fc2ブログ

pet peeve

pet peeve という言葉は、よく耳にするのですが、便利な使いやすい言葉だなあと思います。

pet peeve とは、「他の人の行動で、嫌いなもの、いらいらさせるもの、がまんできないもの」という意味です。

I don't like people wasting food. (人が食べ物を無駄にするのが嫌いだ。)
I can't stand people wasting food. (人が食べ物を無駄にするのは、がまんができない。)のように言うこともできますが、pet peeve を使って、次のようにも言えます。

My pet peeve is people wasting food. (私をいらいらさせることは、人が食べ物を無駄にすることだ。)

pet peeve というのは、ある人には別にたいしたことではないことでも、自分にはがまんできないというような場合に使えるようです。

例えば、男性がトイレの後、トイレシートを立てたままで、元に戻さないとか、ハイウェイでスピード制限より遅く運転することなど、人それぞれいろいろあるかと思います。

ところで、この pet peeve という言葉の、peeve は、「いらだたせる、いらだち」などの意味があり、ハリーポッターに出てくる、かなりうっとうしいポルターガイストがいましたが、彼の名前が、Peeves でした。 

pet というのは、「ペット」ですが、形容詞では、「お気に入りの」という意味になり、pet peeve は、少し皮肉的な使われ方のようです。 

もともとは、配偶者などの身近な人の行動で、いらいらさせることという意味だったようですが、現在は、他の人全般の行動について使われるようです。

スポンサーサイト



ギラギラだけではない glaring

glare という単語は、「太陽などがギラギラ光る」という意味があり、glare at someone で、「にらみつける」という意味もあります。

形容詞の glaring という形になると、少し違う意味が加わります。

"Wasted! The Story Of Food Waste" というタイトルのドキュメンタリー映画の制作発表についての記事の中で、シェフであり作家でもある Anthony Bourdain が、無駄に捨てられている食べ物について、いろいろと述べていた中に、次のような文がありました。

Most glaring is the waste of supermarkets, where aisles are intended to showcase abundance, even though that means stocking shelves with the intent to not sell all of it.
(最もまぎれもないことは、スーパーマーケットの無駄だ。 通路は多量の商品を陳列するために使われて、全部売るというつもりもなく、棚に商品を置いている。)

glaring には、「誤りや不正などが、目立った、明白な、まぎれもない、見のがすことができない」という意味があります。

glaring mistake (まぎれもない間違い)、glaring fraud (明白な不正行為)のように使えます。

このように、glaring は、良くないことが明白なときに使える単語のようです。 

考えてみると、太陽がギラギラ輝くという意味の glare も、まぶしいようなどちらかというと不愉快な感じの光のようにも思います。
shine の方が、ピカピカ、キラキラ輝くイメージですね。

日本語でも、キラキラとギラギラで、イメージが違い、濁音の方がネガティブなイメージがありますね。

辞書を見ると、glaring には、「色などが、派手な、けばけばしい」という意味もあるようです。

やっぱり、glaring は、ネガティブな含みのある単語だなあと思います。

カツオは、skipjack tuna ?

テレビの料理番組で、日本料理の特集があり、だしをとるところから、お味噌汁の作り方などを紹介していました。

その番組の中で、カツオという魚の名前は、英語では、skipjack tuna で、ほとんどの国ではそう呼ぶが、日本では、カツオを、bonito と習うようだと言っていました。

私もずっとカツオは、bonito だと思っていました。 カツオ節は、dried bonito だと言い続けてきたのですが、間違っていたのかと、ウィキペディアを見ると、skipjack tuna も bonito も両方載っており、skipjack tuna の方は、日本語ページもあり、カツオという訳になっていて、カツオの刺身やたたきなど、日本料理によく使われるということが書かれています。

bonito には、日本語ページはありませんが、辞書には、ハガツオ類、カツオと載っています。 ウィキペディア英語ページには、skipjack tuna と似ているとのことで、値段の安い缶詰にしたり、カツオ節などにする場合は、bonito が使われることもあると書かれています。

skipjack tuna も bonito も似た魚のようで、どちらもカツオということなんでしょうね。 

カツオなのに、ツナという名前がついていますが、魚の分類も難しいものですね。

また、こちらで、魚を買う時に、よく sockeye salmon という名前を見るのですが、サーモンの種類だろうと思って買っていて、ある時調べてみると、紅鮭のことだと分かりました。 

sockeye とは、スペルは異なりますが、一部のネイティブアメリカンの言葉で、red fish という意味だそうで、魚の名前にも歴史を感じてしまいます。

bonito は、スペイン語で、pretty や nice という意味ですが、カツオの味の良さからついた名前ではないかということです。

続きを読む

I am ではない I'ma とは何か

息子から仕入れた言葉について書いてみます。

学校で、一部の学生が使うようなのですが、I'ma という言い方があるそうです。

日本の学校で、 未来形を習った時に、次のように書きかえの練習をしたことがあるかと思います。

I will go to school tomorrow. → I am going to go to school tomorrow.

会話では、これが、I'm gonna go to school tomorrow. となることが多いのですが、これをさらに短くした形が、I'ma で、I'ma go to school tomorrow. のようになるようです。

I am going to → I'm going to → I' m gonna → I'ma という流れです。 

I'ma は、I'mma となる場合もあるようです。

I'ma は、ラップミュージックなどの歌詞の表記にも使われているようですが、昔の漫画の中でも使っているような例もあるそうで、まったく新しい表現というわけでもないようです。

ちなみに、主語が、二人称、三人称や複数の場合の形はないようです。 

このような俗語は、英語を外国語として学んでいる私たちが、使うような言葉ではないのかもしれませんが、そういう表現に出会ったときに、理解できるようにはしておきたいと思います。

instill とは?

新聞の記事の見出しに、Instilling garage logic in your kids とありました。

下記は、記事の最初の部分です。

It is a long-standing tradition performed at the workbench of American garage - passing garage logic to the next generation. From hammering that first nail to changing a car's oil, the garage is a living laboratory where parents teach their kids life lessons, self-reliance and problem-solving skills.

(アメリカのガレージの仕事台で行われるガレージ論理を次の世代へつないでいくのは、長年続いている伝統だ。 最初に釘を打つことから、車のオイルチェンジなど、ガレージは生きた実習室で、そこで、親が子供に人生についてのレッスン、自己依存、問題解決の仕方などを教えるのだ。)

アメリカのほとんどの家には、ガレージがあり、毎日車に乗る生活の人が多い中、車のタイヤの交換なども、女性でもできるという人が結構いて、私などは、びっくりするばかりです。

そういういろいろなガレージで学ぶ知識を、garage logic と表現しており、それを、子供に instill すると見出しにありますが、instill とは、次のような意味になります。

「主義、思想などを、長年かけて、少しずつ教え込む、染み込ませる、植え付ける」ということです。

上記の文中では、teach (教える)という単語が使われていますが、何度も教えて、教え込むというのが、instill ということです。

最近は、コンピュータやスマートフォンなどで、何でも情報が手に入る時代になり、子供も親に教えてもらわなくてもスクリーンを見れば分かることもたくさんあるのでしょうが、実際の経験ができるガレージで学ぶことも多いかと思います。 

もちろん、instill という言葉は、ガレージ関連の知識だけに使われるのではなく、一般的なマナーなど、徐々に教えていくという場合にも、instill good manners in a child (子供によいマナーを教え込む)のように使われます。

Make no mistake. と Make no mistakes. の違い

We all make mistakes. (誰でも失敗はするものだ。)や、Learn from your mistakes. (失敗から学びなさい。=失敗を教訓としなさい。)のような、mistake は、よく見聞きするかと思います。

mistake は、mis + take で、「取り違える」ということで、make a mistake で、「間違う、失敗する」ですね。

では、文のはじめに言う、Make no mistake は、どうでしょうか。 (Make no mistake about it. という形で使われることもあります。)

これは、これから言うことが、確かなことだということを強調するために言う慣用句です。 

Make no mistake, this decision is going to cause you a lot of problems.
(はっきり言っておきますが、この決定は、疑いなく、多くの問題の種になるだろう。) のように使われます。

この慣用句では、mistake は、単数形です。 Make no mistake は、Certainly (確かに、疑いなく)と同意語ということです。

では、Make no mistakes. と mistakes が複数形になると、どうなるかというと、「完璧に行い、間違いをしないように」、という意味になります。

少しの違いで、意味が異なってしまうものです。

続きを読む

Finlandized North Korea

北朝鮮が、ミサイル発射を続けている件で、中国の果たす役割が大きくなるということですが、その関連記事の中で、Finlandized /Finlandization (フィンランド化)という言葉がありました。

下記は、その記事の一部です。

During the Cold War, Finland was, by agreement, independent but always pro-Russian in foreign policy.
Here we would guarantee that a new North Korea would be independent but always oriented toward China.
(冷戦時代に、フィンランドは、協定を交わし、独立したが、外交政策上は、ロシアを支持するということとなった。 ここで、新しい北朝鮮は、独立はしているが、絶えず中国主義へ向くことになるのは保証できるだろう。)

そういう北朝鮮の状態を、Finlandized North Korea と表現されていました。

Finlandization とは、大国が近辺の国に、自国の外交政策を従わせて、その代わりにその国の独立、政治制度を認めるということです。 冷戦時代のソ連とフィンランドの関係から、このように使われるようになったようです。

このように自国名が使われるのは、フィンランドにとっては、愉快なことではないだろうなあと思いました。

disinvite とは?

新聞のオピニオン欄で、disinvite という単語に出くわしました。

invite (招待する)は、基本的な単語でよく知られていますが、dis がついた形があるのは、はじめて知りました。

「招待する」の反対である、「招待しない」という意味では、uninvite という単語がありますが、disinvite は、どういう意味でしょうか。

下記は、記事に載っていた一文です。

Check to see whether campus speakers have been disinvited.
(キャンパスでの講演者の招待が取り消されているかどうか、チェックしてください。)

disinvite の定義は次のようになります。

withdraw or cancel an invitation to
(招待を撤回したり取り消したりすること) 

いったん招待したものを取り消すということが、disinvite というひとつの単語で表せるというわけです。

学生にもどれるなら、このような dis がつく単語と、un がつく単語を整理して、研究できればおもしろいだろうなあと思うのですが、そういう時間もなく、日々少しずつ覚えていくしかありません。

picky と particular

particular という単語は、in particular (= especially 特に、とりわけ)という慣用句や、particularly という副詞の形でもよく使われますが、「好みがうるさい」という意味でも、よく耳にします。

先日、テレビで、シェフである妻が、自分の夫は、食べ物の好みがうるさいという意味で、次のように言っていました。

He is very particular about certain foods. I did not say picky. I said particular.
(彼は、一定の食べ物に関しては、好みがうるさいのです。 picky ではなくて、particular なんです。)

picky も、「気難しい、えり好みする」という意味で、通常は、particular の同意語として使って全く問題ないと思うのですが、彼女が、わざわざ picky ではなくて、particular だと言ったもので、ちょっとその違いが気になりました。

particular という単語は、particle (小さな粒、小さい部分)の派生語ということから、細かいことにうるさい、という意味なんだろうと思います。

例えば、次のように言えます。

He is very particular about how his food is prepared.
(彼は、食べ物がどのように調理されるかについて、好みがうるさい。)

スライスされた生のりんごは、嫌いだけど、アップルパイなら食べるというようなことなのかもしれません。

pick は、「選ぶ、物の欠点などを探す」などという意味があるので、picky は、えり好みするという感じなのでしょう。

好き嫌いが多い人は、picky eater と言われます。

誰でも苦手な食べ物はありますが、食べず嫌いではなく、一度は食べてみると broaden your horizon (限界を広げる)ことができるのかもしれません。。

動詞の prune

あちこちで、きれいな花が咲いているのを見かけ、すっかり春の陽気です。

ガーデニングが趣味の友人が、次のように言っていました。

I have to prune my rose trees every year.
(毎年、バラの木の余分な枝を切り取らなければいけない。)

prune と言えば、プルーン、乾燥したプラムという果物の意味もありますが、このように動詞でも使われます。

prune は、「余分な枝などを切り取る」という意味で、ガーデニング関係の記事でも、よく見かけます。
木や植物が、よく成長するように、伸びすぎた枝などを切り取るという含みがあるように思います。

ガーデニング関係に限らず、「余分なものを取り除く」という意味で次のようにも使われます。

He pruned the essay of superfluous matter.
(彼は、レポートから、余分な内容を取り除いた。)

切り取るというと、snip という単語も聞きますが、これは、小さいものをちょきんと切る感じです。
シャツから出てる糸などを、はさみでちょっと切る場合や、枝先をちょっと切る場合などもsnip が使えます。

つめを切るのは、clip という単語を使うのが普通で、つめきりは、nail clippers ですね。

髪の毛などを切りそろえる trim や、他にもcrop と言う単語もありますが、書き出すときりがないので、このへんにします。

日本語では、全部「切る」という言葉で、表現できることを、英語では、状況によって、いろいろな単語を使うので、面倒ですが、その都度覚えるしかありません。 もちろん、万能な cut でも、間違いではなく、十分通じるのですが、ネイティブの人が話すのを聞くと、微妙に使い分けているので、観察しています。


参考記事:plum holidays

お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

日本ブログ村に登録しています
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
ご訪問ありがとうございます。
リンク