数学で、fraction と言えば、「分数」のことですが、それ以外の意味でも使われることがあります。
先日、テレビで見たディスカウントストアのコマーシャルでは、次のように、fraction という単語が使われていました。
All the name brands are at a fraction of the cost.
(すべてのブランド品は、正価の一部の値段です。) つまり安いということですね。
fraction の定義を見ると、a part of a whole 「全体の一部」、a small part of an item 「ものの小さい一部」と載っています。
分数というのも、整数の一部ですね。
ちなみに、整数は、integer、whole number と言いますが、fraction は、whole number のうちの一部ということです。
他にも、次のように使えます。
Only a fraction of the work is done.
(その仕事のほんの一部しか終わっていない。)
It got dark in a fraction of a second.
(あっという間に暗くなった。)
また、fraction は、fracture (砕ける、破損)とも関係する語で、もともとは、break = こわす、ということが語源のようです。
全体の一部ということは、全体をこわした一部ということなのでしょうね。
息子がまだ小学校三年生のころ、理科の時間に習っていた matter という単語が、「物質」という意味で使われることを知りました。
matter の定義は、次のように書かれていました。
anything that takes up space, solids, liquids, gases
(空間を占めるもの - 固体、液体、気体)
take up は、「場所をとる」という意味で、よく使われる表現です。
例: That big box takes up a lot of space. (あの大きな箱は、とても場所をとる。)
固体、液体、気体と私が学生のころは、この3つを、state of matter (物質の状態)として習いましたが、先日、Smithsonian という雑誌を読んでいると、3つの物質の状態に加えて、4つめに、plasma という状態があるということについて書かれていました。
プラズマテレビなどと、身近に聞きますが、そのプラズマが、固体、液体、気体の次に来る物質の状態だとは、知りませんでした。
固体、液体、気体は、地球上で一般的な状態で、プラズマは、宇宙において一般的な状態だそうで、星はプラズマからできているようですね。
私は、科学が苦手で、忘れたことも、未知のこともたくさんあり、英語の理科用語などは、小学生レベルかもしれないなあと思っています。。
★ 左のお知らせ欄にも、書きましたが、7月16日より8月12日まで、お休みさせていただきます。
記事は、一日おきには出るようにしていますが、しばらくブログから離れて、一時帰国、旅行などをしてきます。
みなさまも、暑いですが、お元気で楽しい夏休みをお過ごしください。
先日、7つの地球サイズの惑星が発見されたニュースがありましたが、下記は、新聞の見出しと記事の一文です。
7 Earth-size worlds found orbiting star
(星の周りを回る7つの地球サイズの天体)
For the first time ever, astronomers have discovered seven Earth-size planets orbiting a nearby star - and these worlds could hold life.
(今までで初めて、天文学者が、近辺の星の周りを回る7つの地球サイズの惑星を発見した。 そしてこれらの天体は、生命を保持することができる可能性がある。)
worldという単語は、いろいろな世界や人々などを表すおなじみの言葉ですが、この記事の中のworldは、普段見かけないような使い方なので、目に留まりました。
ここでは、celestial body(天体)という意味で使われています。
辞書を引くと、other worlds than ours(地球以外の星界)などという例も載っていました。
星の世界もworldなんですね。
ついでに、out of this world「物事が、とびきり素晴らしい、天下一品」という慣用句ががありますが、料理番組などでよく耳にします。 この世界の何よりもすばらしいという感じです。
graduated cylinderは、息子がまだ小学生のころの理科の教材を見ていて発見した言葉です。
graduate、graduationと言えば、卒業という意味しか知りませんでしたが、このgraduatedには、「目盛りのついた」という意味があります。 graduated cylinderは、理科の実験などで使う、目盛りのついたシリンダーのことです。
辞書を引いたついでに、graduatedの周辺の単語を見てみると、grade(学年、段階、等級)、 gradual(徐々の) 、graduate(卒業する)などおなじみの言葉が並んでいます。
考えてみれば、graduate(卒業)とは、学年の段階を徐々に進んで卒業するということなんだなあと改めて思い、それぞれの単語が同じ源から派生していることに気づきました。
そう考えると、graduatedに、「徐々に増加する、目盛りのついた」という意味があるのが理解しやすくなりました。
once(一度)と twice(二度)は、英語を習いはじめて比較的にすぐに習う単語ですが、thrice(三度)は、アメリカに来てから、本や新聞で知りました。
テニスのジョコビッチ選手が、フランスオープンで優勝しましたが、先日の新聞には、彼はフランスオープンでは三度決勝で負けているという文章があり、Djokovic has thrice been beaten in the final.のように、thriceという単語が使われていました。
シェークスピアの文章などでも使われているのを見たことがありますが、会話ではthree timesと言う方が普通です。
once, twice, thriceと続くと、そのあとの単語もあるのかと気になりますが、このシリーズは正式にはthriceまでしかないようです。
おもしろがって、4度をfriceなどと言うこともあるようですが、正式な単語ではないようです。