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unsay

取り消す、撤回する、という意味です。 un + say なので、言ったことを言わなかったことにする、とも言えるでしょう。

簡単そうに見える言葉ですが、先日テレビのインタビューで使われているのを、初めて聞きました。
大統領候補者のトランプ氏に対して、You can not unsay what you said.(言ってしまったことは、もう元にもどせない。).と使われていました。 
undo(元通りにする、取り消す)よりも、unsayの方がインパクトが強いように思うのは私だけでしょうか。

unsaidは、思っても口に出さない、という意味になり、Some things are better left unsaid.(言わないでおく方がよいこともある。)のように使われます。日本語のことわざの、言わぬが花、に当たります。

What's done can not be undone.(してしまったことは、元にもどせない。)は、日本語のことわざ、後悔先に立たず、ということになります。

口は禍のもとですね。

bear claw

アーモンドペーストが詰められたパイのようなペイストリー(パン)のことをbear clawと言い、スーパーマーケットやベーカリーで売られています。 そのパンの形が、bear claw(熊のかぎ爪)に似ているので、そういう名前がつけられたようです。
カロリーは高めなので気になりますが、アーモンドペーストが、ほんのり甘くおいしくて我が家の朝食によく登場します。 

また同じようにリンゴやイチゴを煮てパイ皮に詰めて折り重ねて焼いたものをturn overと言い、よく見かけます。
私は見たことがありませんが、Elephant earsという象の耳のような大きな揚げパンもカーニバルなどで売っている、と夫が教えてくれました。 こういう名前の付け方がおもしろいですね。

claw(s)には、カニのはさみ、という意味もあります。
カニはスーパーマーケットのシーフードカウンターで量り売りされていることが多く、カニのはさみ(claws)と脚(legs)が売られているのですが、アメリカに来たばかりの頃は、clawsという言葉を知らず困ったことがあります。

日本にも熊手という道具がありますが、アメリカのbear clawとはかなり違いますね。

bubble sheet

多肢選択式(マークシート方式)のテストで、答えを鉛筆で塗りつぶす答案用紙のことをbubble sheetと言います。

Scantron sheetという言葉も、bubble sheetと同様に学校でもよく使われるそうです。
Scantronはマークシート方式の答案用紙の販売や、データ分析、評価などを行うアメリカの会社の名前で、アメリカの多くの学校が使っているようです。

答案用紙の多くの円い形のことをbubbleと呼ぶそうで、円がたくさん泡立っているように見えるイメージなのでしょう。

It took me 30 minutes to bubble in all the answers. とbubble を動詞で使うこともできます。このbubbleは鉛筆で塗りつぶす、という意味になります。

マークシートは、アメリカでは通じない言葉です。

have all one's buttons

テレビを見ていたら、ある家族のバースデーパーティの場面があり、中学生ぐらいの女の子が自分のおばあちゃんへ手作りの誕生カードを渡していたのですが、そのカードの表紙が、たくさんのいろいろなカラフルなボタンで飾ってありました。

単なるデザインかなと思っていたら、実はbuttonsには、機知、知恵などの意味があります。
At 100 years old, she has all her buttons. 100歳にして、彼女はとても機知に富んでいる、機敏だ、という意味になります。
そういう孫からおばあちゃんへのメッセージが込められたカードだということです。

このバースデーパーティでは気心の知れた、おばあちゃんと孫の間のやりとりなので、微笑ましい感じですが、こういう表現は、状況を間違えると、失礼にもなりかねないので、気をつけないといけません。

同じような表現で、lose one's marblesもあり、知恵を失う、正気でなくなる、という意味になります。
物忘れがひどくなったお年寄りが、おどけてI am losing my marbles. I have to collect my marbles.などと言うのを聞くことがありますが、これもよっぽど気の知れた間柄でないかぎり、相手に使う表現ではありません。

buttonsや marbles(ボタンやビー玉)という単語を使って、人間の機知、知恵、知力などのことを表す、おもしろい表現だなあと思います。

feeder school

通常アメリカの公立学校では、○○小学校を卒業した後、△△中学校へ行くというように、地域により次に行く学校が決まっています。 日本にも校区があるのと同じです。

この○○小学校は△△中学校のfeeder schoolと言われます。 ○○ Elementary School feeds into △△ Middle School.とも言われ、○○小学校が△△中学校へ生徒を送り出す、ということです。
つまり、feeder schoolとは、ある特定の学校へ生徒を送り出す学校、ということになります。

feedは食べ物を与える、という意味で最初に覚えることが多いと思いますが、他にもいろいろな意味があり、feeder school のfeedのように送り込む、送り出す、という意味もあります。
こういうfeedを使えると、会話がスムーズに効率的になり便利な単語だなあと思います。

またfeeder roadという表現もあります。 Feeder roads leading to the highways were blocked by high water.と昨日のヒューストンの洪水状態を述べるのに新聞で使われていました。 
feeder roadとは高速道路に平行している支線道路のことです。支線道路としては frontage roadや service roadの方がよく聞く言葉ですが、feeder roadとも言えます。

なかなか思いつきにくいfeedの使い方ですが、会話の中でもよく聞く表現です。


concur / agree

concur は、agreeと同じで同意するという意味です。

新聞の人生相談のコラムで、相談者への返答文の中に、I concur with you.と載っていました。
最初にこのconcurを見たときに、conquer(征服する)と読み間違い(勘違い)したのですが、意味が通じないので調べてみて分かった言葉です。 concurもconquerも発音は似ていますが、アクセントの位置はconcurは後ろ、 conquerは前になります。

私は同意すると言えば、agreeばかり使っていたのですが、concurが使われることもあるようです。
聞いてみると、concurの方がフォーマルな感じがするという人や、agreeは議論した結果なんとか同意に至ったという感じで、concurは特に反対意見もなく流れで同意に至った感じがするという人もいます。concurの方が大げさな響きがあるという意見もありました。 人それぞれ、語感はいろいろです。

考えてみると、concur のconは共に、という意味で consensus(一致)、consent(承諾)などのconと同じです。
スペイン語ではconはwithの意味になります。

concurは同時に起こるという意味もあり、con(共に) とoccur(起こる)がミックスされたような言葉だなあと思いました。
単語を分解してみると、知らなかった言葉も理解しやすく覚えやすくなります。

trouper /trooper

もう何十年も前に流行ったABBAのCDを最近聞いていたのですが、その中にSuper trouperという曲があり、ずっと聞き流していた歌詞の中にあった単語、trouperについて書いてみます。

trouperは熟練された役者という意味です。troupeは俳優や歌手などの一座、一団という意味でフランス語でも同じスペル、同じ意味になります。 このSuper trouperという歌も、そういうショーの一団の人がテーマになっています。

はじめにこの曲を聞いたときには、trouperではなくて trooperかと思ったのですが、そうすると歌の意味が通じなくなるので、スペルを確認しました。 trooperはstate police officer(州警察官)のことです。 昔の騎兵や騎馬警官の意味もあります。 アメリカでは市の警察官以外に、郡を管轄するsheriffやこの州警察官のtrooperそして連邦警察のFBIがあります。

フランス語のtroupeには軍隊の意味も劇団の意味もありますが、英語になると、troopと troupeに分けて使っているということが分かりました。troopは主に軍隊の意味、 troupeは劇団の意味で発音はどちらも同じです。 

またtrouperには、違う意味もあります。 文句も言わずに忍耐強く我慢するとか待つ、という意味です。 
もうかなり前ですが、子供の試験会場で、結果待ちにすごく時間がかかり、多くの保護者は帰ってしまっていたのですが、私が待っていると、担当の先生が、You are really a trouper.と言いました。 trouperには頼りになる人という意味もあるそうです。
語源的には同じということもあるのか、この場合のtrouperは俗語的にはtrooperでも間違いではないようです。 

私は見ていませんが、Super troopersというコメディーの映画もあるようです。trouperと trooperなかなか紛らわしい単語です。

Popsicle

Popsicleは商標名ですが、アイスキャンデーの普通名詞のように使われています。
ice popと呼ぶこともあります。ちょっと似てますが、icicleになると、つららのことです。

アイスキャンデーの棒はpopsicle sticksと言い、クラフトの材料などとして使われることもありクラフトショップで売られています。

かき氷はshave(d) iceと言いますが、かき氷とよく似たもので、slushやslushyと呼ばれるものもあります。
かき氷は食べますが、slushは飲むという感じで、かき氷よりも水分が多いように思います。
slushは、雪解けとか半分解けた雪という意味がありますが、そういう状態に似た飲み物ということです。

我が家の近くに、フローズンヨーグルトの量り売りのお店ができて、先日行ってみました。 お店の名前はu-swirlです。swirlとは渦巻くという意味で、ソフトクリームを機械から出してぐるぐると回すあのイメージでしょうか。 お店に入ると、アメリカサイズの大きなカップが置いてあり、セルフサービスで好きなヨーグルトのハンドルを押してソフトクリームのように出すようになっていました。 調子に乗ってぐるぐる出していると食べ過ぎてしまいます。 ちなみにソフトクリームはsoft serve ice creamと言います。

つい余談が長くなりました。デザートの話をすると、きりがなくなってしまうので今日はこのへんにしておきます。

lukewarm / tepid

lukewarmもtepidも、(液体などが)なまぬるい、という意味です。 この二つの単語の明確な違いはないようです。
I like my tea hot, not lukewarm. などと使えます。

日本語のなまぬるいには、はっきりしない、あいまいな、という意味がありますが、lukewarm やtepidにも熱意のない、気のない、という意味があります。
Hillary Clinton gets tepid response at the Black Activist Conference. のように使われています。

温度の表現として、室温はroom temperatureですが、Red wine is best served at room temperature. などとよく使われます。



Crock pot

Crock potはアメリカでよく使われている電気なべの商標名ですが、普通名詞として使われます。
slow cookerと言う人もいます。 

日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、アメリカでは人気の調理器具でCrock pot用のレシピ本が売っているぐらいです。
いろいろな使い方がありますが、主にシチューなどの時間をかける料理に使われることが多く、材料を切って中に入れて放っておくだけで、できあがってしまうという便利なものです。

ちょっと前の新聞に、Crock potを話題にした4コマ漫画が載っていました。
新しいCrock potを買ったけれど、その横に私の年をとった crack potがいる、というような内容でした。
crockの oが aになり、crack potになるとどういう意味になるでしょうか。
crack potとは、風変わりな、頭の変な(人)という意味らしいです。
この漫画では、妻が夫をcrack potと呼んでいるところに、おもしろさがあります。

Crock potと crack potはスペルは似ていますが、意味は全然違うので、間違えないように使わなければいけませんね。

お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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