become という動詞は、「...の状態になる」という意味で、He became a teacher. (彼は、先生になった。)のように、よく使われますが、他にも、「言動などが、ふさわしい、服装などがよく似合う」という意味もあります。
becoming という派生語は、suitable (ふさわしい)、attractive (魅力的な)という意味になります。
Red color becomes you.
Red color looks becoming on you.
Red color looks great on you.
これらは、どれも「赤色はあなたによく似合う。」という意味ですが、最後の文が、口語的で、become や、becoming は、文語的です。
becoming の 反対で、unbecoming という単語が、新聞で使われていました。
Intimidation is ugly and unbecoming for any president.
(おどしは、醜いことで、どんな大統領にもふさわしくない。)
unbecoming は、「行為、言葉などが、ふさわしくない、不適当な、無作法な、服装などが似合わない」という意味があります。
unbecoming は、ふさわしくない(not suitable) ということをフォーマルな状況で使える言葉のようです。
公共の場で、大きなげっぷをしたり、エレガントなお茶会で、汚い言葉遣いをしたりするのは、unbecoming だということです。
おもしろいティーシャツを見つけました。 そのティーシャツに、次のような文句が書かれていました。
Hangry [han-gree] adj.
A state of anger caused by lack of food: hunger causing a negative change in emotion state
(食べ物が不足なために起こるいらだち - 空腹が感情を否定的にさせる。)
これは、hungry + angry だと、すぐに気づきますね。
hangry とは、お腹がすいて、イライラしている状態を意味する形容詞ということですが、とても効率のよい単語だなあと思います。
1990年代以降の言葉のようで、web辞書にも載っています。
あまり人が使っているのを聞いたことはありませんが、インフォーマルな場で、使ってみても、おもしろいかなと思います。
日曜日の新聞には、漫画がカラーで4ページあるので、楽しく見ています。
その中で、また新しい表現を覚えました。
おばあちゃんが、料理をして、手が離せないので、小さい男の子の孫に冷蔵庫の中のオレンジジュースをとってくれるよう頼みます。
おばあちゃんが、It's on the middle shelf right in the front. (真ん中の棚のちょうど前にあるから。)と言っているのに、孫は、I don't see any orange juice, Grandma. (おばあちゃん、オレンジジュース見えないよ。)と言います。
それで、おばあちゃんが、ここにあるでしょ、と教えたあとの一言が、次の通りです。
I swear, male refrigerator blindness kicks in at a very young age.
(男性には冷蔵庫の中のものが見えないというのは、小さいころから始まるものだと誓って言えるわ。)
冷蔵庫の中のことは、女性が管理していることが多いからか、どこに何が入っているかということが、分からない男性が多いのかもしれませんが、場所を教えても見えないというのは、どういうことなのでしょうか。
確かに、目の前にあるものが、なぜか目に入らないという経験は、誰にでもあるかと思います。 何か心理的なものなのでしょうか。 脳の働きの違いなのでしょうか。 よく分かりませんが、male refrigerator blindness というような具体的な表現があるのは、初めて知りました。
外国人が、アメリカに来て、おどろくことについて、朝のワイドショーで、話していました。
その中で、まず、ジャイアントサイズの飲み物が挙がっていました。 こちらにいると、この大きなサイズに慣れてしまって、一時帰国すると、確かに、日本のコップが小さいのには、びっくりしますが、日本の方が、標準なんでしょうね。
そして、他には、公衆トイレの個室のドアと床の間のスペースが広い、ということがありました。
隣の人の靴が、しっかり見えるわけで、私も最初は、落ち着かない感じもしましたが、もう慣れてしまいました。
ところで、トイレの個室は、アメリカでは、stall と言いますが、イギリスでは、cubicle という言葉を使うようです。
テレビで、ハリーポッターの映画を、久しぶりに見ていたのですが、その登場人物の中で、Moaning Myrtle (嘆きのマートル)というトイレに住む幽霊がいるのですが、彼女が、トイレの個室の意味で、次のように、cubicle という単語を使っていました。
It happened right here in this very cubicle.
(それは、まさにここのこのトイレの個室で、起こったのよ。)
stall も cubicle も、「仕切られた小部屋」という意味ですが、使い方は、微妙に違うようです。
アメリカ人は、cubicle と言うと、オフィスなどで、一人ずつ机が、仕切られたようなスペースを想像するようです。
イギリス人は、stall と言うと、劇場などの最前列の席のことを意味するようなので、イギリスで、一番端の stall のトイレットペーパーが切れてるなどと言うと、きょとんとされるかもしれませんね。
- まとめ -
トイレの個室→アメリカでは、stall (cubicle は、オフィスの仕切られたスペースなど)
トイレの個室→イギリスでは、cubicle (stall は、劇場の一等席など)
shower stall / cubicle、ATM stall / cubicle のようにも使え、他にも、stall やcubicle の使い方があるので、ここに書いた意味だけしかないというわけではありません。
ついでに、トイレの男性用便器のことは、urinal と言います。 あまり使う頻度は少ない単語かもしれませんが、urine (尿)や、urinate (放尿する、小便をする)という単語と似ていて覚えやすいですね。
新聞のビジネス欄で、upsell という単語を見つけました。
upsell の定義は次の通りです。
try to persuade a customer who is already buying something to buy more or to buy something more expensive
(すでに何かを買おうとしているお客さんに、もっと買うように、またはもっと高いものを買うように説得しようとする。)
マクドナルドなどの、Do you want fries with that ? (ポテトもいかがでしょうか。)は、典型的な upsell ですね。
下記は、記事の見出しです。
Restaurants use technology to nudge us into spending more
(レストランは、テクノロジーを使って、私たちがもっとお金を使うように働きかけている。)
この文中の、nudge という単語は、注意を引くためなどに、人をひじで軽くつつくという意味がありますが、そこから、人を優しく説得するという意味にもなります。
Domino's ピザは、60パーセントが、ウエブサイトからの注文のようで、オンラインの方が、ゆっくりとメニューを見ることができるので、お客さんが自分で、ピザの追加のトッピングを付けたり、サイドディッシュを選んだりすることが多いようで、Domino's の代表者が、次のように言っています。
They tend to upsell themselves.
(彼らは、自分でより高額の注文をする傾向がある。)
知らず知らずのうちに、upsell 商法に乗せられているのかもしれませんね。
polar bear と言えば、ホッキョクグマのことですが、polar は、「極の、極地の」という意味で、ホッキョクグマは、主に北極圏に住むクマということですね。
Arctic (北極の)、Antarctic (南極の)という言葉もありますが、北極と南極ほど、離れているということで、polar opposite(s) という表現があり、「性格、言動などが、正反対の」という意味です。
日本語でも「両極端」という言葉がありますが、同じような意味ですね。
新聞に、トランプ大統領と他の政治家についての比較で、polar opposites という見出しがあり、下記のような表現がありました。
Trump brash, impulsive, boastful and undisciplined; McConnell reserved, deliberate, methodical and focused.
(トランプは、でしゃばりで、衝動的で、自慢に満ちて、行儀がよくない。 マクコネルは、控え目で、慎重で、きちんとしていて、精神的に集中できる。)
記事は、正反対の二人が、お互いを必要としているという内容でしたが、磁石のN極とS極のように、反対のものが、引きつけ合うということもあるのかもしれませんね。
man (男の人)+ spread (広げる)から成る manspread という単語ですが、どういう意味か想像できるでしょうか。
manspread とは、男の人が、公共の乗り物の座席に座るときなどに、両脚を広げて座るということを意味する単語のようです。
そのために、座席が必要以上に使われて、その分、他の人が座れないため、ソーシャルメディアなどで、そういう男性への批判があるようです。
確かにそういう人も見かけますが、女性でも、かばんなどを自分の膝の上に置かずに、他の座席を占領していることもあるので、男性の開脚座りだけが悪いわけではないように思います。
ウィキペディアには、男性は、生物学的構造から、開脚して座らざるをえないということもあると載っていました。
manspread は、マナーの悪さということだけでもなさそうな気がします。
母の日には、お母さんへの感謝の気持ちを込めて、贈り物をしたり、食事に出かけたりする家族も多いと思いますが、小さい子供がいるお母さんは、出かけること自体は、ありがたく楽しいものだけれど、子供連れで、レストランに行くというのもストレスだというのを聞きます。 小さい子供は、じっとしていないものですから、そういう気持ちはとてもよく分かります。
私などは、もう子供も大きくなって、そういう心配がいらないもので、外食しようと言われると、「わーい。やったぁ。」という気持ちになりますが、これは、英語では、Yay (発音は、そのまま、イエーイ) と言えます。 イエーイは、日本語でも言うことがあるかもしれませんね。
では、小さい子供がいて、あまり外食したくないなあ、困ったなあという場合は、どう言えばよいかというと、Yikes (発音は、ヤイクス)です。
yikes は、辞書には、「うわっ、げっ、ギャー」など、驚き、苦痛、困惑の声、というように載っています。
yikes は、yay ほど、聞く単語ではないですが、何度かは耳にしたことがあります。
yikes と思いつつも、外食をしようと気遣ってくれる家族がいるということは、幸せなことですね。。
Wounded Warrior Project という非営利組織がありますが、これは、戦争で傷害を負った軍人を援助する組織です。
wounded は、「けがをした、傷ついた」という意味ですが、injured という単語も同じように、「傷ついた」という意味で、次のような違いがあるようです。
wounded
戦争や、けんかなどで、武器などを使って、意図的に傷つけようとしたもので、血が流れるような外傷を負ったような場合
injured
意図的ではなく、スポーツ中のけがや、事故でけがをしたような場合
ただ、実際には、戦争で負傷した場合でも、badly injured と言うこともあるので、こういう違いについては、頭の片隅に入れておく程度でよいかと思います。
そして、wounded も injured も、感情やプライドが傷つけられるような心の傷についても使える単語です。
先日の新聞に、自分の3歳の子供が、知らない人に向かって、「あの人は、太っているね。」などと大きな声で正直に言い過ぎて、恥ずかしい思いをするという人生相談が載っていたのですが、その返事の一文に wounded が、使われていました。
No one will be wounded for life because of anything a 3 year old utters.
(3歳の子供が口に出すことに対して、一生傷つくという人もいないだろう。)
wounded や injured というような普段何気なく使っている単語ですが、ふと立ち止まって考えてみると、再発見することがあるものです。
知り合いの人からいただいた、スポーツ用のシャツがあり、実は、あまり気に入っていないのですが、まあ家で着るのにはいいかなあと着ていると、夫に、scrub のようだと言われてしまいました。
scrubs とは、医者や看護師など、医療関係者が着る服のことを言います。
scrub という動詞は、「ごしごし洗う、みがく」という意味で、スクラブ洗顔などと言いますね。
もともとは、手術をする前に手や腕をごしごし洗うというようなことから、scrubs は、医者、看護師の手術着という意味だったのが、今では、一般の医療関係者の制服という意味になったようです。
scrubs は、上下がセットのことが多いからか、複数形で使われていることが通常のようです。
手術着というと、無地の緑系の色を思い浮かべてしまいますが、日常着のscrubs は、無地ばかりではなく、色もいろいろあり、柄物もよく見かけます。
私が着ていたシャツは、ちょっと大きめで柄物だったので、そういう scrub のようにも確かに見えるなあと思い、やっぱり家でしか着られないなあと思いました。。