usual vog.

(科学者たちは、最近は、火山の頂上で、より高い二酸化硫黄の排出を記録し、それが、通常よりひどい火山性スモッグを起こしている。)

このことで、のどが痛くなったり、咳をしたり、頭痛になったりすることがあるようです。 近辺の住民の方々には、避難したり、健康管理に気をつけて生活されるよう願うばかりです。


shero とは?

小さいころ、リカちゃん人形という着せ替え人形で遊んだこともありますが、こちらでは、Barbie dolls があります。

Barbie dolls と言えば、白人の八頭身のモデル体型というイメージでしたが、最近は、いろいろな体型や人種の人形があるようです。

その中に、多くの人を感激させ、他の人の模範となるような実際の女性たちに似せてつくったバービー人形があります。

体操のギャビー ダグラス選手や、スノーボードのクロエ キム選手のバービー人形もあり、shero dolls と呼ばれています。

shero とは、すぐに想像できますが、she + hero = shero ということで、女性のヒーローということです。

shero は、オンライン辞書などには載っている言葉で、カジュアルな文中では見かけますが、まだ、正式なニュースの中で使われるレベルの語でもないのか、先日のサウスウエスト航空の事故機を操縦して無事着陸させた女性パイロットのことは、hero pilot と伝えられています。

hero という言葉は、劇などの主人公という意味もありますが、その場合、女性の主人公は、heroine(ヒロイン)ですね。

そして、辞書によると、英雄や偉人などの意味の hero は、通常は男女両方に使える語のようです。

それなら、どうして shero などという新語が生まれてくるのでしょうね。 特に女性であることを強調したいのでしょうね。

fireman (消防士)ではなくて、firefighter のように男女両方で使えるような表現に変わっていく場合もあれば、hero shero のように、あえて、区別しているものもあり、性別に関する言葉も、なかなか複雑なものだと思います。


いろいろな巨大

ものごとが大きいことを表すのに、まず、big や large がありますが、ものすごく大きいことを表すのにも、いろいろな言い方があります。

enormous は、学校でも習いますが、「異常に大きい、巨大な」という意味ですね。

enormous は、e(ex) + norm + ous のように分解でき、norm (基準)の外ということですね。 

ex は、export (輸出する)のように、「外へ」という意味があります。 enormous は、基準、標準の外で、大きいというのが本来の意味のようです。

また、giant は、「巨人」ですが、形容詞になると、gigantic です。

そして、この gigantic と enormous からつくられた ginormous という単語も、大きいことを強調したいようなときに使われています。

大げさに、子供が背負っているバックパックなどのことも、What do you have in your ginormous backpack ? (その巨大なバックパックの中に何が入ってるの?)などと言うことがあります。

また、huge や、monstrous も「巨大な」という意味です。

monstrous は、monster(モンスター、怪物)のように巨大なということですね。

そして、huge + monstrous で、humongous という単語もあり、ginormous と同じように使われています。

巨大を意味するふたつの単語を組み合わせて、ひとつの単語だけでは、言い表せないほど巨大だということを示そうとしているのでしょうね。



nomophobia

雑誌の中で、nomophobia という言葉を見つけました。

- phobia というのは、「.....恐怖症」ということですね。

例えば、acrophobia は、高所恐怖症のことです。

acro は、ギリシア語で、「高い所、てっぺん」という意味で、acrobat = アクロバットというのも、高い所にロープを張ってその上を歩くような曲芸師のことですね。

nomophobia というのは、聞いたことがなかったのですが、これは、no mobile phone phobia を省略して作られた言葉のようです。

意味は、次のように書いてありました。

the fear of being without your cell phone.
(携帯電話がないと不安に感じること)

スマートフォン / 携帯電話がないと不安で、常にスクリーンを見ているようなことですね。

また、そういう人は、-phobe 「.....を恐れる人」を付けて、nomophobe と言います。

携帯電話がないと生活しにくい世の中にはなってきていますが、恐怖症になるほどでは困りますね。。

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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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