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grazer とは?

テレビで、アメリカ人の肥満について話していました。

肥満になる人のタイプのひとつに、grazer と呼ばれる人がいるそうです。

graze という単語には、「家畜などが、牧場などの草を食べる。」という意味があり、牛などの草食動物は、grazer となります。

そこから、少しくだけた用法ですが、人間に使う場合は、「よく間食をする人」、という意味に使われることがあり、番組の中でも grazer という単語が使われていました。

きちんと三食を食べないで、ちょこちょこと、クッキーをつまんだり、スナックをを何度も食べるような人は、grazer ということになります。
痩せようと昼食を抜いても、その分、お腹がすいて、スナックを食べてしまい、量は少なくても、何度も食べていると、結局太ってしまうということなのでしょうね。

また、grazer 以外に、plate cleaner という人たちも、気をつけた方がいいとのことで、これは、私も当てはまりがちです。

お皿の上に出てきたものを、すべて食べてしまう (plate をclean にする)ということです。

日本人としては、出てきたものを、残さずいただくというのが、礼儀だと思っていましたが、アメリカなどは、レストランで食べると、量が多く、これを毎回食べ切っていると、とんでもないことになるように思います。
全部食べるべきではないと、あきらめて、お持ち帰り用のボックスに入れて、持ち帰るようにしています。

ところで、graze ではなく、glaze という単語もあり、日本人には、この l と r の違いが、難しいものですね。

glaze は、「光沢のある表面」などの意味がありますが、真っ先に思い出すのは、glazed doughnut (表面に、お砂糖を溶かしたグレーズを塗って、表面がつるっと光沢のあるドーナツ)です。

glazed doughnut をいくつも、graze していると、あっという間に太ってしまいますね。。

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ナポリタンは、英語ではない

アイスクリームのフレーバーの話をしていたときに、ナポリタンアイスクリームのことを言おうとして、ナポリタンの ポ の上にアクセントを置いてそのまま発音してしまったことがあるのですが、そんなナポリタンという英語はなく、恥ずかしかったことを覚えています。

ナポリタンアイスクリームというのは、バニラ、チョコレート、ストロベリーの三食のアイスクリームですね。

私がまだ小さい頃は、スパゲティナポリタンと呼ばれる、玉ねぎやピーマンなどと、ケチャップで炒めたスパゲティもありました。

ナポリタンという言葉は、わりと日本でもよく耳にするかと思うのですが、これは、英語ではありません。

イタリアのナポリは、英語では、Naples (ネイプルズ)で、その形容詞は、Neapolitan (ニィアポリタン)となり、「ナポリの、ナポリ人」という意味になります。

なので、ナポリタンアイスクリームは、Neapolitan ice cream と言わなければいけません。

国とその国民名の英語(Finlandフィンランド、 Finnishフィンランド人など )は、ある程度覚えましたが、都市の人々を表す英語は、ちょっと目が届いていませんでした。

日本語でナポリ、ナポリタンというのは、イタリア語に近い音なのだと思います。

イタリア語で、ナポリは、Napoli で、ナポリタンは、Napoletano /Napoletana となるようです。

Neapolitan は、ギリシア語系の言葉で、nea + politan で、new city という意味のようです。

ところで、他の都市の人々を英語で、どのように言うのか、考えてみました。

New York が New Yorker、Paris が、Parisian などは、分かりやすいですね。

テキサス人は、Texan ですが、大阪人は、Osakan なんでしょうか。 東京人は、Tokyoite と言いますね。

では、ダラス人は、何というのかと聞かれると、よく分かりません。

語尾が、er、an、ite などが多いようですが、何か規則があるのかどうかもよく分かりません。 

ただ、ナポリのような主要都市については、覚えておいてもよいかと思います。

as good as it gets の二つの意味

よく耳にするイディオムで、as good as it gets が、あります。

簡単な単語が並んでいますが、きちんとニュアンスを理解して使うのは、簡単なことではありません。

単語を見ていると、とてもよい意味のように見えますが、それだけではなく、少しあきらめの気持ちが入った表現でもあります。

例えば、テキサスの内陸部のレストランでお寿司を食べて、もちろん日本で食べるお寿司には劣るけれど、まあテキサスのお寿司にしては、おいしいと思うとき、This is as good as it gets. 「まあこんなところかなあ。」と言えます。

as good as it gets は、「可能な範囲の中ではよい」と言えそうです。

また、as good as it gets で、「これ以上望めないほどすばらしい」という意味もあり、次のようにも使われます。

You should have a pizza in Naples, it's as good as it gets.
(ナポリでピザを食べてみるといいよ。最高だから。)

確かに、イタリアで食べるピザは、最高においしいでしょうね。

このように、as good as it gets は、イタリアのピザが、最高においしいというときにも、テキサスで食べるお寿司としては、おいしいというような場合にも使えるわけです。

「最高にいい」、という場合と、「まあこんなもんだ」、という両方の意味があるので、誤解されないように使いたいものです。

お天気は、よい天気 weather は、bad weather ?

以前に、中立的な意味の名詞が、悪い意味になることがあると書きました。

その記事は、こちらです →attitude、situation、weather に共通すること

weather を、単独で使うと、よくない天気の意味になると書いたのですが、最近ふと、日本語の「天気」という言葉は、「明日はお天気になるといいね。」のように、天気、または、お天気で、よい天気の意味にもなり、英語とは反対だなあと思いました。

このような中立的な名詞が、よい意味で使われる言葉について、他にもあるかなあと考えていたのですが、次のような単語を思い出しました。

class は、「階級、クラス、授業」などの意味がありますが、これに y をつけて、classy とすると、「センスのいい、高級な」という意味になり、階級の中のよい意味になっています。

他にも、taste 「味、味覚、嗜好」などの意味が、tasty になると、「おいしい」という意味になり、delicious と同じように、よく使われています。
tasteful は、「趣味の良い」という意味になるので、tasty と混同しないようにしないといけません。

私が使っている辞書には、形容詞をつくる接尾語 -y の説明の中に、このような、中立的意味を、ポジティブな意味にするというものが含まれていません。 

このような中立的意味の名詞が、形容詞になるとよい意味になるというような単語が、他にもあるのか、今後も観察していきたいと思います。

ついでに、price 「価格、値段」 + y で、pricey/pricy は、「高価な」という意味になり、これも形容詞になると、中立ではなくなる例で、単に、rain が、rainy になるような形容詞とは、少し違うように思います。

また、言葉の深みにはまりそうなので、今日はこのへんにしておきます。。

LBD とは?

朝のワイドショーの中で、女性のファッションについてのコーナーがあり、モデルのいろいろな服装について、専門家がコメントをするというものがありました。

その中の女性の服装のひとつとして、LBD というものがあり、頭文字のまま、エル ビー ディーと発音していたのですが、何のことかよく分からず、調べてみると、little black dress の頭文字ということのようです。

little black dress とは、「短めの黒のワンピース」ということですが、一着持っていると応用がきき、アクセサリーによって、ビジネスにもおしゃれ着としても着られるというものです。

喪服とは違う、黒のシンプルなワンピースは、便利な定番アイテムということで、LBD として知られているようで、ウィキペディアにも記述がありましたが、この表現が、どの程度知れ渡っているのかは分かりません。

landfall と landslide

テキサス州の沿岸に、Hurricane Harvey (ハリケーン ハービー)が、近づいているというニュースが、新聞、テレビで伝えられています。

私が住んでいるウエストテキサスと呼ばれる地域は、このハリケーンの影響もないようで、とりあえず安心ですが、ヒューストンにある日本領事館も今日はお昼から閉館のようで、影響がありそうな地域では避難しているようです。

ハリケーンや台風が上陸する、という表現が、何度も新聞に出てくるのですが、例えば次のような文がありました。

Harvey is going to make landfall most likely Friday evening.
(ハービーは、おそらく金曜日の晩に上陸するだろう。)

このように、make landfall (上陸する)という形がよく使われています。

landfall という単語ですが、land と fall で「上陸」とは、なんとなく違和感がある感じがしてしまうのは私だけでしょうか。

landfall には、文字通り、「土地の崩落」という意味もあるようで、それなら、landslide 「地すべり、山崩れ」と同じ意味で、すっと理解できます。

また、landslide は、「地すべり的、圧倒的」という意味もあり、landslide victory 「圧倒的勝利」などと言いますね。

landfall は、航海や飛行と関係する単語だったようです。

長い船旅後、最初に陸が見えること(陸地初認)が、landfall の語源のようで、陸が見えたと、というところから、陸に着いた、という感じなのでしょうか。

ハリケーンハービーの被害が少ないことを祈るばかりです。

à la mode の意味

à la mode とは、もともとは、フランス語で、「流行の、ファッショナブルな」という意味で、chanson à la mode(シャンソンアラモード)は、「ヒットソング」ということになります。

日本では、プリンアラモードという言い方があり、これは、プリンをホイップクリームや果物などで飾ったデザートのことですね。

では、アメリカでは、 à la mode は、どのように使われるでしょうか。

以前に、レストランで食事をして、デザートに、アップルパイを注文したら、ウエイトレスの人に、 à la mode ? と聞かれたことがあります。

その時は、アメリカでの à la mode の意味を知らず、日本の、プリンアラモードを思い浮かべて、何か付いてくるんだろうなと思い、ウエイトレスの人に、Yes, please. と言いました。

出てきたものは、アイスクリームが添えられたアップルパイでした。 日本のようなきれいに飾ったものではなくて、単に一切れのパイの横に、バニラアイスクリームが添えられただけというシンプルなものでした。

後から聞くと、 à la mode とは、デザートに使う場合、「アイスクリームをのせた、添えた」という意味があるそうです。

もともとの「流行の」という意味が、「アイスクリームを添えた」という意味になってしまうんですね。
所変われば品変わる、ということですね。

また、英語とフランス語を混ぜた à la king という表現もあり、これは、「クリームソースの」という意味で、salmon à la king のように使われます。

料理の名前に、フランス語を取り入れると、ちょっとおしゃれで、高級感があるように感じてしまうのは、アメリカでも同じかもしれません。

耳から出る?

私は、ほとんどの果物が好きでよく食べますが、夏にはやっぱりスイカがおいしいです。

こちらでは、セールのときには、一玉 2 ドルぐらいで売っているので、家族はスイカが嫌いで食べないのですが、一玉買って、一人で何日かかけて食べ切ります。。

大きなスイカが冷蔵庫に入っているのを見て、よく夫に次のように言われます。

You will have watermelon coming out of your ears.
(こんなにスイカを食べると、耳から出てくるよ。)

have something coming out of one's ears は、何かが、たくさんありすぎる場合に、大げさに言う表現のようです。

食べ物が耳から出てくるはずがありませんが、そういう不可能なことを言うことによって、過剰な量について言おうとしているようですね。

また、食べ物の量だけではなくて、次のような、うらやましいような例文もありました。

He has money coming out of his ears.
(彼は、お金を有り余るほど持っている。)

耳から出てきそうなほどのスイカを、今日もせっせと食べています。。

roof と ceiling

少し前に、このブログで、口の中の天井部分(口蓋)を、roof of the mouth だと書きました。

自分で書いておきながら、天井というのは、ceiling という単語もあるなあと、後から思いました。

普通は、roof が、「屋根」で、ceiling が、「天井」という風に、覚えているのではないでしょうか。

確かにそうで、次のような定義が載っていました。

A roof is a building's cover.
(roof は、建物を保護するためのカバーとなるものだ。)

A ceiling is the upper surface of a room.
(ceiling は、部屋の上部の表面だ。)

ひとつの建物に、roof は、ひとつだけれど、何階もある建物なら、その数だけ ceiling が、あるということですね。

ただ、enclosed space like caves (囲まれたようなところ、ほら穴や、洞窟など)の天井は、roof ということがあるようです。 

また、形や機能が屋根のようなものも roof で、the roof of a car (車の屋根)や、the roof of the mouth (口蓋)のように言うようです。

ceiling は、建造物、インテリアとしての天井という意味合いがありますが、ほら穴の天井を、ceiling と呼んでも、もちろん通じるでしょうし、間違いとも言えないようにも思います。

ついでに、hit the roof、hit the ceiling は、「ひどく腹を立てる」「物価などが、最高限度まで上がる」という意味になります。

We are better than this.

ヨーロッパのテロもあれば、アメリカでは、白人至上主義団体とそれに反対する団体とがぶつかり合い、トランプ大統領は、どちら側も悪いと言い出す始末で、世の中がますます危ない状態に進んでいるようです。

こういう時に、This is not America. (こんな状態は、アメリカじゃない。)と言うことがあります。

そして、次のようにも言います。

We are better than this.

これは、直訳すると、「私たちは、これよりもいい。」ですが、実際に言おうとしていることは、「こんな状態は、恥ずかしいことで、もっとうまくやれるはずだ。」ということです。

アメリカの現状について、嘆きたいのを少し抑えて、もっとうまくやっていかないと、と前向きにとらえようとしているような表現だと思います。

他の例を挙げると、誰かがとんでもない失敗をしてしまったときに、You should be ashamed of yourself. (恥を知りなさい。)と、やってしまったことに対してネガティブに言うこともできますが、You are better than this. と言うと、「あなたは、こんな間違いをする人じゃないでしょう。もっとしっかりやらなくっちゃ。」と、本来持っている力を出してもっとがんばりなさい、と少し前向きになるように感じます。

You know better than that. (そんなことをしていたらだめだよ。)も、同じような表現で、相手の失敗などに対して、よく使われます。


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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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