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Quad から考えたこと

Quad と呼ばれる日米豪印戦略対話、または四カ国戦略対話というものがあり、中国が存在感を高める中、4カ国が連携を強めているようです。

また、ワクチン配布や気候問題、安全保障についても緊密に協力するということです。

Quadrilateral Security Dialogue を、通称 Quad と言うようです。

Quadrilateral は、「四辺形の、四角形の」 という意味で、quad は、「4個の」 という意味ですね。

そんな話をしていると、息子が、「二次方程式」 は、quadratic equation だと言います。

quad が付いていますが、「二次」 なのは、どうしてなのかなあと思いました。

quadratic という語は、square を意味し、group of four things ということのようです。

正方形は4辺あるということでしょうか。

正方形の一つの辺が X なら、その面積は X squared (Xの2乗)となり、二次方程式というのは、正方形の一辺を求める式ということでもありますね。

ついでに、「三次方程式」は、cubic equation です。

一辺が X の cube (立方体) の体積は、X cubed (X の3 乗)で、三次方程式というのは、立方体の一辺を求める式ということですね。

2 squared is 4.
(2 の 2乗は 4)

2 cubed is 8.
(2 の 3 乗は 8)   のように言えます。

ここまで来ると、「四次方程式」 も気になりますね。

quartic equation と言うそうです。

quartic が、「四次」 というのは分かりますが、私にはもう、その内容は理解不可能です。

とりあえず、quadraticsquare が同じ語源で、quadratic equation が、二次方程式となることは、覚えておいてもいいかもしれませんね。


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十数発

少し前になりますが、ニュースの中で、「十数発のミサイル」 という表現がありました。

日本語で聞いていたので、隣にいた夫に英訳しようと思ったのですが、これが結構難しいなあと思ったのです。

10 発なら ten、数発なら several のように言えるのですが、十数発という表現が、ぱっと思いつかなくて、とりあえずその場は、more than ten, maybe 15 or so (10以上で、15かそこらかなあ。)と言っておき、後で英語版のニュースで、どのように言っていたかを調べてみて、なるほどと思いました。

more than a dozen missiles
(12以上のミサイル → 十数発のミサイル)

12の単位があることを、すっかり忘れていました。 

確かに、dozen を使うとすっきりするなあと感心しました。

a dozen (of) pencils (1ダースのえんぴつ)のような使い方はできても、ちょっと応用されて、十数個と言われると、思いつかないものだなあと、もっと脳を柔軟に鍛えなければと感じました。

また、dozens of books のような表現もよく耳にしますね。

dozens of + 名詞で、「多数の~」 という意味です。

でも、基本が dozen なので、イメージ的には、100以下の数字なのかもしれませんね。

a dozen(12)、two dozens(24)、three dozens(36)、four dozens(48)ぐらいまでは数えられても、その後は、dozens of になるのでしょうね。

100 以上になると、hundreds of(何百もの~)、thousands of(何千もの~)のような表現もありますね。

そして、数が大きくなっていくと、ややこしくなりますが、次のように、つながっていきます。

tens of thousands of(何万もの~)
hundreds of thousands of(何十万もの~)
millions of(何百万もの~)

これらは全て、「多数の~」 と訳されることもありますが、dozens of と tens of thousands of では、同じ多数でも違いがありますね。

日常の会話でも、家や車の値段、家賃など、大きな数字を英語で言う機会があるかと思いますが、スマートに言えるように整理しておくといいですね。

最後に、十数個は、more than a dozen で、数十個は、dozens of ということですね。


2020

明けましておめでとうございます。
皆さま、穏やかによい新年をお迎えでしょうか。

私たちも、おかげさまで、家族でのんびりとしたお正月を過ごしております。
年末に黒豆を炊いたり、紅白なます、田作りなど基本のおせち料理を作って、今朝はお雑煮を炊いて、ささやかに新年を祝いました。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2020年のオリンピックなんて、まだまだだと思っていましたが、もう今年ですね。

2020年ということで、夫が、We can see clearly this year. などと、お正月早々冗談を言っておりました。

2020 = twenty twenty は、「視力が正常の、正常視力の、よく見える」 という意味があり、普段でもよく使われます。

これは、日本の視力テストの 1.0 に相当するようで、次のように言えます。

I have twenty-twenty vision in both eyes.
(私の視力は両目共に1.0です。)

視力1.0に相当する人が20フィート離れて見える文字を、20フィートで見ることができたら、この視力を20/20 visionと呼ぶという説明が載っていました。

20/40 は、視力1.0の人が40フィート離れて見える文字を、20フィートでしか見られないとしたら、これは20/40 visionとなり、視力0.5に相当します。

同じように、20/10 は、視力 2.0 に相当します。

2020年と言いたい時は、two thousand (and) twenty もしくは、year twenty twenty と言えば、はっきりしますね。

おせち料理に使われるレンコンは、たくさん穴が開いていて、先が見通せて縁起の良い野菜と言われていますね。

2020 年が、見通しのよい一年でありますように。。


共通項

分数 2/3 を英語で言うと、 two thirds となり、分母は序数になりますね。
3つに分けた2つ分なので、thirds と s が付いています。 1/3 なら、a third または、one third となります。

数学用語で、「分子」 は、numerator、「分母」 は、denominator と言います。
日本語の分子、分母というのは、中国語から日本へ入ってきた言葉のようですね。

numerator は、number、denominator は、name (命名する)というのが語源のようです。 denominator を見ると、nominate (ノミネート)という単語も浮かび上がってきますね。 

前置きが長くなりましたが、先日のオンライン記事の中で、英語について次のような文があり、その中で、common denominator が使われていました。

It's learned around the world by children in school as a foreign language and often becomes a common denominator between people of different nationalities when they meet while traveling, doing business or in other contexts.

(それ[= 英語] は、外国語として学校で子供たちが世界中で学び、異なる国籍の人々が旅行や仕事、また他の状況で出会ったときに、彼らにとっての共通項となることが多い。)

common denominator は、数学用語としては、「公分母」 と訳されますが、日本の数学の時間には、習わない言葉かもしれませんね。

公分母とは、「二つ以上の分数を通分したときの分母」 ということです。

ということは、最小公分母は、分母の最小公倍数ということですね。

2/3 と 1/5 の最小公分母は、15 ですね。

そして、上記の英文のように、common denominator のような数学用語が、「集団の各構成要素に共通すること、共通点、共通項」 という意味で比喩的に使われることがあるようです。

他の言語を話す人たちの中では、英語が共通の言語となるということですね。

公分母に共通項という意味があるということですが、考えてみると、日本語では、公約数や最大公約数という言葉も、比喩的に、「二つ以上のものに共通する部分」 という意味で使われることがありますね。

最大公約数的な考えということは言えても、最小公倍数的な考えとは言えないように思います。

ちょっと頭が混乱してきましたが、英語の公分母= common denominator と、日本語の公約数(最大公約数)的なという表現が、似ていますね。

最大公約数的なという意味のニュアンスとして、「どの立場からも妥協できる」 と説明しているサイトがありました。 そう考えると、英語が最大公約数的な言語と言えないこともないように思います。

英語では、common denominator が共通項ということで、最大公約数 = greatest common measure (GCM) には、そのような意味は含まれないようです。

同じような数学用語ですが、英語と日本語で、微妙に比喩の仕方が違うのが、おもしろいなあと思います。


ローマ数字は、XL headaches ?

今週末の日曜日は、Super Bowl というプロフットボールの優勝決定戦があり、この試合を見ることは、アメリカでは国民的行事のようなものとなっています。

今年は52回目のスーパーボウルということで、次のように表記されています。

Super Bowl LII

ローマ数字は、習ったことがありますが、あまり普段の生活に必要がないので、大きな数字になると、分からなくなってしまいますが、アメリカ人も同じように思うようで、次のような新聞の見出しがありました。

Roman numerals create XL headaches
(ローマ数字は、大きな頭痛を引き起こす)

Super Bowl 52 と書けばよいところを、ローマ数字を用いることによって、試合の重要性、華やかさなどを示すようだと、記事に書かれていました。 
52 よりも、 LII とする方が、立派な感じがするということでしょうね。

ところで、この見出しの XL は、洋服のサイズの XL と同じで、extra large ということです。

また、XL は、ローマ数字でもあり、うまい見出しの付け方だなあと思いました。

XL は、X = 10 で L= 50 ですが、50-10= 40 となります。

小さい数字が左にある場合は、右の大きい数字から小さい数字を引きますね。

ついでに、他のローマ数字もおさらいしてみます。

V = 5
X = 10
L = 50
C = 100
D = 500
M = 1000


こちらの数学のコンペティションなどでは、ローマ数字を使った計算が、含まれることもあるようです。

ローマ数字に対して、普通の52などの数字は、アラビア数字ですが、どちらも、Arabic numeralsRoman numerals となり、number ではなく、numeral という語が使われています。

numerals の定義は下記の通りです。

a conventional symbol that represents a number
(数字を表す伝統的なシンボル=記号)

そして、number は、numeral も含めた数字全般を表す語なのかなと思います。

ローマ数字は、あまり接する機会も少ないかもしれませんが、基本的な数字、法則は、頭の運動にもなるので、覚えておいてもいいですね。


追記: 上記、アラビア数字を、x Arabian numerals と書いていましたが、Arabic numerals に訂正しました。
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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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