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フランス語では野菜、英語では豆類

野菜の分類の仕方もいろいろあるのかもしれませんが、豆類は、野菜に含まれるのでしょうか。

たまたま家にあった日本の中学校の家庭科の教科書では、豆類は、肉、魚などと同じたんぱく質のグループに入っていました。

でも、さやいんげんは、緑黄色野菜グループに分類されています。

英語で野菜は、vegetable ですが、フランス語では、légume (レギューム)と言います。

そして、英語にも、legume という単語があり、こちらは、「豆類」を意味します。

英語では、レタスやホウレン草などの vegetable と 大豆やグリーンピースなどの legume に分かれているようです。

フランス語は、どちらも légume に含まれるようです。

vegetable は、植物の葉っぱや、根、茎などのいろいろな部分のことですが、legume は、さやに入った部分のことですね。

ピーナッツもナッツという名前ですが、正確には、木の実ではなく、legume です。

言語や人によって、分類の仕方が違うこともありますが、vegetable も legume もヘルシーな食品として、たくさん食べたいものです。

余談ですが、私は、イモ類も野菜感覚で食べているのですが、夫にとっては、イモ類は炭水化物なので、コロッケをおかずにご飯も食べると、炭水化物が多すぎると言います。

確かに家庭科の教科書にも、イモ類は、ご飯やパンと同じグループに入っていますが、日本では、コロッケ定食は、普通ですね。

食品分類表はさておき、何でもおいしいく食べることができれば、体には、それが一番なのではと思います。。

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寝込み抗議

週末の朝は、朝寝をする人が多いかもしれません。

特に、冬の寒い朝は、朝寝は気持ちいいものですね。

いつもより、ゆっくり寝るというのは、sleep in で、次のように使われます。

I usually sleep in on weekend.
(週末は、いつも朝寝をする。)

また、うっかりしていて朝寝坊してしまう、寝過ごすというのは、oversleep です。

私は、朝寝をするという意味では、sleep in しか聞いたことがないのですが、これは、アメリカ英語らしく、イギリスでは、lie in と言うようです。

そして、アメリカ英語の lie-in には、「寝込み抗議」という意味で、次のように使われることもあります。

Teens lie in at White House for strong gun control
(ティーンエイジャーたちは、強い銃規制を求めて、ホワイトハウスで寝込み抗議する。)

lie は、「横になる」ということで、文字通り、寝た状態で抗議するということです。

気持ちがよい lie in もあれば、目的のある lie in もあるということですね。

すり鉢 は、大砲に似ている?

アメリカにもすり鉢とすりこぎはありますが、形は、日本のものと少し異なります。

日本のすり鉢は、中に櫛目のような細い溝がありますが、アメリカのものには、そのような溝は付いていません。

すり鉢とすりこぎは、mortar and pestle と言います。

mortar and pestle をグーグルすると、こんなイメージが出てきます→すり鉢とすりこぎ

私が使っているのも、こんな感じで、たまにゴマをすったりしています。

日本語のすり鉢という言葉は、擦るための鉢ということで、分かりやすいですが、英語の mortar という言葉は、すり鉢以外にも次のような意味があるのです。

- れんがや石などの接合に使うモルタル

- 迫撃砲という小型の火砲 / 大砲

短い大砲の形が、すり鉢の形に似ているということで、 mortar と呼ばれるそうなのですが、すり鉢の形が大砲の形には見えにくいので、調べてみました。

現代の大砲は、長さも長いのですが、アメリカの南北戦争のころ使われた大砲は、すり鉢に似た短いものなのです。

イメージはこちらです→南北戦争時代の大砲

なるほど、これなら、少しすり鉢に似ていますね。

mortar は、古くから、薬剤師が薬を混ぜたり、擦りつぶしたりするのに使われていたようで、大砲がその形に似ているということで、同じ名前になったのでしょうね。

ものの名前にも、言語により、様々な背景があるものですね。


feat と defeat は、反意語ではない?

defeat という単語は、次のようによく使われますが、「敵、相手などを破る、負かす」という意味ですね。

U.S.A. defeats Canada in women's hockey.
(女子ホッケーで、アメリカが、カナダを破る。)

また、defeat は、名詞としても使われます。

He never admits defeat.
(彼は、負けを決して認めない。)

defeat は、victory の反意語ということですね。

先日、テレビのオリンピックのニュースで、Amazing feat というキャプションがありました。

feat は、「偉業、際立った行い」という意味の名詞です。

feat 「偉業」に、de が付いて、defeat になると、「敗北」という意味になりますが、、この二つの単語は、反意語というわけではないですね。

feat は、make、do という意味の、ラテン語 facere を語源としていて、もともとは、行う、行為ということです。
そして、行為の中で際立ったもの、優れたものという意味へと移っていったようです。

defeat は、undo ということになり、undo には、destroy = 破壊するという意味もあり、破るという意味へとつながっていくようです。

feat も defeat も、どちらも 「行為」 が土台となっている言葉ですが、その意味は、大きく異なります。

うれしさに浸る

毎日、テレビで冬季オリンピックを観戦しながら、アスリートたちの活躍に感動しています。

目標に向かって努力を続け、オリンピックに出場するだけでも素晴らしいことですが、さらにメダルを獲得すると、一言では言い表せないような感慨深いものだと思います。

そのようなうれしい感情をゆっくり噛みしめるというような意味で、今朝のテレビのインタビューの中で、司会者が、アスリートたちに、次のように言っていました。

Soak it in.
(そのうれしい気持ちを十分噛みしめてください。)

soak in は、植木鉢の土に水がすーっと、しみこんでいくように、「液体がものにしみこむ」という意味があります。

そういう状態から、比喩的に、精神的に吸収するような意味にも使われるようです。

soak in は、「十分堪能する、噛みしめる」とでも訳せばよいでしょうか。

そう言えば、日本語にも、「浸る」という言葉があり、お湯に浸る場合と、心理的に浸る場合がありますが、soak も同じような感覚の言葉だと思います。

植木鉢の土に、水がじわじわとしみこんでいくように、達成感のようなうれしい気持ちも、じわじわと感じるものなのかもしれません。 

start in on は、何を始めるのか

I started in on my homework.
(私は、宿題にとりかかった。)

このように、start in on または、start on で、「.....に取りかかる」 という意味がありますが、次のような場合はどうでしょうか。

During our last phone conversation, she started in on my brother.
(この前、電話で話したときに、彼女は、私の弟について、ぶつくさ言った。)

この文の start in on は、「(人を)非難する、(.....のことで)ぶつくさ言う」という意味になります。

start in on は、criticize と同じように使えるということですが、何かに取りかかるという意味の言葉が、どうして、批判、非難するという意味になるのでしょうね。

日本語で、「また、始まった。」という場合の始まるには、「いつものくせや振る舞いが行われ出す」という意味があります。

「また、自慢話が始まった。」のように使われることもありますね。 

この場合は、始まったという事実を述べて、あきれているような感じが表せるように思います。 

「また、始まった。」に対応する英語は、次のようになります。

There you go again.
(また、やってるよ。)

英語のstart in on にも、日本語の始まるにも、単にものごとが始まるということだけではなく、状況により、含みがある語なのでしょうね。


大敵?強敵?

enemy (敵)という単語がありますが、敵の中でも、一番の敵という場合には、arch-enemy と言います。

Joker is the arch-enemy of Batman.
(ジョーカーは、バットマンの大敵だ。) ということになります。

arch- という接頭辞は、「首位の、第一の、主要な」という意味になります。

カトリック教会の司教は、bishop ですが、arch-bishop は、「大司教」です。

ついでに、architect (建築家)は、archi (主要な)+ tect (大工)ということで、「大工のかしら」という意味のようです。

ところで、arch-enemy と同じようによく使われる nemesis という言葉もあります。

nemesis は、ギリシア神話の Nemesis (応報天罰の女神ネメシス)のことですが、「かなわない相手、強敵」という意味があります。

大敵や強敵という言葉の意味にあまり差がないように、arch-enemy と nemesis も、同じように使われることが多いのですが、arch-enemy の方が、敵対心を抱いていて、友好的でない感じがします。

nemesis は、ライバルで、かなわない強敵という感じです。

イギリスのウインストン チャーチルの次のような言葉があります。

You have enemies? Good. That means you have stood up for something, someone in your life.
(敵がいるって? それはいいことだ。 それは、人生の中で、何かのために誰かのために立ち上がったということだから。)

敵がいるのは、必ずしも悪いことではないのかもしれませんね。

FBI は、ボールを落とした?

先日のバレンタインデーに、今度は、フロリダの高校で銃の乱射事件が起きたことが大きなニュースとなっています。

息子と同じぐらいの年齢の生徒たちや彼らを守ろうと犠牲になった先生方などが亡くなったことを思うと本当に心が痛みます。

Enough is enough.(もうたくさんだ。 / もうやめにしよう。)とは、よく言われる表現ですが、何度も同じようなことが繰り返されていても、何も変わらない悲しい現実です。

今回の事件を起こした生徒について、周りの人たちが、要注意人物だということをFBIへ何度か通報していたようですが、対応できていたなかったということで、FBIは、ミスを認めているようです。

新聞記事などによく使われる表現ですが、次のような見出しがありました。

FBI admits it dropped the ball after being warned about school shooter suspect.
(FBIは、学校銃撃容疑者について通告された後(対応しなかったという)ミスを認める。)

drop the ball は、「へまをする」という意味の慣用句です。

スポーツなどで、ボールを落とすということは、失敗するイメージなので、このような意味になるようで、分かりやすい表現ですね。

A good guy with a gun stops a bad guy with a gun.
(銃を持っているよい人間は、銃を持っている悪い人間を止める。)

アメリカにはこのような考え方があり、なかなか銃がなくならないのですが、銃により、あまりに多くの命がなくなってしまう事実があります。 銃規制強化を求めて、フロリダの生徒たちが、デモ行進をしているようですが、彼らの声が、ホワイトハウスへと届くことを祈るばかりです。


yada yada yada

日本語で、「やだ」というのは、「いやだ」が短くなった言い方なのでしょうが、英語の、yada はどうでしょうか。

yada yada yada (yadda yadda yadda)と、三回繰り返して使われることが多いのですが、辞書を引くと、次のような定義が載っています。

名詞としては、「だらだら続くつまらない話」

副詞としては、and so on や、etc と同じで「.....など」

例えば次のように使われます。

She likes to gossip and here she goes again, yada yada yada.
(彼女は、うわさ話が好きでね、ほらまた始まったよ。)

He always talks about how perfect his girl friend is. She is smart, kind, pretty, yada yada yada.
(彼は、いつも自分のガールフレンドが、いかに完璧かということを話すんだ。 彼女は、頭がよくて、親切で、きれいで、などなどとね。)

yada yada yada と同じように、blah blah blah もよく使われます。

yada yada yada の語源は、正確には分からないようですが、なんとなく、どうでもいいようなことを、ぐだぐだ言っている響きがしないでもないように思います。。


「最後から二番目」 という単語

クロスカントリースキー競技を見ていると、聞きなれない単語が使われていて気になりました。

penultimate uphill という表現だったのですが、意味が分からず、調べてみました。

これは、「最後から二番目の」上り坂ということです。

penultimate をよく見ると、pen + ultimate だということが分かります。

そして、ultimate は、「究極の、最終の」という意味で、よく使われる単語ですね。

では、その前の pen は何なのでしょう。

ラテン語の paene は、almost という意味だそうで、pen + ultimate は、「ほとんど最後の」という意味になり、「最後から二番目の」ということになるようです。

本の最後から二番目の章は、penultimate chapter ということですね。

さらに、antepenultimate という単語も存在するようです。

ante (.....の前) + penultimate で、「最後から三番目の」という意味になるようですが、ここまで行くと、あまり使われる頻度も少ないちょっとマニアックな単語かもしれません。

でも、こんな風に接頭辞などを並べて、単語の意味が広がっていくのは、おもしろいなあと思います。

半島という意味の、peninsula という単語がありますが、これも、pen (ほとんど) + insula = island (島)ということです。

半島は、「ほとんど島」という意味だったんですね。

「最後から二番目」と言う場合は、the second to last と言うことが多く、penultimate は、それほど耳にする単語ではありませんが、単語の成り立ちを知ると楽しいものです。


お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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