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バカにする hello

hello は、誰でも知っている挨拶の言葉ですが、これも使い方によって、ちょっと人を小ばかにするような表現にもなります。

例えば、友人が、あまり評判のよくない男性とデートに出かけるということを聞いた場合、次のように言うことができます。

Are you going out with him? Hello !
(彼と出かけるって? ちゃんと考えてみたの?)

このような hello は、何かについて、相手の理解力、常識などを疑問に思い、ちょっとバカにしている場合に、カジュアルな状況で使われます。

そんな評判の悪い男性と出かけるということが、どういうことか、理解しているのか、そんなことは常識では考えられないという感じが、この hello で表せます。

また、独身なのに、どうして子供がいないのか聞かれる女性が、次のように、あきれて言っているのを聞いたことがあります。

It takes two people to make a baby. Hello !
(子供は、二人いないとできないでしょ。 そんなことも分からないの?)

でも、どうして hello なのでしょうね。呼びかけとして、「おいおい」、それぐらい考えたらわかるだろうという感じなのでしょうか。 ちょっとおもしろい hello の使い方ですね。

また、この hello のアクセントは、後ろに置き、ハロウのロの上です。


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値段が高くてショックを受ける

アメリカの大学の学費の高さに、びっくりしてショックを受けている友人がいましたが、値段が高くてびっくりすることを、次のように言うことがあります。

Her daughter's university tuition gave her a sticker shock.
(娘の大学の学費が高くて、彼女はショックを受けた。)

sticker shock とは、「高い値段や急な値上げにショックを受けること」と、辞書に載っています。

sticker は、「ステッカー」のことですが、ここでは、商品に貼ってある値段が書いた「のり付きラベル」のことです。

sticker price は、「メーカー希望小売価格」ということになります。

その値札を見て、ショックを受けるということですが、上記の大学の学費のような、商品ではないものにも使われています。

また、sticker は、stick (くっつく)するものということですが、考えてみると、stick は、「棒」という意味もありますね。

「突き刺す」という意味もあり、棒で突き刺して離れなくするという感じから、くっつくということになるのかなあと、こじつけて想像してしまいます。。

また、stick to というイディオムも次のようによく使われます。

Even if it is hard, he always sticks to it.
(たとえ難しくても、彼はいつも最後までやり遂げます。)

stick to は、「最後までやり遂げる、決心などを守りぬく」という意味で、これも、くっついて離れないイメージですね。

また、山道を歩いた後などに、靴底に付いてくることがあるイガイガのとげのようなものも、sticker と呼びます。

また、余談が長くなりました。。 今日は、このあたりにしておきます。


へその緒を切る

日常語としての、おへそは、belly button (おなかのボタン = おへそ)という、ちょっとかわいい言い方を思いつくかもしれません。

正式な単語では、navelもあります。

navel orange (ネーブルオレンジ)は、へたと反対の部分が、盛り上がって、おへそのように見えるので、そのように呼ばれるようですね。

そして、もっと専門的な umbilicus という単語もありますが、これは、医学部の学生でもない限り、ほとんど聞くことのないような語彙かと思います。

ただ、umbilical cord (へその緒)は、知っていおいてもよい単語で、次のように使われることもあります。

He is not independent enough to cut the umbilical cord.
(彼は、人に頼ることをやめられるように独立しているとは言えない。)

cut the umbilical cord というイディオムは、「へその緒を切る」ということですが、「他人や組織に頼ることをやめる」という意味になり、自立して一人前になるということです。

いつまでたっても、親に甘えているような人は、He can not cut the umbilical cord. ということになりますね。

へその緒は、生まれたときに切りますが、親子の間は、いつまでも見えないへその緒でつながっているようにも思います。

でも、いつかは、親離れ、子離れすることは、お互いにとって大事なことなのだと思います。


state dinner

今週は、トランプ政権初めての国賓として、フランスのマクロン大統領夫妻が訪米され、公式晩餐会が開かれました。

「公式晩餐会」というのは、state dinner のように言われています。

簡単な言葉ですが、ここで、state という単語が使われていることに目が留まりました。

state という単語は、いろいろな意味がありますね。

「アメリカの州」という意味もあれば、state of matter と言うと、固体、気体、液体などの「物質の状態」で、state は、「状態」という意味にもなりますね。

そして、state dinner の state は、「国、国家、政府」という意味です。

state dinner とは、国の指導者主催で、外国の指導者を招待して、その国との外交関係をより強めるために開かれる公式晩餐会ということです。

「国」と言えば、country や、nation という言葉もありますが、どう違うのでしょう。

country - 地理的な国土としての国

nation - 政府を念頭においた国 
(country と nation は、交換可能な場合があるようです。)

state - 法律的、政治的な概念の国家    のような違いがあるようです。

日本の外務大臣に当たるアメリカの国務長官は、the Secretary of State ですが、ここで state の代わりに、country を使うと、やっぱりおかしいですね。

国という概念にも、いろいろあるわけで、state dinner は、政治的な要素を含んだ公式な国家間の晩餐会ということなのでしょうね。


スチールたわし

普通のスポンジで、汚れが落ちないときに、スチールたわしを使うと、簡単に落ちることがあります。

念のために、スチールたわしというのは、→こんな感じです。

たわしというのは、scrub brush のように言えばよいかと思いますが、このスチール(金属)でできたたわしは、brush でもないような感じがして、何と呼べばよいのか気になりました。

夫に聞いてみると、steel wool だと言います。

wool は、「羊毛、毛糸」のことですが、実際の毛糸ではなくても、「羊毛状のもの」という意味もあるようで、辞書にも、steel wool は、「鉄綿、金属性たわし」と載っていました。

確かに丸くて毛糸の玉みたいな感じにも見えますね。

この steel wool は、我が家のあちこちで、大活躍しています。

ついでに、wool は、日本語でウールと言いますが、英語では、ウルのように短く発音するので、注意が必要ですね。


網戸について考える

週末に、家中の窓の網戸をはずして洗うなど、ちょっとした大掃除を家族でしました。

季節がよくなった春に大掃除をする人も多いのか、spring cleaning(春の大掃除) という言葉もあります。

網戸という言葉は、網の戸と書きますが、戸=ドアだけではなく、窓につけるものも網戸ですね。

窓の網戸は、英語では、window screen と言います。

何気なく使っていましたが、screen と言えば、映画やコンピュータのスクリーンなどを思い出しますが、網戸という意味もあることに興味を持ちました。

screen には、「場所などを仕切るもの」そして、それが、光や風、視界などをさえぎるという意味があります。

車のフロントガラスのことを、イギリスでは、windscreen と言うそうですが、これは、風をさえぎるためのものということです。 

アメリカでは、windshield と言い、shield は、「盾」で、同じく、風をさえぎるものということです。

また、障子やふすまのことを、shoji screen と言い、これは、スペースを仕切り、視界をさえぎっているのでしょうか。

screen は、動詞でも、「見えなくする」という意味もあり、次のように使えます。

Trees screens the house from the street.
(木があるので、家は道から見えない。)

window screen (網戸)は、窓につけて、換気をしながら、虫などをさえぎっているということですね。

網の戸という、見たままの言葉に比べて、window screen は、目的を考えた表現になっているようですね。


ゲップ と burp

人前でゲップをするのは、欧米では、特に下品なことだと考えられていますが、家ではつい出てしまうこともありますね。

ゲップという言葉は、英語では、burp ですが、この二つの言葉について、ふと考えてしまいました。

両方とも p 音で終わり、なんとなく似ていると思いませんか。

ゲップというのは、そもそもどこから来たのか語源を調べてみると、ゲップの音だということです。

そして、burp も同じゲップの音から来た言葉のようです。

なるほど、だから音が少し似ているわけだと納得しました。 言語は違っても、どちらも音からできた単語だということで、おもしろいなあと思いました。

また、burp よりも大きい音のゲップは、belch と言います。

belch の方は、「火や煙やガスなどが噴出する」などの意味もあるようで、火山から噴出している煙や、竜の口から出ているような火も belch が使えます。

belch は、火山から勢いよく噴出しているような火やガスということで、大きなゲップを想像してしまいますね。。

今日は、あまり品のよくないゲップの考察でしたが、おつきあいいただき、ありがとうございました。。


いろいろな人を表す neck

redneck というのは、差別的な言葉ですが、聞いたことがあるかもしれません。

これは、白人の農業労働者が、服を着て、帽子をかぶっていても、首は日焼けして赤くなるということから、redneck と呼ばれ、「無学で貧しい白人」という感じです。

また、テキサスで暮らしていると、roughneck という言葉もよく耳にします。

私が住んでいるところから、しばらく運転すると、原油採掘機があちこちにあり、原油を汲み上げていて、車の中からでも石油のにおいがすることがあります。

そして、roughneck とは、「石油採掘労働者」という意味です。 辞書を見ると、「乱暴者」という意味も載っていました。

redneck は、失礼な言葉で、使うべきではありませんが、roughneck の方は、スポーツチームの名前になっていることもあり、何か強いイメージがする言葉のようです。

もうひとつ、夫から聞いた単語で、leatherneck という人たちもいます。

これは、アメリカの海兵隊の俗語のようですが、「海兵隊員」のことです。

海兵隊の制服の襟が革になっているので、そう呼ばれるようです。 皮の襟だと、首筋がのびて姿勢がよくなるようです。

最後に、よく使われる表現で、a pain in the neck がありますが、これは、「やっかいな、不快な人」という意味ですね。

人が嫌がることを言ったり、したりするような人は、He is a pain in the neck. と言い、He is a pain. と、省略することもあります。

また、首の代わりに、butt(おしり)を使って、He is a pain in the butt. と言うこともあります。



shero とは?

小さいころ、リカちゃん人形という着せ替え人形で遊んだこともありますが、こちらでは、Barbie dolls があります。

Barbie dolls と言えば、白人の八頭身のモデル体型というイメージでしたが、最近は、いろいろな体型や人種の人形があるようです。

その中に、多くの人を感激させ、他の人の模範となるような実際の女性たちに似せてつくったバービー人形があります。

体操のギャビー ダグラス選手や、スノーボードのクロエ キム選手のバービー人形もあり、shero dolls と呼ばれています。

shero とは、すぐに想像できますが、she + hero = shero ということで、女性のヒーローということです。

shero は、オンライン辞書などには載っている言葉で、カジュアルな文中では見かけますが、まだ、正式なニュースの中で使われるレベルの語でもないのか、先日のサウスウエスト航空の事故機を操縦して無事着陸させた女性パイロットのことは、hero pilot と伝えられています。

hero という言葉は、劇などの主人公という意味もありますが、その場合、女性の主人公は、heroine(ヒロイン)ですね。

そして、辞書によると、英雄や偉人などの意味の hero は、通常は男女両方に使える語のようです。

それなら、どうして shero などという新語が生まれてくるのでしょうね。 特に女性であることを強調したいのでしょうね。

fireman (消防士)ではなくて、firefighter のように男女両方で使えるような表現に変わっていく場合もあれば、hero shero のように、あえて、区別しているものもあり、性別に関する言葉も、なかなか複雑なものだと思います。


disinformation と misinformation

fake news (フェイクニュース)だけではなく、画像付きの間違った情報というのも、これから気をつけなければいけなくなるようです。

先日テレビで見ましたが、オバマ元大統領が、話しているように見せかけて、実はいろいろなテクノロジーを駆使してつくったフェイク画像というのがありました。

こういうことが可能になってくると、正しい情報かどうかを各自が判断しないといけなくなりますね。

間違った情報の中で、故意の誤報のことは、disinformation となります。

誰でも間違うことはあるものですが、たまたま誤報を流してしまったという場合は、misinformation です。

この元オバマ大統領のビデオは、まさに disinformation ですが、disinformation も misinformation も誤報という意味では同じなので、misinformation の中に含まれるのかなと思います。

ついでに、uninformative は、「十分な情報がない」という意味ですね。

dis mis un などの接頭辞の違いで、少しずつ意味が違ってくるので、正確に覚えたいものですね。

お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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