decadentは、退廃的な、墜落していく、というのが本来の意味ですが、デザートの形容詞として使う場合は、自分を甘やかすような、とても喜びを与えるようなデザート、ということになります。
砂糖やカロリーたっぷりで、あまり健康にはよくないのは分かっていても、たまには食べたくなるような、ちょっとこってりしたデザートをdecadent dessertと言い、decadent cheesecakeや decadent cakeのように使われます。
レストランの広告に、pizookieというデザートが載っていました。
想像がつくかもしれませんが、pizookieとは、pizza + cookieの造語です。
小さいピザ皿に入れて焼いたチョコレートチップクッキーの上にアイスクリームが二段のっています。
こういうデザートもかなりdecadentだと言えそうですが、アメリカ人には人気のようです。
図書館で借りた本、English is comingの中に書かれていたことですが、1997年にテキサス州のある郡で、公式な挨拶の言葉をhelloではなくて、heavenoにするようにしたそうです。
その理由は、helloには、 hell(地獄)という言葉が入っていて、ungodly、不信心だ、ということです。
helloと hellは、語源的には関係ない言葉のようです。
それで、hell + o の代わりに、heaven(天国) + o に決めたようです。
実際にheavenoが使われているのかどうかは知りませんが、信じられない本当の話です。
helloは電話でも使う挨拶ですが、電話の発明者グラハム ベルは、helloではなく、 ahoyと言っていたそうですが、トーマス エジソンがhelloと言い始めたそうです。
helloと関連した単語に、 holler(叫ぶ)があります。 何かあったらいつでも呼んでください、と言うときに、If you need anything, holler at me anytime. などと使われているのを、バージニアに住んでいたときにはよく聞きましたが、今住んでいるテキサスの町ではあまり聞きません。 東海岸、アパラチア山脈地方でよく使う言葉かもしれません。
unethical amnesiaは、昨日の朝のテレビ番組で聞いた言葉ですが、ノースウェスタン大学とハーバード大学の研究者が作り出した言葉で、非倫理的記憶喪失(健忘症)、とでも訳せばいいでしょうか。
人間は、非倫理的な行動をしたときには、その記憶力が鮮明でない、という現象のことを示すようです。
悪いことをしてしまったという記憶は、心地よくないものなので、そういう苦しみからのがれようと、自然と記憶が薄れるのではないか、ということです。
自分が非道徳的な人間だと思いたくないので、そのような行動は忘れる傾向にあり、だからこそ、日々のちょっとした不誠実な行動、例えば、会社のものを私用に使うとか、税金をごまかすことなどが、なくならないのではないか、と述べられています。
この話を聞きながら、日本語の、魔がさす、という言い方をふと思い出しました。
本当は悪い人間ではないのに、何かにとりつかれたように悪いことをしてしまった、というときに使いますが、これも自分は非道徳的な人間だと認めたくない、ということと同じですね。
What possessed you to do such a foolish thing? あなたは、どうして(何にとりつかれて)そんなばかげたことをする気になったのか、のように悪霊、悪い考えなどがとりついて、人に何かをさせる、という場合にpossessを使うことができます。
ラップミュージックと同じスペルのrapですが、rap sheetは、前科や犯罪記録のことです。
record of arrest and prosecutionの頭文字のrapで、逮捕、起訴の記録です。
He has a mile long rap sheet.(彼は1マイルもある犯罪歴がある。)などと、使われます。
新聞に時々、Grand Jury Indictment(大陪審による起訴)リストが載り、起訴された人の名前、写真と罪名がわかるようになっています。 ニュースや新聞でよく見かけるindictmentという単語ですが、発音が難しいので注意が必要です。カタカナ読みすると、インダイトメント、となります。
burglary of habitationは、住居不法目的侵入ですが、このような罪名にwith a priorやwith two priorsと付いていることがあります。
priorは前の、という意味ですが、ここでは、前科、という意味になります。
日本の刑事ドラマなどでも、前がある、という言い方を聞きますが、同じ感覚です。
episodeは、劇や小説などのエピソード、番組の1回分の話、として覚えていましたが、先日の新聞で、下記のように使われているのを見ました。
The doctor said that she is experiencing a moderate rejection episode.
(医者は、彼女にふつうの拒絶反応が起きていると言った。)
rejection episodeは、 rejection reactionとも言えますが、医学分野で使うepisodeには、症状が起こること、症状の出現という意味があります。
また繰り返し起こるような症状も、an episode of depression(うつ病症状の出現)などと使われます。
スーパーマーケットへ買い物へ行って、レジで支払う時に、ほとんどのレジの人が、Hi. How are you? と聞いてきます。
そのときに、夫はよくcan't complain.と言います。 文句を言えない、すなわち、まあまあいいよ、という意味です。
ネイティブでないと、ちょっと使いにくい一言だなあと、前から思っています。
普通に、Good.や Not bad, and you?などもよく聞きます。
アメリカでは、レジでちょっとしたsmall talk(世間話)をすることが多いのですが、これが結構難しいものです。
こちらは学期末の時期で、来月から長い休みに入りますが、レジでAre you ready for summer?などと聞かれることもあります。
アメリカ人が、、多少笑いを入れながら、流れるように会話するのを聞いて、私はいつも感心しています。
友人や知り合いでない人との短い時間の中で、気の利いたことを言ったり話したりできると、心地よいものですが、私はまだまだ訓練中です。
料理番組や家のデザインの番組などで聞くtablescapeという言葉ですが、table + scape、ということで、文字通り訳すとテーブルの景色、風景、ということになりますが、テーブルをきれいに整え飾ること、テーブルアレンジメントといえるかもしれません。 比較的新しい言葉なのか、私の辞書には載っていませんでした。
tablescapeと言うと、単なるtable settingよりも、芸術的にきれいに演出したイメージです。
雑誌などに、tablescape ideasなどと、いろいろなテーマの飾り付けが紹介されていることがあります。
テーブルの中央に置く装飾品や花のことは、center pieceと言います。 日本語ではランチョンマットと言うことが多いように思いますが、英語ではplace matで、その上にナイフやフォーク、食器などをセットしますが、この一人分をplace settingと言います。
それを人数分並べるのがtable settingです。それを美しく演出したものが、tablescapeです。
ついでに、landscapeという言葉がありますが、景色以外に、造園、庭作りという意味もあります。
例えば、公園や住宅地の庭を花や木、石などで、きれいにデザインする会社は、landscaping campanyです。
アメリカでは多くの家に庭があるので、landscaping companyにお世話になることがよくあります。
brandと言えば、ブランド商品などの良いイメージが最初に浮かぶかもしれませんが、悪い評判を押し付ける、烙印を押す、という意味もあります。
branded as a liarは、うそつきの烙印を押された人、ということになります。
labeled as a liarも同じように使われます。labelはラベル、レッテルのことなので、うそつきのレッテルをはられる、ということです。
先日の新聞に載っていた漫画の中で、このように悪い評判を押し付けられる、という意味で使われているbrandを見ました。
2、3度失敗しただけで、一生悪い評判がついてまわる、You make a few mistakes and you are branded for life.と文句を言っている場面でした。
またbrandには、家畜に焼き印を押す、という意味もあります。 テキサスはカウボーイ文化の土地で、牧場、農業系の博物館などでは、様々な焼き印の種類が展示されています。
lunch meatは、ハムなどの加工食品のことで、最初にアメリカに来たときに覚えた言葉のひとつです。
cold cuts やdeli meatとも呼ばれます。
昼食にサンドイッチを食べることが多いこちらの生活では、lunch meatの種類もたくさんあります。
日本では、薄切りの加工食品としては、ハムぐらいしか思いつきませんが、こちらでは鶏肉や七面鳥の薄切り加工品もあります。
lunchableという商品があり、パッケージの中にlunch meatやクラッカー、チーズ、りんごのスライスなどがパックされていて、この商品をそのまま学校へ持って行ってお弁当代わりにしている子供もたくさんいるようです。 仕事をしている多くのアメリカのお母さんにとっては役立つ商品です。
ちょっと前に一冊の本を読み終えました。 Night(著者:Elie Wiesel)というタイトルで、息子の学校でリーディングのテキストの1冊として使われた本です。 比較的薄い本ですが、とてもパワフルな本でした。
ユダヤ人の強制収容所での実話の記録で、苦しい情景が目に浮かぶようで、衝撃が強くて、学校では読み進めなくなる女の子もいたようです。
この本の中に、何度も出てくる a ration of breadは、パンの配給、割り当てられた量、という意味です。
ration(配給)という言葉は、現在は身近で聞く言葉ではなく、この本を読むまでは知りませんでした。 文脈から意味は分かるので読み進めるのですが、読み終わってから、念のために辞書を引きました。
rationの上下に、 ratio(比率、歩合)やrational(理性的な、分別のある、道理にかなった)という言葉が並んでいて、rationにかなうことが、rationalの原義のようです。 rationは、道理にかなった分量、と理解すると、知らなかった単語がすっと頭に入りやすくなりました。
デジタル辞書も便利ですが、私はいまだに紙の辞書を引くのが好きで、日々お世話になっています。