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oversee vs overlook

週末に、中学生対象の数学、サイエンスコンペティションが行われて、そのボランティアをする機会がありました。

そのボランティアの仕事分担表を見ていて、気になった単語がありました。

grading(テストの採点)は、各学校の指導者が別室で行うのですが、それを監督する仕事として、oversee gradingと書かれていました。 採点者が、規則に従って間違いなく採点しているかをどうかを監督することです。

overseeは、「監督する、監視する」ということですが、よく似た単語でoverlookは、「見落とす、見のがす、見下ろす」という意味です。 またoverlookは、名詞で「高台からの見晴らし」という意味もあります。

The teachers had to oversee volunteers grading the tests.
(先生たちは、ボランティアの人たちがテスト採点をするのを監督をしなければならなかった。)

He overlooked an important mistake.
(彼は、重要な間違いを見落とした。)

overseeとoverlook、間違わないように使わなければいけませんね。

ちなみに、私のボランティアの仕事は、direct trafficとproctorでした。
direct trafficというのは、生徒を試験会場へ導くことです。 trafficというのは、ここでは、人の流れということです。
proctorというのは、試験監督官のことです。 proctorという単語もあまり普段聞いたことがなく、今回知った言葉です。

ボランティアをしながら、学ぶことがたくさんあります。
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hazmat suit

昨日、私たちの住んでいるテキサス州の町で、Fentanyl(フェンタニル)という危険な麻薬所持などで三人が逮捕された事件があり、大きく報道されていました。

逮捕されるという単語で、まず思いつくのは、arrestかと思います。 arrestも使われますが、bust(胸部の意味のバストと同じスペル)も、「逮捕する、つかまえる、警察などが手入れする」という意味でよく耳にします。 

There was a drug bust last night. (昨夜麻薬関係の逮捕があった。)のように使われます。

映画「ゴーストバスターズ」のバスターズも、ゴーストをつかまえる、破壊するということですね。

麻薬と言えば、マリファナやコカイン、メタンフェタミンぐらいの名前しか知りませんでしたが、それらに比べて、このFentanylは、かなり危険なドラッグなようで、次のように伝えられていました。

Fifteen grains of table salt are similar size to 3 milligrams of Fentanyl. That's a lethal dose.
(食卓塩15粒で、だいたいフェンタニル3ミリグラムです。それが致死量です。)

Fentanyl can be absorbed through the skin. As a precaution, police and other agents had to wear top-level hazmat suits.)
(フェンタニルは肌からも吸収されます。 用心のため警察官や捜査官らは、トップレベルの化学防護服を着なければいけなかった。)

化学防護服は、hazmat suitと言います。 hazmatとは、hazardous materials(人体に有害な物質)を組み合わせた言葉のようです。

麻薬関係の犯罪も、なかなか尽きることがないようです。

typo

先日、息子が幾何学の宿題をしていて、どうしても解けない問題があると、頭をかかえていました。 しばらく考えて、やっぱり解けないとあきらめて学校へ行きました。

次の日、先生が、次のように言ったそうです。

That was a typo. I apologize. Did anybody attempt to solve it?
(あれは、印刷上の誤りだったので謝ります。誰か努力して解こうとした人はいるかな。)

こう言われて、息子を含め多くの生徒が手を挙げたそうで、先生は申し訳なさそうにしていたそうです。

typo(タイポ)とは、typographical errorの省略形で、学校でもよく使われるそうです。 typographicalは、「印刷上の」という意味で、typographical error(typo)は、「誤植」という意味になります。

Did anybody attempt to solve it? という文の中のattemptですが、tryと同じように「試みる」という意味ですが、attemptの方が、tryに比べて、もっと入念な計画や努力が必要な試みと言えるかと思います。

きっと生徒たちは、No wonder I could not solve it.(解けなかったのは当然だなあ。)と思ったことでしょう。

wrong tube

何かを飲んだり食べたりしているときに、その飲み物や食べ物が気管に入って、せき込んでしまうことがあるかと思います。

そういう時に、次のように言うのを聞くことがあります。

The food went down the wrong tube.
(食べ物が間違った方の管へ入ってしまった。)

tubeの代わりに、wrong pipeやwrong wayという人もいます。

このwrong tube/pipe/wayというのは、気管のことですが、wind pipeと言う場合もあるようです。
windには、「息、呼吸」という意味もあります。

また、学校の理科の時間に習うような専門用語としては、気管は、trachea(トレイキア)、食道は、esophagus(イソファガス)という単語があります。 

日本では、医学部の学生でもない限り、出会いにくい単語かと思いますが、こちらでは学校で習って知っていて、わざと難しい単語を使いたがる小さい子供がいたりします。 

会話をする中で、知らない単語に出会ったときに、ほとんどの場合は、恥を忍んで相手に意味を聞くのですが、ここで会話を止めて聞きにくいというような状況もあり、後で聞きとった発音や意味から辞書を引いてみるという作業をしています。

英語を習い始めてから、辞書は一番の愛読書です。


Salisbury steak

夕食にハンバーグを作っていると、夫が次のように言いました。

We are having Salisbury steak today.(今日の夕食は、ソールズベリーステーキだなあ。)

このように、日本で作られているようなハンバーグのことを、アメリカでは、Salisbury steakと言うのを何度か聞いたことがあります。
なんだかハンバーグよりも高級感のある名前だなあと思います。

アメリカ人の医者、Dr. Salisburyが、考え出した料理だそうで、そう呼ぶ人もいるようです。

他には、hamburg steak(ハンバーグステーキ)と言う人もいます。 Salisbury steakもhamburg steakも日本のハンバーグも多少の材料の違いはあるかもしれませんが、基本的には同じものです。

アメリカでは肉料理には、gravy(グレイビー)をかけて食べることが多いです。
gravyは、肉を焼いた時に出る肉汁に、他の材料を混ぜてつくるソースです。

おでんのことを関西の人は、関東炊きと言ったりするように、地域や人によって、同じものを違う呼び方で呼ぶことがあるのは、日本語でも英語でも同じですね。

tag along

Tagalongという名前のクッキーがあり、ガールスカウトに入っている女の子たちが、売っていることがあります。

tag alongとは、「ついて行く、つきまとう、くっついて行く」という意味で会話の中でもよく使われます。
- - -について行くという簡単な表現ですが、なかなか自分の語彙の中からは出てこない表現だなあと思いました。

I was the annoying little kid tagging along with my dad and older brother.
(ぼくは、小さいころ父親や兄につきまとう、うっとうしい子供だった。)

May/Can I go with you?でもいいですが、Do you mind if I tag along?(私もついて行ってもいい?)という言い方もできます。

また友人が、下記のように言っていたこともあります。

I like to tag along on my husband's business trip especially when he gets to stay at a nice resort hotel.
(すてきなリゾートホテルに泊まれるときには、夫の出張について行きたいわ。)

tag alongには、特について行く必要もなく、誘われたわけではないけれど、くっついて行くというニュアンスがあります。

授業のはじめにbell ringer

bell ringerと言えば、文字通り、「ベルを鳴らす人」という意味もあれば、辞書を引くと、「大成功したもの」、「戸別訪問のセールスマン」などいろいろな意味があるようです。

まだ辞書に載っていないように思うのですが、アメリカの学校で使われるbell ringerというものがあります。

息子が、先生から返してもらったテストや課題などを持って帰ってくる中で、このbell ringerを見つけました。

これは、授業開始のベルが鳴ると同時に、生徒が取り組む授業のウォームアップのための課題のことです。
生徒がbell ringerをしている間、先生が、出席確認をしたり、授業に必要な資料を配ったり、事務的な作業にも使える時間のようです。

アメリカの中学校、高校は、同じ科目でもレベルが分かれていたり、選択科目もあり、生徒は自分のスケジュールにしたがって、それぞれの教室へと移動します。 授業と授業の間に、4-5分の休み時間がありますが、校舎も広く、トイレに行ったり教室の移動だけで終わってしまうようです。 そんな中で移動中には廊下で友人と話したり、ワイワイガヤガヤとしているわけですが、ベルが鳴るとともに、スムーズに授業に入れるように、先生がいろいろなbell ringerを用意しているようです。

前の時間に習った復習のプリントであったり、文章の中の文法の誤りを正す問題であったり、brain teaser(頭の体操)のようなクイズ的なものもあるようです。

運動も勉強もウォームアップは大事なことですね。

Oriental girl

最近はあまり聞かなくなりましたが、何度かアメリカに来てから特に年配の方が、Oriental girlという表現を使うのを聞きました。

He is married to an Oriental girl.(彼は東洋人の女性と結婚している。)

そういう時に、私は、「彼女はどこの国の女性なの。」 と聞いてみると、タイやらフィリピンなどとアジアの国の名前を言ってくれるのですが、私もOriental girlに含まれるんだろうなあと、なんとなく以前から、このorientalという単語に、違和感を感じていました。 

orientとは、太陽が昇るところという意味から、東洋、アジア諸国のことを意味しますが、ヨーロッパから見て東ということで、Eurocentric(ヨーロッパ中心的な)な単語とも言えます。

orientalの反対の単語、occidental(西洋の、西洋人)は、かなり使われる頻度が少ないように思います。

orientalという単語は、最近は人に対しては使われることが、少なくなってきましたが、アジア食品店のお店の名前を、Oriental marketと言ったり、Oriental food(アジア料理)、Oriental rug(東洋の絨毯)などと、場所や物には、まだ使われています。

人に対しては、Orientalではなく、Asian(アジア人)というのが普通です。

Orientalという単語が、とてもエキゾチックな、どこか異質な感じの響きがあるように思ってしまうのは、私だけかどうかわかりませんが、個人的には、Asian girl、 Japanese girlと言われる方が、しっくりくるように思います。

make one's case

大統領選挙制度に不正があると、トランプが主張していることについて、オバマ大統領が下記のように返答していました。

I would invite Mr. Trump to stop whining and go try to make his case to get votes.
(私は、トランプ氏に対して、愚痴をこぼさずに、選挙で票が得られるように、自分の言い分が正しいという証拠を立てて述べるよう求めます。)

この文の中の、whine(発音はwine(ワイン)と同じ)は、いつまでもぐずぐず文句を言っているような子供などにもよく使われる単語です。 Stop whining and get to your homework.(泣き言を言わずに、宿題にとりかかりなさい。)などと使います。

inviteは、まず「招待する」と覚えますが、この文の中では「意見などをていねいに求める、請う、依頼する」という意味で使われています。

そして、make his caseという簡単な単語が並んでいますが、「自分の主張の正しさを証拠立てて述べる」という意味になります。

caseには、いろいろな意味がありますが、ここでは、「主張、証拠」という意味があてはまります。

誰でも知っているようなcaseという単語ですが、うまく使いこなすのは、難しいなあと思います。

hair standing on end - 身の毛がよだつ

おもしろい漫画が今日の新聞に載っていました。

Blondieという漫画ですが、理髪店で、主人公の男性が、髪を切ってもらいながら、"I will be glad when the election is over."(選挙が終わってくれるとうれしいんだけど。)と言います。

これに対して理髪師は、"Not I !" "It's easier cutting when everyone's hair is standing on end."(ぼくは、そうでもないよ。 みんなの髪の毛が恐怖で立っていると、切りやすいから。) と答えます。

on endは、「直立して」という意味で、hair stands on endは、「恐怖や、驚きなどで身の毛がよだつ」、という意味です。

理髪店に来るお客さんの髪が実際に恐怖で立っていると、大げさに言うことで、みんな大統領選挙に対して身の毛がよだっていることを表している所に、この漫画のおもしろさがあります。

今年の大統領選挙についての、アメリカ市民の感情をうまく表しています。
お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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