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タンザニア

言葉に関するさまざまな記事がスマホに送られてきて、おもしろそうなものを読んでいます。

意味は分かっても発音が難しい語について書かれた記事がありました。

Tanzania は、アフリカのタンザニアという国名で、スペルもそのままで簡単ですね。

ところが、発音を問われると、ちょっと悩んでしまわないでしょうか。

この記事の中では、オーストラリアの州名の Tasmania (タスマニア)と一緒に並んでいたので、混乱してしまいました。

正しい発音はそれぞれ、次の通りです。

Tasmania → tæzméiniə (タズメイニア のメイを強く発音)

Tanzania → tæ̀nzəníːə (タンザニーア の二を強く発音)

私は、タンザニーアが、タズメイニアのように、タンゼイニアかもと思ってしまったのです。

それで、家族にもテストしてみると、夫も息子も正しい発音をするのです。 

そうか、混乱するのは私だけかと思い、タンザニアの発音について調べていると、なんと、トランプ大統領が2016年 (大統領就任前)に外交政策のスピーチの中で、タンザニアをタンゼイニアと発音してニュースになっていたようです。

考えてみると、Australia、Pennsylvania など、オストゥレイリア、ペンシルベイニアとなり、タンゼイニアと言いたいところですね。

Tanzania は、union of Tanganyika (named for the lake) and Zanzibar (湖の名前であるタンガニーカ = 大陸部とザンジバル = 島部の合併)で、この二つの名前を組み合わせたものだそうです。

タンザニアの現地の人は、タンザーニアとザにアクセントを置いて発音する場合もあるようで、正しい発音は一つだけとも言えないのかもしれませんが、英語の中で使われる場合は、タンザニーアが正しいということになのでしょうね。

Tanzania などの国名、固有名詞などは、普段あまり発音することもないかもしれませんが、出てきた時にきちんと覚えていきたいものですね。


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wh で始まる語の発音

日本語の中で使われるカタカナ語は難しいと息子は言います。

英語の発音に慣れていると、日本語のカタカナの発音が奇妙に聞こえるようです。

最近よく耳にする vaccine (væksíːn) = ワクチンや virus (váiərəs) = ウイルスなども、その例ですが、カタカナ語として覚えるしかありませんね。

また、息子は、以前から wh で始まる語のカタカナの発音について気になっていたようです。

white は、 hwáit / wáit と二通りの発音*があり 、カタカナでは、 ホワイトです。

whisky も同じように、hwíski / wíski と二通りの発音*があり、カタカナでは、ウイスキーです。

* アメリカで、私たちが知っている範囲では、h は発音されない場合が多いです。

ホワイトなのか、ワイトなのか、またウイスキーなのか、ホウィスキーなのか分からなくなるそうで、確かに言われてみれば、wh で始まる語をカタカナにする場合の規則はあるのか気になります。

そこで、いろいろな wh 語を考えてみました。

whistle → ホイッスル
whip → ホイップ
whale → ホエール 

そう言えば、何年も前に、大洋ホエールズという球団名がありましたね。 

whisper → ウィスパー

そして、whisper と言えば、careless whisper という曲でも有名なイギリスの Wham というグループがいますが、Wham は、ワムですね。 学生時代によく聞いたものです。

h を発音するかどうかということですが、h を発音する場合、例えば、white なら、発音的には、h と w を逆にして、hwite の方が正しいように思えます。

語源を見ると、 white は、古英語では、hwit と載っていて、wh ではなく、hw となっています。

where や which なども同じように、もともとは、hw で始まる語 だったようです。

それで長い歴史の中で、h が落ちてしまう発音ができてしまったのでしょうね。

英語の中でも、発音がはっきりと定まっていないので、それが日本に入ってきて、混乱するのも仕方ないのかなあと思いました。

また、ケーキをホールで買うという場合のホールは、whole (欠けたものがない、全部)ですが、英語の発音は、必ず hóul で、w は発音されず、hole (穴) と同音です。

コンサートホールのホールは、hall で、発音は、hɔl です。 

whole のように、古英語では、hal で、w が入らないものと、white のように、古英語では、hwit で、w が入るものがあるようです。

これらの wh 語をカタカナにする場合、hw を発音する場合 (ホワイト)と、h だけ発音する場合(ホール)、w だけ発音する場合(ウィスパー)とあるようで、それぞれ、なぜそうなるのかは分かりませんでした。

英語のカタカナ表記も一筋縄では行かないようです。


年老いたアジア人

家族で話していた時に、私の発音が悪くて、家族に勘違いされてしまいました。

日本の人口の高齢化について話していたのですが、私が、aging population (高齢化する人口) と言った時に、Asian population (アジア人人口) のように聞こえてしまい、話がちぐはぐになってしまいました。

発音は、それぞれ次のようになります。

aging (発音 = éidʒiŋ)

Asian (発音 = éiʒən)

エイジンとエイジャンで、カタカナで書くと、かなり違いますが、私の発音は緊張感が足らず、クリアではなかったのでしょう。

そこで、笑われついでに、もうひとつ、似かよった単語を思い出しました。

Aegean (発音 = i(ː)dʒíːən) = 「エーゲ海の」

Aegean Sea は、「エーゲ海」 ですね。

こちらは、イージアンで、アクセントはジーの上です。

早口言葉でもありませんが、「年老いたアジア人が、エーゲ海の近くで住んでいる。」 という文を作り、それぞれの語を発音してみました。

An aging Asian lives near the Aegean Sea.

何回か練習して、うまく言えるようになりました。。


ウェールズ

昨日は、ラグビーワールドカップの準々決勝で、日本はベスト4ならず、残念でしたね。 

私は、今までラグビーには、それほど興味がなく、日本が世界の強豪チームを相手に、こんなに戦えるとは思っていなかったので、驚きと感動でした。 

日本に勝った南アフリカは、準決勝で、ウェールズと対戦することになりますね。

昨日、ウェールズとフランスの試合も、ちらちらと見ていたのですが、Wales (ウェールズ) という発音を聞くたびに、whales (鯨) を想像してしまいました。

Wales と whale (s) は、同音ですね。

Prince of Wales (イギリスの皇太子) と書くべきところで、トランプ大統領が、ツイートで、Prince of whales と、スペルを間違ったことがあったそうで、鯨の王子様になってしまいますね。

もう一つ、wail (s) という動詞があり、これも Wales、whales と同音です。

wail (s) は、「嘆き悲しむ、泣き叫ぶ、強く大きな声で不平を言う」 などの定義が載っています。

エルサレムで、ユダヤ人が祈りを捧げる 「嘆きの壁」 は、Wailing Wall ですね。

Wales は、フランスに1点差で粘り勝ちしましたが、フランスは1点差で敗退となり、wails したいのは、Wales ではなく、フランスですね。。

Wales、whales、wails と、同音異義語は、日本語でも英語でも、うっかり間違えてしまうことがありますが、気をつけたいものですね。


白内障の発音と意味について

友人の白内障の話を夫としました。

白内障は、cataract と言います。

白内障になる人も少なくないので、普段の会話で出てくる一般的な病名のひとつかもしれません。

cataract の発音は、キャタラクトで、最後のトは、聞こえにくいのですが、私の発音がおかしいと夫に笑われてしまいました。

なんと、高級ブランド車の Cadillac (キャデラック)に聞こえると言うのです。

どちらも ca (キャ)で始まり、その後は、t と d の違いがありますが、実際には t が d のように聞こえることはよくあります。

車のToyota もトヨタのタは、英語話者の人が発音すると、ダのように聞こえます。 例えば、「た、だ、ら」と発音してみると、舌の位置はかなり近いところにあるのが分かります。

そして、cataract と Cadillac の r と l の違いも私の発音はあいまいだったのでしょうね。

でもこのような失敗をすると、今度から cataract と言うときは、緊張して発音しようという気になります。

失敗したついでに、cataract の語源を調べてみました。

cata = down (下へ)+ ract - rhattein = break (壊す)という意味です。 そして、cataract は、 waterfall (滝)という意味の言葉のようで、辞書を引くと、文語的には、「滝、豪雨」という定義も載っていました。

また、語源辞書には、portcullis (〔中世の城門の〕落とし格子(戸) -- 城やとりでの門に鎖でつり下げられ、上下に開閉する鉄または木製の格子戸 )という意味もあるとのことです。

ということは、白内障とは、滝のように上から下へ落ちるように、城門の落とし格子戸が視野をふさいでいくようなものという感じなのでしょうね。

ひょんなことから、白内障の興味深い語源について学べました。。


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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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