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asynchronous class とは?

今週の木曜日はアメリカでは Thanksgiving Day (感謝祭) という祝日で、学校などは前後数日休みになることが多いです。

私が通っている大学のクラスも最初はズームで授業がある予定でしたが、教授が clase asíncrona に変更すると言いました。

これは英語では asynchronous class となりますが、分かったような分からないような言葉だなあと思いました。

日本語では 「非同期式学習」 とでも言えばよいのでしょうか。

a = not, without + synchronous = happening at the same time で、asynchronous は、「同時に起こらない」 ということですね。

synchronous の chrono は 「時間」 という意味で chronology (年表) という語もありますね。

そう言えば以前は synchronized swimming と呼んでいましたが、artistic swimming に変わりましたね。

asynchronous class は、教室やズームなどで他の学生と一緒に学習するのではなく、それぞれが自分の好きな時間に与えられた課題をオンラインのテキストなどを使って学習するような教育方法ということのようです。

私のクラスでは二日間だけ asynchronous class になり、家で与えられた課題をこなしているのですが、homework とあまり変わりがないように思ってしまいました 。

パンデミックを経験して教育方法も変わってきましたね。 asynchronous classsynchronous class も両方ともメリットがあり、両方をうまく取り入れていくのも悪くないように思いました。


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学習支援プログラム

息子の通う学校には、peer tutoring (ピアチュータリング) という学習支援プログラムがあります。

peer は、ラテン語 par = equal を語源とする言葉で、「同等の人、同僚」 などの意味がありますね。

peer 同士、つまり、生徒、学生同士が、教えたり、教えられたりするプログラムです。

指導する生徒は、tutor となり、指導を受ける生徒は、tutee です。 

学校の授業についていけない生徒がいると、先生が、指導できそうな生徒とペアをつくり、放課後に時間を決めて、週に1~2回、チュータリングの時間を持つということのようです。

同じ学年同士の場合もあれば、上級生が下級生を教えることもあるようです。

同じ生徒の立場から、重要なポイントをアドバイスしたり、お互いに親近感を持って学習できるようです。

peer tutoring について、次のように説明した文がありました。

Peer tutoring is the system of instruction in which learners help each other and learn by teaching.
(ピアチュータリングは、学習者がお互いに助け合い、教えることにより学ぶ教育システムである。)

教えることにより学ぶというのは、本当にその通りだと思います。

以前に、新聞か何かで読んだことがあるのですが、次のように書かれていたのを覚えています。

勉強するときに、一番効率がいいのは、「これを誰かに教えよう。」 と思うことだ。 

そうすることで、おもしろいし、頭に定着するというようなことだったと思います。 確かに教えようとすると、そのためにもっと勉強する必要が出てきて、知っていることをさらに深く考えるようになります。

私も、日々出会った言葉を、ノートにメモするだけでは、すぐに忘れてしまいますが、ブログに書くことにより、勉強になっています。

peer tutoring を通して、tutor も tutee も学習を深めて、成長していくことができれば、すばらしいことだと思います。


alternative school とは、どんな学校か

テレビのニュースで、alternative school に通っている男の子の話が伝えられていたのですが、この alternative という言葉が、前から気になっていました。

アメリカには、公立や私立の学校以外に、ホームスクールという選択もあります。

ホームスクールというのは、基本的には家でプログラムに基づいて勉強するわけですが、定期的にホームスクールのメンバーで集まり、特殊な授業などもあるようです。 

ホームスクールを選択する理由は、さまざまでしょうが、例えば、特別の宗教に基づいて子供を教育したいということや、子供の特殊な能力を伸ばしたいなどが挙げられるかと思います。

ところで、alternative というのは、どちらかを選ぶということで、例えば、右を選べば、左は、alternative 「もう一つの、他の」ということですね。

大統領就任演説で、オバマ大統領の時よりも、トランプ大統領の方が、観衆が多かったという間違った情報を、ホワイトハウスの報道官が伝えてしまったことについて、大統領顧問が、それは、alternative fact (もう一つの事実)だと言い張って、問題になったこともありましたね。

alternative school という時の、alternative には、「型にはまらない、伝統的な方法ではない」という意味があるようです。

生徒が希望するような特別なプログラムがあるような学校や、ホームスクールなども、伝統的な学校とは違う教育方法なので、文字通りに考えれば、alternative school とも言えるかもしれませんが、実際には、alternative school と言えば、「特別な支援が必要な生徒のための学校」ということになっています。

つまり、普通の公立校では、効果的に学ぶことができない生徒、心理的、行動的に問題がある生徒などが通う学校です。

ひとつの選択肢だけではなく、生徒に合った環境で学べる alternative (他の手段、という意味もありますね。)があるのはいいことだと思います。

テストの remediation とは?

息子の学校の先生から配布された文書の中に remediation という単語がありました。

remediation と言うと、remedy (病気の治療)という単語を思い出しますが、辞書を引くと、remedy には、病気の治療だけではなく、「悪、欠点などの改善法、救済策」などの意味もあり、次のような例が載っています。

find a remedy for air pollution
(大気汚染の改善策を見つける)

そして、remediation の訳も、「治療、改善、矯正」となっています。

では、学校においての remediation がどのように使われているかというと、テストや課題の成績が悪かったときに、その成績をやり直して改善するということです。

下記は、先生からの文書の一文です。

Students will be given three calendar days to initiate the remediation process with me in order to re-do any assignment or test and receive full credit.
(生徒は、テストや課題をやり直し、単位を取るための改善作業を始めるのに、丸三日与えられます。)

生徒自身が、成績を向上させたいと思えば、先生に申し出て、テストを受けなおすことができるわけです。 ちなみに、テストの内容は、オリジナルのものとは、多少変えてあるようです。 一度悪い点数を取っても、remediation で、高得点を取れば、最初の悪い点数は帳消しとなるわけで、生徒には、よいシステムですね。 少しでも努力をすれば、それだけ成績が上がるということです。

また、remedial は、「(読み書き能力の低い生徒のために行う)補習の」という意味もあります。

remediation は、病気の治療だけではなく、物事の改善という意味にも使われるということですが、どちらもよくない状態をよい状態にするということですね。

citizenship と civil rights

昨日、civil という言葉について書きましたが、「市民権」を表す citizenship という言葉も気になったので、思い出したことなどを書いてみます。

こちらの小学校、中学校では、学期末に、award ceremony があり、生徒が達成したいろいろなことについて表彰され、親もそのセレモニーに参加します。 また、何も表彰されない生徒は、このセレモニーに出られず、小さいうちから、シビアなものだなあと思ったりします。

成績優秀者他、スポーツ、芸術面で達成したこと、皆勤賞など、いろいろな分野の表彰がありますが、その中で、citizenship award と言われる賞があります。 これは、直訳すれば、「善良な市民、国民賞」ということになりますが、学校においての citizenship award は、クラスで、皆に親切にしたり、よい行動がとれた生徒に贈られる賞です。
学校で生徒に贈られる賞に、citizenship という単語を使うのを、最初に聞いたときには、ちょっと大げさな響きがしたものです。

ところで、civil rights は、言論や宗教の自由など、citizen (市民)が平等であり、差別されることのないように守られているような権利のことです。 

また、citizenship も、city と関係する語ですが、ある市、国に属しているというメンバーシップのような意味です。
その市民、国民が、その市、国に住むことができ、仕事をしたり選挙権があり、税金を払ったりというような権利と義務が伴います。

他の国で生まれた人が、違う国の市民権を取る場合は、get one's citizenship と言います。 

しばらくアメリカに住んでいると、アメリカの市民権は取らないのかと聞かれることもありますが、私は、そのつもりはありません。
グリーンカードで十分だと感じています。

お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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