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alternative school とは、どんな学校か

テレビのニュースで、alternative school に通っている男の子の話が伝えられていたのですが、この alternative という言葉が、前から気になっていました。

アメリカには、公立や私立の学校以外に、ホームスクールという選択もあります。

ホームスクールというのは、基本的には家でプログラムに基づいて勉強するわけですが、定期的にホームスクールのメンバーで集まり、特殊な授業などもあるようです。 

ホームスクールを選択する理由は、さまざまでしょうが、例えば、特別の宗教に基づいて子供を教育したいということや、子供の特殊な能力を伸ばしたいなどが挙げられるかと思います。

ところで、alternative というのは、どちらかを選ぶということで、例えば、右を選べば、左は、alternative 「もう一つの、他の」ということですね。

大統領就任演説で、オバマ大統領の時よりも、トランプ大統領の方が、観衆が多かったという間違った情報を、ホワイトハウスの報道官が伝えてしまったことについて、大統領顧問が、それは、alternative fact (もう一つの事実)だと言い張って、問題になったこともありましたね。

alternative school という時の、alternative には、「型にはまらない、伝統的な方法ではない」という意味があるようです。

生徒が希望するような特別なプログラムがあるような学校や、ホームスクールなども、伝統的な学校とは違う教育方法なので、文字通りに考えれば、alternative school とも言えるかもしれませんが、実際には、alternative school と言えば、「特別な支援が必要な生徒のための学校」ということになっています。

つまり、普通の公立校では、効果的に学ぶことができない生徒、心理的、行動的に問題がある生徒などが通う学校です。

ひとつの選択肢だけではなく、生徒に合った環境で学べる alternative (他の手段、という意味もありますね。)があるのはいいことだと思います。

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綿ぼこり

料理や洗濯は、必要にせまられて毎日していますが、掃除はついつい後回しになってしまうことがあります。

本棚などに、うっすらと見えるほこりは、dust ですが、本棚の後ろなど、たびたび掃除できない場所は、綿ぼこりがたまってしまいます。

綿ぼこりというのは、ほこりがたまって、綿のようになったものですが、これを英語で言うと、ちょっとかわいい表現になります。

dust bunnyです。 dust ball とも言うそうです。

bunny は、もちろん「うさぎ」ですが、アメリカには、jackrabbit や cottontail などのうさぎがいて、我が家の近くの小学校のグラウンドを走り回っているのをよく見かけます。 

これらのうさぎは、日本の白いうさぎとは違って、色がグレーのような薄茶色のような感じで、それで、ほこりの色と似ているからなのか、dust bunny というような表現が生まれたようです。

dust bunny と言うと、なんとなくふわふわして、ほこりなのに、汚いイメージが軽減されていいですね。

ちなみに、フランス語で、綿ぼこりは、mouton と言うようで、これは、「羊」のことで、羊の毛が、ほこりのように見えるということなんでしょうね。

このように、うさぎや羊という動物で、綿ぼこりを表すことができるわけですが、たまには、家具の後ろに隠れているうさぎさんたちを、掃除したいものです。。

6歳の男の子が造った言葉

今朝のToday Show という番組の中で、カナダの6歳の男の子 Levi Budd くんが造った言葉がオックスフォードディクショナリーに掲載されるようになるというニュースが伝えられていました。

英語には、Palindrome という単語があり、これは、前から読んでも、後ろから読んでも同じ語、文のことです。

例えば、civic、radar、race car、Madam, I'm Adam. などです。

Levi くんは、言葉に興味があり、5歳のころ、車に乗っていたときに、Stop という標識を見て、反対から読むと、pots だと思い、これは、Palindrome ではないと思ったようです。

このような 前から読んでも、後ろから読んでもそれぞれ意味がある単語は、他にもあります。

pool - loop
pal -lap
stressed - desserts などです。

そして、Levi くんは、こういう単語をどのように呼ぶのかと疑問に思ったようですが、辞書には載っておらず、それなら自分で造ろうと思って、levidrome という単語を造ったようです。

Levi (リーバイ) くんの名前を取って、levidrome (発音は、レビドロームのようです。)です。

多くの人が、そういう単語の存在は知っているのですが、それをどう呼ぶかという名前については考えなかったようですね。

下記は、Levidrome という言葉を広げるために作られた動画です。



言葉というのは、多くの人が使い出すと、辞書に載るということなんですね。 少しの観察力と努力で、自分の造った言葉が辞書に載るというのも夢ではないようです。 Levi くん、おめでとう!

お金の割引だけではない discount

感謝祭が終わり、いろいろなお店はすっかりクリスマス気分で、これからの時期はクリスマスショッピングに忙しくなります。

感謝祭の次の日は、Black Friday と呼ばれ、多くの人が、割引商品、目玉商品を目指してお店に殺到する日でもあります。

discount という言葉は、通常、金額の割引ということで耳にすることが多いのですが、それだけではありません。

下記は、先日の新聞の一文です。

President Donald Trump on Thursday discounted allegations of sexual assault against Alabama Republican Senate nominee Roy Moore.

(木曜日に、大統領のドナルド トランプは、アラバマの共和党上院議員候補であるロイ ムーアの性的暴行に対しての告発を、考慮にいれないこととした。)

このように、discount には、「人が、話、考えなどを割り引いて聞く、......を考慮に入れない」という意味もあります。

最近は、ハリウッドの世界でも政治の世界でもセクシャルハラスメントが、大きな問題になっていますが、トランプ大統領は、ロイ ムーアのライバルであるリベラルな議員候補に当選してほしくないということのようです。

また、次のようにも discount が使えます。

You should not discount his ability just because he is young.
(若いからといって、彼の能力を軽視すべきではない。)

discount は、考えなどの割引という意味もあるわけですね。


ちょっと失礼な vanilla の意味

アイスクリームなどのフレーバーで、vanilla (バニラ)がありますが、私は、チョコレートやストロベリーよりもバニラが好きなのですが、バニラと言うと、フレーバーの名前以外に、他の意味もあります。

例えば、映画の話をしていて、It was vanilla. と言うことがあります。

これは、その映画が、「平凡な、つまらない」という意味になります。

バニラというのは、フレーバーの中でも、白くてプレーンな感じがするので、面白みがないという感じになるのでしょうね。

確かに、サーティワンアイスクリームショップに行って、バニラを注文する気にはならないかもしれませんが、シンプルで上質なバニラ味も捨てがたいと個人的には思い、vanilla という言葉が、boring なイメージを伴うのが、なんとなくかわいそうな感じがします。

余談ですが、日本では、31種類のフレーバーがあるということで、サーティワンアイスクリームという名前で呼ばれることが多いですが、アメリカでは、Baskin Robbins という会社名で呼ばれるのが普通です。


一本取られた

数学が嫌いな人は、数学なんか勉強して将来何か役に立つのだろうかと思ったことがあるかもしれません。

そんな子供が先生に質問している漫画が新聞に載っていました。

生徒: Let's be honest. When will I ever need to know Algebra ?
    (正直になろうよ。 代数学なんて、いったいいつ必要になるっていうんだ。)

先生: When you are tested on on it next Monday.
    (来週の月曜日にテストがあるときよ。)

生徒: touché
    (一本取られた)

このように、話の相手が急所をつく反論をした場合に、もっともだ、参ったということで、touché (トゥシェ)と言うことができます。

touché は、フランス語ですが、フェンシングでポイントになる「突き」のことで、柔道と同じように「一本」という意味です。

この漫画のように、「一本取られた、やられた、参った」という場合に使われます。

他にも、You got me. という言い方もよく聞きますが、ちょっと洒落た感じの touché も、ひとつのヴァリエーションとして知っておいてもよいかもしれません。

秋は、a second spring

私は、いろいろなお茶が好きで、特に緑茶やアールグレイなどの紅茶をよく飲みます。

あまりフレーバーの入ったお茶は飲まないのですが、この時期にいつも買う紅茶があります。

Sweet Harvest Pumpkin という名前なのですが、パンプキン、シナモン、ジンジャーなどが入って香りもよく楽しんでいます。

この紅茶の箱に、フランスの小説家 Albert Camus (アルベール カミュ)による、次のような引用句が書かれています。

Autumn is a second spring when every leaf is a flower.
(秋は、すべての葉っぱが花になるもう一つの春だ。)

ひとつの文で、こんなにきれいに秋という季節を表現できるものだと感動します。

また、この文で、注目すべきところは、a second spring であって、the second spring ではないところです。

a second は、another と同じで、「もう一つの、別の、他の」というような意味になります。

この季節には、葉っぱの色が、鮮やかな赤や黄色になり、それがひらひらと落ちるので、秋のことを fall とも言うわけで、これは、葉っぱが芽を出す春の spring に対応していますね。

そして、秋が、autumn や fall と呼ばれる前、12、13世紀ごろは、harvest (収穫期)と言われていたそうです。

アメリカでは、11月の第四木曜日は感謝祭で、家族や友人たちと七面鳥のローストに、コーン、グリーンビーンズ、スイートポテトなどのさまざまな付け合わせ料理、デザートにはパンプキンパイ、ピカンパイを食べ、収穫期を感謝するのですが、同時に、家族や友人など、さまざまなことに感謝するということを思い出す日でもあります。

視覚、聴覚、味覚などいろいろなセンサーを通して、もうひとつの春を味わいたいものですね。

Nimby とは?

新聞の見出しに、Not in my back yard という表現を見つけました。 

Not in my back yard の頭文字から、Nimby とも言います。

これは、辞書にも載っていますが、たまに見聞きする表現です。

新聞の記事には、アメリカの軍隊による戦闘機訓練の騒音がうるさいので、自分の家の近くではやめてほしいということが書かれていました。

Not in my back yard の文字通り、「私の裏庭ではやめてくれ。」ということですね。

裏庭が、自分の家の近くということを表しています。

騒音のため空港の近くには住みたくない、環境的に下水処理場の近くは嫌だ、というように、多くの人にとって必要だけれでも、自分の家の近くにあったら困るというような態度を示す人たちを、Nimby と言うようです。

日本では、鉄道のすぐ近くにも、たくさん家が並んでいることもあり、騒音程度なら、慣れるのかもしれませんが、健康上問題があるかもしれないような環境には、できれば誰もが住みたくないですね。

アメリカ軍の軍人が、戦地で自分の命をかけて戦っていることを考えれば、その訓練の騒音ぐらいで、とやかく言うのはどうだろうかという記事でした。

人間は皆、多かれ少なかれ利己的なものなのかもしれませんが、自分さえよければよいという態度も問題ですね。

酔っ払いとスカンクの関係

ひどく酔っぱらっている人のことを、次のように言うのを、何度か聞いたことがあります。

He was ( as ) drunk as a skunk.
(彼は、ぐでんぐでんに酔っぱらっていた。)

( as ) drunk as a skunk は、文字通りに訳すと、スカンクのように酔っぱらっているということですが、「ひどく酔っぱらって」という慣用句です。

スカンクはお酒は飲まないのに、おもしろい表現ですね。

英語は、韻を踏むのを楽しむ言語ですが、drunk と skunk も韻を踏んでいて、発音すると軽快な感じでいいですね。

でも、それだけでこんな表現が生まれたのでしょうか。

はっきりとは分からないようですが、酔っ払いもスカンクも臭いということなのかもしれないという意見もあるようです。

また、skunk は、「卑怯で、信用できないやつ」というような意味で使われることもあります。

スカンクは、他の動物が掘った穴を、横取りすることがあるようで、そういうことから卑怯だという意味になるのかもしれません。

そう言えば、キツネも、as sly as a fox 「ずる賢い、抜け目ない」という表現がありますね。

いずれにせよ、スカンクは、臭くて卑怯な動物というイメージがあるようですね。。

mudroom とは?

インテリア関連の記事を読んでいると、mudroom という言葉を見かけることがあります。

mud (泥)+ room (部屋)で、どんな場所なのでしょう。

次のような説明が載っていました。

A small room or entryway in a house where wet or muddy footwear and clothing can be removed
(ぬれたり泥が付いた靴や服などを脱ぐところで、家の玄関や小さい部屋のこと)

つまり、mudroom は、「玄関」のことですね。

日本の玄関には、傘立てや下駄箱がありますが、アメリカの家の玄関には、大抵 coat closet もあり、コートやジャケットは、そこに掛けることになります。 

コートやジャケットは、外に行くときに着るものなので、玄関に置いておくのは理にかなっていますね。
とは言え、実際には、外出する場合のほとんどが、車で行くので、ガレージから出ることになり、それほど効率がよいとも思わないのですが。

一般的なアメリカ人は、普通は家の中でも靴を脱がないのですが、さすがに、泥でよごれたりぬれている靴などは、玄関で脱ぐのでしょうね。 それで、mudroom と言うのでしょうね。

ちなみに、我が家は日本式で、家族全員靴を脱ぎ、友人たちも脱いでくれますが、まったく気にせず、ずかずかと土足で入って来られる人もいて、悪気はないのは分かるのですが、いつも汚いなあと思ってしまいます。。

それでも、ここはアメリカなので、自分の文化を相手に押し付けるのもどうかと思い、靴を脱いでくださいと、なかなか言えずにいます。。

お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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