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green light と red flag

信号の青が、「進め。」ということから、green light は、次のようにも使われています。 新聞のスポーツ欄の一文です。

He gave me the green light to shoot my choice of deer.
(彼は、僕が選んだ鹿を射る許可を与えてくれた。)

green light には、「許可、ゴーサイン」という意味があり、動詞 green-light (許可を与える)としても使えます。

企画したもの、プロジェクトなどを実施したり、行動することを許可するということです。
そのまま、進んでいいということですね。

そこで、思い出したのが、red flag です。

red flag と言えば、「赤旗」で、日本では共産主義を思い浮かべるかもしれません。 

一般的に、red flag は、「危険なことの警告」ということですが、人の行動についての注意、警告という意味で使われることもあります。

例えば、後片付けをしなかったり、他の人が買ってきたものを勝手に食べたりするような人に対して、次のように言えます。

It raised a red flag about choosing him as a roommate.
(そういうことが、彼をルームメイトとして選ぶことに、待ったをかけた。)

やめた方がいいという意味で、red flag を掲げるわけですね。

このように、信号の、green = go と red = stop が、比喩的に人の行動に対しても使われています。

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続編とシリーズもの

人気アニメ映画のひとつに、Toy Story がありますが、私も最初の Tory Story から、Toy Story 3 まで見ました。

Toy Story、Toy Story 2、Toy Story 3 と、あるわけですが、それぞれの続編という場合には、どう言えばよいでしょうか。

series (シリーズもの)という言葉は、日本語にもなっていますが、続編という英語は、簡単な単語のようですが、意外とぱっと出ないように思います。

Toy Story 2 is the sequel to 1995's Toy Story.
(トイストーリー2は、1995年のトイストーリーの続編だ。)のように、sequel を使います。

そして、同じように、Toy Story 3 is the sequel to Toy Story 2. と言えます。

sequel は、「小説、映画などの続編、後編、続き」という意味があります。

そして、トイストーリー3つをまとめて、the Toy Story series ということになります。

series は、「シリーズもの」ですが、一作ずつ完結するものを言います。

また、続き物の連続テレビドラマのようなものは、serial (cereal=シリアルと同じ発音)で、連載小説は、a serial story となります。

トイストーリー4も制作中のようですが、感動的に終わったトイストーリー3を越えられるのか、今から楽しみにしています。

(訂正)
上記Toy Story 2 is the sequel to 1995's Toy Story の文で、sequel の冠詞を、a としていましたが、the に訂正しました。

ニワトリだけではない hen

息子が小さかったころからの、絵や工作などは、なかなか捨てられず、箱に入れで置いてあります。

その整理をしていたときに、turkey (七面鳥)の塗り絵を見つけました。

アメリカでは、11月の第四木曜日は、感謝祭で、アメリカ人の95%以上は、この日には、七面鳥を食べるということで、学校でも、七面鳥について学ぶ機会があるようです。

その七面鳥の塗り絵の中に、次のように、七面鳥についての文がいくつか書いてありました。

Female turkeys are called hens.
(雌の七面鳥は、hen と呼ぶ。)

Male turkeys are called toms.
(雄の七面鳥は、tom と呼ぶ。)

Young turkeys are called poults.
(子供の七面鳥は、poult と呼ぶ。)

この七面鳥の塗り絵は、息子がまだ小学校低学年の頃のものだと思うのですが、すでに、こういう単語に接していたんだなあと思いながら見ていたのですが、私にも、勉強になりました。

というのは、私は、hen と、言えば、ニワトリの雌鶏だけだと覚えていたからです。

調べてみると、hen は、一般に、「雌の鶏」という意味があり、七面鳥も、pheasant (キジ)、quail (うずら)、エビやカニなどの雌も、hen と言うようです。

そして、ニワトリの雄は、rooster ですが、七面鳥の雄は、tom なんですね。

また、ニワトリ、アヒル、七面鳥などをまとめて、poultry という言葉がありますが、子供の七面鳥は、poult のようです。

こういう語は、特に日常会話では、必要のない言葉かもしれませんが、英語のクロスワードパズルなどで出てきそうな語だなあと思い、頭の片隅に入れておいてもいいかもしれませんね。 

湿ったオレオクッキー

先日、オレオクッキーを食べようとしたのですが、湿って柔らかくなっていました。

いつも家族で、すぐに食べ切ってしまうのですが、今回は、袋を開けてから数日経ってしまい、湿ってしまったようです。

実は、この「湿っている」を英語でどう言えばよいかを、前から考えているのですが、これがなかなか難しいのです。

「湿っている」という単語で、まず思いつくのが、damp なのですが、damp は、いろいろな場面で使われる語ですが、食べ物については、あまり使われないように思います。 

洗濯物が乾き切っていない場合、タオルや服が damp と言えます。

また、汗をかいた体や、露でぬれた芝生、気候、天気なども damp を使うことができます。

もうひとつ、moist という単語もありますが、moist cookie は、「しっとりしたクッキー」となり、良い意味で、柔らかくしっとりしているという感じになります。

humid や damp と違って、moist には不快感はありません。

では、食べ物が湿っているというのを、どう言うかを夫や友人に聞いてみました。

ぴったりの言葉がないようですが、夫も友人も stale かなあと言います。

確かに stale は、「食べ物が新鮮ではない、古くなった」という意味があります。 
腐って食べられないわけではないけれど、新鮮ではないということで、パンなどが、何日かして少し固くなった感じを言い表すことができます。

stale もいろいろな状況で使える単語です。

ずっと窓を開けずにいて、空気がよどむのも、stale です。 炭酸の気が抜ける状態も、This soda is stale. のように使えます。

しばらく置いておいて固くなったパンも、しばらく置いておいて柔らかく湿ったクッキーも両方 stale という単語で表せるということです。

日本語では、クッキーを一口食べて、それが湿っていると感じるわけですが、英語では、クッキーに水分が吸収されてしまったという感覚がすぐに言葉にはならないようで、言語によって見方が違うのがおもしろいなあと思います。

「湿っている」を無理やり訳せば、damp ということになるかもしれませんが、These Oreo cookies got soft and stale. (このオレオクッキーは、柔らかくなって古くなった。)のように言うと分かりやすいのではないかと思います。

arguably から考えたこと

いろいろな英文を読んでいると、その内容よりも、文中で使われている単語や表現について気になることがよくあります。

先日の新聞で、地域の高校生のクロスカントリー競技の記事が載っていたのですが、下記はその一文です。

It was arguably his best of the 12 (runs).
(それは、ほぼ間違いなく、過去の12のレースの中で彼のベストであった。)

この arguably が、ひっかかりました。

arguably は、もちろん、argue の派生語です。

argue は、「議論する」と覚えていたので、それがどうして副詞 arguably になると、「ほぼ間違いなく、おそらく」という意味になるのだろうと思いました。

調べてみると、argue は、ラテン語 argure にさかのぼり、意味は、make clear、prove (明らかにする、証明する)ということだそうです。

argue という単語は、次のような意味の流れになるようです。

明らかにする→立証する→議論する

arguably は、議論の余地はあり、確かだとは言えないが、ほぼ明らかだという感じでしょうか。 自分の意見として、まずまちがいないだろうという場合に使える表現のように思います。

そう考えれば、arguably を、「ほぼ間違いなく」と訳すのも納得できます。

また、おもしろいことに、arguable と形容詞になると、①「異論のある、疑わしい」という意味と②「論証できる、もっともな」という両方の意味になり得るということです。

次のような例が辞書に載っていました。

It is arguable that this phrase was quoted from Shakespeare.
(この句がシェイクスピアから引用されたことは確証できる。) 

argue = 議論する とだけ覚えていると、なかなか深く理解できないものがありますね。

歴史から学ぶことがたくさんありますが、言葉の世界も同じだなあと思います。

enshrine するもの

enshrine という単語を見て、まず思うのは、shrine という単語が入っているので、何か神聖な感じがするということです。

shrine という言葉は、もともとは、ラテン語の scrinium が語源で、a case of box for keeping papers (紙を保管しておく箱)ということのようです。

そして、次のような意味へと広がったようです。

a tomb of a saint (聖人のお墓)
a case that holds sacred items (神聖なものを入れておく箱)
a place considered holy (神聖だとされる場所)

日本の神社を、Shinto shrine などと呼ぶのは、そういうことからですね。

では、enshrine は、どうでしょうか。

少し前の新聞で、次のような文を見つけました。

First lady Melania Trump's inaugural gown is now a part of American history - enshrined in the Smithonian's First Ladies Collection of past inaugural frocks.
(ファーストレディ メラニア トランプが大統領就任演説時に着たドレスは、今、アメリカの歴史の一部となった。 スミソニアンにある、過去の大統領就任演説のドレスのファーストレディコレクションとして、大事に納められている。)

このように、enshrine は、聖霊的なものや、神聖なものではなくても、「特別なものを、特別な場所に、大事に保管する」という意味もあるようです。「神聖なものとして大事にする」ということなのでしょう。

他にも、shrine と同じく神聖な意味で、「祭る、安置する」という意味もあり、次のようにも使われます。

enshrine soldiers who died during war
(戦死した兵士を祭る)

また、enshrine into law (法律にする)のような使われ方もあります。

enshrine という言葉は、宗教的なものだけとは言えないようですね。

敬称としての uncle / aunt

uncle や aunt は、親戚の「おじさん」、「おばさん」という意味も、もちろんありますが、敬称として使われることもあります。

以前に、私の友人が、自分の子供に、私のことを次のように言ったことがあります。

Do you remember Auntie Yuriko?
(ゆりこおばちゃんを覚えてる?)

auntie / aunty は、aunt の親愛語、小児語です。

「おばちゃん」と言われる年齢には達していたのですが、その時、auntie と言われたことに、なんとなく違和感を持ったことを覚えています。

アメリカでは、知り合いになると、ファーストネームで呼び合うのが普通ですが、子供が、大人をファーストネームで呼ぶのは、少し失礼な感じがして、uncle / aunt を付ける場合もあるようです。 ただ、すべての人がそうではなく、違和感を感じる人もいるようです。

日本では、友達のお母さんも近所の女性もおばちゃんと呼んだりしますが、英語では、それほど uncle / aunt が、広く使われているわけではないようです。

今日の新聞の人生相談コーナーに、次のような相談が載っていました。

"私は、自分の甥を大変かわいがっているが、年に3回ぐらい会う程度の友人などが、Uncle John のように呼ばれることに対して不快に思っている。 このような Uncle は、Mr. と同じ程度のものなのだろうか。"

親戚のおじさんのような態度で接しているわけではないのに、Uncle というのは、気に入らないという感じですね。

私が auntie と呼ばれて、違和感があったのも、それほど頻繁に会う子供たちではないのに、親しみをこめたような auntie と呼んでもらってもいいのだろうかという感じだったのかもしれません。

この人生相談の答えとしては、uncle は、honorary title (敬称)として使う人もいるので、気にしないようにとのことでした。

私も、auntie 「おばちゃん」と言われても、気にしないようにしようと思います。。

censor と sensor は、同音異義語

センサーと聞くと、まず sensor というスペルの単語を思いつくのではないかと思います。 

sensor は、「光や熱などの感知装置」ということで、そのまま「センサー」とも言われますね。

sensor と同じ発音で、censor という単語もありますが、意味は全然違います。

息子に、ある俗語の日本語を教えていた時に、息子が、その言葉を小学生用の国語辞典で調べようとしたのですが、載っていなかったときに、「censorship だなあ。」と言ったことがあります。

その俗語の日本語は、あまりきれいだとは言えない言葉で、特に小学生用の辞書には掲載されていなかったので、小学生にふさわしくない言葉や表現は、省かれていると思ったようです。

censor とは、「出版物、映画、放送などを検閲して、削除、修正する」という意味があります。 censorship は、そういう制度のことです。

テレビで、放送禁止用語などを発したときに、ブーと音が出るようなことも、censor / censorship によるものです。

調べてみると、censor というのは、「古代ローマの監察官」という意味もあり、彼らは、住民調査、風紀取締りなどを行ったようです。

そして、英語で、住民調査、国勢調査は、census ですが、censor が、行った調査が、census ということで、これも関連する単語ですね。 

息子の censorship という一言から、また言葉の世界が広がりました。。

大通りだけではない avenue

avenue と言えば、大きな広い通りで、フランスのシャンゼリゼ通りなどは、代表的な例ですね。

アメリカでは、ホワイトハウスがある官庁街の通りは、Pennsylvania Avenue (ペンシルベニア通り)と言います。

avenue は、このように通常よく耳にする単語ですが、「大通り」ではない意味で使われることもあります。

昨日の新聞の中に、肥満とうつ病の関係についての記事が載っていたのですが、その中で、Promising avenues for treatment (見込みのある治療方法)という表現がありました。

このような avenue は、「方法、手段、道」と訳せば、すっきりします。 way という単語で置き換えることもできますね。 
way も、avenue と同じく物理的な「道」という意味と「方法」という意味ががありますが、日本語の「道」という言葉も同じですね。

avenue という単語を見ていると、ラテン、フランス語系の感じがします。 

調べてみると、やはり、フランス語の venir (来る、到着する)、avenir (将来)などと関連する語のようです。

avenue は、a way of approach、act of approaching (接近方法、近づくこと)というのが語源のようです。
あることへ近づいて行くための道という感じでしょうか。

それが、今では、大通り、並木道のような意味まで広がったわけですが、ひとつの単語が持つ意味の深さを知ると、ますます外国語の勉強が楽しくなるのです。。

成り済ますのと真似をするのは違う

真似をするという一般的な単語には、copy や imitate などがありますね。

人の真似ばかりしている人を、copycat と呼んだりします。

レストランで、ひとりの子供がラザーニャを注文して、その弟もラザーニャを注文すると、その子供は、弟のことを copycat と言ったりします。

「真似る」ということは、行動、様子などが、他の人や物と同じになるようにすることです。

以前に友人が、エルビス プレスリーのものまねショーに行ったことを話してくれたことがあったのですが、その時に彼女が使っていた言葉は、impersonate でした。

He impersonated Elvis Presley.
(彼は、エルビス プレスリーの真似をした。)

日本語では、こういう場合は、ものまねであって、真似をすると訳せばよいと思いますが、エルビス プレスリーに成りきる、成り済ますということですね。

学校で、生徒が先生の真似をしたというような時は、The student imitated her teacher. でよいのでしょうが、「.....の役を演じる、.....に扮する」という場合は、impersonate が使われるようです。

また、impersonate は、次のようにも使われます。

It is a crime to impersonate a police officer.
(警察官に成り済ますのは犯罪です。)

このように、impersonate には、真似をするということから、その人のふりをするということまで含まれるようです。

真似る(まねる)という日本語の言葉は、学ぶ(まなぶ)と語源が同じだとも言われています。 

生徒がお手本を真似て字を書くことは、学ぶことですね。 でも、警察官に成りすまして犯罪を犯す人もいるわけで、真似るにもいろいろなレベルがあるものだと思いました。

お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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