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go the extra mile

近所の友人の引っ越しを手伝ったときに、彼女が次のように言ってくれました。

You are very helpful and always go the extra mile to help.
(あなたは、とてもよく手伝ってくれて、いつも進んで骨を折ってくれる。)

go the extra mile というのは、よく耳にする表現で、「必要レベル以上の努力をする、進んで骨を折る」という意味です。

この表現は、聖書にある、イエス キリストの言葉に由来するようです。

ローマ帝国時代には、ローマ人の兵士は、ローマ市民に、自分の装備、備品を、1マイルまで運ばせてもいいという法律があったようですが、イエス キリストは、次のように言ったそうです。

"And whosoever shall compel thee to go a mile, go with him twain. (Matthew 5:39)

この文を現代文で言うと、次のようになります。

"If somebody forced you to go one mile, go two miles with him."
(誰かに1マイル(= 1600 メートル)行くように言われたら、彼と一緒に2マイル行きなさい。)

仕事でも勉強でも、言われたことだけではなく、必要以上の努力ができるというのは、すばらしいことですね。

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with a capital .....A, B, C, etc

capital にも いろいろな意味がありますが、「大文字」という意味の capital を使った強調表現があり、次のように、日常会話でもよく使われています。

He is lazy with a capital L.
(彼は、まったくの怠け者だ。)

この capital L は、lazy の頭文字の L です。

文字を大文字で書くと、その語は強調されるということから、ここでは、lazy ということが、強調されています。

with a capital の次にアルファベットの大文字を書き、その文字で始まる単語を強調して、「まったくの、正真正銘の」という意味になります。

単に、He is very lazy. と言うよりも、with a capital L と言うと、本当に怠け者だということが、しっかりと伝わるように思います。

lookit

look at (.....を見る)は、おなじみの表現ですが、よく似た lookit という表現も時々耳にします。

lookit は、簡単に想像がつきますが、look at it というのが短くなった形です。

人の注意を引くために、「ほらほら、見て見て」という感じで、カジュアルな会話では、よく使われています。
Pay attention. (注意して見て)ということですね。

また、look it は、「そのように見える」という意味で、次のようにも使えます。 look like it という場合もあります。

The chair is really comfortable, though it does not look it.
(その椅子は、本当に座り心地がいい。 そのようには、見えないが。)

it は、前に述べられている内容を示しています。

look at it を、早口で言うと、lookit のような音になってしまいますが、そうやって、短くなった言葉もひとつの単語として辞書に載ってしまうわけですね。

the hard way

親が子供にいろいろな人生のアドバイスをしても、子供がそれを聞かないでいると、後々苦労することもあるかと思いますが、そのように、自分で経験して学んだという場合に、次のように言えます。

I learned it the hard way.
(私は、苦労してそれを学んだ。)

例えば、夏休みの宿題は早めに済ませた方がいいという、親の言うことを聞かないでいて、新学期が始まる前日に、その宿題を徹夜で仕上げる羽目になって苦労した場合に、このように言えます。

the hard way は、「自分の経験から、ひとりで苦労して」という意味で、とてもよく使われる表現です。

The only way to learn is to learn the hard way.
(学ぶための唯一の方法は、自分で経験して苦労して学ぶことだ。) とも言われますが、そのように学んだことが、教訓になればいいですね。

教訓を学ぶというのは、learn a lesson と言います。 

Many people learn lessons from their experiences.
(多くの人が、自分の経験から教訓を学ぶ。) とも言えそうですね。

cool customer

customer と言えば、もちろん「お客さん」という意味で使うことが多いのですが、先日テレビで、それ以外の使い方をしていました。

出演者が、別れた恋人と友達としてつきあえるか、というテーマで話し合っていたのですが、一人が、「別れた人と、友人になるなんて不可能だ。 別れたら、それでつきあいは、終わりだ。」と、きっぱり言っていました。 その人に対して、他の人が、次のように言いました。

Oh, you are a cool customer.
(まあ、あなたは、冷静な人ね。)

このように、customer は、形容詞を伴って、「人、やつ」という意味になるようです。

タフな人は、tough cookie とも言いますが、tough customer とも言えます。

ついでに、お客さんというと、customer の他に、client という単語もあり、カスタマー、クライアントと日本語にもなっていますが、どういう違いがあるでしょうか。

customer は、一般的な商売上のお客さんで、client は、弁護士、インテリアデザイナーなどの専門職の人にサービスを依頼するお客さんのことです。 

私が以前通っていた美容師さんは、自分のお客さんのことを client と呼んでいました。 弁護士の依頼人を、customer と呼ぶのは、おかしいように思いますが、美容院のお客さんは、customer を使っている場合もあるようで、どちらを使ってもいい場合もあるようです。技術の必要な専門職だという響きを示したい場合は、client なのでしょうか。。

gamesmanship と sportsmanship

sportsmanship という言葉は、もう日本語にもなっていて、競技者が正々堂々とした態度で競技するということです。

スポーツマンシップのある競技者は、sportsmanlike という形容詞で表すこともできます。 その反対で、スポーツマンらしくないというのは、unsportsmanlike で、unsportsmanlike behavior (スポーツマンらしくない行為)のように使えます。

gamesmanship という単語は、最近知ったのですが、これは、「反則すれすれのプレイ」という意味があり、そういうプレイをする人は、gamesman です。

He was angered by what he interpreted as gamesmanship....
(彼は、.....を、反則すれすれのプレイと理解して腹を立てた。) のように使えます。

sportsmanship は、スポーツのためのプレイで、gamesmanship は、ゲームに勝つためのプレイということのようです。

boo-boo

boo (ブー)というのは、観衆などが、不満や非難のために発する単語で、「やじる」という動詞でも使えますが、なじみのある単語かもしれません。

また、人を驚かせるときにも、boo と言い、日本語では、「バァー」に当たります。

ハロウィンのときの、お化けの声も boo です。

では、boo-boo は、どうでしょうか。

これは、「へま、失敗」という意味で、make a boo-boo で、「へまをする」ということです。

また、boo-boo は、小児語で、「かすり傷、軽いけが」という意味もあり、次のように漫画の中で使われていました。

小さい子供が軽いけがをして、友達に傷を見せて言っています。

It was bigger than a boo-boo but smaller than an injury.
(けがよりは、小さいけど、かすり傷よりは、大きいんだ。)

けがと言えるほどではないけど、単なるかすり傷というわけでもないということで、子供なりに傷のレベルを友達に説明しようとしているのが、かわいいなあと思います。

いろいろな solid

昨日、物質の状態について書きましたが、その中の、solid (固体)という単語は、いろいろな場面で使われています。

固体ということで、「硬い」という意味がありますが、赤ちゃんが、solid food (固形食)が食べられるようになった、というようにも使えます。

また、solid meal と言えば、食べごたえのある食事ということで、「中身が充実した」という意味もあります。
同じように、質、量とも充実した食事は、square meal とも言われています。

テストの結果などで、判定がBレベルと出たときなどに、自分ではすごくできたので、Aレベルのはずだと思う場合に対して、まあBで妥当だろうという場合に、solid result だと言えます。 このような solid は、「理由や事実が、根拠のある、確固たる」という意味があります。

solid friend と言えば、「信頼できる友人」ということになります。

solid (color) は、「無地」ということで、カタログなどで、柄物に対してよく使われています。 「色が、同一の、一様な」という意味になります。 ちなみに、Lands' End のカタログでは、柄物は、print (プリント模様)と表示されています。

solid は、固体ということから、いろいろな意味で「中身が詰まった、しっかりした」というような意味が付随しているんだなあと思いました。

理科で習う state of matter

息子がまだ小学校三年生のころ、理科の時間に習っていた matter という単語が、「物質」という意味で使われることを知りました。

matter の定義は、次のように書かれていました。

anything that takes up space, solids, liquids, gases
(空間を占めるもの - 固体、液体、気体)

take up は、「場所をとる」という意味で、よく使われる表現です。 
例: That big box takes up a lot of space. (あの大きな箱は、とても場所をとる。)

固体、液体、気体と私が学生のころは、この3つを、state of matter (物質の状態)として習いましたが、先日、Smithsonian という雑誌を読んでいると、3つの物質の状態に加えて、4つめに、plasma という状態があるということについて書かれていました。

プラズマテレビなどと、身近に聞きますが、そのプラズマが、固体、液体、気体の次に来る物質の状態だとは、知りませんでした。

固体、液体、気体は、地球上で一般的な状態で、プラズマは、宇宙において一般的な状態だそうで、星はプラズマからできているようですね。 

私は、科学が苦手で、忘れたことも、未知のこともたくさんあり、英語の理科用語などは、小学生レベルかもしれないなあと思っています。。

★ 左のお知らせ欄にも、書きましたが、7月16日より8月12日まで、お休みさせていただきます。
記事は、一日おきには出るようにしていますが、しばらくブログから離れて、一時帰国、旅行などをしてきます。
みなさまも、暑いですが、お元気で楽しい夏休みをお過ごしください。

fracture は、骨折だけではない

He broke his leg when he was skiing. と言うと、脚を骨折したということになりますが、break 以外に、骨折という意味で、fracture という単語を聞くことがあります。

break は、骨だけではなく、一般的に、「折る、こわす、割る」などということですが、fracture を辞書で引くと、一番最初に、「骨折」という意味が出てきます。

友人のお母さんが、転んで座骨を骨折したと言っていたことがありますが、そのときも、次のように言っていました。

She suffered from her hip fracture.
(彼女は、座骨を骨折して苦しんだ。)

break も fracture も、bone (骨)という言葉を使わなくても、骨折という意味になるのが、おもしろいですね。

fracture と言えば、骨折だと覚えていましたが、骨だけではなく、「固いものが、砕けること、裂けること」という意味もあり、昨日のニュースの中で使われていました。

They investigate the fracture of Antarctic shelf ice.
(彼らは、南極の氷棚の裂け目について調査している。)

Ice berg about the size of Delaware breaks off Antarctica.
(デラウェア州と同じぐらいのサイズの氷山の一角が、南極大陸から、砕け分離する。)

以前から、注目されていたようですが、とうとう南極大陸から大きな氷山が分離したようで、これが、地球温暖化の結果かどうかはまだ結論が出ていないようで、調査中とのことです。

氷山のような固いものが、砕けることも、fracture という単語が使えます。

また、やわらかい紙などは、break や fracture ではなく、tear (破る)ですが、破るという漢字は、どうして石へんなんでしょうね。

漢和辞典を引くと、「破」は、石がさけるという意味のようで、もともとは、固いものがこわれることを意味していたようで、この漢字は、tear だけではなく、break や fracture の意味も含まれると言えそうです。

言語によって、切り口が違うのがおもしろいなあと思います。

お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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