この文章は、「私はそれを買わない。」とも訳せますが、文脈により、「私はそんなことは信じない。」とも訳せます。
buyには、説明、意見、弁明などを本当だと受け入れる、信じるという意味があります。
例えば、クリーンエネルギーを推進するクリントン氏が、票を獲得するために、炭坑夫たちに仕事を保障すると言ったところで、炭坑夫たちは、そんなばかげたことは信じられない、というようなときに、Coal workers don't buy what Clinton says.(炭坑夫たちは、クリントンが言うことを信じない。)と言えます。
また、いつも遅刻している生徒が先生にへたな言い訳をしても、先生はそんなことは信じない、と言うときに、The teacher does not buy such a lame excuse.と言えます。
buyのこのような使い方は、会話でも新聞でも使われています。
チキンなのか牛肉なのかよく分からないような名前ですが、牛肉を薄くして、小麦粉、玉子、パン粉の順につけて、焼いたもの、つまり牛肉のカツレツのことをchicken fried steakと言うことがあります。主にアメリカ南部の方で知られている呼び方です。
パン粉は、pankoと日本語のまま使われることが多くなってきました。 Japanese pankoと言われることもあり、料理番組でもシェフがよく使っています。 こちらで売られている普通のパン粉はbread crumbsと言われ、日本のパン粉よりも細かいです。
パン粉をまぶした肉は、breaded meatです。
チキンなどの肉をこのように料理したもの(シュニツェッル)をドイツ系の人が食べていたのを、テキサス人がchicken fried steakと呼び始めたようです。
私の住んでいるテキサスの町でもレストランのメニューになっています。
folk dance(フォークダンス、民族舞踊)やfolk music(フォークミュージック)などのfolkという単語ですが、国民、民族、という意味以外に、人々(people)とほぼ同じように使う場合もあります。
田舎の人たちは、country folksと言うことができます。
演説などで、皆さん、と呼びかけるときにもfolksと使えます。
また、かなり前ですが、How are your folks?と友人に聞かれたことがあり、当時このfolksの意味が分からなかったのですが、family(家族)のことだと、その時に教えてもらいました。
folksで両親や親類の意味でも使えるようです。
家族=familyと、自分で話す場合は、同じ語彙ばかり使う傾向がありますが、いろいろな人と話すと、様々な話し方、語彙に出会い、勉強になります。
eyesoreは、eye + sore(目+痛い)ということで、目ざわりな、見苦しいもの、建物、という意味です。
eye candyは、見て楽しいもの、目の保養になるもの、人、という意味です。
例えば、繁華街などでおしゃれでモダンなビルがたくさんある中に、ぽつんと、古い建物がひとつあるような場合、That old building is a real eyesore.(あの古い建物は本当に目ざわりだ。)と言うことができます。
また、その建物がきれいに建て直されて、人目を引くようなすてきな建物になると、eye candyになります。
またeye candyは、きれいで見た目は良いが、あまり中身がないような人という意味で使われることもあります。
salt and pepperは、塩とコショウですが、髪の毛の色を表すのにも使われる表現です。
日本では、ごま塩などと言われることもあるようですが、黒い髪に白髪が混ざっている状態を、salt and pepperと言います。
白髪は、そのままwhite hairと言うこともありますが、gray hairと言われることの方が多いように思います。
grayは、主にアメリカで、 greyは、主にイギリスで使われるスペルです。
ヘアカラーの色も、silver(シルバー)やPlatinum(プラチナ)など、grayにもいろいろな色合いがあり、まったくの白髪ではなく、おしゃれなgray hairの人も見かけます。
rustは、金属のさび、のことで、rustyは、さびついた、という意味ですが、My French is rusty.と言うと、「私のフランス語はだめになってきている。」という意味になります。
以前は日常会話程度はできていたのに、使わない間に話せなくなってしまったときなど、このように使えます。
rustyは、以前はできていたことがうまくできなくなったり、力や技能が衰える、という意味で、たまに聞く単語です。
スポーツの世界でも、選手が全盛期を過ぎた後などにも使える表現で、例えば元アメリカの女子サッカーのワンバック選手が最後に出場した試合などでは、She is a little rusty.とアナウンサーが言っていたのを覚えています。
家の様式を表すのにcolonial style houseや ranch style houseなどと使われ、どんな家に住んでいるかという話になったときなどに聞く言葉です。
この二つの家の様式の大きな違いは、colonial styleは二階建て、ranch styleは一階だけの平屋ということです。
colonialは植民地の、という意味で、colonial style houseは、1700年代から東海岸に多く見られた二階建ての家で、家の中央にドアがあるのが通常の様式のようです。
ranchは牧場、という意味で、ranch style houseは、牧場主の家のような平屋でアメリカでは西部の方に多い様式です。
ちなみに、我が家もこのranch style houseで、近所も平屋の家が多いです。
またtown houseと言うと、一部の壁を隣の家と共有するものですが、それぞれガレージや庭、門などがある家のことです。
cage-freeも free-rangeも玉子のパッケージに書いてある言葉ですが、とても紛らわしく、はっきり違いを理解して買っている消費者も少ないようで、雑誌などに質問されていることがあります。
free-rangeのrangeは、通常囲いのない放牧場ということで、ニワトリが自由に歩き回っているイメージですが、どんな場所でどのぐらい外にいるのかは、明確ではなく、野生の草花や虫を食べたりしていることもあるようです。
cage-freeは、おりに入っていないということで、ニワトリが自由に小屋の中を歩き回り、えさを食べたり水を飲んだりできるようですが、外へ出ることはできないようです。
どちらの玉子が栄養にいいのかは明記されておらず、よく分からないのですが、一生ぎゅうぎゅう詰めの動けないような小屋の中で過ごすニワトリの玉子に比べると栄養面では良いようです。
roll one's eyesを直訳すると、目をぐるっと回すことですが、そうしながら、相手が言ったことやしたことに無関心だったり、イライラ、あきれる、というような、ちょっとふてくされたような態度を示すことを意味します。
親に叱られた子供が目をぐるっと回して、あきれ顔をしていると、Don't roll your eyes.とまた叱られることになります。
また、子供がふくれたり、すねたりするというpoutという単語がありますが、He is pouting in his room.(彼は自分の部屋ですねている。)などとよく聞く単語です。
日本語でも「目は口ほどに物を言う。」と言われますが、目で相手の態度が分かるのは、どこの国も同じなのでしょうね。
息子が小学二年生の時に、リーディングの教材としてtall taleを読んでいました。
tallと言えば、背が高いとか身長が...ある、という意味しか当時知らず、最初意味が分からなかったのですが、聞いてみるとtallには信じられない、おおげさな、という意味があり、tall taleは、ほら話と訳されています。
ほとんどのアメリカの子供が知っているtall tale(ほら話)のひとつが、Pecos Bill(ピーコス ビル)というテキサス生まれのカウボーイの話です。馬車に乗って移動中に、馬車から落ちて、コヨーテに育てられ、蛇を鞭のように使い、竜巻にも乗ってしまったというような信じられない話です。
Paul Bunyan(ポール バニヤン)という生まれた時から巨体の木こりの話も有名です。
昔の西部開拓者たちの自慢話が大げさになりこのようなtall taleになったと言われています。