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a long way を行くか来るか

よく耳にする表現で、 go a long way があります。

例えば、料理番組で、スパイスを加えるときなどに、次のように使っています。

A little bit goes a long way.
(ほんの少しで効果があります。)

たくさん入れなくても、少しだけで十分役に立つということですね。

go a long way は、文字通り、「遠くまで行く」という意味以外に、「大いに役に立つ、効果がある、大きな役割を果たす」という意味があります。

そして、先日の新聞記事の中に、go ではなくて、come a long way という表現を発見しました。

アウトドア家具についての記事でしたが、次のように使われていました。

Indoor / outdoor fabrics have come a long way.
(屋内、屋外(家具の)布地は、大いに進歩した。)

come a long way は、「長距離をはるばるやって来る」という意味以外に、この文のように「大きく発展、進歩、成長する」という意味があります。

例えば、けがをして動けなかった人が、リハビリを続けて、つえを使って歩けるようになったような場合、He has come a long way. と言うことができます。

何かが、go a long way (長い道を行く)というのは、役に立つということで、come a long way (長い道を来る)というのは、発展、進歩するということになるわけですね。

長い道を行くのと来るのとで、意味は全く異なるようです。


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一緒にたくらむ conspire

少し前に、私たちが住んでいる町で、麻薬所持や販売などの罪で20人以上が一斉に逮捕された事件がありました。

下記は、その件に関する新聞記事の一文です。

The indictments contain federal charges ranging from conspiracy to possess and distribute drugs such as methamphetamine, cocaine and marijuana and bulk cash smuggling.

(起訴状には、連邦政府摘発による共謀罪からメタンフェタミン、コカイン、マリファナなどの麻薬所持や流通、大量の現金の密輸などが含まれている。)

conspiracy というのは、「共謀、共謀罪、陰謀」などの意味です。

conspire は、その動詞形で、「人と共謀する、陰謀をたくらむ」ということです。

前に、expire や inspire について少し触れたことがありましたが、spire というのは、「息をする」ということです。

ex + spire は、外へ息をするということで、「期間などが終了する、(文語的には)息を引き取る」となり、in + spire は、中へ息を吸い込むということで、「人に活気を与える」というような意味になります。

そして、con + spire は、一緒に息をするということで、共謀するということになるようです。

日本語では、静かに何かを行う時に、息をひそめる、息を殺すなどと言いますが、conspire は、一緒に息をして、悪いことをするわけですね。 

一緒によいことに協力する場合は、cooperate のような単語を使うといいですね。


雲行きが変わる

ワールドカップで、日本がコロンビアに勝ったときの試合について、日本が最初のペナルティキックでゴールを決めてから、試合の形勢が変わったと、解説者が、次のように言っていました。

It changed the complexion of the game.
(それが、試合の形勢を変えた。)

complexion という単語は、こんな風には、自分では使えなかったなあと、興味を持ちました。

私が知っている complexion は、「肌の色、顔色」という意味で、She has a fair complexion. (彼女は、色白だ。)のように使います。

そして、この解説者が使ったように、complexion には、物事のその時その時の状態や勢力の関係という意味もあり、「様子、形勢、雲行き」などのように訳すことができます。

complexion は、古くは、「気質、体質」などの意味があり、現在のフランス語の complexion にも同じような意味があります。

そして、気質や体質は、顔色に出ると信じられていたようです。

顔つきが変わるように、物事の成り行きが変わるというときも、complexion が使えるようです。


筋肉をぴくぴくさせる

夫と息子の会話を聞いていて、flex という言葉が耳に入りました。

flex と言えば、フレックスタイムのフレックスぐらいしか思いつかず、会話の内容を聞いていると、フレックスタイムとは関係ない話なので、flex とはどういう意味か聞いてみました。

(男性が)、腕を曲げたり、力を入れて、腕や胸の筋肉をぴくぴくさせて誇示することを、flex と言うようで、次のように使います。

He flexed his arm to show off his muscles.
(彼は、腕を曲げて、筋肉を見せびらかした。)

学校のロッカールームなどで、男の子同士が、スポーツの後、お互いに裸になって自分たちの鍛えた体を見せ合って楽しんでいるんだろうと想像します。。

flex は、「手足を曲げる、筋肉を動かす」という意味で、名詞としては、「柔軟性」という意味があり、flexible の短縮形です。

フレックスタイムは、時間に柔軟性がある勤務体制ということですね。

時間にしろ、体にしろ、柔軟性があるのが、flex ということのようですね。

余談ですが、鍛えられた腹筋によって、6つに分かれて見えるような腹部のことを six-pack と言います。

最初に聞いたときは、ビールの缶が6本入った6パックのことかなあと思いましたが、そういう意味の他にも、筋肉隆々の腹部という意味もあるそうです。


オランダの国名

今年のワールドカップには、オランダは出いていませんが、家族で国名の話をしていたときに、オランダの話になりました。

私が、フランス語では、オランダは、Pays-Bas (ペイバ)と言い、pays (国)+ bas (低い)= 低地の国という意味だと言うと、夫が、英語も同じだと言いました。

英語では、オランダの正式名は、the Netherlands ですね。

Holland と言う場合もありますが、これは、オランダの一部の地域名なので、正式名ではありません。

それまで the Netherlands の nether の意味を、考えたことがなかったのですが、改めて辞書を引いてみると、「下の」という意味が載っていました。

「下の」や「低い」という意味で、まず思い浮かぶのは、low や under ですね。

lowland なら、低地の国と、すぐに分かりますが、nether というのは、文語的な語のようで、私は、the Netherlands という国名でしか知りませんでした。

さらに、息子は、ゲームの中で覚えたそうですが、nether world という言い方もあると言います。

nether world とは、「冥界、地獄」のような意味です。

nether + lands (低地の国)が、オランダとなり、nether + world (下の世界)は、冥界となり、lands か world によって、意味は大きく異なりますね。

フランス語の bas (低い)というのは、英語の low に当たり、一般的な単語ですが、nether は、そうではないところが難しいなあと思います。 でも、The Netherlands の意味は、これで忘れることはないように思います。


同点にする

ワールドカップの日本対セネガルの試合は、ハラハラするいい試合でしたね。

先日、引き分けという言葉について書きました(その記事は、こちらです→tie か draw か )が、今日は、「同点にする / なる」という動詞について書きます。

セネガルと日本の試合について、次のように、equalize という言葉が使われていました。

Senegal took the lead twice and Japan equalized twice to end this game level.
(セネガルは、二度リードし、日本は、二度同点にし、この試合を互角とした。)

equalize は、もちろん、equal (等しい)の動詞形で、「等しくする、対等にする」ということで、「競技で同点にする / なる」という意味があります。

言われてみれば、理解しやすい表現ですが、知らないと自分では使いにくい表現のように思いました。

また、同点になる得点は、equalizer と言うようです。

日本には、次のポーランド戦では、勝ってグループステージ突破してほしいですね。


待ちぼうけをくわせる

週に、二、三回、近所の友人と、朝のウォーキングをしています。 日中は、真夏のように暑くなるので、朝の涼しいうちに、歩くのは気持ちがいいものです。

先日、めずらしく、いつもの時間に、いつもの場所に行っても、彼女がいないので、連絡すると、寝過ごしたと言って、謝っていました。

そして、その日の夕方に、また携帯メールで、次のように書いてきました。

I am sorry for standing you up this morning.
(今朝は、待ちぼうけくわせて、ごめんなさい。)

stand up は、「起立する」という意味がありますが、stand someone up は、「待ちぼうけをくわせる、デートなどの約束を破る」という意味があります。

すっぽかすということで、異性との約束にも、よく使われる表現のようです。

I am not sure if she stood me up, but will wait for another half an hour or so.
(彼女にすっぽかされたのかどうか分からないけど、もう30分ほど待ってみる。)

教会の結婚式で、祭壇前で待つ新郎のところへ、新婦が歩いて行くわけですが、新婦が現れずに、新郎が立たされるイメージから、stand someone up という表現ができたのではないかという意見があり、納得してしまいます。


拍子抜け

昨日の、ワールドカップ、アルゼンチン対クロアチアの試合を一部見ましたが、アルゼンチンの大敗でしたね。

今朝の新聞のスポーツ欄の見出しは、次のようになっていました。

Croatia routs Argentina, advances at World Cup.
(ワールドカップで、クロアチアは、アルゼンチンに圧勝し、決勝トーナメントに進出する。)

rout は、「徹底的に打ち破る、圧勝する」という意味です。 この単語は、ブタなどが、餌をさがして地面を掘る、引っかき回すという意味があり、追い散らす、たたき出すという感じです。

記事の中に、次のような文がありました。

Messi's frustrating international career maybe coming to an early and anti-climactic finish after Argentina's worst loss in World Cup in group play in 60 years.

(アルゼンチンのワールドカップ60年のグループステージで一番ひどい敗北後、メッシの国際的なキャリアは、悔しくも、早い、不面目な結末となるかもしれない。)

anti-climactic という言葉は、「拍子抜けな、期待外れの」のような意味ですが、スペルに注意する必要があります。

climactic は、climax の形容詞形です。 

climatic は、climate の形容詞形なので、「気候上の」という意味です。

anti-climactic は、クライマックス、最高潮ではないということで、拍子抜け、竜頭蛇尾のような訳も載っています。

最高潮、最盛期の状態をを保つのは、難しいことですね。

アルゼンチンは、次のナイジェリア戦で、汚名返上できればいいなあと思います。。


Pegan diet とは?

先日、テレビを見ていると、Pegan diet という言葉が耳に入りました。

聞き慣れない pegan とは、何なのかとテレビを見ていると、paleo + vegan = pegan ということのようです。

vegan は、「菜食主義者」のことですね。

paleo は、「古代の」という意味です。 

そして、Paleolithic era / age で、「旧石器時代」となります。

paleolithic というのは、息子が世界史のクラスを選択して、家で試験勉強をしていたときに、こんな単語があるんだと、初めて知りました。

旧石器時代は、そのまま、 Old Stone age という言い方もあり、これに統一してくれると簡単でいいのですが、普段使うこともないような paleolithic という単語も存在し、こちらの学生は、こういう歴史用語も知っておく必要があるんでしょうね。

ついでに、中石器時代は、Mesolithic age、新石器時代は、Neolithic age となります。

ダイエットから、話がそれてしまいましたが、この pegan diet というのは、旧石器時代の食生活と菜食主義を組み合わせたダイエットで、加工食品ではなく、肉や魚、たまご、ナッツ類、野菜、くだものなどの自然食品をを食べるダイエットということのようです。

また、炭水化物を減らしたり、乳製品の代わりに植物性のミルクにするなども、pegan diet の特徴のようです。

健康に気をつけた食生活をしていても、病気になる人もいれば、毎日コーラなどのソーダ類を飲んでいても、95歳まで元気に暮らしたという人もいます。

皆、健康のために、いろいろなダイエットに挑戦しますが、いろいろなものをほどほどに食べるのがいいのではないかと、いつも思います。


同意する I'll say

相手が言ったことについて、強く同意する場合に、 I'll say. と言うのを聞くことがあります。

例えば次のような場合です。

A: He loves sweets and eats a lot.
(彼は、甘いものが好きで、たくさん食べる。)

B: I'll say.
(本当にそうだね。)

A: Filing lawsuits over such minor things is outrageous.
(そんな小さいことで、訴訟を起こすなんて、あきれるね。)

B: I'll say.
(まったくだね。)

I'll say は、「まったくだ、その通りだ」のように訳せばいいですね。

相手が言ったことに対して、I'll say yes. ということなんでしょうね。

私は、自分もそう思うという時は、I think so, too. と、そのままの文を言ってしまいますが、たまには、I'll say. のような表現を使ってみるのもいいかもしれません。


お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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