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びんの首

最近は、コロナの影響で、アメリカと日本の間の郵便物が普段よりも時間がかかるようです。

普段なら、アメリカから日本、日本からアメリカ、どちらでも大体一週間程度で、手紙は着きます。

ニューメキシコ州に住んでいる 4月が誕生日の親戚に、誕生日カードを郵送したのですが、なんと 2ヶ月もかかって、6月の半ばに着いたと、先方からお礼のメールが届いて、びっくりしたのです。

そういうことが何件かあって、一体どこで、郵便物が滞っているのだろうという話になりました。

私が、アメリカの郵便局のスタッフの労働時間が短縮されてるのかなあと言うと、夫は次のように言いました。(真実かどうかはわかりませんが。)

The bottleneck might be here in Japan.
(渋滞させているのは、ここ日本かもしれない。)

飛行機の便数など、詳しいことは分かりませんが、日本で滞っているのでしょうか。

bottleneck は、聞いたことはありましたが、こんな風にも使えるわけですね。

bottleneck は、「びんの首」 ということから、その見た目の通り、道が狭くなっている所ですね。

そこから、「交通渋滞を引き起こす場所、進行を妨げる障害」 のような意味があります。

a problem that delays progress (進行を遅らせる問題)と、英語の定義を見ると分かりやすいですね。

なんだか、郵便物が、狭いびんの首をゆっくり通っていくような絵を想像し、それなら遅れてしまうのも無理はないという感じがします。

そう言えば、「ネックになる」 と日本語でも言いますが、きっとこれは、bottleneck の neck なのでしょうね。

もし、人員不足が原因で渋滞しているなら、次のように言えますね。

Understaffing has caused a bottleneck.
(人員不足が、渋滞を引き起こした。)

ところで、bottle up は、「物をびん詰めする」 ということから、「感情を抑える、押し殺す」 という意味があり、次のように使えます。

Your stress comes from bottling up your irritation and anger.
(あなたのストレスはイライラや怒りを抑えていることからきているんだよ。)

bottle up は、封じ込める、閉じ込めるということですが、bottleneck は、進もうとするものを妨げる場所や障害ということですね。

bottleneck が日本のシステムの問題なのかどうか分かりませんが、人の行き来ができない今、せめて郵便物は、適度なスピードで届いてほしいものだと思ってしまいました。


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wh で始まる語の発音

日本語の中で使われるカタカナ語は難しいと息子は言います。

英語の発音に慣れていると、日本語のカタカナの発音が奇妙に聞こえるようです。

最近よく耳にする vaccine (væksíːn) = ワクチンや virus (váiərəs) = ウイルスなども、その例ですが、カタカナ語として覚えるしかありませんね。

また、息子は、以前から wh で始まる語のカタカナの発音について気になっていたようです。

white は、 hwáit / wáit と二通りの発音*があり 、カタカナでは、 ホワイトです。

whisky も同じように、hwíski / wíski と二通りの発音*があり、カタカナでは、ウイスキーです。

* アメリカで、私たちが知っている範囲では、h は発音されない場合が多いです。

ホワイトなのか、ワイトなのか、またウイスキーなのか、ホウィスキーなのか分からなくなるそうで、確かに言われてみれば、wh で始まる語をカタカナにする場合の規則はあるのか気になります。

そこで、いろいろな wh 語を考えてみました。

whistle → ホイッスル
whip → ホイップ
whale → ホエール 

そう言えば、何年も前に、大洋ホエールズという球団名がありましたね。 

whisper → ウィスパー

そして、whisper と言えば、careless whisper という曲でも有名なイギリスの Wham というグループがいますが、Wham は、ワムですね。 学生時代によく聞いたものです。

h を発音するかどうかということですが、h を発音する場合、例えば、white なら、発音的には、h と w を逆にして、hwite の方が正しいように思えます。

語源を見ると、 white は、古英語では、hwit と載っていて、wh ではなく、hw となっています。

where や which なども同じように、もともとは、hw で始まる語 だったようです。

それで長い歴史の中で、h が落ちてしまう発音ができてしまったのでしょうね。

英語の中でも、発音がはっきりと定まっていないので、それが日本に入ってきて、混乱するのも仕方ないのかなあと思いました。

また、ケーキをホールで買うという場合のホールは、whole (欠けたものがない、全部)ですが、英語の発音は、必ず hóul で、w は発音されず、hole (穴) と同音です。

コンサートホールのホールは、hall で、発音は、hɔl です。 

whole のように、古英語では、hal で、w が入らないものと、white のように、古英語では、hwit で、w が入るものがあるようです。

これらの wh 語をカタカナにする場合、hw を発音する場合 (ホワイト)と、h だけ発音する場合(ホール)、w だけ発音する場合(ウィスパー)とあるようで、それぞれ、なぜそうなるのかは分かりませんでした。

英語のカタカナ表記も一筋縄では行かないようです。


BLM から考えたこと

BLM = Black Lives Matter に対して、White Lives MatterAll Lives Matter と言う人たちもいるようです。

また、Blue Lives Matter という表現もありますが、Blue Lives は、「警察官の命」 です。

All Lives Matter というのは、文字通りの意味を考えると、「全ての命は大切だ。」 ということで、誰もが同意すべきことなのでしょうが、現在、Black Lives Matter に対して、White Lives Matter / All Lives Matter と言うと、Black Lives Matter の抗議デモについて理解していないということになるようです。

そこで、思ったのは、Black Lives Matter を言葉として見る場合、少しあいまいだからではないかということです。

Black Lives Matter をどう理解するかによって、反応が違うように思います。

Black Lives Matter を次のように説明している文章がありました。

The message of the slogan is not that Black lives matter more. It is not that the lives of Caucasian people don't matter. It is that Black lives matter just as much.

(スローガンの意図は、黒人の命がより大切だということではありません。 白人の命が大切ではないということではありません。 黒人の命も全く同じように大切だということなのです。)

このように考えると、Black Lives Matter の日本語訳は、「黒人の命大切だ。」 ということになりますね。

「黒人の命大切だ。」 と考えると、他の人種の命は大切ではないのかという反発が生まれるわけです。

主語が、「~も」 なのか 「~は」 なのかにより、受け取り方が、かなり違います。

もっとも、今回の抗議デモのきっかけとなった白人警官と黒人のフロイドさんの事件を考えると、Black Lives Matter が、全ての命と同様に、黒人の命も大切だという意味合いであることは、容易に想像できるとは思います。

将来、世界で Black Lives Matter のようなスローガンが必要でなくなる時が来るために、Black Lives Matter 抗議デモは必要なのだと思います。


威風堂々

息子が幼稚園だったころ、クラスで仲良しだったお友達のハイスクール卒業ビデオを見ました。

彼はシアトルに住んでいますが、卒業式はオンラインで行われたようです。

ひとりずつ名前が呼ばれ、写真が流れ、その BGM は、アメリカの卒業式の入場行進曲として定番の 「威風堂々」 です。

英語では、Pomp and circumstance と言いますが、最初に知った時は、pomp と circumstance で、どこが 「威風堂々」 なのか、理解できませんでした。

pomp は、「儀式などの壮麗さ、荘厳さ」 という意味があるようで、ラテン語 pompa = procession (行列、行進)が語源のようです。

pompous という語もあり、arrogant (偉そうな、横柄な) という意味で、pompous person なら、「偉そうな人」 となりますが、もともとは、後期ラテン語 pomposus = stately (威厳のある、堂々とした) という意味の言葉なので、儀式などは、「堂々とした」 ということにもなるようです。

circumstance はどうでしょう。

circumstance と言えば、「環境、状況」 という意味が最初に浮かぶのではないかと思います。

circum = around、stance = stand で、周囲の事情、状況ということですね。

そして、辞書を見ていると、 formal ceremony about important occasions (重要な出来事についての正式な式典)と載っている場合もあれば、「仰々しさ、形式ばったこと」 という意味も載っていますが、古い特殊な用法で、pomp and circumstance のように一緒に使われる場合が多いようです。

The celebration was a grand display of pomp and circumstance led by the students of the school.
(その祝典は、その学校の生徒たちによる威風堂々の壮大なディスプレイであった。)

pomp and circumstance of coronation
(威風堂々の戴冠式)

Pomp and circumstance という曲は、イギリスの作曲家のエドワード エルガーが作曲しましたが、彼がイェール大学で音楽博士号を授与されて、卒業式で使用されたのが米国中に広まったそうです。

pomp and circumstance は、威厳があり堂々とした儀式を思わせ、「威風堂々」 は、いい訳だなあと思います。


授与する

オンライン卒業式になるように言われていた息子の卒業式が、先週の土曜日に、何とか学校で、マスクをしてフィジカルディスタンスを保ちつつ行われました。

13年間の学校生活が、このように終わることは誰も想像できませんでしたが、人生の大きな一区切りとして、graduation ceremony を行うことができたのはよかったなあと思います。

卒業式のプログラムの中に、次のような表現を見つけました。

conferring of the diplomas
(卒業証書の授与)

confer というのは、易しい言葉ではありませんね。

confer と言えば、conference (会議) を思い出すかもしれません。

confer には、二つの意味があります。

その一つは、conference に関連し、次のような意味です。

① to discuss something with someone, in order to exchange opinions or get advice
(意見交換したり、アドバイスを得るために、誰かと何かを話し合うこと)

I need to confer with my lawyer.
(私は弁護士と相談する必要がある。)

もうひとつの定義は次の通りです。

② to give someone an award, a degree, or a particular honor or right
(誰かに、賞、学位や特定の名誉または権利を与えること)

confer は、「授与する、贈る」 ということで、卒業証書の授与にも confer が使えるわけですね。

An honorary doctorate was conferred on him by Columbia University.
(名誉博士号は、コロンビア大学により彼に授与された。)

The US Constitution confers certain powers on the President.
(アメリカ合衆国憲法は、大統領にある種の権力を与えている。)

confer something on/upon somebody のように使います。

confer は、ラテン語 conferre に遡り、conferre = bring together ということのようで、誰かに何かを持ってきて与えるということなのかもしれません。

ところで、前回の記事に、偶然、次のように書きました。

presidency (社長の地位) cf : Presidency (米大統領職)

この cf は、「比較、参照」 という意味ですが、この cf は、confer の省略形なのです。 cf の原形について、すっかり忘れていました。

confer には、「比較する」 という意味もあったようですが、今ではこの省略形の cf で見かけるぐらいかもしれません。

卒業証書授与と聞くと、校長先生が一人ずつ、卒業証書を手渡されるところを想像しますが、先日の息子の卒業式では、校長先生は前におられましたが、一人ずつ手渡されることはなく、生徒が並べられていた卒業証書を、自分で手に取るという形でした。

これもコロナの影響ですね。

ちょっと特殊な conferring of the diplomas でしたが、クラスメイトと共に出席できた卒業式は、心に残るものになったと思います。


正常な状態

文章を読んでいると、意味は分かるけれど、何か座りが悪い感じがする言葉を見つけることがあります。

The combination of social distancing and face masks is the best way for the public to mitigate the spread and reduce transmission while maintaining some normalcy by venturing in public.

(ソーシャルディスタンスとマスクの組み合わせは、一般の人が思い切って人前に出ることによりある程度の正常な状態を維持しながら、感染の広がりを緩和し減らすための最適な方法です。)

normalcy は、もちろん、normal の名詞形ですが、何か違和感のようなものを感じました。

normality という名詞形もあったなあと思い出し、辞書を見ると、両方の形が前後に並んでいて、normalcy = normality (正常、常態)と載っています。

とりあえず、同じように使えるというのは分かりましたが、normal + cy という形について調べてみました。

-cy という接尾辞は、通常は t、te、tic、nt で終わる形容詞を名詞化するようです。

democratic → democracy (民主主義)
accurate → accuracy (正確さ) 
bankrupt → bankruptcy (破産)
vacant → vacancy (空き)   など

もうひとつ、地位や役職などを表す -cy もあります。

president → presidency (社長の地位) cf : Presidency (米大統領職)
captain → captaincy (キャプテンの地位)    など

このように見ると、normal に -cy が付くのは不規則なので、ちょっと変だと感じてしまったのかもしれません。

ふと、思いましたが、bankruptcy は、bankrupt の最後の t が、なぜか残っているので、スペルに要注意ですね。

語源について読んでいると、normal (cy) は、数学的な意味で使われていたそうです。

直角の状態が、幾何学においての正常な状態ということのようです。

normal というのは、norm (標準、規準)であるというのが本来の意味なのでしょうね。

normalcy が、数学的な意味で使われていたところ、アメリカの29代大統領のハーディングが、Return to normalcy(正常な状態 = 第一次世界大戦前の状態 にもどろう。) というスローガンを使ったため、normalcy も 「正常な状態」 という意味で使われるようになったようです。

このハーディング大統領の normalcy の使い方は、おかしいと当時は嘲笑われたそうですが、今では normalcy も 「正常な状態」 として使うことが normal になっていますね。

マスクをするのが normal な状態になってしまうように、normalcy は、変化していくものなのでしょうか。


制度的な差別?

Black Lives Matter の抗議デモが世界中に広がっていますが、次のように、systemic racism という表現を見かけます。

We all have to confront systemic racism.
(私たちは皆、制度的な人種差別に立ち向かわなければならない。)

systemic というのは、一見、簡単な単語のように見えますが、どのように訳せば最適なのかは難しいと思いました。

まず、見えてくるのは、system という語ですね。

digestive system (消化器系)、solar system (太陽系)など、同じ働きをする器官や自然要素の集まりなど、グループ化したものと言えますね。

system の語源は、ギリシャ語 systema で organized whole (体制化された全体) だそうです。

そして、その形容詞として、systematic も思いつきますが、定義は次の通りです。

using an organized method that is often detailed
(大抵は詳細で組織だった方法を使用する)

The investigation was very systematic.
(その調査は、非常に組織だった方法でなされた。)

では、systemic はどうでしょう。 定義は次の通りです。

affecting an entire system
(全ての組織に影響を与える)

病気が組織の一部ではなく、あらゆる部分に影響する 「全身性の」 という意味で使われることもあるようです。

ということは、systemic racism は、全ての組織や人間に影響するということが根本にあるのでしょうか。

systemic (制度的な)というのは、社会の仕組みなどが関係しているということなのでしょう。

例えば、家を借りる場合、黒人よりも白人の方が契約してもらいやすいというようなことがあるかもしれません。

社会に組み込まれてしまったような根深い人種差別のことを systemic racism と言うのかなあと思います。

Black Lives Matter デモは、白人と黒人の問題だけでもありませんね。 偏見や差別的な感情は、多くの人の心にあるものだと思います。 そのことについて、それぞれが改めて考え、よりよい行動を起こすきっかけとなればいいなあと思います。


寄せつけない

ある資料を読んでいて、次のような見出しを見つけました。

Keeping the bugs at bay
(虫を寄せつけないこと)

keep something at bay は、次のような定義が載っています。

to control something and prevent it from causing you problems
(何かを支配し、あなたに問題を引き起こすことを防ぐこと)

「~を寄せつけない」 という訳が載っています。

ところで、bay と聞くと、まず 「湾、入り江」 という意味を思い浮かべます。

サンフランシスコ周辺は、Bay area (ベイエリア、湾岸地域)と言いますね。

また、スープなどに入れる香辛料としての bay leaf (ベイリーフ、ローリエ)もあり、これは月桂樹の葉です。

そこで、keep something at bay の bay は、どこから来たのかと気になりました。

船などを入り江で留めておくということなのかと思ってしまいましたが、そうではないようです。

bay には、同形で、別の単語として、いろいろな意味があるようです。

bay 1  湾
bay 2  猟犬のほえ声、窮地
bay 3  月桂樹
bay 4  鹿毛色、鹿毛色の馬  など

keep something at bay は、猟犬のほえ声という意味に関連しているようです。

bay は、「猟犬などが、ほえたてる」という意味もあり、猟犬が獲物を追い込んだ状態が、at bay ということのようです。

獲物を追い込んで、獲物を支配しているということから、その獲物が近くに来ることを防ぐということで、keep something at bay が、「~を寄せつけない」 という意味になるわけですね。

たった3文字の bay という単語ですが、意味により語源が異なり、bay に、bark という意味があるのは想像できませんでした。


第2波

コロナウイルスの第2波についての記事を見ていると、第2波のことを、そのまま second wave と書かれているものもあれば、他の表現も見られます。

In South Korea and China, loosening restrictions brings coronavirus resurgence.
(韓国や中国では、規制のゆるみがコロナウィルスの再増加をもたらしている。)

resurgence の定義は次の通りです。

rising or tending to rise again
(再度上昇する、また上昇する傾向のこと)

a new increase of activity or interest in a particular subject or idea that had been forgotten for some time
(しばらく忘れられていたある特定の題目や考えにおいての活動や興味の新たな増加)

文字通りに、re = 再度、surge = 急上昇する ということで、「復活」 という訳も載っています。

復活にもいろいろありますが、キリストの復活は、the Resurrection です。 

resurgence も resurrection も、どちらもラテン語 resurgere を語源としています。

服装などの流行の復活も resurgence でもいいのでしょうが、revival も使えますね。

There has been a revival of bell bottoms in the style of palazzo pants that are worn by women of all ages.
(あらゆる年齢の女性がはいているパンタロンスタイルのベルボトムが復活している。)

また、コロナウィルスの再現という意味で、次のようにも使われていました。

Lindsey Graham expects recurrence of coronavirus cases in the fall.
(リンジーグラハムは、秋にコロナウィルスが再現すると予期している。)

recur は、occur again (再び起こる)ということですね。

しばらく中断していたことが、急に上昇したり活性化したりするのが resurgence ですね。

surge には、「波のように打ち寄せる」 という意味もあるようです。それなら surfing (サーフィン) と関係あるのかなと思いましたが、そうではないようです。

でも、波が、どぉっと押し寄せるイメージの上昇と覚えてもいいかもしれませんね。 あまり大きな波が来ないことを祈るばかりです。


骨組み

息子が卒業するにあたっての課題として作文を書いていたので、進み具合を聞いてみたら、次のような返事が返ってきました。

I got the skeleton of the composition.
(作文の概略はできた。)

言おうとしていることは分かるのですが、skeleton と聞くと、私の頭の中では、ハロウィーンのコスチュームや、理科の実験室に置いてある 「骸骨」 が浮かんでしまい、ちょっとドキッとしてしまいます。

辞書を見てみると、「動物や人間の体を支えるための骨格、骸骨」 という意味以外に、次のような定義が含まれています。

the most basic form or structure of something
(何かの最も基本の形または骨組み)

日本語でも、物事の 「骨組み、骨格」 と言いますが、skeleton は、そのもの過ぎるような感じがしてしまいます。

skeleton を使わずに、次のようにも言えますね。

I got the basic outline of the composition.

outline は、「概略」 という意味でも使われますが、もともとは、物の周囲を形作っている線 = 輪郭ということですね。

outline は、外側から詰めていく、skeleton は、内側の基本構造という感じでしょうか。

もうひとつ、framework (枠組み、骨組み)という語もありましたね。

framework は、the initial structure of a building (建物の最初の骨組み)という意味から、こちらも比喩的に使えます。

次のような定義も載っています。

a system of rules, ideas, or beliefs that is used to plan or decide something
(何かを計画したり決定するために使われる規則、考え、信念の制度)

The U.S. Constitution established a broad framework of government.
(アメリカ合衆国憲法は、政府の大まかな枠組みを制定した。)

また、skeleton framework (概略構成)のような表現もありました。

skeleton が骨格そのもので、それを組み立てたものが framework (構成、構造、体制)とも考えられるのでしょうか。

ところで、skeleton は、ギリシャ語 skeletos = dried-up (乾ききった)という意味の語だそうで、乾ききって骸骨のようになってしまったというイメージなのでしょうね。 

skeleton は、語源的には、骨組み、概略というよりも、ミイラのような感じですね。

お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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