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法外な値段

何かを買う時に、買おうかどうしようかと悩むこともできないほど値段がひどく高い場合がありますね。

そういう時には、さまざまな表現がありますが、次のように表現することもできます。

We like that house and it is perfect for us, but the price is prohibitive.
(あの家は気に入って私たちには理想的だけど、値段がひどく高すぎる。)

もちろん、高すぎると言う場合は、too expensive で十分ですが、prohibitive のようなちょっとフォーマルな語も知っているといいかもしれませんね。

新聞記事の中でも prohibitive が、次のように使われていました。

She considered conceiving through a fertility clinic, but the cost was prohibitive for her.
(彼女は不妊治療クリニックを通して妊娠しようと考えていたが、その費用は彼女にとっては法外なものだった。)

prohibitive の動詞形 prohibit は、次のように二つの意味があります。

① to officially forbid something (公的に何かを禁止する。)

The law prohibits smoking in restaurants.
(レストランでタバコを吸うことは、法律で禁止されている。)

② to prevent something by making it impossible (不可能にして何かを妨げる。)

Loud music prohibited serious conversation.
(真剣な会話は、うるさい音楽に妨げられた。)

prohibitive にも 「行為などを禁止するための」 という意味もありますが、次のような意味もあります。

too expensive for most people (ほとんどの人には高額すぎる)
too expensive to pay (高額過ぎて払えない)

あまりに高額な値段により、人が購入することを妨げられるということなのでしょうね。

「購入できないほどに値段が高額に設定された、法外な、ひどく高い」 という訳も載っています。

prohibit は、語源を調べると pro + hibit ← habere = hold で、「前もって差し控える」 という感じでしょうか。

余談ですが、exhibit なら、ex + hibit ← habere = hold で、「外へ差し出す」 から 「展示する」 となるのでしょうね。

prohibitive という語は、prohibit の意味を知っていると、何となく理解できるかもしれませんが、「値段が高すぎる」 という意味でも使えるということですね。

これはちょっと私には無理な値段だと思うときに、使ってみるといいですね。


完璧でなくてもいい

今朝のBSニュースの中で、ニューヨークのある女性の心温まる行動について紹介していました。

コロナで亡くなった人、つらい思いをしている人たちのために、きれいなバラの花をたくさん集めてハート形にして、歩道に並べていたそうです。

それをたまたま写真に撮って友人に送ると、友人はとても感動して、他の通りにも、このハート形のバラを置くようになり、多くのニューヨーカーの疲れた心を、きれいなお花で癒しているようです。

お花はそこに咲いているだけで、元気を与えてくれますね。

何かできることをしようという一人の行動力によって、大きな愛の輪へとつながり、素晴らしいなあと思いました。

どこかで聞いた次のような言葉を思い出しました。

Perfect is the enemy of good.

直訳すると、「完璧は良いことの敵だ」 となります。

The best is the enemy of the good. という言い方もあるようです。
(最高は良いことの敵だ)

調べてみると、フランスのヴォルテールが使ったそうですが、もとはイタリアのことわざだったようです。

次のような解釈が載っていました。

In other words, instead of pushing yourself to an impossible "perfect," and therefore getting nowhere, accept "good."
(つまり、無理な 「完璧」 に自分を追い込み、それでどこにも行きつかないよりは、「良い」 を受け入れよ。)

enemy は、「害を及ぼすもの」 という意味があります。

perfect を求めるあまりに、それが害となってしまい、目的を達することができなくなってしまうということですね。

例えば、誰かのお誕生日に、カードやプレゼント送ったり電話をすることはないとしても、メールでお祝いの気持ちを伝えることはできます。

たとえ完璧なプレゼントを買えなくても、メールを送るだけでも良いことですね。

何を贈ったらいいか分からないから何もしないよりも、完璧ではなくても、良いことはするとよいということですね。

ニューヨークの女性の行動も、皆を思う優しい気持ちの表れで、良いことであり、その決断と行動力が素晴らしいことです。

完璧を求め過ぎず、自分が良いと思うことを達成すると幸せな気持ちにもなるものかもしれませんね。


基準を満たしている

我が家では、朝食に一週間に一度はオートミールを食べています。 寒い朝には、温かくてお粥のようでおいしいです。

下記は、そのオートミールの箱に書いてあった文章です。

Not just any oats make the cut. Quaker only mills oats that meet strict quality standards and is committed to developing world class growers and millers.

(ただ普通のオート麦が基準を満たし認められているわけではありません。クエーカー社は、厳しい品質基準に合うオーツ麦のみをひき、ワールドクラスの栽培者、製粉業者の開発に熱心に取り組んでいます。)

make the cut の定義は次のように載っています。

to succeed at something or meet a requirement; to be chosen out of a field of candidates or possibilities
(何かに成功したり、条件を満たすこと、候補者や可能性のあるものの範囲から選ばれること)

「基準を満たしていると認められる、成功する」 という意味があるようです。

もともとは、make the cut は、スポーツ分野で使われ始めた表現のようです。

to be among the players allowed to continue playing
(プレーを続けることが認められたプレーヤーとなること)

試合に出場できるプレーヤーに人数制限があるような場合に、その枠に残るということです。

ゴルフでは、予選を通過し決勝ラウンドへ進むという意味になるようです。

「足切り」 という言葉がありますが、こちらは基準に達していないものを切り捨てることですね。

make the cut は、足切りラインに達している、もしくはそれ以上の必要な条件、基準を満たしているので選ばれるということですね。

次のような例文も載っていました。

You might have an impressive resume, but you'll never make the cut if you don't have excellent interview skills.

(君は素晴らしい履歴書があるのかもしれないが、優れた面接スキルがないと決して成功しないだろう。)

クエーカー社のオーツ麦は厳選されたものなのでしょうね。 確かに store brand のものと比べて、texture (食感)がよいようにも思います。

人も物も一定の基準を満たすことで選ばれていくのですね。


見る人による

NHKの日曜美術館という番組でアートシェアというプログラムを見ました。

いろいろな人が自分の気に入った芸術作品を紹介していました。

絵画でも写真でも見る人によって感じ方が違い、自分が素晴らしいと思うものが、必ずしも他の人に同じ感動を与えるとは限りませんね。

私は番組の中で紹介されていた町の航空写真が気に入って、私も今まで自分が住んだ町の航空写真を撮ってみたいなあと思いました。 自分にとって意味のあるアートを飾るのもいいものかもしれません。

そんな話をしていると、夫が次のように言いました。

Art is in the eye of the beholder.
(芸術というのは見る人の目の中にある。 / 見る人によってさまざまだ。)

そして、次のように続くようです。

and everyone will have their own interpretation.
(それで、皆独自の解釈がある。)

また、次のようなことわざも見つけました。

Beauty is in the eye of the beholder.
(美は見る人の目の中にある。/美の基準は見る人によって異なる。/人の好みはさまざま。)

美しさというのは客観的なものではなく、見る人の意識の中にあるという意味のようです。

だから、「蓼食う虫も好き好き」 ということにもなりますね。

beholder (見る人)は、observer とも言えますね。

behold は、hold という語が入っていて possess, keep などの意味を持つ語から派生していますが、英語では watch、look という意味に限られるようです。

それから、次のようなマルセルプルーストの言葉も思い出しました。

The real voyage of discovery consists not in seeking new landscapes but in having new eyes.
(真の発見の旅は、新しい景色を探し求めることではなく、新しい目を持つことにある。)

同じものを見ていても、人によって感じ方が異なったり、また見方が変われば何か違うものが発見できたりするのでしょうね。

きれいな絵画を見るのも大好きですが、コロナで遠出しにくい今、近所のちょっとした風景の美しさに気づくことも幸せなことかもしれません。


お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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