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腹打ち飛び込み

週末には、よく息子とビデオ通話をしています。

息子は大学の体育の授業で水泳を選択していて、飛び込みの練習をしているようです。

私は中学、高校の体育の授業では、よく腹打ちをしていたと日本語で話していたのですが、英語では、「腹打ち飛び込み」 のことを belly flop と言うそうですね。

belly flop の定義は次のように載っています。

a dive in which a person hits the water flat on their stomach or abdomen
(飛び込みで、人がお腹や腹部を平らに水に打つこと)

水面にお腹が当たるパーンという音がして恥ずかしい思いをしたものです。 

泳ぎ方を習うことはあっても、正しい飛び込み方を習う機会もあまりないのかもしれません。

flop という語は、さまざまな意味合いがありますね。

to fall or drop heavily
(激しく倒れたり落とすこと) という基本的な意味があり、バタン、ドスン、ザブンなどの音が聞こえるような感じですね。

He fell with a flop on the floor.
(彼はバタンと床に倒れた。)

次のような例文もありました。

A newborn baby’s head flops backward if you don’t support it.
(新生児の頭は、支えないとガクンと後ろに倒れる。)

flop について、以前に書いた記事は こちら です。

赤ちゃんの頭がガクンとなることや、腹打ちして水面にドスンと当たってしまう感じまで、flop で表せるようですね。


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fast fashion と slow fashion

フードロスについてはよく耳にしますが、古くなったり着なくなった大量の衣料品もゴミとして捨てられることが問題となっているようです。

息子の大学から、定期的に大学内の活動や情報についてのメールが送られてきて、その中に古くなった衣類のに再利用に関する研究に取り組んでいる教授や学生の紹介記事がありました。

その記事の中に、fast fashionslow fashion という言葉がありました。

fast food や slow food という言葉は知っていましたが、ファッションにも fast / slow があるのですね。

それぞれの定義は次の通りです。

fast fashion:

inexpensive clothing produced rapidly by mass-market retailers in response to the latest trends
(最新の流行に応じて量販店によって急速に作られる安価な衣類)

slow fashion:

clothes with trendless designs and premium, long-lasting quality
(流行のないデザインで上等な長持ちする良質の衣類)

トレンディだけれど、一つの季節が終われば着なくなったり捨ててしまうような服が fast fashion ですね。

それに対して、slow fashion は、飽きの来ない質が良い服のことですね。

安く買ってすぐに捨てるというよりも、良質なものを何年も着る方が環境にも優しく、sustainable と言え、slow fashion は、sustainable fashion とも言われるようです 。

衣類に使用される様々な種類の繊維を細かく切り裂いて、再利用する方法などについての研究が進んでいるようですが、繊維によってアプローチの仕方が違い単純なものではないようです。

例えば綿など一種類の材料で作られた服は再利用もしやすいのでしょうね。

どんな材料で作られているか、再利用されやすい材料かなどを確認してから服を買うと理想的なのかもしれませんが、まずは長く着ることができる服を買うことも大事なことかもしれません。

プラスティック容器と同様、disposable fashion についても一人ひとりが考えてみたいものですね。


危機を脱している?

コロナ感染者数が急に減ってきて、不思議に思っている人も少なくないですね。

今年は10月11日に、ボストンマラソンも開催されたようです。

そのニュースの映像と共に、Turning the corner ? という表現が出ていました。

turn the corner は、もちろん 「角を曲がる」 という意味もありますが、次のような定義も載っています。

to get past the most difficult area or period in something and begin to improve
(最も困難な領域や期間を通り抜けて改善し始めること)

事業や病気などが 「危機を脱して好転する、峠を越す」 という訳も載っています。

corner には、「窮地、苦しい立場」 という意味があるようですね。

He forced her into a corner.
(彼は彼女を窮地に追い込んだ。)

角に追い込まれるということは、他にどこにも行き場がないということですね。

そして、窮地から turn (向きを変える) というのが turn the corner ですね。

コロナ感染者数の減少がこのまま続いて、薬の開発も進み、終息しないとしても、コロナが普通の風邪のようになる日が近づいていることを信じたいですね。

Is the world turning the corner with Covid at last ?
(世界はようやくコロナの危機的状況から脱したのだろうか。)


花のようなスピーチとは?

岸田首相の所信表明演説について、「美辞麗句を並べるだけで、具体的にどうするかの中身がなかった」 という意見もあったようです。

たまたま英語で聞いていたニュースの中では、flowery という語で表現されていました。

ニュースの中の具体的な文は覚えていないのですが、flowery language で、「美辞麗句」 と訳せるようです。

flowery speech は、「美辞麗句に満ちたスピーチ」 となります。

flowery は、文字通り、「花でいっぱいの、花のような」 という意味もあり、flowery dress なら、「花柄のワンピース」 ですね。

flowery を、文体、話し方について使う場合は、次のような定義が載っています。

If a speech or writing style is flowery, it uses too many complicated words or phrases in an attempt to sound skilful
(スピーチや文体が flowery というのは、話が上手に聞こえるように複雑な語や表現を使いすぎるということだ。)

難しい語や表現を使い、知的に聞こえても、何が言いたいのか分かりにくいことがありますね。

flowery は、花のように美しいだけではないのですね。

花のように飾り立てているけれど、中身がないという感じなのでしょうか。

政治家は flowery な表現を使うことが多い場合もありますね。


ちょっとしたこと

神経科学者が resilience (回復力) や mental strength (精神力) を強化するために実践していることについて書かれた記事を読みました。

その中のひとつに、自分自身へポジティブな言葉をつぶやくことが挙げられていました。
「よくがんばったね。」 と自分自身に言ってあげることも大事ですね。

でも、すぐに自分を責めてしまうような人は、そうすることが難しいという次のような文がありました。

This can be difficult for those of us who automatically beat ourselves up at the drop of a hat.
(こういうことは、ちょっとしたことで、すぐに自分を責めてしまうような人には、難しいかもしれない。)

at the drop of a hat という慣用句には次のような定義が載っています。

With little provocation
(ちょっとした刺激、挑発で)

Immediately without hesitation
(すぐに、ためらわずに)

at the drop of a hat というのは、帽子を落とすということですが、これはアメリカ西部で戦いの始まりの合図にそうしたことによるという説があるようです。

合図一つですぐに行うということなのですね。

He made a speech at the drop of a hat.
(彼は即座にスピーチをした。)

I can always depend on my dad. He is always there at the drop of a hat.
(私はいつも父を当てにすることができる。 いつもすぐにそこにいてくれるから。)

これらは、「すぐに」 という意味で使われていますね。

fight at the drop of a hat は、どうでしょう。

「合図によってすぐに戦い始める」 ということから、帽子を落とすようなちょっとしたことで戦ってしまうという 「けんか早い」 というニュアンスも出てくるようです。

He changes his mind at the drop of a hat.
(彼はちょっとしたことですぐに気が変わる。)  気まぐれだということですね。

at the drop of a hat は、「すぐに」 という意味と 「ちょっとしたことで~する」 という意味で使えそうですね。


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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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