「仮の(もの)、一時しのぎの(もの)」という意味で、
makeshift という単語があります。
例えば、次のように使えます。
makeshift clinic (仮説医院)
I used the large box as a
makeshift desk.
(私は、その大きな箱を仮の机として使った。)
また、一時的なという意味では、
temporary という単語もあるなあと思いました。
temporary job (臨時の仕事)
temporary worker (派遣社員) のように使われますね。
makeshift も temporary も、「仮の、一時的な」という意味ですが、どう違うのでしょう。
仮(かり)という言葉には、次のような二つの意味があり、次のように言えるのではないかと思います。
① 一時の間に合わせ、臨時 → temporary
② 本来のものではないこと → makeshift
temporary は、語源的にも、「一時の」ということで、時間的な仮という意味です。 makeshift は、間に合わせでつくったものということで、本来のものではないという仮です。 もちろん、makeshift にも、時間的な意味も含まれるのかもしれませんが、主な違いは、上記のようになるかと思います。
仮は、temporary と makeshift 両方の概念を含む言葉のようですね。
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新聞の漫画の中で、次のような文がありました。
お母さんが、風邪で寝ているので、お父さんが息子に次のように言います。
Look in on your mom before you leave for school, okay?
(学校に行く前に、お母さんの様子を見に行くんだぞ、わかったか。)
look in on は、「人や場所を、様子などを見るために、ちょっと訪れる」という意味です。
お年寄りが一人で暮らしている場合などは、別に暮らしている家族や近所の人が、時々、様子を見に行ってあげるといいですね。
そういう人には、次のように言うことができます。
It is nice of you to look in on her from time to time.
(時々彼女の様子を見に行くなんて、親切ですね。)
look in は、「ちょっとのぞく」という意味で、鍵穴から中をのぞくような場合にも使われます。
look in on と同じように、様子を見るという意味で、check on もよく使われます。
出産した母子の様子を見に行ったり、勤務中の間、家にいるねこがどうしているか心配で近所の友人に見に行ってもらうなど、長居をする必要はないけれど、短い時間でちょっと人や場所の様子を見に訪れる場合に使える表現です。
会話をしていて、相手が、本当であるはずがないような話をした場合、boloney (baloney) と言うことがあります。
boloney とは、「たわごと、うそっぱち、ナンセンス」という意味です。
You are full of boloney.
(うそつけ、うそばっかり) のようにも使えます。
boloney は、bologna と呼ばれる、サンドイッチにはさむハムのような食品から来た言葉です。
サンドイッチ用のハムなどは、一般には、lunch meat 、cold cuts と呼ばれますが、 baloney というのも、その中の商品名のひとつです。
これらは、主に肉を切り分けた後の残りのくずの部分を集めて作られたようなものなので、つまらないものという感じなのか、上記のような意味で使われます。
ところで、Bologna は、北イタリアの都市の名前で、ボローニャですが、パスタの bolognese sauce (ボロネーゼソース)も有名ですね。
bolognese sauce は、牛肉のひき肉や玉ねぎ、ニンジン、セロリーなどのみじん切りを炒めてつくるトマトベースのソースですね。
こちらは、料理名として使われ、baloney のような意味はありません。
余談ですが、boloney (うそつけ)の、もう少し品のよくない言い方では、bullshit があります。
bullshit は、bull (雄牛)の shit(くそ)という意味ですが、「ばかいえ」ということで、気心の知れた仲間同士などでは、使われることがありますが、私たちが、あまり真似をする必要もないかと思います。。
次のような新聞の見出しを見つけました。
4 ways hardscapes can add value to your home
(人工的建造物 = ハードスケープが、あなたの家の価値を上げる4つの方法)
この hardscape という単語は、初めて見たのですが、調べてみると、景観設計や庭造りなどの分野で使われる言葉のようです。
hardscape に対して、softscape という言葉もあり、次のような意味になります。
hardscape - 庭の石や岩、通路、壁、テラスなど
softscape - 木や花や芝生など
そして、これらの hardscape と softscape を合わせて、景観を美しくすることを、landscape と言います。
hardscape と softscape は、あまり耳にする言葉ではありませんが、landscape は、日常語です。
通常は、landscape というと、「木を植えたりして景観を美しく整える」という意味で使われており、landscaper は、「庭師」のことです。
landscape は、もともとは、きれいな自然を描いた「風景画」という意味があり、そこから庭などを美しく整えるという意味へと広がっていったようです。
花などの自然のものと、石畳の通路など人工的なものを組み合わせて、それぞれの美しい風景画をつくりあげると、家の価値も上がり、またそれぞれが心地よく過ごせるスペースになりますね。
銃規制を求めて、アメリカ各地で、若者を中心とした行進がありましたが、週末の新聞の関連記事の中に、次のような文がありました。
Good parenting is the best preventive measure against violent behavior.
(子供をうまく育てることは、暴力的な行動に対する一番の予防対策である。)
Expecting cops, or teachers, or political leaders to intercept would-be attackers and prevent every tragedy is a delusional evasion of responsibility.
(警察や教師や政治家に、攻撃しようとしている者を途中で取り押さえたり、すべての惨事を防ぐことを期待するのは、思い違いの責任のがれだ。)
確かに、親に愛されて育った子供は、暴力的な行動をすることは少ないのかもしれません。
授かった子供を、親として責任をもって、一人前の人間に育て上げるというのは、本当に大きな仕事だと思います。
ところで、delusional は、delusion の形容詞形で、delusion は、「思い違い」という意味です。
そこで、同じような意味の illusion という単語を思い出し、delusion とどう違うのか気になりました。
辞書には、次のような説明がありました。
delusion は、「個人の誤った思い込み、思い違い」で、illusion は、「誰もが陥りそうな感覚上の思い違い」ということです。
マジックショーなどで、観客がだまされたり、実際は同じ長さのものが、一方が長く見えたりするのは、illusion ですね。
illusion は、外見的な感覚的な錯覚のようで、delusion は、内面的、精神的な思い違いという感じのようです。
She is well-read. というと、どんな人のことでしょうか。
well-read は、「よく読む」ということで、「物事に精通している、博識の」という意味になります。
例えば、well-read in world history (世界史に精通している)ということは、世界史をよく読んだため、精通しているということで、そこから、educated や knowledgeable という意味へも広がるようです。
確かに、本をよく読む人は、いろいろなことをよく知っている人が多いですね。
では、well-spoken は、どうでしょうか。
「よく(うまく)話す」ということで、「言葉遣いがていねいな、言葉が適切な」という意味になります。
いろいろな人の話し方を聞いたり、インタビューなどを見ると、同じ英語でも、上品なていねいな話し方で、感じのいい人がいます。
そういう人は、He is a well-spoken man. (彼は、ていねいな話し方をする人だ。)ということになります。
また、遠慮なくずけずけと言う人は、outspoken man です。
時と場合によっては、outspoken もいいのですが、やっぱり、well-read で、well-spoken な人は、見ていてすてきだなあと思います。
息子が、学校の陸上チームに入っているので、この時期は、ほぼ週に一度競技会があり、見に行くことがあります。
息子は、長距離ランナー (distance runner)なので、3200m と 1600mの競技に出ていますが、これらは、英語では、3200m run、1600m run という競技名になります。
run には、「競走」という意味があります。
ところが、短距離の100m や 200m は、100m dash、200m dash という競技名です。
dash は、日本語でも、ダッシュするなどと言いますが、「勢いよく走る」という意味ですね。
そして、dash には、「短距離競走」という意味もあります。
dash という簡単な単語で、聞けば、意味は分かりやすいのですが、知らなければ使えない用法だなあと思います。
中距離の 400m や 800m は、どうでしょうか。
400m は、400m dash と言っているのを聞きますが、400m run と書かれていることもあります。
800m は、800m run のようです。
また、dash や run を付けずに、100m、400m、1600m のように言うこともできます。
短距離 - sprint (short distance)
中距離 - mid distance
長距離 - long distance と、分けることができますね。
中距離、長距離選手の後半、または最後の一周などは、まるで短距離選手のスプリント(全速力)のようで、感動するものがあります。
長所、短所という英語には、いろいろな言い方がありますが、strong point (長所)と、weak point (短所)などは、一般的によく使われます。
merit と demerit などもありますね。
欠点、短所という意味で、shortcoming という単語もたまに見聞きします。
これは、come short / fall short (達しない、不足する)という意味の名詩形です。
short は、「短い」以外に、次のように、「足らない」という意味でも使われますね。
We are short of water.
(私たちは、水が不足している。)
shortcoming は、人やものの不足しているところ、すなわち欠点、短所ということになるのでしょうね。
日本語の欠点や短所という言葉の、欠、短というのは、short とぴったりの意味なので、覚えやすいように思います。
イオンという名前の会社がありますが、このイオン = eon が、新聞の記事の中で使われていました。
英語では、eon ですが、イオンの会社名は、aeon ですね。
eon は、ラテン語の aeon が変化した形で、「非常に長い期間」という意味です。 「十億年」という意味もあります。
forever は、無限の長い時間を表しますが、eon は、一応限りのある長い間ということです。
イオンの会社は、そのように長く繁栄するように願って付けられた名前なのでしょうね。
新聞記事は、アメリカの都会のミドルスクール、ハイスクールでは、銃の乱射事件を防ぐために、metal detector (金属探知機)を取り付けているところが多いというような内容で、次のような文がありました。
I think urban schools are eons ahead. They are dealing with violence a lot longer than suburban schools.
(都会の学校は、かなり長い間、<郊外の学校よりも>進んでいると思う。 都会の学校は、郊外の学校よりも、大分長く暴力行為を扱っているんだ。)
住宅街によっては、家から徒歩5分の学校へも、歩くと危険なので、車で行くという人もいるようです。 そして学校に着いたら、金属探知機を通るのです。
何も考えずに近所を歩けるというのは、幸せなことなんだなあと思います。
ついでに、化学で習うイオンは、スペルは、ion となり、発音も、アイアンとなります。
iron (アイロン)に似た発音になり、eon (イーアン)とは違うので気をつけないといけません。
ファーストレディの役割には、大統領の補佐をすること以外に、さまざまな非政治的な分野の活動があります。
ミッシェル オバマ(オバマ大統領夫人)は、Let's move. というスローガンとともに、子供の肥満改善に取り組まれました。
そして、現在の大統領夫人であるメラニア トランプは、cyberbullying (インターネット上でのいじめ)撲滅運動をされているようです。
彼女の夫であるトランプ大統領は、ツイートなどで、いろいろな人に cyberbullying しているので、メラニア トランプは次のように言われていました。
Isn't she sending a mixed message ?
(彼女のメッセージは、紛らわしくて矛盾しているのではないか。)
自分の夫が、cyberbullying しているのに、妻が、それをなくそうと運動しているわけで、滑稽な感じがして、トークショーなどでも、それなら夫の電話を取り上げたらいいじゃないかなどと言われています。
mixed message は、「混乱した紛らわしいメッセージ」のことで、言動が首尾一貫しないような場合に使われる表現です。
例えば、ボーイフレンドに別れを告げた後も、毎日電話してしまうような場合、このボーイフレンドは、次のように思うかもしれません。
I am getting a mixed message.
(紛らわしいメッセージを受け取っている=彼女の言動は一致していない)
このように、mixed message は、発言内容が矛盾していたり、言うこととすることが一貫していないような場合に使えます。