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thick-headed の二つの意味

おもしろいコマーシャルのビデオがあると、随分前に夫に教えてもらったことを思い出しました。



就職の面接に来ている人が、面接官の名前を、dumb-ass(ばかなやつ)と、間違えて呼んでいるところに、おもしろさがあるのは、わかりますが、それよりも、この中に出てくる thick-headed という言葉が気になりました。

thick-headed は、「とても頭の鈍い」という意味で、stupid と同じような意味です。 きちんと人の名前も読めないなんて、なんと頭の悪いやつだ、という感じです。

そして、最後にA&W のルートビアが出てきますが、その泡がいっぱい出ているようすのことも、thick-headed と表現されています。

head には、「ビールの表面に浮く泡」という意味があり、それがthick (厚い)ということです。

この面接に来ている人は、かなりthick-headed だが、A&W ルートビアのthick-headed ほどではないということですが、この二つのthick-headed の意味が違うところが、おもしろいですね。

最後に、It's good to be thick-headed.と言っていますが、泡がたくさん浮いている方が、おいしいのでしょうか。

私は日本では、ルートビア(ノンアルコール炭酸飲料)は見たことがないのですが、こちらでは、ルートビアフロートは、とても人気のある飲み物です。 ちょっとくせのある味だと思うのですが、ドクターペッパーよりは、受け入れやすい味かなと思います。

参考記事:thin-skinned or thick-skinned

Of course. は、You are welcome. にもなる

Thank you. に対して、You are welcome. 以外の表現があるということについて、前に書いたことがあります。 その記事は、こちらです→横柄ではなかったYou bet.

昨日、年に一度の眼科検診に行ったのですが、そこの検査技師さんが、私がThank you. と言うたびに、Of course. と言うのです。

Of course. は、「もちろん」という意味で覚えることが多いかと思います。 Of course I can. と言うと、「もちろん、できるよ。」ということになります。 

では、ありがとうに対しての、Of course. は、どうでしょうか。

Of course. の後に、何か言ってくれないと、なんとなく座りが悪いような気がしてしまうのですが、こういう Of course. も、それほど一般的ではないのかもしれませんが、何度か聞いたことがあるように思います。 

Of course, I am happy to serve you. (もちろん、あなたのために働けてうれしいです。)という感じの意味なのではないかと思います。 

他にも、Thank you. に対して、Anytime. (いつでもまたどうぞ)というのも、よく聞きます。

日本語でも、ありがとう、と言われて、どういたしまして、とばかり言っているわけではなく、英語にもいろいろなヴァリエーションがあります。

ホッチキスだけではない staple

ホッチキスは、stapler、そしてその針のことを、staple と言いますが、それ以外の意味の staple もよく使われる言葉です。

私が住んでいる町のショッピングモールでは、お店の開店時間よりも2時間早くドアが開いて、モール内で朝の散歩をする人たちがいるようです。 屋内だと、天気が悪くても毎日ウォーキングエクササイズができるということで、It makes it an easy staple.(そういう便利さのために、モールでのウォーキングは、楽なお決まりのことになっている。)と、新聞の記事に載っていました。

こういう staple は、「お決まりの、定番の」という意味で使われています。

また、次のような例もあります。

Roses are staples of Valentine's Day and Mother's Day bouquets.
(バラは、バレンタインデーや母の日の花束として、主要なものだ。)

These are pantry staples.
(これらは、食料品だなに置いておく必需食料品だ。)

我が家の staple (必需食料品)のひとつは、やっぱりお米です。 日本品種のカリフォルニア米ですが、まあおいしく食べています。

このように、staple は、「お決まりの、定番の、主要なもの、必需食料品」などという意味で、日常よく使われています。

The hay is in the barn.

近所にあるテキサス工科大学で、以前にフットボールのコーチをしていた人が、亡くなったというニュースの中で、彼は、The hay is in the barn coach だったと言われていました。

調べてみると、The hay is in the barn. というのは、フットボールやマラソンなどのランニングの試合、レース前に、コーチなどが言うスポーツ関連の表現のようです。

The hay is in the barn. (干し草は、納屋にある。)とは、言いかえれば、仕事はすべて終わった、ということです。

次のような説明が載っていました。

Preparations are over and the athlete or team is ready for the event.
(準備練習は終わって、選手やチームは、試合の用意ができている。)

つまり、これから本番の試合、レースだというときに、選手たちに、「やるべきことは、すべてやった。 その努力の結果を手に入れよう。」ということで、選手たちに、ここまで精一杯努力してきたということを、思い出させる表現とも言えそうです。

The hay is in the barn coach というのは、選手たちがやるべき練習をすべてこなし、試合に臨めるようにしたコーチということなのだろうと思います。

スポーツ以外では、使わない表現のようですが、The hay is in the barn. (やるべきことは、すべてやった。)という状態は、他のことにも、適用できるよい姿勢だなあと思います。

Have a good one.

別れ際に、Have a nice day. や Have a nice weekend. などと言うことがありますが、たまに、Have a good one. と言われることもあり、前から何となく気になっていました。

Have a good one. は、Have a nice day. のように、誰でもどこでも使っているというものでもないようです。

そして、Have a good one. の one は、何なんだろうと思ってしまいます。

例えば、これからパーティに行くと言う人に、Have a good one. と言うと、楽しいパーティを、という意味で、one は、パーティを指すことになるのでしょうが、お店で買い物をして、その店員が、Thank you. Have a good one. と言う場合は、なんかしっくりいかない気がするのですが、こういう場合は、単に、Have a nice day. の代わりなんだろうなあと理解しています。

買い物をしたお客さんが、その後、何をするのか分からないけど、まあよい時間を過ごしてくださいという意味なんでしょうね。

Have a good one. は、お店で働いている若い男性が、よく使うように思います。 Have a nice day. よりもちょっとカジュアルなcool な響きがあるように感じます。

辞書によると、Have a good one. は、単に、Good bye. という意味で、使われることもあるようです。

Have a nice day. Have a nice afternoon. Have a nice evening. Have a good trip. Have a good race....など、どんな時にも使えるHave a good one. は、便利なのかもしれませんね。

自分では使うことはないように思いますが、あまり気にせず、聞き流すことにします。。

manhandle とは、どんな扱い方か

ユナイテッド航空で、無理やり引きずり降ろされた乗客のニュースが、テレビや新聞で報道されています。

下記は、その記事の中の一文です。

How about an abject apology to everyone involved and a vow to teach employees how to handle customers, not manhandle them?
(そのことにかかわったすべての人へ、みじめな謝罪をして、人を乱暴に扱うのではなく、社員に客の扱い方を教えると誓ったらどうか。)

この文中の manhandle は、「人を手荒に、乱暴に扱う、動かす」という意味です。

man + handle は、move by human force (人力により動かす)ということで、「乱暴に」という意味が隠れているんですね。 

handle という単語は、問題を扱うなど、ものを扱う、処理するというときによく使われることから、なんとなく、人も、もののように扱ったり、支配するような感じなのかなあと思います。 

もう少し敬意をもって扱うという場合には、treat という単語が使われるように思います。

例えば、He was treated as a state guest.(彼は、国賓のように扱われた。)、He treats me like a queen. (彼は私を女王のように扱う。)のように使えます。

ただ、treat も、どんな副詞を伴うかによって、いろいろな扱いになりますが。

アメリカのカスタマーサービスが、一般的によくないことは、日々感じることで、そういう状態に慣れてしまっていることもあるのですが、今回のユナイテッド航空の件で、少しでもカスタマーサービスが向上すればいいなあと思います。

less than + 形容詞の意味

less than ten dollars と言えば、10ドルより少ないことを意味し、3 < 5 は、three is less than five のように、数学でも使う表現です。

では、次の文中の less than は、どうでしょうか。 アメリカとロシアの関係記事の一文です。

The less than positive assessments of relations by both Trump and Tillerson reflected the former Cold War foes' inability to forge greater cooperation, as Trump until recently has advocated.
(そのトランプとティラソン、両氏による決して前向きとは言えない(アメリカーロシアの)関係についての所見は、トランプが最近まで主張していた、前の冷戦の敵同士がよりよく協力していくということが、できないということを表していた。)

less than の後ろに positive などの形容詞が来ると、「決して....でない、ちっとも...でない」という意味になります。

less than positive という単語だけ見ていると、少しだけ positive とは言えない(positive と言えるほどではない)程度の意味かなあと思ってしまいがちですが、そうではありません。

I was less than satisfied with the results.
(私は、その結果にちっとも満足しなかった。) のように、言えます。

less が入った慣用句は、他にもたくさんあり、紛らわしいものもありますが、辞書で確認したり、文章として覚えるといいですね。

statement wall

インテリアに関する記事を読んだり、HGTV (Home and Garden Television) というケーブルテレビの番組を見ていて、statement という単語の使い方について気になりました。

statement というと、まず思いつくのが、次のような例です。

bank statement (銀行口座計算書)
make a joint statement (共同声明を出す) など。

これらとは違う statement で、次のように使われていました。

Create a statement wall.

なんとなく分かるような気もするのですが、この statement は、どのように訳せばよいでしょうか。

いくつか辞書を読むと、次のような定義があり、この statement に当てはまるように思いました。

communication of an idea, position, mood or the like through something other than words
(言葉以外の何かを通して、アイデアや立場やムード、またはそのようなものを伝達すること)

statement wall とは、何か自分の主張のようなものを表現している壁、という感じでしょうか。
例えば、リビングルームのひとつの壁を自分の好きな色に塗ったり、気に入った絵画を掛けてみたり、大きな鏡を掛けてみたり、いろいろな表現方法がありますね。

次のような例文も載っていました。

The furniture in the living room makes a statement about her love of color.
(居間にある家具は、彼女が、色が好きだということを伝達している。→ 居間にある家具から、彼女が色が好きだということがわかる。)

我が家のリビングルームの壁には、友人の描いた大きな抽象画が掛けてありますが、そういうことが、そこに住む人の趣味やアイデアなどを表現、伝達していて、それが statement ということですね。

conversation piece

Garfield というネコの漫画を、新聞で見て、おもしろいなあと思いました。

昔のコードがついた電話機を見て、男性が、ガーフィルドに言います。

I don't use the old landline anymore.
(もう固定電話は、使わないよ。)

Now it's just a conversation piece.
(もう、"conversation piece" にしかならないよ。)

そこで、ガーフィルドの思ったことが、Wasn't that its original function ? (それ = conversation pieceって、もともとの機能じゃなかったの?)です。

conversation piece は、「話の種」という意味ですが、ガーフィルドが、会話するものという文字通りの意味で理解しているところにおもしろさがあります。

最近は、スマートフォンだけで、固定電話がない家も結構あるようです。 
コードがついた電話は、ガーフィルドが思うように、ひと昔前までは、普通に会話をするために使われていましたが、今では「話の種」ですね。

meh

You Tube で、映画の評価をして、評価ごとに分類しているものがありました。

評価のよいものは、amazing、awesome などという言葉が使われており、評価の悪いものには、lame、bad、garbageなどという言葉が使われていました。

all right という表現もあったのですが、amazing や awesome と比べて、「まあ悪くない」という評価として使われていました。

lame は、いろいろな意味がありますが、ここでは、boring (退屈させる)と同じです。 garbage は、生ごみですが、ここでは、比喩的に「がらくた、つまらないもの」となります。

そして、all right と lame の間の評価として、meh という言葉がありました。 meh は、メェーという音からきた俗語で、会話でも使われます。
どんなときに、meh と言うかというと、それほど関心がない、どちらかというと、興味がないという場合です。

例えば、次のように言えます。

Do you want to go see the art show at the museum this weekend?
(今週末に、美術館のアートショーを見に行きたい?)

もし、興味がなくて、あまり行きたくないとき、meh...(not really). のように答えることができます。
友達や家族などの間で、カジュアルな状況では、耳にすることがあります。

そして、meh は、映画の評価としては、indifference (無関心、どうでもよい)という感じです。 lame よりは、上の評価になっているところをみると、退屈にさせるほどではないが、まあ普通の平凡な映画というところかなあと思います。

もちろん、これらの評価は、You Tube での個人的なものですが、meh という言葉を分類のひとつにしているのが、おもしろいなあと思いました。

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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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