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snowflake

We have to go pick up our snowflake.(子供を迎えに行かないといけない。)というように、子供のことをsnowflakeという場合があります。 

どうして子供のことを、snowflake「雪片、雪の結晶」と言うのかと聞くと、子供は、雪の結晶のように、beautiful(美しく)、unique(それぞれがユニーク、独特で)、delicate(デリケートな)ものだからだと言い、すてきな喩えだなあと思うのですが、このsnowflakeという言葉は、そういう美しい意味だけでもないのです。

アメリカの多くの有名な大学が、大統領選挙後にショックを受けストレスのたまった学生のために、試験を延期したり、therapy dogを用意したり、涙をふくためのティッシュを渡したり、ホットチョコレートを準備したりしたことが新聞のオピニオン欄に載っていたのですが、そういう学生について、下記のように書かれていました。

Many of today's college students are not only academically incompetent but emotionally so as well and do not belong in college.
(今日の大学の学生は、学問的だけではなく、精神的にも大学に属するのに不適格だ。)

These college snowflakes and their professors see themselves as our betters and morally superior to ordinary people.
(こういう大学の学生や教授は、自分たちが普通の人々よりも上で、道徳的にもまさっていると思っている。)

こういう場合のsnowflakeには、「自分は他の人とは違う特別の存在」という意味があるようで、special snowflakeとも言うようです。

sensitive snowflakeやsnowflake generationなどという表現もあり、現実を受け入れられない甘やかされた敏感すぎるような人、世代のことを言うようです。

きれいなsnowflakeから、ナルシスト的なsnowflakeまでいろいろあります。

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mitochondria(ミトコンドリア)は複数形

息子の学校の「生物」の教材をながめていたのですが、mitochondriaという単語は複数形だったんだと、初めて気づきました。

mitochondriaという単語は、マイトコンドリアと発音するようです。 では、単数形はどうなるかというと、mitochondrionです。

日本の学校で習ったときは、カタカナで覚えたので、それが単数なのか、複数なのかを気にすることもなく今まで暮らしてきましたが、このちょっとした発見をきっかけに、他の複数形のことも考えてしまいました。

普段の会話でよく耳にするphenomenal(すごい、驚くべき)という形容詞の名詞形phenomenon(現象)*の複数形も、phenomenaとなり、mitochondrion / mitochondriaと同じような不規則複数形になります。

また、虫のさなぎを意味するpupaという単語は、aが最後の文字ですが、単数形です。複数形はpupae(プーピー)となり、なかなか不規則なルールもいろいろあるようです。

よく知られているdata(データ)という単語も、実は複数形で、datumという単数形がありますが、あまりdatumが使われる頻度は少ないように思います。

こういう複数形は、特に普段の会話で役に立つわけではありませんが、英語のネイティブの人は、授業で習いながら自然に身につけていくんだろうなあと思いました。

* 意味により phenomenons という発音もあるようです。

upcycle

新聞の折り込みチラシにと一緒に、小冊子がたまに付いてきて、季節の話題、セレブリティの近況、ちょっとした生活の知恵などが載っていて、目を通していますが、その中で、目に留まった表現がありました。

Upcycle your jeans
(ジーンズをアップサイクルしよう。)
Breathes new life into old denim with these easy projects
(これらの簡単なプロジェクトで、古いデニムに新しい命を吹きかけよう。)

ジーンズのポケットの部分を使ったcoin purse(小銭入れ)や、ワインを贈り物にするときに使うワインバッグなど、ちょっとおしゃれなものが紹介されていました。

upcycleという単語が使われていますが、recycle(リサイクル)と、どう違うんだろうと思いました。

ウィキペディアによると、upcycleは、creative reuse(クリエイティブな再利用)ということだそうです。

recycleは、辞書によると、return(material) to a previous stage of a cycle process, convert (waste) to a reusable material (サイクルのプロセスの中で、材料を前の状態にもどすこと、ごみを再利用できる材料に変えること)と載っていました。

ジーンズの生地はそのままで、それを再利用してもっとよいものを作るという意味で、upcycleという単語が使われています。

reuseという単語は、同じものを同じ目的で再び使うという意味です。 引っ越しで使った段ボール箱を、再利用するような場合です。 また、同じものを違う目的で再び使う場合は、repurpose という単語があります。 シャーペンの芯が入った小さいプラスティック容器に裁縫の針を入れている人がいましたが、そういうことは、repurposeです。

upcycleとは、もとの品物が、もっと価値のあるものになるような再利用のことです。

stuffing or dressing

アメリカでは、感謝祭(11月の第四木曜日)という祝日には、家族、友人が集まり、turkey(七面鳥)のローストを食べる人が多いです。

私はこの七面鳥自体よりも、七面鳥の中に詰める、詰め物の方が好きなのですが、この詰め物のことを、stuffingと言ったり、dressingと言ったりします。

詰め物にも、それぞれの家庭でいろいろな種類がありますが、パンや野菜、果物、ソーセージなどを小さく切って混ぜたものです。
パンにもいろいろ種類があり、サワードウブレッドやコーンブレッドなど様々です。

stuffとは、「詰める」ということで、分かりやすいのですが、dressingと聞くと、まずサラダのドレッシングを思い出してしまうのですが、「鳥料理の詰め物」という意味もあります。

stuffingは、文字通り、七面鳥の中に入れて焼くもの、dressingは、七面鳥の中には入れず、別の焼きなべに入れて焼くものと使い分けがあるようですが、ほとんどの人がどちらも同じように使っています。

アメリカの南部の州では、dressingという言葉を使うことが多いようです。 stuffingというのが、あまりにもそのもの過ぎて、よい表現ではなくdressingを使うのではないかという意見もあります。

私は、七面鳥をdress(飾る)ための一品なのかなあと勝手に思ったりしています。

bonding or bondage

Picklesという名前の4コマ漫画が新聞に載っているのですが、老夫婦の会話が主な内容で、微笑ましい面白さがあり、よく読んでいます。

その漫画の昨日の内容の一部を紹介します。 奥さんが、嫌がる旦那さんと一緒に買い物に来ている場面です。

奥さん: Going shopping together can be a bonding experience. (一緒にショッピングに行くことで、絆を深める経験になるわよ。)

旦那さん:You are right. I agree.(そうだね。ぼくもそう思うよ。)

買い物をしている奥さんが、自分の持っていたかばんを旦那さんに差し出して言います。
Here, Hold my purse. (ほら、私のかばんを持ってて。)

そこで旦那さんが言います。 "It does feel like a bondage experience."(ほんとに奴隷になったような経験だ。)

奥さんが、bondingと言っているのに対して、旦那さんは、bondageと言っているところに面白みがあります。

bondingもbondageもbondという単語から派生した言葉ですが、もともとは、「縛るもの」ということです。

bondには、「絆、結束」という意味や「拘束、束縛」という意味もあります。 日本語のボンドも接着剤のことですが、くっつけるものということですね。

bondageには、「奴隷の状態、(行動の自由の)束縛、屈従」という意味があるようです。

やはりどこの国でも、女性の方が買い物好きなのでしょうか。 私も夫にbondage experienceをさせないように、買い物は、ひとりでのんびりするようにしています。

unnatural

テネシー州で、スクールバスに乗っていた幼稚園、小学生の子供たち6人が亡くなるという痛ましい事故があり、全国ニュースで毎日伝えられています。 他にも30人ほどの生徒が乗っていたバスで、今も入院している生徒もいるようです。
スピード違反の若いスクールバスのドライバーは、逮捕されました。

この事件/事故に対して、テネシー州の知事が、"the most unnatural thing in the world"- a parent losing a child (子供を失う親という、世界で最も残酷なこと)と述べていました。

unnaturalと聞くと、まずnaturalの反対なので、「不自然な」と思ってしまうのですが、もう少し踏みこんで、inhuman(不人情な、残酷な)、monstrous(不条理な、ひどい)という意味もあります。

私が感想を述べるなら、tragic(悲惨な)やcruel(残酷な)という単語は思い浮かびますが、unnaturalという表現は思いつかず、勉強になりました。

話は変わりますが、カシミアのセーターの宣伝文句として、the world's finest fleece, unequalled for soft warmth.(柔らかい暖かさでは他に類がない世界で最高の羊毛)と書かれてあるのを見つけました。

unequalledも「等しくない」という意味もありますが、ここでは「無比の、最上の」という意味になります。

このような少し踏みこんだ意味がある単語を自分でも使いこなせるようになりたいなあと思います。

wood shop

アメリカのハイスクールには、wood shopという名前の科目があり、選択科目のひとつになっています。
wood shopという名前から想像できるように、木材を使って、本立てや棚などを工作する授業です。

また、そういうテレビ番組もあり、DIY(do-it-youself)好きな男性には人気の番組のようです。

wood shopは、「工作室、(授業としての)工作」とでも訳せばよいかと思います。

shopという単語には、お店という意味以外に、「物を作ったり修理したりする小さい作業場、仕事場、工場」という意味があります。

body shop、repair shopなども車体修理工場ということです。

サンタクロースやエルフたちが、子供たちのおもちゃを作っているNorth Pole(北極)のおもちゃ工房もSanta's shopということです。

safety corridor

週末に、家族でニューメキシコ州へ行ってきましたが、道中のハイウエイの道路標識に、safety corridorと書かれたものがありました。

safety corridorとは、ハイウエイの中で、よく事故や死亡事故が起こる地域のようで、特に安全に気をつけなければいけない所ということのようです。 その地域でのスピード違反などは、罰金が二倍になるそうです。

corridorという単語は、「廊下」と覚えたので、ハイウエイの廊下というのも、おかしな表現だなあと思ったのですが、調べてみると、corridorには、下記のような意味も載っていました。

a tract of land designated or used for specific purpose as for railroad lines highways or pipelines
(鉄道やハイウエイやパイプラインなどの特定の目的に指定、使用される土地、地域)

なるほど、これなら、特に安全に気をつけないといけない地域という意味でcorridorという単語を使うことに納得できました。
corridorの訳としては、ここでは「地域、地帯」があてはまるように思いますが、あまり辞書には載っていないように思います。

ちなみに、アメリカでは、廊下という意味では、hallwayという単語を使い、corridorは、あまり使われません。
息子に薦められて読んだ、ハリーポッターの中では、廊下はcorridorという単語を使っていたのを覚えています。

mockneck

Lands' Endというブランドのカタログを見ていて気づいてた言葉がありました。

turtleneck(タートルネック)に対して、mockneckというものがありました。

mockは、「見せかけの、まねごとの、模擬の」という意味で、mockneckは、turtleneckに似ているけれども、turtleneckよりも浅めのturtle neckのことで、下記のように書いてありました。

Not a fan of the "full turtle"? Try a mockneck: they are shorter and are not intended to be folded over.
(フルタートルのファンじゃない? それならモックネックを試してみて。モックネックはタートルネックよりも短くて、折り曲げるようになっていないので。)

full turtleもmockneckも寒い冬には、大活躍ですね。


weatherize

冬に備えて、電気代の節約方法が、いろいろ新聞に載っていました。

その中の項目のひとつに、weatherizeという言葉がありました。

Weatherization is one of the easiest ways to increase comfort, conserve energy and save money.
(家を耐寒構造にすることは、快適さを増し、エネルギーを保ち、お金を節約する最も簡単な方法のひとつです。)

weatherizeは、「建物を耐寒構造にする」ということです。

covering drafty windows with drapes(すきま風の入る窓を、厚手のカーテンで覆うこと)や、replacing older windows with more energy efficient ones.(古い窓をもっとエネルギーの効率がよいものと取り換えること)などのことです。

draftは、「すきま風」ですが、driftは、「(雪などの)吹きだまり」になります。

我が家のドアは玄関も裏も、二重ドアにしてもらったので、エネルギーの効率がいいように思います。

weatherは、「天気」ですが、「(岩石などを)風化させる」という意味もあり、小学校の理科の時間に習う言葉でもあります。

weatherizeは、冬という季節にに備えて、家を耐寒構造にするということです。

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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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