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新型の新種

新型コロナウイルスの新種がイギリスで見つかってから急速に世界各国へ広がりつつあります。

新型コロナウィルスは、new (novel) coronavirus ですが、その新種(変異種)は、次のように strain と言われています。

Japan's health ministry says it has confirmed the country's eighth case of infection with a new strain of the coronavirus.

(日本の保健省は、日本においてコロナウィルスの新種に感染した8人目を確認したと言う。)

new strain の前に mutant (突然変異による) を付けて mutant new strain と言う場合もあるようです。

また、次のように variant (異形) という語も使われていることがあります。

The new variant is spreading more rapidly than the original version.
(変異種は、元からのものよりも急速に広がっている。)

これらの中で、strain は、「新種」 という意味以外にも様々な意味がある語です。

「体の一部を痛める、弱める、筋を違える」 という意味でもよく使われます。

You will strain your eyes by reading in such a poor light.
(そんな暗いところで読んでいると、目に悪いよ。)

He strained muscles in his leg.
(彼は足の筋を違えた。)

また、精神的にも 「神経を緊張させる」 、名詞でも 「精神的緊張、負担、試練」 などの意味もあり、次のように使われています。

.....talks about the strain on city hospitals and how officials are trying to curb the virus' spread.
(市の病院においての精神的緊張、そして職員たちがどのようにウイルスを抑えようとしているかについて話す。)

new strain of the coronavirus (コロナウイルスの新種)により、さらに病院に strain (精神的な緊張)を与えているかもしれませんね。

医療関係者の方々に感謝して、年末年始は静かに過ごしたいと思います。

今年もご訪問いただきありがとうございました。

どうぞお元気でよい新年をお迎えください。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。


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利き手

利き手ではない方の手を使っていろいろなことをすると、脳の活性化につながるということを知人から聞きました。

私は右利きですが、左で画数の多い漢字を書いていると、夫が次のように言いました。

Writing with your non-dominant hand?
(利き手ではない手で書いているの?)

dominant hand が 「利き手」 で、利き手ではない方は non-dominant hand です。

生物学上の dominant の定義は次の通りです。

being the one of a pair of bodily structures that is the more effective or predominant* in action
(身体構造の対になっているうちの一つで、活動においてより効果的で優勢な方)

次のような定義も載っています。

more important, strong, or noticeable than anything else of the same type
(同じ種類の他のものよりも重要で、強く、目立つ)

「支配的な、有力な、優勢な、主要な」 のような訳が載っていて、次のようにも使えます。

English is the dominant language on the Internet.
(インターネット上では英語が支配的である。)

For years the Democrats were the dominant party in Congress.
(何年も民主党が議会において支配力を持つ政党だった。)

* predominantdominant と、ほぼ同じ意味で使われることがありますが、下記のように 「主な、一般的な」 という意味で使われることもあります。

Blue is the predominant color in his paintings.
(青が彼の絵の主な色調だ。)

non-dominant hand をたまには使って、衰えてきている脳に刺激を与えるのも悪くないなあと思いました。。


気を緩める

国内の新型コロナウイルスの感染者数が、連続で過去最多となっています。

ほとんどの方が感染対策をしているのでしょうが、どこか気の緩みもあるのかもしれませんね。

カリフォルニアに住んでいる友人からのメールの中に、次のような文がありました。

We are not letting our guard down.
(私たちは気を緩めていない。)

let one's guard down の定義は次の通りです。

to relax and stop being careful and alert
(リラックスして、注意をしたり警戒することをやめる)

「警戒を解く、気を緩める、油断する」 のような訳が載っています。

「ボクシングのガードを下ろす」 という文字通りの意味もあるようです。 ガードを下すということは警戒しないということになるわけですね。

There will always be people in this business looking to exploit you, so you can never let your guard down.
(この商売には常に人を利用しようとする人たちがいるので、決して油断してはいけない。)

また反対に、have one's guard upkeep one's guard up なら、「警戒している、警戒を続ける」 ということになります。

危険な場所へ行かなければいけないような人には、Keep your guard up. と言えばいいですね。

Covid vaccine is just one tool, we shouldn’t let our guard down.
(コロナウィルスのワクチンは一つの方法に過ぎず、私たちは油断すべきではない。)

気を緩めずに元気に年末年始を過ごしたいものです。


1月の糖蜜

アメリカに住んでいた時には、クリスマス前にはジンジャーブレッドクッキーを焼いていました。

その材料のひとつに、molasses (モラセス)と呼ばれる 「糖蜜」 があります。

molasses は、アメリカでは普通のスーパーで売っていますが、日本ではベーキンググッズを扱うお店でしか売っておらず、アメリカで売っている値段と比べると高くて、ついあきらめてしまいます。

molasses は濃い茶色のシロップのようなものですが、ビンから出すのに、ゆっくりと流れ出るので、私はいつもビンの蓋を開けて、ボウルの中に立てておいて全部流れ出るのを待っている間に、他の作業をしていました。

そんな話をしていると、夫が molasses を使った慣用句があると教えてくれました。

as slow as molasses in January
( 1月の糖蜜の動きのようにひどく遅い)

1月というのは寒い時期で、寒いと液体が固まってさらに動きが遅くなるということのようです。

次のような例文を見つけました。

The traffic on the way to the concert was slower than molasses in January.
(コンサートに行く途中の交通渋滞は1月の糖蜜よりものろかった。)

This old laptop my dad gave me takes forever booting up, and then it's as slow as molasses in January the whole time I use it!
(父がくれた古いラップトップは起動するのにものすごく時間がかかり、私が使っている間ずっと、1月の糖蜜のように遅い。)

ものすごく遅いことを、糖蜜が流れる遅い動きに例えているのですね。

ジンジャーブレッドクッキーとともに、糖蜜のゆっくりとした動きを懐かしく思い出しました。


ゆば

たまたまテレビで、ゆばを作っているのを見ました。

材料は豆乳だけで、沸騰させて表面にできる薄膜が、ゆばということで、昨日早速作ってみました。

なかなか売っているようなきれいな形にはなりませんでしたが、確かにゆばの味がして、豆腐好きの息子も自分で作って楽しんでいました。

その時に、息子が、沸騰した豆乳の表面にできる薄膜を見て、Just scoop up the film ? (薄膜をすくい上げればいい?) と聞いたのですが、ゆばは film なのですね。

ウィキペディアには、tofu skin として、次のような説明が載っています。

During the boiling of soy milk, in an open shallow pan, a film or skin forms on the liquid surface. The films are collected and dried into yellowish sheets known as tofu skin.

(蓋のない浅い鍋に、豆乳を沸騰させている間に、液体の表面に薄い膜ができます。その膜が集められて乾燥させて黄色っぽいシートになり豆腐の膜、ゆばとして知られています。)

ゆばは、tofu の film または skin のようですね。

filmskin も 「薄い膜」 という意味があります。

skin は、もちろん、「皮膚、皮」 という意味がありますね。

film も古英語では、 fell = hide (皮)という意味があり、animal hide (動物の皮)というのがもともとの意味のようです。

film と言えば 「写真のフィルム」 や 「映画」 という意味でも使われますが、すくい上げたゆばのような薄い膜も表せる語なのですね。

また、film は、a film of dust (埃の薄い膜)や a film of oil on the surface of the water (水の表面に浮かぶ薄い油の膜) のようにも使えるようです。


ネイティブアメリカン保留地

以前に私も住んだことがあるニューメキシコ州には、ネイティブアメリカン保留地があり、 Native American / Indian reservation と呼ばれます。

このような保留地は、アメリカ国務省内の Bureau of Indian Affairs (インディアン管理局)に管理されているようです。

先日、ネイティブアメリカンの一民族である Navajo (ナバホ族)の間でも、新型コロナウイルスの感染が広がっているというニュースを聞きました。

その時に、ナバホ族の保留地のことを Navajo Nation と言っていました。

一般的には、保留地は reservation という語を使うと思っていましたが、Navajo は、Nation なのですね。

Navajo Nation は、ニューメキシコ州、アリゾナ州、ユタ州にまたがる広い面積を占め、アメリカの小さい州よりも大きいようです。

Navajo のように有力な民族の保留地は、「国家」 に等しいようで Nation と呼ばれるようです。

Cherokee Nation もありますね。

nation の nat は born (生まれる) という意味があります。

a race of people, large group of people with common ancestry and language
(民族、共通の祖先や言語を持つ人々の大きな集団)  というのが基本にある語です。

Navajo NationCherokee Nation も同じ言語や祖先を持つ集団なので、Nation でいいわけですね。

必ずしも国として独立していなくても、言語や祖先、宗教、文化、歴史などを共有している集団は nation なのですね。

reservation は、「予約」 という意味がありますが、ホテルの部屋を予約する = 取っておくように、ネイティブアメリカンのために取っておく土地 = 保留地ということですね。

reservation という語から、アメリカがそのような保留地を設け、そこへネイティブアメリカンを住まわせたということが分かります。

保留地では、ナバホ語のようなそれぞれの言語を習うようですが、若い人たちは英語を話すことも多くなっているようです。

Navajo Nation などの言語や文化が失われることなく、若い世代へと引き継がれていってほしいものです。


phrase を動詞で使う

phrase は、「フレーズ」 とカタカナ語としても使われる語ですが、「熟語、慣用句」 という意味がありますね。

catchy phrase (興味を引く言い回し) のように、phrase には、「言葉遣い、言い回し、表現」 という意味もあります。

また、動詞でも次のように使われているのを聞くことがあります。

How you phrase it is important.
(それをどのように表現するかが大事だ。)

How should I phrase the question?
(どうやってその質問を言い表すべきか → 何て言って聞いたらいいかなあ)

動詞としての phrase の定義は次の通りです。

to express something with a particular choice of words
(特別に選んだ語でものごとを表現すること)

例えば、ちょっとデリケートな内容など言いにくいことを伝えなければならない場合は、言葉を選ぶ方がいいですね。

また、次のように正式な文書も最適な語を選ぶ必要がありますね。

The declaration was carefully phrased.
(その宣言は慎重に表現された。)

express と重なる部分もありますが、phrase は、慎重に選んだ語を使って表現するということですね。


coachable な人

He is very coachable. のように言うのを聞くことがあります。

coach (コーチ)はよく知っている語ですが、coachable は、どうでしょう。

私の持っている英和辞書には載っていない語ですが、capable of being coached (指導される能力がある) ということは想像できます。

coachable についてハフポストの記事に次のような文がありました。

Being coachable means you're open to listening to feedback, able to receive constructive criticism without taking it personally, willing to take a look at your own performance in order to improve it, and generally a super-badass-enthusiastic go getter type of person.

(指導される能力があるということは、評価や意見に耳を傾けて進んで学ぼうとし、建設的な批評を個人への攻撃ととらえずに受け入れることができ、自分自身のパフォーマンスを向上させるために前向きに見ようとし、一般的に超優秀で熱心な自発的に仕事ができるタイプの人であるいうことだ。)

coach と言うと、まず 「スポーツのコーチ」 を思い浮かべるかもしれませんが、「指導者、指南役」 という意味もあり、coachable は、スポーツの世界だけではなく、学校や会社、職場など、学んだり成長するための場で大事な性質だと言えそうです。

物事を謙虚に素直に受け入れて学んでいくことで、自分自身の成長につながっていくのでしょうね。

coachable な人でありたいものです。


ハイライトの反対

今年もいつのまにか、クリスマスカードや年賀状を書く季節になってきましたね。

去年受け取った友人からのクリスマスカードを見直していて、気づいた言葉がありました。

まず、some of the year's highlights: (今年のハイライトのいくつか) として、娘さんが結婚したことや、州外へ旅行をしたことなどが箇条書きで書かれていました。

その後に、And the lowlight: と書かれていました。

なるほど、highlight に対して lowlight という語があり、言われれば分かりますが、実際に使われるのですね。

でも、会話では夫も息子も聞いたことはないと言います。

辞書には lowlight は、次のような定義が載っています。

the worst or least exciting, entertaining, or interesting part of something
(物事の最も悪い、または最もワクワクさせない、愉快でない、面白くない部分)

私の友人の lowlight は、彼女と彼女のご主人がかわいがっていたペットの犬が亡くなったことでした。

悲しいことやがっかりしたことなどは lowlight なのでしょう。

次のような例文も見つけました。

The lowlight of the meal was when the waiter dropped my dinner in my lap.
(食事の悪かったところは、ウエイターが私のひざにディナーを落とした時だった。)

また、髪の毛にハイライトを入れると、その部分が目立って明るくなりますね。 そして、lowlights と複数形で使うと、「髪を染めた時に見られる黒っぽい色の部分」 という意味もあるようです。

highlight に対して lowlight は、文字通り暗いイメージの語ですね。

今年は highlightlowlight と言うよりも、コロナで始まりコロナで終わりそうです。


ファッショナブルなマスク

マスクをするのが当たり前になってから、いろいろなデザインのマスクを見かけることがありますね。

私も白の不織布マスクから、ユニクロマスク、友人や親戚が親切に作ってくれた手作りマスクなどを使っています。

洗えるマスクについて、次のような文を新聞で見つけました。

When supplies of disposable masks ran short, companies began making washable versions that could be used repeatedly. Initially these masks were mostly available in white, black if one wanted to be edgy.

(使い捨てマスクの供給が不足した時、企業は何度も使うことができる洗えるタイプを作り出した。 最初はこれらのマスクは主に白、もしちょっとファッショナブルにしたければ黒が入手可能だった。)

edgy という言い方がひっかかりました。

edgy は、そのまま 「エッジの鋭い」 という意味があり、「イライラした、神経質な、短気な、怒りっぽい」 という意味でも使われますが、ここでは違う意味で使われているようです。

次のような定義が載っています。

unusual in a way that is fashionable or exciting
(ファッショナブルまたは刺激的でおもしろいという独特の方法で)

「考え方やスタイルなどが流行の先端を行く、先端的な」 という訳も載っています。

普通の白いマスクよりも黒の方がちょっと unconventional (一般的でない、型にとらわれない) と言えるのかもしれませんね。

私も黒で小さい柄物のマスクをいただいたのですが、私は薄い色の方が落ち着いて使えるように感じます。

ところで、技術が最先端と言う場合は、cutting-edge もしくは leading-edge technology のように言えますね。

ファッションの場合も cutting edge fashion (最先端なファッション) と言えないこともないようです。

でも edgy は、科学技術の最先端という意味では使われないようで、edgy には、慣例にとらわれないという意味合いが含まれるようです。

「マスクしてオシャレな大人」 という見出しで、マスクとのコーディネイトを特集している女性雑誌もあるようです。

これからも edgy なマスクを見かけることがあるかもしれませんね。


お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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