私たちの住んでいる町では、毎年、Pumpkin Trailというイベントがあります。
個人、グループ、企業などが、ハロウィーン用のパンプキンをデザインしたり、彫ったりしたものを、公園に並べて、Pumpkin trail(パンプキンの道)をつくります。 そのパンプキンを寄付してほしいということが新聞に載っていました。
Scary or funny, simple or complex, a face or something else -- It's your call, but carvings must be family-friendly and appropriate for even the youngest child.
(こわいもの、おもしろいもの、シンプルなもの、複雑なもの、顔でもいいしそれ以外でもいい。 それは、あなたが決めることだ。 ただ彫ったものは、ほんとうに小さい子供にとっても、ふさわしいような、家族連れが見て楽しめるものでないといけません。)
この文の中の、It's your call.のcallは、「決定、決心」という意味で、decisionと同じように使われています。
他の誰でもなく、あなたが決めるべきだ、というような場合に使える表現です。
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息子が、学校の「生物」のクラスの宿題で、Food web(食物網)などのポスターをつくっていたのですが、ふと目についた言葉がありました。 タコの絵の横にあった、octopi(発音は、オクトパイ)という単語です。 今まで、タコの複数形を口にする必要がなかったことや、学校でも不規則な複数形として習わなかったように思い、はじめて知った単語でした。 octopiなんて、実際に使うのかと息子に聞いたところ、生物の先生は、そう呼んでいるとのことでした。 その後、タコの複数形のことが気になり、少し調べてみると、タコには三つの複数形があることがわかりました。 octopuses、octopi、octopodesです。 一番受け入れられている単語が最初のoctopusesだそうですが、octopiやoctopodesも誤りではありません。 ラテン語系の単語では、--usで終わる単語が、複数形になると、-i になるということがあります。 cactus がcacti、alumnus がalumniになるのと同じです。 ただoctopusは、ラテン語系ではなく、ギリシア語系の単語なのに、誤ってラテン語系の複数形語尾がついてしまったらしく、それが広まって現在も使われているようです。それが、octopiです。 それで、本来のギリシア語系の単語につく複数形語尾がついたものが、octopodesです。 ただ、このoctopodesは、一般的ではなく、あまり使われることはないようです。 私がもっている辞書には、octopusesとoctopiの両方が載っていました。 言葉というのは、多くの人が使い出して、それが正統派になってしまうということもあるものですね。
昨夜は、大統領候補者の討論会でしたが、討論会が終わった後、記者会見を行う部屋のことを、spin roomと言います。 討論会の参加者は、集まっている記者たちの中で、討論会をどのように認識すべきかに対して、スピンをかける(影響を及ぼす、情報を操作する)ことができるということから、spin roomという名前がついています。 メディア側もスピンをかけることができます。 spinには、「情報操作」という意味があり、NBCの記事の見出しに下記のように書かれていました。 Who won the first presidential debate ? Tim Kaine, Mike Pence spin two different tales. (最初の大統領候補討論会は、どちらが勝ったのか。 ティム ケーンとマイク ペンスはそれぞれの異なった話にスピンをかける。) ティム ケーンとマイク ペンスは、ヒラリー クリントン、ドナルド トランプのそれぞれのrunning mate(副大統領候補)ですが、どちらも自らの都合のよいように、討論会の内容を認識、操作しているということです。 spin=回転させる、と覚えていましたが、言葉というのは奥深いものですね。
compromiseは、「妥協する、譲歩する」という意味で覚えていることが多いと思います。
語源的にも、joint promise to abide by an arbiter's decision.(仲裁者の決定に共に
従う約束)ということで、理解できます。 下記の文は、新聞の漫画の一コマで、インタビュアーが、ヒラリー クリントンに対して言っていたものですが、compromiseが、「妥協」ではない意味で使われています。 You compromised national security by storing classified information on your private server. (あなたは、私用のメールサーバーに機密情報をしまっておいたことによって、国家の安全を危うくした。) このように、compromiseには、「(不品行によって)名誉、体面などを損なう、汚す、危うくする」という意味もあります。 ヒラリー クリントンが、trustworthy(信頼できる)かどうか、またドナルド トランプが、presidential(大統領にふさわしい)かどうか、今夜の討論会は、各テレビ局も朝からカウントダウン体制で盛り上がっていて、かなりの視聴率になりそうです。
高速道路を運転していると、いろいろな動物の死骸を見ることがあります。 その中で、スカンクは死骸を見なくても、近くを通り過ぎただけで、スカンクだと分かるぐらいの強烈な臭いがします。 先日の新聞に、秋には早朝や日暮れ後に、スカンクが住宅地にも出てくることがあると載っていましたが、その記事の小見出しが、signature scentでした。 Skunk's signature odor-spraying is nature'sway of helping the creatures deter predators. (スカンク特有の臭いスプレーは、捕食動物から身を守るための自然な方法だ。) においを表すodorは、普通あまり良くないにおいに使われます。 体臭などもbody odorと言います。 読み進んでいくと、次のようにscent(読み方は、セント)という単語も使われていました。 When threatened, they apply pressure to spray the scent out of nipple like structure next to the anus. (危険を感じると、彼らは圧力をかけて、肛門の横にある乳首のような組織から、においをふきかけます。) scentは、かすかな良い香りに対して使われる単語ですが、このように、動物の臭い、臭跡にも使われます。 signature scentとは、特徴的なにおい、という意味です。 signatureには、「署名」以外に、「特別の、特徴的な」という意味があり、chef's signature dishと言うと、シェフの特別料理ということです。
aboutも faceも簡単な言葉ですが、about-faceは、学校では出会いにくい言葉だと思います。 about-faceのaboutは「--について」、faceは「顔」ではありません。 aboutには、「ぐるっと回って、向きを変えて」、faceは、「--の方を向く、(兵士を)回れ右させる」という意味になります。 about-faceは、元々は軍隊用語で、「回れ右をする」ということで、そこから、「180度方向を変える、突然の方向転換」などという意味になり、今日の新聞の見出しでも使われていました。 下記はその記事の一部です。 Ted Cruz announced Friday he will vote for Donald Trump, a dramatic about-face that may help unite a deep divided Republican Party..... (テッドクルーズは、金曜日に、ドナルドトランプに投票するという、劇的な180度転換する意思表明をした。このことは深く分裂している共和党を団結させる助けになるかもしれない。) テッドクルーズは、ドナルドトランプの選挙予備選でのライバルで、お互いに罵倒しあった相手ですが、ヒラリークリントンにだけは大統領になってほしくないという苦しい選択のようです。 今年の大統領選挙は、だれもが苦しい選択をすることになりそうです。
Bridezillaは、Bride(花嫁)とGodzilla(ゴジラ)からできた言葉です。 結婚式は、家族、親戚、友人などが集まり、楽しいひとときではありますが、その準備にストレスを感じる人も少なくないと思います。 She has turned into Bridezilla and is worrying about every little thing. (彼女は、結婚前に神経が過敏になって、小さなことひとつひとつを心配している。) のように言うことができます。 Bridezillaとは、結婚式を控えて、神経過敏になっているbride-to-be(結婚予定の女性)のことです。 結婚式にそんな服装で来ないでほしいとか、出席者にいろいろな要求をしてしまうような人も、Bridezillaと言えます。 ゴジラのような乱暴な花嫁にならないように気をつけたいものですね。 ついでに、花嫁の付添人は、maid of honor、花婿の付添人は、best manと言います。 花嫁の付添人は、複数のbridesmaidsと呼ばれる人たちもいて、その中心となるのがmaid of honorです。
銃を公共の場で、人に見えてもいいように携帯することをopen carryと言います。 またその反対に、銃をかばんの中などに入れて、人に見えないように携帯することを、concealed carryと言います。 concealは、「隠す」という意味です。 銃の携帯については、州により法律が異なりますが、私たちの住んでいるテキサス州ではopen carryが今年から合法化されています。 とはいえ、私が外食をしたり、買い物に行ったりする場では、周りを見ても、open carryの人はあまり見かけません。 ただ、concealed carryの人は多くいるようです。 先日も、車強盗が、車に乗っていた人ををナイフで襲ったところ、その車に乗っていた人に銃で撃たれて、病院へ運ばれたというローカルニュースがありました。 学校の先生でも、子供たちを守るために、銃を正しく使うためのクラスを受けたりしている人もいるようです。 銃を持っていないと安心できない社会ということなんでしょうね。 そんな中で、親が銃の管理を怠っていたために、子供が誤って兄弟を撃ってしまったというような悲惨な事件もあります。 我が家は、テキサスでは少数派で、銃は持っていません。
先日のshort listの記事の中で、「捕らぬ狸の皮算用」ということわざについて少しふれました。 英語では、Don't count your chickens before they are hatched.と書いたところ、they are hatched の代わりにthey hatchという形もあるというコメントをいただきました。 その通りで、どちらも使われるようです。 二人の友人に聞いてみると、一人はthey hatchと言い、一人はthey are hatchedと言いました。 その一人の友人は、このことわざは聞いたことはあるけれど、あまり自分では言うことはないそうで、そういう状況のときは、Don't get ahead yourself.と言う、と教えてくれました。 Don't get ahead of yourself. -- 簡単な文章で、なんとなくわかりますが、自分では使いにくい表現だなあと思いました。 例えば、まだ就職が決まったわけでもないのに、その会社の近くで家を買う手続きを進めていたりする人に、Don't get ahead of yourself.「先走りしないように。」と言うことができます。 「捕らぬ狸の皮算用」とは、少しニュアンスがちがいますが、こちらも知っていると便利な表現です。
アメリカ国内の刑務所の老朽化、入所者の増加などで、安全面において問題があるということが、新聞に載っていました。 下記は、その記事の中の一文です。 With reluctance to to spend public money to build jails, experts say it seems unlikely the decrepit structures will see a face-lift anytime soon. (税金を使って刑務所を建てることに乗り気ではなく、専門家は、老朽化した建物が、近い将来に改装されるということは、ないだろうとみている。) この文の中のface-liftは、美容整形のことではなく、「建物などの改装、模様がえ」という意味ですが、face-liftが、このように使われるのをはじめて知りました。 英語で家の改装は、renovation、 remodelという単語をよく使います。 英語にreformという単語はありますが、家の改装の意味ではリフォームという言葉が使われることはありません。 また、ホームセンターは、home improvement storeと呼ばれ、家の改装などに必要な様々なものが売られています。 renovationもface-liftもほぼ同じように使える言葉ですが、周りの人に聞いてみると、face-liftの方が小規模な改装だと言う人もいました。 どちらにしても、一部を修正してより美しく近代的にするということです。