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ハローキティではない kitty

誰かと話していると、日本語でも英語でも、その人の使う語彙について、おやっと思うことがあります。

そして、そんな時は、その場で聞く場合もあれば、make a mental note (頭の中でメモし)、後で考えたり調べたりすることもあり、それをこのブログに書くこともあります。

今日は、先日友人が使った kitty という言葉について書きます。

kitty と言えば、ハローキティのネコの kitty しか知らなかったのですが、彼女が言う kitty は、「共同積立金」のような意味で、次のような定義も載っています。

a sum of money or collection of goods often made up of small contributions
(少しの貢献から成るような資金や品物を集めたもの)

彼女の娘さんと私の息子は同じ学校に通っているのですが、その学園祭でバザーをした時の話をしていて、彼女は裁縫ができるので、いろいろな布で小物を作ってバザーに出していたのですが、その布代などのお金のことを、kitty と言っていました。

kitty は、簡単に言えば、「元手」のことですね。

それにしても、ネコの kitty とはあまりに意味が違うので、語源が気になります。

調べてみると、kit と関連があるのかもしれないと載っています。

kit は、「キット」 と日本語にもなっていますが、道具などの 「一式」 という意味ですね。 そして、collection of necessary supplies (必要な物品を集めたもの) という定義を見ると、なんとなく意味が通るようにも思います。

また、ネコの kitty は、kitten (子猫)の別の形ですね。

また、女性の名前 Catherine の愛称としての Kitty もあります。 Elizabeth が Betty になるようなものです。

そして、Kitty Hawk という名前の空母もありますね。 

Kitty Hawk は、ノースカロライナ州の地名で、ライト兄弟が初めての飛行機を飛ばした場所の近くのようです。 

Kitty Hawk という名前の鷹がいるのかと思い調べてみましたが、そうでもないようで、ガチョウを狩りする場所を意味するネイティブアメリカンの言葉=killy honker / killy honk (ガチョウを殺すという意味?)という説が有力なようです。

ハローキティ以外にも、いろいろあるものですね。

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教会で結婚する

前回の記事で、aisle について書きましたが、書きながら aisle の使い方で、気になることがありました。

教会で結婚する場合、aisle を使って、次のように言うことができます。

she will walk down the aisle with her father.
(彼女は、父親とバージンロードを歩きます。)

walk down the aisle は、「バージンロードを歩く」という意味から、「結婚する」という意味にもなります。

ふと思いましたが、バージンロードという言葉、和製英語ですが、ちょっと古めかしい響きもしますね。 今でも使う言葉なのかと調べてみると、「あこがれのバージンロード」のような表現が出てくるので、まだ健在のようですね。

ところで、バージンロードは、「教会から祭壇への真ん中の通路」 ということで、aisle が使われていますが、aisle の訳には、「教会の側廊」という意味もあるのです。

側廊とは、バージンロードの両側の平行に走る通路のような部分で、真ん中の花嫁が歩く通路ではないのではないかと思ったのです。

そして、バージンロードの部分は、nave (身廊)という名前があるようです。

ということは、厳密に、バージンロードを歩くと言うには、walk down the nave となるのではと思ったのですが、実際の表現は、walk down the aisle です。

ウィキペディアなどを読んでいると、教会建築用語では、aisle を、「側廊」としていますが、 日常語の aisle の意味する幅は広く、教会、劇場、乗り物などの座席の間の通路という意味で使われますね。

なので、walk down the aisle の aisle は、教会の座席の間の通路という意味で使われるわけですね。

そして、バージンロードは、wedding aisle のように言うこともあるようです。

ついでに、nave という単語は、ラテン語で ship (船)を意味する言葉ですが、教会の中には、内装が船のような形になっているものもあるように思います。 ノアの箱舟との関連もあるかもしれないようです。

nave = 身廊 = しんろうを歩いて、新郎のもとへ行くわけですね。。

まとめると、バージンロードは、教会建築用語としては、nave となるが、実際には、nave 部分も含めてた通路として (wedding) aisle が使われるという感じかなと思います。


スーパーの陳列棚と通路の話

先日、夫が出かける前に、スーパーの前を通るので、帰りに何か買ってくるものはないかと聞くので、それなら、ちょうどお米5キロがセール中だったので頼みました。

スーパーで、セールの品物は、陳列棚の端のよく見えるところに置かれていることが多いですね。

私は、学生時代に一年ほど、あるメーカーから派遣されて、関西各地のスーパーやデパートで試食、試飲販売のアルバイトをしたことがあるのですが、そのときに、スーパーの陳列棚の端のことを、お店のマネージャーの方が、「エンド」とおっしゃっていて、棚の端なので、end なんだなあと思ったのを覚えています。

そこで、夫に、次のように言ってみました。

Sale stuffs are usually displayed on the end shelf, so the rice should be there.
(セール品は、普通、棚の端に陳列されているので、お米は、そこにあると思う。)

すると、夫は、陳列棚の端のスペースのことは、endcap / end cap と言うと教えてくれました。

疑うわけでもないのですが、調べてみると、確かにそのようにウィキペディアに載っています。

でも、end は、分かりますが、どうして、cap なのでしょうね。

夫は、長い棚の両端に、キャップをつけるようなものだと言うのですが、あまり納得できず、でも、実際にそう呼ぶそうなので素直に覚えた方がいいですね。

ただ、夫も学生時代に、ホームセンターのようなお店でアルバイトをしていたときに、お店の人が、endcap という言葉を使っていて覚えたそうで、日本のスーパー業界用語の 「エンド」 みたいなものかもしれませんね。

通常は、endcap という言葉を使わなくても、次のように言えばよいように思います。

Those are displayed at the end of the aisle number 7.
(それらは、通路7番の端に陳列されています。)

ところで、乗り物の座席の通路側も、aisle ですが、スーパーの棚と棚の間の通路も、aisle ですね。

aisle (アイル)は、スペルも発音も注意が必要な単語ですが、語源もまた複雑なものがあります。

aisle は、両側にある 「教会の側廊」 という意味があり、「翼」を意味するラテン語 ala、古フランス語 ele を語源としているようです。

現代のフランス語では、aile が 「翼」という意味です。

英語で、both sides of the aisle 「二大政党の両方」のように使われることもありますが、right wing / left wing (右翼、左翼)ということですね。

離れたもの、孤立したものという意味からか、中期英語で island (島)を表す ile にも影響されて、どういうわけか s が付き、ala→ele→ isle となります。

フランス語の aile や、英語の alley (狭い通り) との混乱もあり、a が付き、aisle と落ち着いたようです。

ついでに、今でも aisle と同音の isle (島)という単語があり、the British Isles (ブリテン諸島)などの地名や、詩などの文学上で使われるそうです。

今度、スーパーの通路を歩いたり、乗り物の通路側に座ったときには、この aisle の複雑な歴史を思い出してみるのもいいかもしれません。。


ギャングだけではない gang

かなり前ですが、アメリカの友人の gang という単語の使い方に、へぇーと思ったことがあります。

gang と聞くと、「暴力団、非行グループ」というイメージが真っ先に浮かぶのですが、この単語は、それだけでもないのです。

自分の家族や友人たちをひとまとめにして、Hey gang ! (おい、みんな) と、呼びかけで使っているのを聞いたこともあります。

このように、gang は、単に、「仲間」という意味で使われることもあるようです。

そして、私の友人は、三人の彼女の子供が団結して、彼女に不満をぶつける様子を、次のように言っていました。

My kids gang up on me.
(私の子供は、寄ってたかって私につっかかってくる。)

gang up は、combine in a group (集団で行う、団結する)という意味です。

そして、gang up on someone は、次のような説明が載っています。

If people gang up on someone, they unite against them for a particular reason, for example in a fight or argument.

(人々が誰かに gang up するということは、その人たちが、誰かに何か特別な理由、例えば、争いや口論のために団結することだ。)

友人の子供たちが、どんな理由で、gang up していたのかは忘れましたが、例えば、「お母さんは、勉強しろと、うるさく言いすぎる。」というようなことを一人の子供が言うと、他の子供も、「そうだ、そうだ。」 と、団結するようなことです。

最初にこの表現を聞いたときは、子供が gang up するとは、ちょっとおそろしいなあと思ったのですが、別にギャングになるわけではないようですね。

でも、やっぱりどちらかと言うと、悪いことをするのに団結する場合に使われることが多いのかなあと思い、例文を探してみました。

Schoolchildren are quick to gang up on anyone who looks or behaves differently.
(学校の子供たちは、違って見えたり、違った行動をとったりする生徒に、すぐに集団で攻撃しようとする。)

All the other parties ganged up to keep them out of power.
(他党はすべて、彼らから権力を遠ざけるよう団結した。)

悪いことをする場合の団結が多いようですが、そうでない場合もあるようです。 

日本語の、「寄ってたかって」という表現も、どちらかと言うと、悪いことで団結する場合に使いますね。 

暴力団のような一団ではないとしても、gang up は、集団を作り、そしてある目的のために行動するということですね。 


rug は、rag ?

読んでいた資料の中に、次のような文がありました。

Wipe off with a piece of rag.
(一枚のぼろ布でふき取ってください。)

rag は、掃除などに使う 「ぼろ切れ」のことですね。 他にも、「ぼろ着、みすぼらしい人、安っぽい内容がはっきりしない新聞」などの意味もあるようです。

from rags to riches (無一文から大金持ち) という慣用句もあり、次のように使われます。

He went from rags to riches because of his hard work.
(彼は、勤勉により無一文から大金持ちになった。)

ところで、rag という単語を見ていて、rug と似ているなあと思いました。

rug は、「部分敷のカーペット」のことですね。

床に敷くものなので、もともとは、ぼろ切れで作ったものが、rug なのだろうかと想像し、語源辞書を見てみました。

rag も rug も北欧の古代ノルウェー語やデンマーク語が語源のようで、この二つの語は関連している可能性があると書かれています。

rug は、 coarse fabric (粗い布)という意味の言葉が、床に敷くマットの意味へと広がっていったようです。

rag は、shaggy tuft (毛むくじゃらの茂み、やぶ)という意味だったようで、rough (ざらざら、乱暴な、洗練されていないなど)とも関連している可能性があるようです。

いろいろな単語につながりがあるものですね。 

そして、rug を辞書で見ていると、そのすぐ後に、rugby (ラグビー)が載っています。

rugby は、イギリスで、ラグビーが初めて行われた学校の名前で、rug とは関係ないようです。 

もしかして、ラグビーが rough なスポーツだからかなあと思ったりしましたが、こちらは関係ないようです。。


引き立て役

前回は、演劇の代役について書きましたが、今回は、演劇の主役に対する引き立て役について書きたいと思います。

私たちが見た Shrek のミュージカルの中で、もちろん主役のシュレックも素晴らしかったのですが、シュレックと行動を共にしていたドンキーの役がとても自然でいい味を出していたように思いました。

ドンキーは、主役ではないので脇役ですが、脇役は、supporting role となりますね。

ミュージカルが終わって、夫が次のように言いました。

Donkey was a good foil to Shrek.
(ドンキーは、シュレックのよい引き立て役だった。)

そんな言い方もあるんだなあと思い、でもどうして、アルミホイルの foil が、「引き立て役」となるのだろうと思いました。

be a foil to/for somebody/something は、次のような定義が載っています。

to emphasize the good qualities of another person or thing, by being very different from them
(人や物がとても異なることにより、他の人や物の良い資質を強調すること)

つまり、対照によって、他の人や物を目立つようにすることです。

なんとなく、誰かの引き立て役と言うと、自分がその人より劣っているというイメージもありますが、そうとも限らないのかもしれませんね。

日本語で、「脇役」や「女房役」という言葉は、主となる人を表立たないで補佐する人の意であると載っています。
そして、「引き立て役」は、ある人を目立つようにする意とのことです。

ドンキーが、シュレックが目立つような演技をしていたのかどうかはよく分かりませんが、お調子者のドンキーと心優しいシュレックは、うまくかみ合っていたと思います。

アルミホイルのピカピカした面に物が映るように、引き立て役も誰かを映し出すというイメージで、foil という言葉を覚えればよいという説明も載っていました。

If you're a foil to someone, their image is reflected off of you in a positive light.
(あなたが誰かの引き立て役なら、彼らのイメージは、ポジティブな光の中であなたから反射しているのだ。)

シュレックは、ドンキーの発するポジティブな光の中でより素晴らしく輝いていたのかもしれません。

私が好きなイタリアの Baci というチョコレートがありますが、その包み紙に次のように書かれていたことがありました。

In order for the light to shine so brightly, the darkness must be present.
(光がとても明るく輝くためには、暗闇が存在しないといけない。)

主役と引き立て役もそんな関係に似ているのかもしれないなあと思いました。


演劇の代役

息子の学校で行われたミュージカルを見に行ってきました。

小学生から高校生までの希望者がオーディションを受け作り上げた今年の作品は、Shrek でした。

息子の同級生 T 君が、主役の Shrek になると言うので楽しみにしていたのですが、私たちが見に行った日は、別の生徒 J 君が Shrek の役を演じており、少々残念でしたが、J 君も、またミュージカル全体としても、とても本格的で多くの才能ある生徒の演技や歌に感激しました。

そこで、私は、J 君は、T 君の代役なのかなと思いましたが、このミュージカルの公演は3日間で、主役の Shrek や他の主要な役は、交代で行うようでした。

演劇などの代役は、understudy と言うそうですね。

understudy は、次のように辞書に載っています。

a person who learns another's role in order to be able to act at short notice in their absence
(他の人の役を、その人が不在になった場合に、突然であっても演じられるように学び練習する人)

多分演じる機会はないと思いつつも、いざという時に演じられるように練習する代役というのも大変な役目ですね。

under + study で、勉強中、稽古中ということで、「代役」ということになるのでしょうね。

understudy は、次のように名詞、動詞の両方で使えます。

When the lead comes down with the flu, his understudy will have a chance to perform.
(主役がインフルエンザにかかってしまった場合は、代役が演じる機会を得る。)

lead は、ここでは、「主役」という意味になりますね。

He will understudy the role of Shrek.
(彼は、シュレック役の代役を務める。)

学校のミュージカルでは、一つの役を、二人の生徒が担当するという形で、understudy ではありませんが、二人が別の日時に演じるということでした。

演劇というのは、テレビのように前もって撮影することができないので、急な事故や病気などで演じられないことが起こったときのことを考えて、二人が演じられるようにしておけば安心ですね。

The show must go on. という言葉を聞いたことがあります。

ショービジネス(芸能界)においては、待っている人のために、どんな困難なことがあっても活動、イベントなどを続けなければいけないということですね。

感動を与えてくれるショービジネスは、才能も体力もいる仕事だなあと思いました。


やぎではない GOAT

先日読んでいたオンラインニュースの中で、GOAT という表現が何度も出てきました。

goat なら、「やぎ」だと分かりますが、大文字で GOAT とはどういう意味なのでしょう。

次のような文がありました。

Shortly after Novak Djokovic mastered Rafael Nadal at this year's Australian Open final to lock down his 15th Grand Slam singles title, the simmering GOAT debate came to boil again.

(今年のオーストラリアオープン決勝で、ノバクジョコビッチが、ラファエルナダルを征服し、15回目のグランドスラムシングルス優勝を確実に手に入れたすぐ後に、熱い GOAT 論争が再び沸いてきた。)

ゆっくりと記事を読んでいくと、GOAT は、Greatest Of All Time (史上最も偉大な)の頭文字だと分かりました。

GOAT は、次のような説明が載っています。

...... the acronym G.O.A.T. praises exceptional athletes but also musicians and other public figures
(頭文字 GOAT は、非常に優れたアスリートを称えるもので、またミュージシャンや他の有名人にも使える。)

テニスの男子シングルスでは、ノバクジョコビッチ、ラファエルナダル、そしてもちろんロジャーフェデラーと、どの選手も甲乙つけがたいほどの実力者ですね。

いろいろな意見がある中、この記事の最後は、次のように結んでいました。

No real GOAT, maybe there is a herd of them.
(最も偉大なプレーヤーではなく、群れになった偉大なプレーヤーたちかもしれない。)

一人に決められないということですね。

そして、herd は、「牛など家畜の群れ」のことですが、GOAT = goat (やぎ)だけに、a herd of という表現が使われているのが機知に富んだ言い回しですね。



パクチー

昨日、近所にある市の国際交流センターで外国人のランチ会があり、夫に誘われ一緒に行ってきました。

その日のメニューは、ベトナム料理で、ライスヌードルが本格的でとてもおいしかったのですが、その中に入っていたパクチーのことが話題になりました。 

パクチーは、独特の風味があって苦手な人もいるかもしれませんね。 私も、パクチーの味については、即座においしいと感じる味ではありませんが、料理によっては、よいアクセントになっているのではと思います。

パクチーという言葉は、いつごろから使われるようになったのでしょう。 パクチーは、タイ語のようですね。 タイ料理やベトナム料理が身近になり、言葉もタイ語をそのまま使っているのでしょうね。

このパクチーですが、英語では、coriander (コリアンダー)ですが、アメリカでは、cilantro (シラントロ)と言うことが多いです。

coriander も cilantro も同じものですが、アメリカでは、メキシコ料理に使うことが多いので、cilantro というスペイン語を使うようです。

また、coriander は、coriander seed という乾燥させたスパイスとしても使われますが、生の葉っぱの部分のことを言う場合は、アメリカでは、cilantro となります。

見た目は、パセリのようで、Chinese parsleyMexican parsley などとも言われるようですが、私はあまり聞いたことはありません。

そう言えば、Italian parsley もありますね。 私が前に見ていたイタリア人シェフの料理番組では、イタリア料理には、イタリアンパセリでないとだめだと言っていたのを思い出します。

ついでに、parsley の語源を調べると、ギリシャ語の petroselinon で、 petros = rock, stone + selinon = celery となり、「岩場のセロリ」ということになり、地中海の岩場に自生していたようです。

パセリとセロリの味は似ているのでしょうか。。 味はさておき、言葉としては仲間のようですね。

タイ料理を通して日本に入ってきた 「パクチー」、メキシコ料理を通してアメリカに入ってきた cilantro は、似た経歴を持つ言葉だなあと思いました。


fatherland と motherland

前回の記事で、「祖国」 と 「母国」 について触れました。

fatherland を 「祖国」と訳し、祖先が代々生まれ育った国とし、motherland を 「母国」 と訳し、自分が生まれ育った国と書きました。

大まかな理解としては、それでいいのでしょうが、後から見つけたオンライン辞書の説明では、fatherland にも自分が生まれ育った国という意味も含まれると載っているので、その旨付け足します。

fatherland は、父方の祖先、motherland は、母方の祖先という定義も19世紀ごろの辞書には載っていたそうですが、現在ではそういう使い分けもないようです。

そして、fatherland、motherland は、あまり会話で聞く言葉でもありません。 日本語でも、「私の祖国は......」のような言い方よりも、自分の出身を、I'm from ..........のように言う方が普通ですね。

では、どんな場合に fatherland のような語が使われるかというと、ドイツ国歌の中に、Unity and justice and freedom for the German fatherland(ドイツ祖国の結束、正義、自由)のような一節があるそうです。 

祖国を father と見なす場合もあれば、mother と見なす場合もあるようで、この区別ははっきりしていないようです。

mother と言えば、次のような表現もありますね。

mother earth (母なる大地)
mother tongue (母語)
mother nature (母なる自然)

mother は、命を生み出すことから、大地や自然の形容詞にもなるのですね。 そして、母語は、native language のことですね。

father も、生み出すという意味があり、次のように、「創始者」という意味としても使えます。

Hippocrates is the father of medicine.
(ヒポクラテスは、医学の父です。)

また、カトリック教会の神父さんも、Father ですね。

father と mother がいて、子供が産まれ、それが家庭= home となる場合が多いわけですが、father、mother という言葉を使わなくても、My home country is......のように言う方が自然かもしれませんね。 

そして、どこを home country と思うかは、人それぞれなのでしょうね。


お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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