難しい数学の問題を見ていたときに、息子が、She can crunch all these problems in ten minutes. と、ある優秀な女の子について言っているのを聞きました。
私は、crunchと言えば、おせんべいやシリアルなど硬いものをサクサク、ぱりぱり食べる、という意味しか知らなかったのですが、crunch numbersには、コンピュータや人が、大量の計算をする、情報などを迅速に処理するという意味があります。
友達同士や、カジュアルな場で、calculateの代わりにcrunchが使われることもあるようです。
accountant(会計士、税理士)のことを、number cruncherと言うこともあるそうです。
息子との会話から学ぶことが多い今日このごろです。
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中学ぐらいで習った、食物連鎖、食物網を、英語では、food chain、 food webと言いますが、tertiary consumerとは、その中の生態系のグフープ分けに使われていた言葉で、第三次消費者、という意味になります。
例えば、海の生態系では、生産者(producer)が海藻、第一次消費者がプランクトン、エビなど、第二次消費者が、魚、第三次消費者がサメ、と言えます。
第一次はprimary、第二次は secondary、そして第三次が tertiaryになります。
primary、secondaryまではよく聞きますが、tertiaryから上は、あまり聞く機会がありませんでした。
ついでに、第四次から上は、quatenary、quinary、senary、septenary、、、とラテン語系の数が並びますが、第三次ぐらいまでが、よく使われるようです。
コメディードラマの中で、You are my tertiary friend.(あなたは、私の三番目の(三番目に大事な)友人だ。)と言っているのを聞いたことがあります。
tertiaryを覚えた時に、序数のthirdとは、どう違うのかなあ、と疑問が生じたのですが、first、 second、 third と言うよりも primary、 secondary、 tertiaryの方が、重要性、順序などで、より上位、優先される、という感じです。
primary colorは、赤、青、黄色の原色ですが、他の色のもとになる重要な最初の色ということで、first colorでは表せない含みがあります。
数のシステムについては、他にもいろいろ学んだことがありますが、また別の機会に書きたいと思います。
シーフードと肉料理のセットの料理のことを、surf and turf、と言います。
surfは、サーフィンのことで、シーフード、 turfは、芝生のことで、草を食べている動物、主に牛の肉、ステーキ、ということになります。
芝生の庭をつくるために、移植用に四角に切り取った芝土を並べていくのですが、この四角い一片の芝土をturf、と言います。
sodと呼ばれることもあります。
turfや sodを敷き詰めて、出来上がった芝生、芝地をlawn、と言います。
芝刈り機は、lawn mowerです。
料理の話から脱線しましたが、芝生の状態により、名前がいろいろあるのが分かります。
plateauとは高原、台地、のことです。
アメリカの南西部にはmesa(メサ)、と呼ばれる、同じような地形があります。
頂上が平らで周囲が絶壁になっています。
mesaは、スペイン語で、テーブル、の意味になり、plateau やmesaの他に、table land、という単語もあります。
plateauには、地形の水平状態のように、停滞期に入る、頭打ちになる、という意味があり、会話でも使われます。
例えば、始めたころは、ぐんぐん伸びていた成績が、ある程度まで来ると、伸びなやむとか、ランナーが、何度走ってもタイムが縮まらないような時に、He hit / reached a plateau. と言えます。
地形を思い浮かべると、分かりやすい表現です。
料理番組でよく聞くzest、 rindにはどちらも、レモン、オレンジなどの果物の皮、という意味があり香辛料として、料理、ベーキングに使われます。
一般の野菜、果物の皮は、peel、skinで、リンゴやバナナの皮もskinです。
lemon zestと言えば、レモンの表面の黄色い部分のみで、lemon rind、peelと言えば、黄色い部分もその下の白い部分も含めた皮、という違いがあるそうですが、一般にはどちらも同じように使われています。
黄色い部分の皮のみを使う方が香りがいいように思います。
また、ベーコンやチーズの塊の端の硬い皮のことも、rindと言います。
オレンジの外皮をむいて、中のオレンジの薄皮は、membraneと言い、membraneから出したオレンジやグレープフルーツなどが、サラダに使われています。
皮にもいろいろありますね。
nitpickingとは、細かいあらさがしをする、という意味です。 nitpickは、名詞では、小うるさい人、動詞では、あらさがしをする、小さいことでくよくよする、という意味になります。
この言葉は、アメリカの人気コメディードラマ The Big Bang Theoryで聞きました。
主人公の一人が、いつも細かいことにうるさく言うので、You are nitpicking.と言われていました。
nitとは、シラミの卵、幼虫のことで、nitpickingとは、そういう細かいことを探す、ということから、あらさがしをする、という意味になります。
シラミは、単数でlouse、複数で lice、と言います。
あまり使う言葉ではありませんが、I like rice.という時に、liceに聞こえないように、緊張しながら発音しています。
lousyは、シラミとは直接関係ないのですが、不快な、ひどい、という意味で日常よく聞く言葉です。
I feel lousy. と言えば、気分が悪い、とか病気だ、という意味になり、a lousy jobは、ひどい仕事、lousy weatherは、嫌な天気、となります。
ついでに、ノミはflea、ダニはtickです。
テレビで、年齢別に親が気を付けないといけないことを述べていたのですが、その年齢のカテゴリーにtweenという言葉が使われていました。
teenはもちろん、十代のことですが、tweenはその前の10歳から12歳ぐらいの年齢を指すようです。 preteenとも言えます。
8歳ぐらいから13、14歳ぐらいを指すこともあるようです。
sweet sixteenという言葉がありますが、これは女性の16歳が美しく花開く年齢とされていて、女の子にとって16歳の誕生日は特別なもので、家族、友人などと特別にお祝いするようです。
こういう特別な年齢は、男の子にはないようです。
数学好きな息子が、おもしろいティーシャツをいただきました。
円周率 πの記号がデザインになっているのですが、そのπが白黒の牛の柄になっていて、その下にcow pie、と書かれています。
これを見て、大抵のアメリカ人の大人は笑います。
pieとπが同じ発音だということの言葉遊びですが、cow pieとは、牛のフンという意味です。
私は牛のフンを見る機会があまりありませんが、パイのような平たいイメージだそうです。
cow pieの他に、cow pileと言うこともあるそうです。
ついでに、馬のフンはroad appleと言う、と夫が教えてくれました。ただこれは、cow pieほど知られている名前ではないようで、都会育ちの人には通じないかもしれません。
こういう言葉は、きれいな言葉ではありませんが、知っているとアメリカ人と一緒に笑えますね。
Victory speechに対して、concession speechという言葉があり、これは、選挙などで負けた人、またもう当選の見込みがなくなった人が、自分の敗北を認めてするスピーチのことです。
concession speechは、必ずしなければいけないというものではありませんが、多くの人がするのを聞きます。
最近では、共和党の大統領候補者であったマルコ ルビオ氏のconcession speechが印象的でした。
concessionを使った言葉で、もうひとつよく見たり聞いたりするconcession stand、という言葉があります。
これは、映画館やスタジアムなどにある、飲み物やポップコーンなどスナックを売る売店のことです。
concession speech とconcession stand、何のつながりもなさそうな二つの言葉に同じ単語、concessionが使われているのは、どうしてだろう、と前から疑問に思っていました。
concessionの動詞concedeには、容認する、認める、という意味があります。
concession stand(売店)のconcessionには、使用権、という意味もあり、例えば、学校のスタジアムにある、concession standであれば、学校から、その場所を使って物を売ってもいい、という使用権を認められているお店、と言えます。
また、concession speechも、自分の敗北を認める、ということで、どちらも、認める(admit)、ということでつながりがあることが分かりました。
何気なしに使っている言葉ですが、こういう含みが分かり、ちょっと納得しました。
コインの表をheads、裏をtailsと言います。
表と裏という言い方に慣れている私たちには、思いつきにくい表現です。
コインの表は、有名な人物の顔であることが多いので、headsと呼ぶのは理解できますが、tails(しっぽ、尾)は、どうしてでしょうか。
headsに対して反対ということで tailsになったのかもしれません。
注意しなければいけないのは、heads、tailsと複数形で使うことです。
アメリカンフットボールの試合などでも、どちらのチームが先にボールの支配権があるかを、コインを投げて決めています。
コインを投げる、という時の投げるは、flipや tossがよく使われます。 ひょいと、すばやく投げる、という感じです。
Let's decide by a coin toss.などと使えます。
flip やtossは、コインを投げる、という意味以外にも、会話でよく聞く単語です。
flipはひっくり返す、という意味で、パンケーキをひっくり返す、ときなどに使えます。
ページをめくる、というのもflipです。
tossは、throw awayと同じように、捨てる、という意味で使われるのをよく聞きます。
またtoss and turnと言えば、何度も寝返りをうつ、という意味です。
headsと tailsの話にどりますが、これはコインだけで、紙幣には使わないようです。 紙幣はそのまま、表はfrontと 裏はbackでいいようです。 紙幣の表も人物の顔なのに、と思ってしまいます。
常にいろいろな言葉の疑問が出てきますが、調べつくす時間もなく、日々過ごしています。