トランプ大統領に選挙の敗北を認めるように、いろいろな方々が忠告されているようですが、トランプ大統領は今後どのような行動をとるのでしょうか。
次のような文を見つけました。
Fox News host Laura Ingraham advised President Trump to "accept defeat" with "grace and composure".
(FOXニュースのホストであるローラ イングラムは、トランプ大統領に、潔く冷静に敗北を認めるように忠告した。)
composure の定義は次の通りです。
serene, self-controlled state of mind; calmness; tranquility
(穏やかで自制心のある心の状態、落ち着き、平静)
composure は、「落ち着き、冷静、平静」 という意味を持つ正式な語のようです。
Keep your composure.
(気を確かに持ちなさい。)
She recovered her composure.
(彼女は落ち着きを取り戻した。) のように言えます。
composure は、compose の名詞なのだろうと想像できますね。
compose というと、「構成する、組み立てる、作曲する」 のような意味が浮かびますが、辞書を引くと、「気持ちを整理する、静める、態度を和らげる」 のような意味も載っています。
気持ちや心の中がきちんと '組み立てられている' ということが気持ちを整理するということになり、composure が、平静、落ち着きのような意味になるのかなあと思いました。
トランプ大統領は、気持ちが整理されておらず、精神的にばらばらな状態なのでしょうか。
いつか冷静になり敗北演説をされる日が来ればいいのですが、どうなるのでしょう。
秋篠宮さまが皇位継承順位一位の皇嗣(こうし)となられたことを伝える 「立皇嗣の礼」 の儀式をちらっとテレビで見ました。
夫にその意味を伝えると、イギリスでは次のようなちょっとおもしろい表現があると教えてくれました。
an heir and a spare
(継承者と予備の人)
韻を踏んでいて軽快でいいですね。
最初に聞いた時は、heir は air と同音なので、空気とスペア?と一瞬考えてから heir だと理解できました。
an heir and a spare の説明は次のように載っています。
Two children (typically in reference to members of the monarchy or nobility, said to need two children, one to succeed to a title and the other to guarantee the family line should anything happen to the first)
(二人の子供、通常、王室や貴族階級の一員に関しては、二人の子供が必要とされていて、一人は称号を継承し、もう一人は最初の一人に何か起こった時に家系を守っていくためだ。)
イギリスのウイリアム王子は heir で、ハリー王子は spare となりますね。
またウイリアム王子は子供が三人いるので、an heir and spares とスペアが二人ですね。
しかし、spare というと、スペアタイヤを思い出し、このような高貴な方々を spare と言ってしまうところがなかなかおもしろいなあと思います。
秋篠宮さまも、spare と表現してもよいのでしょうか。。
(訂正: an heir and a spare を誤って an spare と書いていましたが、a spare に訂正しています。失礼しました。)
大阪の万博記念公園で開催されていた 「ロハスフェスタ」 に行ってきました。
手づくり雑貨や家具、健康的な食材から作られた食べ物やスイーツなどのブースがたくさん出ていて楽しい時間が過ごせました。
ロハスとは、LOHAS (Lifestyles of Health and Sustainability) の略だそうで、一人ひとりの生活スタイルが地球の未来を変えていくということがテーマのようです。
できるだけゴミを減らそうということで、お皿やコップも各自が自宅から持っていき、会場内に食器を洗うスペースもあります。
たまたま、新聞で使い捨てをなくすということについての記事を読み、precycle という語があることを知りました。
pre (前に) + (re) cycle で、次のような定義が載っています。
To minimize consumer waste through selective purchasing, as by buying goods in bulk, avoiding disposable items, and carrying purchases in reusable bags.
(品物をまとめ買いしたり、使い捨てのものを利用しないようにしたり、購入したものを再利用できるバッグで持ち運んだりすることで、きちんと選択したものを購入することを通して消費ゴミを最小限に抑えること。)
precycle というのは、後で recycle しなくてもいいようなものを前もって買うということですね。
このような概念を precycle 一語で表せるのは便利ですね。
One way you can precycle is by buying food in bulk, so there's less packaging to throw away.
(プレサイクルする一つの方法は、食品をまとめ買いすることで、包装紙を捨てる量が減ります。)
recycle が、「リサイクル」 と言うように、precycle も、そのまま 「プレサイクル」 と訳されているようです。
リサイクル、プレサイクルを通して、自分にも地球にもやさしいライフスタイルを続けていきたいものですね。
アメリカ大統領選挙のニュースを見ていると、次のように consequential という語がよく使われています。
This is the most consequential election in U.S. history.
(これはアメリカの歴史において最も重要な選挙です。)
consequential は、important (重要な) という意味です。
「(社会的に)重大な、重要性のある」 という意味で使われる語のようで、大統領選挙について使われるのは適切ですね。
また、consequential は、consequent (~の結果として起こる) という意味もあります。
His failure was consequent upon his idleness.
(彼の失敗は怠けた結果として起こった → 彼が失敗したのは怠けたからだ。)
そして consequence は、「(行動や状況から必然的に導かれる)結果」 という意味がありますね。
consequential というのは、consequence があるものなのでしょうね。
何か結果があるものなので consequential = 重要な という意味になるのかなと思います。
誰が大統領になるかによって consequence が変わってくるので、consequential という語を使うといいのでしょうね。
大統領選挙結果は、今のところ、neck and neck (接戦)ですが、アメリカの民主主義が守られる結果となることを祈るばかりです。
NHK BS世界ドキュメンタリー 「トランプ vs バイデン 二人の激動半生に迫る」 という番組を見ました。
バイデン元副大統領は、最初の妻と娘を交通事故で亡くし、また生き延びた息子も癌で亡くしているなどと伝えられていた中で、次のような表現がありました。
He (His son) was the apple of his eye.
(彼 [バイデン元副大統領の息子] は、彼 [バイデン元副大統領]にとって目に入れても痛くないほど非常に愛おしい存在だった。)
the apple of one's eye は、次のような意味があります。
the person who someone loves most and is very proud of
(ある人にとって非常に愛していて、誇りに思う人)
目のりんごがどうして 「非常に愛おしいもの」 という意味になるのでしょう。
the apple of one's eye は、「瞳 (ひとみ)」 という意味もあったようです。
瞳孔はりんごのような丸い形で、見るということは貴重なものということで、非常に大切な愛おしいものとなるようです。
旧約聖書にも次のような文が出てくるそうです。
Keep me as the apple of thine eye, hide me under the shadow of thy wings
(私を、ひとみのように見守り,御翼の陰に私をかくまってください。)
the apple of one's eye は、同じように 「目」 を使って、「目に入れても痛くない。」 という表現を使うとすっきり訳すことができます。
実際に目の中に入れることは不可能でしょうが、これは、かわいくていつまでも見ているうちに、それが目の中に入ってしまうような感覚なのかもしれないとのことです。
ところで、別の apple を思い出しました。
apple polisher (ごますり、ご機嫌取り) です。
こちらは、そのままの意味のようで、きれいに磨いたりんごを子供の先生にプレゼントしたということが始まりのようです。
おいしいりんごにもいろいろな意味があるものですね。