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とんでもない

なかなかブログの更新ができず失礼しております。

私はアメリカのグリーンカードを持っているのですが、昨年コロナでアメリカにもどることができなかったために、帰国居住者のためのビザ申請をしなければならなくなり、その書類集めや手続きと引っ越しの準備を平行して行っており忙しい日々を過ごしております。

何度も引っ越しをしているので、できるだけ物は買わずにシンプルに暮らしているのですが、それでも物は増えていき、いつも引っ越しの時にはその処理に困ってしまいます。

私のマンションのごみ置き場は、ソファのような大きなものもそのまま置いておけば引き取ってくれるので助かるのですが、まだ使えそうなものが捨てられているのがもったいないなあと思います。

同じマンションの友人が、次のように言っていました。

Did you see those two bicycles ? That's criminal.
(あの二台の自転車を見た? とんでもないよね。)

まだ乗れそうな自転車が捨てられていたことについて criminal という語を友人が使ったので、ちょっとドキッとしました。

criminal は、もちろん 「犯罪者、犯罪的な」 という意味なのでなんとなく分かりますが、口語体でくだけた用法では、次のような意味となるようです。

senseless、foolish、shocking、deplorable
(無分別な、ばかげた、ひどい、嘆かわしい)

次のような例文も載っていました。

It's criminal to waste so much good food.
(そんなに多くのおいしい食べ物を無駄にするなんてひどいことだ。)

criminal は、「不道徳な」 ということでもあるので分かりやすいですが、自分では使えなかった表現だなあと思いました。


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実際の店舗

オンラインショップのアマゾンは、実際の店舗での販売もしているようです。

倉庫ではなく、従来型の実際の店舗のことを brick-and-mortar store と言うそうです。

アマゾンについての次のような文を見つけました。

The company has opened brick-and-mortar book stores, grocery stores and cashless convenience stores in recent years.

(その会社は近年、実店舗の書店や食料品店、キャッシュレスコンビニエンスストアを開店している。)

brick は、「れんが」、mortar は、「モルタル」 です。

このような建物を建てる際に使われる材料から、「店舗がインターネット上ではなくて実在する」 という意味になるようです。

もちろん、れんがとモルタルでできた建物の店舗だけではなく、実店舗すべてを表せる表現のようです。

また、brick-and-mortar store の代わりに、physical store と言うこともできます。

Amazon is planning to open large physical shops in the United States that will operate like department stores.

(アマゾンはデパートのように営業される大規模な実店舗をアメリカで開店する計画がある。)

私はオンラインショッピングよりも、実際の店舗でいろいろな商品を見ながら買い物をするのが好きですが、なかなかそうもできないのが悲しい今日この頃です。


イライラする sore

sore と言えば、まず 「痛い」 という意味を思い出します。

私は先週、ワクチン2回目の接種を受け、次の日に腕が痛くて上げにくかったのですが、そういう場合も、My arm was sore. と言えますね。

先日、「痛い」 とは違う sore が、たまたま見ていた映画 North to America (アラスカ魂)の中で使われていました。

酔って女性につきまとう男性をジョンウェインが殴り倒した後、女性にどうしてそんなことをしたのかと聞かれて、次のように言う場面がありました。

I guess I got sore, that's all.
(いらだったんだろうな。それだけだよ。)

sore は、アメリカのくだけた俗語的な使い方として、次のような意味があるようです。

angry、upset、offended
(怒った、気分を害した、腹を立てた)

辞書には次のような例文が載っています。

She felt sore about not being asked to the party.
(彼女はパーティに招待されなかったことに気分を害している。)

そう言えば、sore loser という表現もあり、「容易に敗北を認めない人、潔くない敗者」 という意味ですね。

痛みを表すsore が、怒りまで表せるようですが、通常は angry や upset 、mad などを使うことが多いように思います。


急増する

最近は毎日のコロナ感染者数を聞くのが恐くなってしまいます。

日本だけではなく、アメリカでもまた感染者が急増していて、先日の友人からのメールには次のような文がありました。

Yes, our Covid cases in the U.S. are spiking especially in Florida.
(そう、アメリカのコロナ感染者数は特にフロリダで急増しているの。)

「急上昇する、急増する」 という意味では、surge をよく見聞きしますが、spike という語も使えるようですね。

spike と言えば、「釘のような先がとがったもの」 という意味があり、cactus (サボテン)も spiky (先がとがった) と言ってもいいですね。

ただ、サボテンのとげは、pricklespine のように言うようです。

動詞の spike には、increase sharply (急激に増える) という意味があります。

sharp は、釘やサボテンのとげの先のような 「鋭い」 という意味もあれば、カーブ、坂道などが 「急な」 、そして 「増加などが著しい」 のような意味があるのですね。

spike は、sharp という意味を含んだ語で、グラフなどの急に増えて山形になっているイメージですね。

また、ニュースでは skyrocket という語を聞くこともあります。

Covid cases skyrocketed after the long holiday weekend.
(コロナ感染者数は、長い週末の休みの後、急増した。)   のように言えますね。

skyrocket は、ロケットが速く高く空へ上がるというイメージから 「急上昇する、急増する」 という意味になるのは分かりやすいですね。

感染者数の山形のグラフが少しずつでも減ってくれることを願いつつ、一人ひとりが今まで以上に感染対策をするしかありませんね。
皆さまもどうぞお気をつけてお過ごしください。


機密情報

「機密情報」 は、次のように言うことが多いですね。

FBI employees contacted journalists who reported classified information.
(FBI 職員は、機密情報を報道したジャーナリストに連絡した。)

classified は、情報、文書などが、officially secret (公式な秘密)であるということで、国家や軍事上における 「機密の」 ということですね。

先日、アメリカ大使館から送られてきた個人情報を含むの文書には、次のように書かれていました。

Sensitive but unclassified

sensitive は、英和辞書には、「機密の」 と載っていますが、unclassified は、classified ではないので、「機密扱いではない」 となり、一体機密なのか、機密でないのかややこしいなあと思いました。

sensitive というのは、人でも物でも、敏感に反応して影響を受けやすいということですね。

そして問題などについて言う場合は 「取り扱いに慎重を要する」 ということで、「機密の」 ということなのでしょうね。

また、classify というのは、「情報などを区分して機密扱いにする」 ということですね。

なので、Sensitive but unclassified は、「機密扱いと区分されてはいないが、重要な文書なので取り扱いには注意」 という感じなのかなあと思いました。

国家の機密レベルとしては、top secretsecretconfidential などがあるようですが、そのような政府関連の文書を目にすることもありませんね。

身近では、confidential は、「親展」 としても見かける語ですね。

考えてみると confidential は、confidence (信頼、信用)、confide (秘密を打ち明ける)から派生したというのもなるほどなあと思ってしまいます。


愛のむち?

アメリカの体操選手シモン バイルスは、心の健康を優先する必要があるという理由で、個人総合決勝を棄権していましたが、今日の平均台に出場し銅メダルを獲得しました。

彼女が笑顔でメダルを獲得することができてうれしく思いました。

バイルス選手が、心の健康を優先するということについては多く人から称賛の声が寄せられているようですが、厳しい意見もあったようです。

次のように書かれた記事がありました。

There has been an outpouring of support for Biles and how she's prioritizing her well-being over competition.
(競技会よりも自分が健康であるということを優先するというバイルスに、あふれるほどの支援があった。)

But Cejudo said in the video that Biles was getting in her own way.
(しかしセフード(元レスリング金メダリスト)はビデオの中で、バイルスは自分で自分の足を引っ張っていると言った。)

そして、次のように言ったそうです。

I think there's time for a little bit of tough love.
(少し厳しい愛が必要なのではないかと思う。)

tough love の定義は次の通りです。

a way of helping someone to change their behavior by treating them in a kind but strict way
(人を優しく、しかし厳しく扱うことによりその人が行動を変えるようにする方法)

「厳しい態度、厳しい愛、愛のむち」 のような訳が載っています。

心の健康状態については、本人にしか分からないものがあると思います。

tough love が必要な場合もあれば、それで解決できないこともあるように思います。


位置について

ランナーに対してのスタートの掛け声として、次のように聞くことがあるかもしれません。

On your mark. Get set.
(位置について、用意)

そして、号砲となりますね。

mark は、marks と複数形になることもあります。

複数の人に対して言うので、複数形を使うというのも理解できますね。

複数形はイギリス英語、単数形はアメリカ英語と載せている辞書もあります。

水泳についてはどうでしょう。

アメリカの Caeleb Dressel 選手についての記事の中で、次のような文を見つけました。

Every time he heard the words, "Take your mark, get set, go", his back muscles tensed and he dove into the air.

(彼は 「位置について、用意、ドン」 という言葉を聞くたびに、背中の筋肉が緊張し空中に飛び込んだ。)

私は、水泳のスタート時の掛け声に注意して聞き取ったことがないのですが、Take your mark. となるようですね。

Take your mark. という掛け声がかかる時点では、選手はもう飛び込み台に上がっていますね。

背泳ぎの場合は、プールに入ってスタートの用意をするということですね。

「位置について」 という言葉の後、選手たちが最高のパフォーマンスをしようとする姿は、メダルを取っても取らなくても感動を与えてくれます。


お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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