春になると、青々としてくる芝生も、冬の間は、枯れたようにベージュっぽい色になっています。
これは、芝生が「休眠期」だということで、次のように言えます。
Grass goes dormant for the cold winter months.
(芝生は、寒い冬の間は、休眠期になる。)
dormant という単語は、フランス語の dormir (眠る)が語源で、「眠っているような」という意味から、植物について言う場合は、「休眠期、発育休止中の」のように訳されています。
また、dormant volcano は、「休火山」となります。
富士山も、dormant volcano ということになるのでしょうね。
dormant は、inactive ということですね。
他には、病気の症状など、例えば、ドライスキンなどで、肌がかゆくてローションをぬるなどして、しばらく症状がおさまるようなときも、次のように言えます。
Itching is dormant for several hours.
(数時間は、かゆみを感じない。)
このように、dormant は、しばらく休んでいる、活動していない眠っているような状態を表す言葉です。
車の number plate は、アメリカでは、
license plate (ライセンスプレート)と呼ばれています。
運転していると、数字の前や後ろにに、DV と書いてあるライセンスプレートを、見かけることがあります。
実際のライセンスプレートは、こんな感じです→
DV license platesDV で、まず思いつくのは、domestic violence (ドメスティックバイオレンス = 家庭内暴力)ではないでしょうか。
でも、そんなことをライセンスプレートに明記したい人はいませんね。
これは、
disabled veteran (退役傷病軍人)を意味するようです。
DV というライセンスプレートを見ると、この人は、軍役で傷ついた人だと分かり、国のために戦った hero (英雄)だと見なされるわけです。
disabled は、「身体に障害のある」という意味で、people with disabilities は、「身体障害者」です。
軍人ではない一般人の障害者の人のライセンスプレートには、車いすマークが付いています。
テキサス州の州境などには、Welcome to Texas.
Drive friendly という看板があります。
いろいろな人が運転しているわけですが、周りをよく見て、安全に運転しようということなのだろうと思います。
Children need to be disciplined.
(子供は、しつけが必要だ。)
Try to discipline yourself to get up early.
(早起きするようにしなさい。)
このような、discipline は、「しつける、訓練する」のような意味で、会話でもよく聞きます。
これらとは少し違う discipline が、新聞記事の中で使われていました。
フィギュアスケートについて書かれた記事の一文です。
The four Olympic disciplines are men's singles, ladies' singles, pair skating and ice dancing.
(オリンピックの4つの部門には、男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンスがある。)
この文では、discipline は、「部門」という意味です。
このような discipline は、「大学の学科、分野」という意味で使われていることもあります。
ラテン語の disciplina は、teach、learn = 教える、学ぶことを意味するようです。
子供をしつけるのも、教えるということですね。
そこから、学問の分野という意味にもなるようですが、上記の文では、フィギュアスケートの種目、部門という意味で使われているところを見ると、discipline は、学問の分野だけに限らず、department のようにも使われるということですね。
ところで、フィギュアスケートで、女子シングルと言う場合、ladies' singles となりますが、アイスホッケーなどの他の競技では、women's ice hockey となっています。
women's ではなくて、ladies' となるのは、フィギュアスケートは、他の競技とは少し違って、優雅な華やかさがあるからでしょうね。。
昨日は、スノーボードハーフパイプの競技を、ドキドキしながら見ました。
平野歩夢とショーン ホワイトのどちらにも勝ってほしいような複雑な気持ちでした。
平野歩夢の技も素晴らしく、もうあと少しで金メダルというところでしたね。
ショーン ホワイトも練習中に顔を何針も縫うけがをした後の金メダルだけに、感動が伝わってきました。
新聞の見出しに、次のように載っていました。
Good as Gold : White soars to third Olympic halfpipe title
(金のように価値がある : ホワイトは、三度目のオリンピックハーフパイプタイトルへ舞い上がる)
good as gold という慣用句は、「子供が行儀がよい」という意味もあるようですが、ここでは、「金のように価値のある、申し分のない」という意味です。
金メダルを獲得した選手には、文字通りのぴったりの表現ですね。
gold というのは、にせ物ではなく、「本物の」という意味も含まれるかもしれませんね。
また、soar to title というのも、ハーフパイプで、文字通り舞い上がって獲得したという感じがして、うまい言い方だなあと思います。
メダルが獲得できるに越したことはないでしょうが、オリンピックに出場するだけでも good as gold だと思います。
クイズ番組の中で、drunk (酔っぱらった)を意味する他の言葉を答える問題がありました。
100人のうち、約半分の人が、wasted と答えていました。
I was wasted last night.
(昨晩は、酔っぱらってしまった。) のように使えるようです。
waste は、「無駄、浪費」のような意味ですね。 また、waste basket は、「くずかご」です。
酔っぱらうということは、人間が使い物にならないような useless な状態になってしまうという感じなのでしょうか。
wasted は、drunk の俗語ですが、おもしろい表現だなあと思いました。
また、他には、hammered や intoxicated もありました。
hammer は、「金づち」で、動詞で使うと、「たたく、打ち付ける」という意味になります。
hammered は、打ちのめされて、ぐでんぐでになっている状態がよく分かるような気がします。
intoxicated は、「酒に酔っている」という意味の正式な言葉で、飲酒運転は、DWI = driving while intoxicated です。
ちょっと、難しい inebriated という単語も挙がっていました。
drunk は、酔っぱらっているという、最も一般的な言葉ですが、たまには、大げさに、inebriated などと使ってみるのも、おもしろいかもしれません。
酔っぱらっているということを言うのにも、いろいろなレベルの表現があるものですね。
フィギュアスケートやアイスホッケーなどの競技で使用されている、リンクの氷の表面を滑らかにする整氷車のことを、アメリカでは、Zamboni (ザンボーニ)と呼びますが、日本ではどうでしょうか。
これは、アメリカの Frank Zamboni という人が発明したものだそうで、Zamboni というのは、商標になりますが、整氷車全般のことをそのように呼んでいます。
Zamboni は、リンクの表面を滑らかにするということで、一般名詞で言うと、ice resurfacer と、ウィキペディアに載っています。
resurface は、re + surface で、「再び新しい表面をつける」という意味です。
道路に新しいアスファルトをつけるのも resurface です。
そして、ice resurfacer は、氷の表面をきれいに整えるものということですね。
また、resurface には、「再び浮上する」という意味もあり、潜っていた潜水艦や、イルカなどが、浮かび上がってくるのにも使える言葉です。
resurface は、もともとある表面を新しくする場合と、もともとの表面より上へ上がる場合もあるわけですね。
また、比喩的に、忘れていた問題、考えなどが再び起こることも resurface を使えます。
息子が昨年受けた PSAT テストのリーディングの問題をぱらぱらと見ていると、次のような文がありました。
Tomato taste is a unique combination of five tastants - sweet, sour salty, bitter and savory (umami) compounds.
(トマトは、甘み、酸味、塩味、苦み、そして、うま味の混合物という5つの味物質からなる独特の味がある。)
うま味という言葉は、umami として、英語でもそのまま料理番組などでも使われていますが、あえて訳すと、savory となるようです。
うま味というのは、グルタミン酸などから成るだしの味のようなものですね。
savory は、「味のよい、風味のある」という意味もありますが、そういう意味では、flavorful の方がよく使われるように思います。
私がよく耳にする savory は、甘くないものとして使われている場合です。
例えば、デザートのケーキやクッキーは、甘いものですが、アペタイザーのチーズやクラッカーは、savory ということです。
そして、ちょっと不思議な組み合わせの maple bacon cake のようなものは、savory dessert などと呼ばれることもあります。
甘いメープル味のケーキに savory なベーコンのトッピングということです。
このように、savory は、甘くないもの、辛口のものという意味から、だしの味のようなうま味という意味もあり、深い味わいのある言葉だなあと思います。。
昨日、平昌オリンピックの開会式を録画で見ました。
選手が入場する際に、各国の国旗を持つ人がいますが、彼らのことを、flag bearer と呼んでいました。
トンガの flag bearer は、寒い中、上半身裸で、オイルを塗っていたのか、ぴかぴかで、注目を集めていましたね。
旗を持つという場合の持つは、bear という動詞を使うようですね。
以前から、bear は、いろいろな意味で使えるおもしろい単語だなあと思っていました。
もちろん名詞の bear は、「くま」ですが、子供をを産むのも、bear a child です。
また、がまんするという意味の bear もあり、I can't bear sleeping on the hard bed. (堅いベッドに寝るのは耐えられない。)のように使えます。
がまんするという意味では、stand もありますが、bear は、書き言葉に多く使われ、stand は、口語的です。
そして、旗を持つのように、bear には、「運ぶ、持っていく」という意味もあります。
bearer には、死体をお墓まで運ぶのを手伝う人として使われていたこともあり、「ひつぎ持ち」という意味もあるようです。
bear の定義は、次の通りです。
carry or endure whether by physical or mental force
(肉体的または精神的な力で、運んだり、耐えたりすること)
なるほど、そう考えると、がまんするのも、子供を産むのも、大きな力が必要ですね。
ひつぎを運ぶのも、旗を持つのも、軽いかばんを持つようなものではなく、力が必要ですね。
なんとなく、bear のイメージがつかめたように思います。
新聞で、次のような人生相談の見出しを見つけました。
Foot-dragging boyfriend puts engagement on endless hold.
(動きの遅いボーイフレンドは、婚約を終わりのない延期状態にする。)
foot-dragging は、 foot (足)+ drag (ひきずる)で、文字通り訳すと、「足をひきずる」です。
日本語で、足をひきずると言うと、怪我のために足をひきずって歩くというような文字通りの意味になるかと思いますが、英語では、foot-dragging は、「意図的な遅延、対応の遅れ、フットワークが悪い、動きが遅い」というような意味になります。
foot-dragging には、足をひきずって歩く様子から、わざと遅くしようとするという含みがあるようです。
考えてみると、日本語の「ひきずる」という言葉にも、審議を引きずるのように、「長びかせる」という意味もあるようですね。
ついでに、脚をひっぱるという表現がありますが、日本語では、人の成功や勝利などのじゃまをするということですね。
英語の leg-pull や、pull someone's leg は、「悪ふざけ」のことで、本当ではないことを言って、相手をからかったりだましたりするようなことを意味します。
同じような表現でも、言語により、意味のずれがあったり、比喩的に使われたりするので、注意が必要ですね。
exposure という単語は、「(風雨、危険などに)身をさらすこと」という意味があります。
exposure は、expose という動詞の派生語ですが、ex (外へ) + pose (置く)という意味の単語です。
先日、痴ほう症のお年寄りの夫婦が、行方不明になり、結局亡くなっていたという痛ましいローカルニュースがあったのですが、新聞に、次のような一文が載っていました。
Exposure is likely the cause of death.
(寒気にさらされた結果の体温低下が、死亡原因であろう。)
このように、exposure が原因で亡くなったという場合は、どんなことに身をさらしたかという詳細がなくても、厳しい天気によるという意味になるようです。
自分の身をそういう状態に置いたということになります。
また、メディアによく取り上げられる人は、次のように言えます。
That movie star gets a lot of (media) exposure these days.
(あの映画スターは、最近よくメディアに取り上げられている。)
メディアという言葉がなくても、映画スターが、人前によく出されるということが分かります。
また、次のような exposure は、何を表しているでしょうか。
My room has a southern exposure.
(私の部屋は、南向きだ。)
exposure は、「家、部屋などの向き」という意味もあり、南向きということで、太陽に当たっているということですね。
このように、exposure は、危険な状態に身を置くこと、人の目に触れること、日光に当たることなど、状況により、どんなことにさらされるのかということを含んた意味になる場合もあるようです。