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steal

stealは盗むという意味ですが、名詞で格安品とか掘り出し物という意味もあります。

会話の中ではI bought this on sale. というように、saleや clearanceという言葉をよく聞きますが、アメリカの朝のワイドショー番組の中でその日のお買い得商品を紹介しているコーナーがあり、そのコーナーを"steal and deal"と呼んでいます。
dealはお買い得ということですが、It's a good deal. などとよく使われる表現です。

また、It's no big deal. というと、大したことじゃない、という意味でよく使われる表現です。 心配しなくていいよ、大したことじゃないから、と慰める場合に言ったり、何かをほめられた時に、そんなに大したことじゃないよ、と謙遜して言う場合があります。



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julienne

julienneとはフランス語で千切りのことですが、シェフが使うのをよく聞きます。 
一般にはthinly sliceなどと言うことの方が多いですが、料理番組ではニンジンなどを、細くマッチ棒のように切る場合に
julienneという単語が使われています。

コールスローはキャベツを細く切ってマヨネーズなどで和えたサラダですが、このキャベツの切り方にはshredという単語がよく使われています。 スーパーマーケットには、shredded cabbageとして、細かく切られたキャベツが袋に入って売っています。
書類などを細かく寸断するshredderと同じ単語に、野菜などをおろす、おろし器の意味もあります。

julienneは細く整った感じで、shredは細く細かく、みじん切りに近い場合にも使われています。

knock on wood

これは、おまじないのような言葉で、ノックをするようなしぐさをしながら、knock on woodと言うことがあります。

自慢した後に、ひどい目に合わないように、というおまじないで、何度も人が言うのを聞いたことがあります。
例えば、「私は全然風邪もひかずに、元気そのものよ。」などと言った後に、ひどい風邪をひかないように、このknock on woodと言います。 また、「うちの学校のバスケットボールチームは強くてずっと勝ち続けてるよ。」と、言った後に、その幸運が続くようにという意味も込めて、knock on woodと言ったりします。

ギリシャ神話の木や森の精が木の中に住んでいるというところから、こういう表現が生まれたのでは、ということですが、自慢をした後、ちょっと弱気になるという人間性が、万国共通のようで微笑ましく思います。

affluenza

この言葉は、affluentと influenza からできています。 affluentとは、裕福な、富裕な、という意味でrichと同じような意味です。
influenzaは、そのままインフルエンザのことですが、この二つを組み合わせると、どういう意味になるでしょうか。
これは、お金持ちの人が、豊かさに慣れてしまって、罪の感覚を失ったり、無気力、孤立感に悩まされるような精神障害のことを言うそうです。

テキサス州のティーンエイジャーが飲酒運転で事故を起こし、その結果4人が亡くなったのですが、保護観察になり、その期間中にメキシコへ母親と逃亡して結局テキサスへ連れ戻されて逮捕されたという事件がたびたびテレビや新聞で報道されていましたが、弁護士がこのaffluenzaという言葉を使ってこのティーンエイジャーを弁護していました。
裕福な家に育って、善悪の感覚もなくなってしまったという弁護ですが、現在は刑務所で罪をつぐなっています。

cat's game

〇×ゲーム(〇か×を縦、横、斜めのいずれかに先に三つ並べた方が勝ちというゲーム)は、アメリカではtic-tac-toeと呼ばれています。 このゲームで勝者なしの引き分けになった場合に、cat's gameと言っています。 引き分けの試合全般に使われる言葉ではなく,
なぜかこの〇×ゲーム(tic-tac-toe)の引き分けの時にしか聞いたことがありません。

どうしてcat's gameなんだろうと不思議に思ったのですが、猫が自分のしっぽをつかまえようと追いかけてぐるぐる回っている様子から、結果が出ないような状態を述べた言葉のようです。

spud

ジャガイモのことをポテトと言う代わりspudと呼ぶことがあります。 

レストランのメニューの項目としてsandwich, soup, salad, spudと並んでいて、spudの中にはcheese spud、 bacon spud、grilled chicken spudなど選べるようになっていました。 じゃがいもをオーブンで焼いて、半分に割って、ほかほかのジャガイモの上にいろいろなトッピングをのせて食べる、ベークドポテトのことをspudと書いてありました。
メニューに載せているところをみると、普通に通じる言葉なのでしょう。

spudはspadeという言葉と関係しているようで、spadeが掘り起こすとかシャベルや鋤(すき)を意味するので、じゃがいもを掘り起こす道具やその作業の意味から、このように呼ばれるようになったという語源説があります。

spudは生のじゃがいもにも料理したじゃがいもにも使われますが、mashed potato、 French fries、 Potato chipsなどにはspudという言葉は使っていません。

dodge ball

dodge ballは、誰でも一度は経験したことがあるかと思いますが、アメリカのdodge ballは日本とルールが違います。
これも地域差があるのか、いろいろなバージョンがあるのか分かりませんが、通常アメリカでは20-30個ほどのボールを使うようです。 二つのチームがコートの外に並んで、ボールはコートの中央に置き、合図とともに、全員がボールを取りに走り、それからそれぞれのコートにもどって相手チームの人にボールを当てるようです。ボールがたくさんあっちこっちから飛んでくるという感じです。
当てられるとアウトで外に出て、ボールを受けると、そのボールを投げた人がアウトになるらしく、日本よりも厳しいルールだなあと思いました。 

このように飛んでくるものとか、落ちてくるものを避けて、素早く身をかわすことをdodgeと言い、会話の中でも使われます。
小学生のころ、意味を知らずに使い始めたdodge ballという言葉ですが、ボールをかわしていくスポーツだということが分かります。

scrumptious

テレビの料理番組ではじめて聞いた言葉ですが、「とてもおいしい。」という意味です。
おいしいと言えば、deliciousが思いつくかと思いますが、ほぼ同じように使える単語です。

アメリカの生活では、何かを食べて、おいしいと言うときには、It's delicious.よりも It's goodという人が多いように思います。
普通においしいときは、goodや very goodなどで十分においしいということが伝わると思いますが、特においしいというときには
deliciousが使われるような感じがします。 そんな中で、さらにちょと贅沢な料理、デザートなどに、このscrumptiousが使われるように思います。 茹でただけのブロッコリーなどシンプルなものにはscrumptiousは、ちょっと大げさすぎる言葉です。
こういう語感に関しては、人それぞれで、地域や年代、性別などにより、異なることがあるかと思いますが、私の周りの人たちを観察していて思ったことを書いてみました。

これは余談ですが、私の夫は私の作る料理に対して、It's nice.やIt's good.と言ってくれるのですが、このniceというのは、料理としてはすばらしいが、特に気に入ったわけではない、という印象を受けます。それに比べて、It's good.と言うと、おいしくて気に入ったんだなあと、私は思っています。こういうニュアンスも人によって違うのかもしれませんが、我が家の料理のレベルを示す言葉としては、niceよりも goodの方が上です。

entertain

entertainやentertainerは、楽しませるとか(お客さんを)楽しませる人、エンターテイナーという基本的な意味がありますが、他にも違った意味があり、よく使われる例を二つ紹介します。

人を招待して、食事を出したりもてなすことをentertainと言います。自分の家に友達を招待してディナーパーティを開いたりするのが好きな人は、"I like to entertain."と言うことができます。
これは、お客さんを楽しませるという基本的な意味と重なっているようにも思います。
しかし、次の例はどうでしょうか。

I will entertain any offers. 
このentertainは、好意的に提案などを受け入れるとか考慮するという意味です。
かなり前、まだ子供がいなかった頃に、ちょっとアルバイトでもしてみようと、仕事の面接を受けに行く前に、友人が教えてくれた文章です。 当時はアメリカで働くということを経験することが目的で、お給料のことはそれほど気にしていなかったので、このような表現を使いました。 どのような申し出、お給料でも快く受け入れる、という内容の文章です。

ひとつの単語を使いこなすのは難しいことですね。

ridiculous

ridiculousは通常、ばかばかしいとか、とんでもないとか否定的な言葉と習いましたが、最近周りの人の会話やテレビなどでは、良い意味でも使われていることに気づきました。 料理番組の中でシェフが「信じられないほどおいしい。」というような意味で"This is ridiculous."と言っていました。 また難しいテストで、すごくいい点数を取った生徒に対して、彼女は「頭ができすぎるよ。」というような意味で”She is ridiculous."と言っているのを聞いたことがあります。文脈により否定的になったり、良い意味になったり、おもしろい言葉です。

こういう否定的な意味と良い意味と両方ある言葉で、最近息子から習った日本語の言葉を思い出しました。
息子は小学校のころ、夏休みは日本で過ごし日本の同級生たちと話をするときに気づいたらしいのですが、「やばい」という言葉、これもよくない意味で使われるのが普通だと思っていましたが、若者の間では「すごい」という良い意味で使われているらしく、ちょっとびっくりしました。「この折り紙、やばくない?」というように使うようです。

言葉とういうものは本当に移り変わっていくものですね。

お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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