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何かおかしい気がする

何かに対して、それは自分の考えとは合わないと思うことがあります。

例えば、「あれだけのことをして罰を受けないのはおかしい。」 と思うような状況では、次のように言えるようです。

That does not sit right / well with me.
(あのことには、どうも納得がいかない。)

「何かおかしい気がする。」 という時に、こんな風に sit を使えるといいですね。

not sit right / well with の定義は次の通りです。

to not be agreeable to one's values or sensibilities
(ある人の価値や感覚に合わないこと)

「状況・考え方・行動・釈明などが、~にとって納得し難い、受け入れ難い、しっくりこない」 のような訳が載っています。

次のような例文もありました。

Her remarks at dinner didn’t sit well with some of the guests.
(夕食時の彼女の意見は、何人かの来客には受け入れ難いものだった。)

sit が使われているので、not sit right /well は、座り心地が悪く、しっくりこないという感じなのかもしれませんね。

sit には、考えなどが、agreeable to one (人の好みに合う) という意味があります。

sit down を 「座る」 と覚えてから長い時間が経ち、sit にこのような意味があることを学びました。

分かったつもりでいても、把握できていないことが多々あることを常に感じています。


仲介者 / 司会者(10/2 記事訂正)

10 月 2 日の記事の中で、アメリカ大統領選挙の討論会の仲介者という意味で mediator と書いてしまいましたが、誤りであることに気づき、moderator に訂正しました。 

mediatormoderator という似かよった単語に混同してしまい、申し訳ありませんでした。

どちらも 「仲介者」 と訳せますが、次のような違いがあります。

mediator の定義は次の通りです。

a person who tries to end a disagreement by helping the two sides to talk about and agree on a solution
(二者間が話し合い、合意するように手助けすることにより不一致をなくそうとする人)

「仲介者、橋渡し役、まとめ役、仲裁人、調停者」 のような訳が載っています。

moderator にも mediator の意味もあるようですが、次のような意味もあります。

someone who makes certain that a formal discussion happens without problems and follows the rules
(公式な討論が問題なく、そして規則に従い行われることを確実にする人)

また、moderator には、次のようにシンプルな定義もあります。

the manager of a public discussion
(公開討論を管理する人)

なので、討論会の司会は、moderator となることが分かります。

「仲介者、司会、議長」 のような訳が載っています。

mediator は、真ん中に入って争いを解決しようとする人ということで、moderator は、moderate (極端でない) ということから、度を越さないように討論を進行していくという感じでしょうか。

どちらも仲介の意味はありますが、違いを理解して使いたいものです。

なんとなく分かっているような単語でも、やはり英英辞書でしっかりと定義を確認することは大事だと思い、反省しています。 失礼いたしました。


緊密な関係?

トランプ大統領の主治医の名前 Dr. Sean Conley は、俳優の Sean Connery (ショーン コネリー) と少し似ていますね。

彼は医師で、トランプ大統領は患者という関係ですが、同時にトランプ大統領は、Dr. Conley の boss (上司)でもあるわけです。

新聞記事の中で、Dr. Conley が次のような言っています。

The president has been a phenomenal patient during his stay here, and he's been working hand in glove with us and the team.

(大統領はここに滞在中はとても素晴らしい患者で、私たち、そしてチームと緊密に協力してくれている。)

ここで、work hand in glove という表現に目が留まりました。

「~と緊密な連携で仕事する、~と緊密な共同行動を取る」 という定義が載っています。

そして、これは hand (手) と glove (手袋) の関係のようにぴったり緊密にということのようです。

なので、次のような意味合いもあるようです。

working together, often to do something dishonest
(大抵何か不正直なことをするために協力すること)

「ぐるになる」 という定義も載っています。

また、そのような含みなしに使えるのは、hand in hand (手を取り合って、一致協力して) ですね。

hand in glove は、hand in hand をもっと強調した表現なのかもしれませんね。

Dr. Conley は立場上、トランプ大統領と hand in glove な関係である必要があるのでしょうね。


立場上できない?

トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染し、入院そして退院されました。

トランプ大統領の症状については不明な点が多く、記者の質問に対して、担当医の Dr. Conley は、答えることができないと繰り返しています。

ただ、I can not tell you ..... と言うのではなく、I am not at liberty (to do) という表現を使って答えていました。

後で、abc の記事を見ると、次のような文がありました。

Conley repeatedly declined to share results of medical scans of Trump's lungs, saying he was not at liberty to discuss the information because Trump did not waive doctor-patient confidentiality on the subject.

(トランプ大統領がその件についての医者-患者秘密情報を公開しなかったので、その情報については勝手に話し合うことはできないと言い、トランプ大統領の肺の医療スキャンの結果を共有することを何度も断った。)

be not at liberty to は、格式ばった断り文句として使えるようです。

I am not at liberty to tell you that information.
(その情報は申し上げられません。)  のように言えます。

liberty が使われていて、「~する自由を持たない」 ということで、「勝手に~することはできない、立場上~するわけにはいかない」 のように訳すこともできます。

これは、~することを許可されていないということで、上記の文は、次のようにも言い換えられますね。

I am not allowed to tell you that information.

I don't have the permission to tell you that information.

アメリカ市民が大統領の症状を知る権利と、医療秘密保持の権利もあり難しいものです。

トランプ大統領は、健在ぶりをアピールしていますが、医師は次のように言っています。

He is not out of the woods yet.
(彼は、まだ危機を脱したわけではない → 安心するのはまだ早い。)

私もそう思います。

関わるレベルが違う

物事を達成するために、いろいろな人が関わることがありますが、それぞれ関わり方の程度が違うということを表す表現を夫から聞き、おもしろいなあと思いました。

朝食にトーストと一緒に bacon and eggs を食べることがあります。

bacon は豚の肉で、egg は、鶏が産み落とすものですね。

そこで、次のようななぞなぞがあるようです。

In a bacon-and-egg breakfast, what's the difference between the Chicken and the Pig ?
(ベーコンエッグの朝食で、鶏と豚の違いは何か?)

少し考えれば、分かるかもしれませんね。

答えは次の通りです。

The Chicken is involved, but the Pig commits !
(鶏は関与しているが、豚は全てをささげている。)

鶏は豚ほど犠牲を払っていないということですね。

鶏と豚の関わるレベルは違いますが、鶏と豚の両方がいて、ベーコンエッグというおいしい朝食ができるわけですね。

何かを達成するためには、チームワークが大切だということを示したり、スポーツの分野で、勝ったチームが自らを豚に例えて、献身レベルの高さを言うのに使ったりするそうです。

全てをささげられるほどの何かに出会えることも幸せなことかもしれませんが、チームの一員として、できることで貢献することも大事なことかもしれませんね。


腐ったりんご

トランプ大統領とバイデン元副大統領の討論会が先日あり、その一部を聞いてみました。

相手が話している時に、自分の番を待たずに割り込んで話す場面が多々あり、moderator (司会者)の Chris Wallace さんが気の毒なほどでした。

討論の内容はさておき、バイデン元副大統領が次のように、bad apple という言葉を使っていました。

.....the vast majority of police officers are good, decent, honorable men and women. They risk their lives every day to take care of us. But there are some bad apples.

(大部分の警察官は善良で、きちんとしており立派な人たちです。彼らは毎日我々を保護するために命をかけています。 でも、中には腐ったりんごもあるのです。)

箱の中に詰められたりんごの中には、腐ったものもあるというイメージですね。

bad apple は、rotten apple とも言うようで、「腐ったりんご」 となります。

bad apple の定義は次の通りです。

one bad person who has a bad effect on others in a group
(ひとつのグループ内の他の人に悪影響を及ぼす一人の悪い人)

そして、bad apple の意味は、次のことわざから来ているようです。

a bad apple spoils the bunch
(一つの腐ったりんごが他のたくさんのりんごを台無しにする。)

確かにほとんどの警察官は善良なまともな人たちだと思いますし、そう信じたいと思います。

でも、どんな組織にも良い人もいれば、悪い人もいるということなのでしょうか。

警察の資金削減ということが問題になっていますが、テキサス州の道路に設置されている大きな広告掲示板に、次のような警告が書かれているそうです。

Warning!!! Austin Police Defunded. Enter at Your Own Risk
(警告! オースティン警察は資金削減されています。 自分の責任において入ってください。)

入ってもいいけど、責任は持ちませんよということで、こわいですね。

バイデン元副大統領も、警察の資金削減には賛成してないようで少し安心しました。

人種差別問題は決して忘れてはならない取り組んでいくべきことですが、やはり警察は社会に必要な組織で、bad applesのために資金が削られるのは問題なのではないかと思います。


触ると痛い

夫の腕に小さなできものができて腫れていたので、「痛い?」 と聞くと、次のような答えが返ってきました。

It's tender.
(触ると痛い。)

何もしないと痛くないけど、押したり触ったりすると痛いという状態がありますね。

それを一言で表せるのが、tender で、なんと効率の良い語なのだろうと大げさですが感動してしまいます。

私なら、If it's pressed, it hurts. のように説明していたと思います。

もちろん、それでも通じるので問題はありませんが、tender という一語で同じことが言えるなら、真似して使ってみようと思いました。

念のため、tender には次のような定義や例文が載っています。

(of part of the body) painful, sore, or uncomfortable when touched
([体の部分が] 触ると、痛みや不快感を感じる)

My arm was very tender after the injection.
(私の腕は注射の後、触ると痛くなっていた。)

もちろん、tender には、他にもたくさんの意味がありますね。

tender beef なら、「柔らかい牛肉」 ですし、She is so kind and tender. (彼女はとても親切で優しい。) のようにも言えますね。

ところで、触ると痛いということは、sensitive to pain (痛みに敏感、痛みを感じやすい)ということですね。

それで、demanding careful and sensitive handling (注意深く慎重な扱いを要する) という意味にもなるようです。

It's a tender subject.
(それは慎重を要する / 微妙な問題だ。) のようにも使え delicate と似ていますね。

問題にせよ、皮膚の痛みにせよ、敏感になっているので慎重に扱うということなのでしょうね。


お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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