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レッサーパンダ

神戸にある王子動物園のジャイアントパンダが、中国へ帰国するという記事を新聞で読みました。

そこで、レッサーパンダのことも思い出し、レッサーとはどういう意味なのだろうと思い調べてみました。

てっきり、そういう名前なのだと思っていたら、大間違いでした。

giant panda に対して、lesser panda だったのですね。

英語では、red panda の方が通じるようで、確かにウィキペディアの英語ページには、red panda というタイトルで、lesser panda とも呼ぶと載っています。

lesser は、「より小さい、少ない、劣った、重要でない」 という意味です。

ここで、不思議に思うのは、giant に対して、小さいということなら、smaller でよいのではないかということです。

そこで改めて辞書を見ると、lesser には、なんと、「(動植物が)小型の」 という意味があるのです。

始めは、レッサーパンダがパンダと呼ばれていて、その後、ジャイアントパンダが出てきて、パンダと言えば、白黒のジャイアントパンダを指すようになり、レッサーパンダは、giant ではなく、lesser なパンダということになったようです。

以前に書いた記事の中で、昔は、テレビと言えば白黒テレビだったけれど、カラーテレビが、テレビと呼ばれるようになり、白黒テレビと言う必要ができたと書きました。 その記事は→retronym

レッサーパンダも retronym の例のようです。

また lesser に対して、greater という語があるそうです。

星座の、こいぬ座(Canis Minor)、おおいぬ座(Canis Major)は、それぞれ、lesser dog、greater dog のようにも言うそうです。

こいぬは、子犬ではなく、小犬だったのですね。

ただ、実際の犬が小型の場合は、small-breed dogtoy dog と言いますね。

フラミンゴは、greater flamingo (オオフラミンゴ)と lesser flamingo (コフラミンゴ)があるようです。

lesser panda に対して、giant panda も greater panda でいいように思えますが、そうではないようですね。


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糞虫

糞虫(フンチュウ)とは、その名前の通り、糞を食べる虫ということですが、奈良公園の鹿の糞を食べている糞虫について、テレビのニュースで伝えられていました。

糞虫は英語では、dung beetle と言うそうですね。

フンコロガシも糞虫のひとつですが、英語でも、dung beetle は、roller であり roll dung into round balls (糞を転がして、丸いボールのようにする)ということのようです。

dung は、「糞」ということで、牛の糞なら、cow dung ですね。 「糞やうんち」という poop という単語もありますが、普段の会話では、ちょっと遠回しに、droppings や waste などと言うこともあります。

dung には、もともと、manure, decayed matter used to fertilize soil (肥料、こやし、土地を肥やすために使う腐食物)という意味があったようです。

その dung を具体的に言うと、動物の糞ということになるのでしょうね。

奈良公園には、多くの鹿がいますが、その鹿の糞を、dung beetle が食べて、その食べかすは、土の中で養分になっているようです。

dung beetle のおかげで、奈良公園もきれいに保つことができ、土の中も豊かになり、自然の世界はすばらしいものですね。

今度、奈良へ行くことがあれば、足元に注意して、働き者の dung beetle を探してみようかなと思いました。。

severe thunderstorm warning

三日ぶりにブログを書いています。 できるだけ毎日書こうと思っていたのですが、木曜日深夜の雷雨、稲妻の影響で、インターネットやケーブルテレビが使えなくなってしまいました。 幸い停電(power outage)にはならなかったのですが、インターネットとテレビなしの静かな週末を過ごすことになってしまいました。

金曜の朝、早速ケーブル会社に電話をして、テックサポートの人に状況を説明して、彼の指示通りに途中まで自力で直そうとしたのですが、やはり電話で不慣れな分野のことを英語で会話しながら進めるのは無理がありました。。それで月曜の朝にやっとテックサポートの人が来てくれて、簡単に直してくれました。 やっぱり「もちはもち屋」ですね。 これを英語では、Better leave it to a specialist. とか Every specialist has his own strong point. などといろいろな言い方があるようです。 Leave it to the experts, and they will know what they are doing.(専門家にまかせなさい。彼らはどうしたらいいか分かっているから。)ということですね。

ブログを三日お休みした言い訳はこのぐらいにして、今日は、天気の言葉について書こうと思います。

thunderstormは、雷雨のことですが、これの強度なものをsevere thunderstormと言い、severeには、天候などが厳しいという意味があります。 severe thunderstorm watch(強度な雷雨注意報)、 severe thunderstorm warning(強度な雷雨警報)という言葉もよく天気予報で出てきます。 こういう場合のsevereの最適な和訳がよくわからないのですが、通常の雷雨よりも、ひょう(hail)が降ったりするような激しい雷雨ということです。 ひょうのサイズとしてよく聞く表現は、pea size(グリーンピースサイズ)、golf ball size(ゴルフボールサイズ)そして、まれにgrapefruit size(グレープフルーツサイズ)のようなかなり危険なものもあり、車や家の屋根、窓など大きな被害を受けることがあります。

また強度ではなく、タイプの違いで、scattered thunderstormや isolated thunderstormという表現もよく聞きます。
scatterは、「まき散らす、ばらまく」という意味がありますが、scattered thunderstormは、広い範囲でon and off(降ったりやんだりの)雷雨が発生する場合で、可能性としては30-50%ぐらいとなっています。

isolatedは、「孤立した」という意味の通り、isolated thunderstormは、局所的に一度降って過ぎていくような雷雨で、可能性は10-20%ぐらいだそうです。

いずれにせよ、今後もあまりsevere weatherにならないように祈るばかりです。

a fever of stingrays

stingrayは、アカエイ(魚のエイの種類)ですが、アカエイの大群がフロリダのタンパ沖を移動しているところを、先日のCNNで放送していました。 Stingray fever spotted off Floridaというタイトルでした。

その時に、A group of stingrays is called a fever. (アカエイの群れのことを、feverと呼ぶ。)と紹介されていました。
通常、魚の群れはschoolが一般的ですが、このfeverというのは、家族全員、初めて知った言葉でした。
こういう言葉を知ったからといって、日常使えるような単語ではありませんが、それでも知らない語彙を習うとうれしくなってしまいます。

他の動物の群れで、よく知られているのは、鳥はflock、牛、象、鹿などはherd、ライオンはpride、ありはcolony、などがあります。

a pride of lionsと言えば、なんとなく動物の中でもプライドがありそうなライオン、という感じで理解しやすい表現のように思います。
a murder of crowsのmurderという単語はちょっと厳しすぎるような気もしますが、不快なカラスの群れをよく表しているようです。
かわいそうな表現だなあと思ったのは、an ugly of walrusesです。セイウチの群れは、ugly(醜い)ということがあるそうです。


Crows don't crow.

先日、近くの田舎町で、馬がいなないている場面に遭遇しました。
とても大きな声で楽しそうな声でした。
馬がいななく、という表現を知らなかった私は隣にいた夫に聞いてみると、whinnyという答えが返ってきました。
Winnie-the-poohのwinnieと同じ発音です。 
A horse whinnied happily.のように使えるようです。 日本人には、ヒヒーンと聞こえる、neighという擬音語もいななく、として動詞でも使えます。

日本語では、鳴くという言葉でほとんど表現できる動物の鳴き方ですが、英語になるとそれぞれ単語があるので厄介です。

Crows don't crow. 実はこれは少し日本語訳が難しいです。
最初のcrowは、カラスです。 動詞の crowは、ニワトリ(おんどり)が鳴く、という動詞です。
ニワトリの鳴き声はよく知られている、cook-a-doodle-dooがありますが、ニワトリが鳴く、という時は、A rooster crows.になります。
Crows don't crow.は、カラスはニワトリのようにコケコッコーとは鳴かない、とでも訳せばいいでしょうか。

ではカラスはどのように鳴くかというと、cawやcroakです。cawは、日本語のカーカーに近くて覚えやすいですね。
カエルもcroakです。

他に日常聞く鳴き方では、アヒルはquack、牛はmoo、鳥はtweet、猫はmewなどがあります。




お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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