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could use の使い方

want (欲しい)という言葉を使わずに、「.....が欲しい、.....いただけるとうれしいんだけど」という意味を、could use を使って表すことができます。

例えば、ビールを飲んでいて、二杯目が欲しいなあというときに、I want another beer. と言う代わりに、I could use another beer. と言うことができます。 want という直接的な単語を使うよりも、少し控え目な感じになるように思います。

道路で物乞いをしている人が持っていた看板に次のように書いてあったと、新聞に載っていました。

Homeless and hungry, Anything helps! God bless. I'll be honest - I could really use a beer.
(ホームレスで、おなかがすいています。何でも助けになります。 神の恩寵がありますように。 正直に言うと、ビールがあればとてもうれしいのですが。。)

また、I could use some money. (お金があるとうれしいんだけど)というのは、Please give me some money. (お金をください。)の婉曲表現にもなります。

Your socks could use a wash. のように、物が主語になる場合の could use は、need (必要だ)の意味になり、「あなたの靴下は、洗濯しないといけない。」となります。

これらの could use は、日常的に聞く表現なので、さらっと使えるといいですね。

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also-ran って、どんな人?

John McEnroe (ジョン マッケンロー)が、Serena Williams (セリーナ ウイリアムズ)のことを、男性ランキングの中であれば、700位ぐらいだろうと言ったことが、ニュースで伝えられていましたが、USA Today のスポーツ記者が、そういう必要のない比較はするべきではないとしながらも、次のように書いていました。

She would have no chance of beating the top men's players or, for that matter, the challengers or also-rans.
(彼女は、トップの男性選手に勝てる見込みは無いだろう。 さらに言えば、挑戦者や敗者たちでも無理だろう。)

私などは、セリーナ ウイリアムズのテニスを見ていると、男性にでも勝てそうに思ってしまいますが、そういうものでもないようですね。

ところで、also-ran という単語が、ひっかかりました。

also-ran は、辞書を引くと、「入賞できない人、落後者,敗者」という意味が載っています。

also (.....も、また) + ran (run の過去形で、走った)ということですが、これは、競馬で負けた馬というのが由来のようです。

負けたけれど、自分たちも走ったよ、という感じでしょうか。 

誰も、also-ran には、なりたくありませんが、敗者がいるから、勝者もいるということですね。

might want to の使い方

命令という形ではなく、相手に、「.....するといい、.....した方がいいかもしれない」と、やわらかく提案したい状況で使えるのが、might want to です。

日本語でも、よく、「.....した方がいいかもね。」と言うことがありますが、それが、You might want to .....で表せます。

説得したり無理に何かをさせようというのではなく、あくまでも行動するのは、相手次第ということで、相手の自主性を尊重しています。

例えば、次のように言うことができます。

You might want to finish your reading assignment before your trip to Japan.
(日本へ旅行する前に、リーディングの課題を済ませた方がいいかもね。)

旅行の後は、時差ぼけもあるし、すぐに新学期が始まるし、やっぱり課題は早めに済ませた方がいいよと優しく提案しています。

ところが、その課題を先延ばしにして、なかなかやろうとしない場合は、might want to の代わりに、should (.....すべき)を使うといいですね。

そして、それでもまだやろうとしない場合は、had better (.....しなさい)を使うことになります。

You had better finish your reading assignment のように、you が主語になる場合の had better は、「.....しなさい、.....すべきだ、さもないと.....」というような、ほとんど命令のような意味になるので、親が子供に言うような場合に使われます。

そして、最後には、ナイキのスローガンのように、Just do it. と、言うことになります。。

英語は、はっきりとものを言うイメージがありますが、you might want to のようなやわらかい響きの表現もよく使われています。
いろいろな状況で、家族、友達、同僚など、いろいろな人に提案、依頼できる便利な言い方です。

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スポーツ用ではない sports jacket

前から不思議だなあと思っていた言葉があります。

男性用のブレザーのようなジャケットのことを、sports jacket と呼ぶことです。 sport coat と言う人もいます。

上下のセットのものは、スーツで、その上着は、suit jacket ですが、上着だけのジャケットは、sports jacket と呼びます。

パーティの dress code (服装の規定)として、sports jacket 着用という指示を文字通り受け取って、ひとりだけ、野球用のジャケットを着ていて、恥ずかしい思いをしているという漫画がありました。

確かに、スポーツをするわけでもないのに、どうしてブレザーのような上着のことを sports jacket と呼ぶのでしょうか。

ウィキペディアによると、もともとは、スポーツ観戦のときに着るようなジャケットだったようです。 それが、今では少しフォーマルな状況で着る上着ということになったようです。

私が参加するようなパーティは、ほとんどカジュアルな服装でよいのですが、たまに smart casual という規定がある場合もあります。 smart casual というのは、きちんとしたカジュアルということなので、男性は、sports jacket を着ると良いような感じです。

では、ナイキやアディダスなどのスポーツ用のジャケットは、どう言えばよいかということになりますが、あまり一般的な単語はないようです。 野球用なら、baseball jacket で、Tigers と書かれたようなものなら、team jacket、また windbreaker もありますね。

sports jacket 着用というときは、ナイキのジャケットではだめだということです。

show you how it's done のニュアンス

次の二つの文は、意味は同じなのですが、ニュアンスに違いがあります。

① I will show you how to do it.

② I will show you how it's done.

①は、素直に、「やり方を」教えてあげましょう。」と、言っています。

②は、ちょっと偉そうに、「やり方を教えてやろう。」と、言っています。

①は、学校でも習う構文で、一般によく使われますが、②も、たまに耳にする表現です。

例えば、野球で、攻撃のときに、監督が選手たちに、Show them how it's done. と言うと、「さあ、相手チームに、どうやるか見せてやれ。」という感じの意味になります。

show you how it's done は、ちょっと自信たっぷりに、「教えてやろう。見せてやろう。」という場合に、使えるのですが、どうして、そういう意味になるのかは、はっきりとは分かりません。 how it should be done ということなのでしょうか。。。

compassion は、sympathy、empathy とどう違うか

新聞の記事に、トランスジェンダーの人についての気持ちを述べている次のような文がありました。

I think the concept is nuts. I have compassion, however, for people who suffer with their identity in any form.
(私は、トランスジェンダーという概念については、頭がおかしくなりそうで理解しにくい。でもどんな形のアイデンティティでも苦しんでいる人には、助けたいと思っています。)

compassion という単語は、「同情、思いやり」などの意味がありますが、以前に、このブログで書いた同じように「同情」や「共感」を意味する sympathy や empathy との違いが気になり調べてみました。 

以前に書いた記事はこちらです → sympathy vs empathy

例えば、トランスジェンダーの人が、自分のアイデンティティに苦しんでいるという事実を知ったときに、その人の苦しみをかわいそうだと思えることは、sympathy があると言えます。 そして、その苦しんでいる人の立場になって、同じように感じることができる人は、empathy があります。 そして、compassion がある人は、その苦しみを共感できて、それに対して何ができるかと考えたり、その苦しんでいる人を助けたいと思ったりできる人です。

地震で家が壊れて困っている人に対して、何か手伝えることはないかとボランティアに出かけていく人は、compassion のある人だということです。

empathy までは、感情的なことですが、compassion は、人の苦労を共感でき、かつ理性的に考えてその人の苦労を少しでも軽くしてあげたいというそういう気持ちです。


semi truck は、どんなトラックか

semi truck と呼ばれる大型トラックがあり、単に semi (セマイと発音されることが多い)と呼ばれることもあります。

これは、semi trailer truck の省略形で、タイヤの数が18個あることから、eighteen-wheeler とも言われます。

semi truck の写真はこちらです → semi truck

ところで、この semi truck という名前ですが、どうして semi という接頭辞が付くのだろうと気になりました。

semi の意味は、だいたい次のようになります。

- half (半分) 例: semi circle (半円)
- partially (いくぶん、やや) 例: semi sweet chocolate (セミスイートチョコレート)
- twice (二回) 例: semi annual (年に二回)

semi truck は、写真を見ると分かりますが、トラックの前の部分=トラクターとトレーラーの二つの部分から成るトラックということです。 半分トラクター、半分トレーラーということのようです。

このトレーラーには、後車輪しかなく、前は、トラクターの連結部に接続されているようです。

こういう大きなトラックが、すぐ隣を走っているときは、ドキドキしながら運転しています。。

step ladder と ladder

新聞のひとコマ漫画で、お父さんが、脚立(きゃたつ)の上で作業している場面で、小さい子供が次のように質問します。

Why is it called a "step ladder"? Don't all ladders have steps ?
(それは、どうして"step ladder"と呼ぶんだろう。 どんな ladder にも step はあるのに。)

確かに、どんなはしごにも、踏み段があるので、わざわざ step ladder と呼ばなくてもいいのにという、この子供の質問に、私も同感しました。

ところが、調べてみると、step ladder と ladder は、違うものなのです。

step ladder は、「脚立」で、ladder は、「はしご」です。

はしごは、壁などにもたれかけて使いますが、脚立は、二つのはしごを両側から合わせたものですね。 いろいろな脚立とはしごのイメージはこちらです → 脚立とはしご

踏み段が少ないものは、step stool とも呼ばれます。

脚立の踏み段は、平らになっていて、これは、step でよいのですが、はしごの踏み段は、step でも間違いではないのでしょうが、rung という正式な単語があると、夫から教えてもらいました。 

rung は、必ずしも平らになっていなくてもよいようです。 

rung は、ring の過去分詞としか知りませんでしたが、「はしごの踏み段」という意味があるようです。

rung という単語など知らなくても、私の生活には何ら支障もないのですが、この漫画を理解するには、そういうことを知らないと、子供と同じレベルになってしまうんだなあと思いました。。

sweat と perspiration

昨日の猛暑についての記事の中で、perspiring という単語が使われた文がありました。

Staying hydrated is crucial to perspiring and staying cool.
(汗をかく状況で、また涼しくいるためには、水分補給が欠かせないことだ。)

「汗をかく」という一般的な単語は、sweat ですが、perspire (動詞)/perspiration (名詞)という単語もあります。

かなり前に、義母が、夏に日本へ遊びに来たときに、汗をかくだろうと、私がタオルのハンカチを何枚かプレゼントしたことがあったのですが、丁寧な義母は、お礼のカードに、Thank you for the nice towel handkerchieves for my perspiration. と書かれていたのを覚えています。

意味的には、sweat も perspiration もほぼ同じと言ってよいかと思いますが、こういう場合は、sweat と書くよりも、perspiration と書いた方が、婉曲的というか、上品な感じがするように思います。

perspiration は、フランス語では、「皮膚呼吸」という意味ですが、per (.....を通して)、spire (呼吸する)という、もともとの意味があります。

文章に書いたり、少しフォーマルな場面では、perspire / perspiration も使えるとよいかもしれませんね。


punishing heat

こちらの先週の土曜日は、記録的な暑さで、気温が華氏で112度まで上がり、摂氏で言うと、45度ぐらいかと思います。
そして今週も40度前後の気温が続いています。

新聞にもこの暑さに関する記事が載っていましたが、下記はその見出しと最初の一文です。

Heat wave creates health hazard in southwest
(熱波が、南西部地方の健康上の危険を引き起こす)

A punishing heat wave has arrived in the Southwestern U.S. and brought temperatures that will approach 120 degrees in Arizona.
(アメリカの南西部に過酷な熱波がやって来て、アリゾナでは気温が120度に達する見込みだ。)

テキサスの暑さもかなりのものですが、アリゾナの気温が、華氏で120度ということなので、これは摂氏では、49度ぐらいになります。
おそろしい気温ですが、こちらは移動はほとんどが車なので、普通の生活をしている限り、日本のように歩いて汗だくになるということは、あまりありません。

ここで、punishing という単語の使われ方が、おもしろいなあと思いました。

punish は、「罰する」という意味の単語です。

この形容詞は、punishable 「罰することができる、罰すべき」もありますが、punishing という形の形容詞になると、「過酷な、つらい、人を疲れさせる」という意味があるようです。

punishing heat は、何か罰でも受けているような暑さという感じでしょうか。 いろいろな表現方法があるものですね。

そう言えば、日本語で、何かひどい目にあったときに、「私が何をしたって言うのよ。」と言う場合がありますが、これは、言いかえれば、「私が何かしたから、こんなひどい目にあうの。」ということで、「何かの罰でこんなひどい目にあうの。」ということとも言えるかと思います。 何か罰でも受けているような過酷なという punishing と、似た感覚だなあと思いました。

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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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