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食べ物だけではない hotdog

NFL (National Football League) の優勝チームを決めるスーパーボウルが来月あり、その出場チームを決めるトーナメントの試合をテレビで見ることがあります。

アスリートがタッチダウン前に少し余裕を示すようなパフォーマンスをしていた時に、夫がテレビに向かって、 Don't hotdog. と言っていました。

hot dog (ホットドッグ) は、hotdog と一語で書き、動詞としても使えるようで次のような意味があります。

show off
(注目を集めるために行動、発言をする、才能などを見せつける。)

夫が応援していたチームのアスリートが、タッチダウンをする前にそのようなパフォーマンスをしようとしていたので、パフォーマンスは、タッチダウンを決めてからの方がいいということで、Don't hotdog. と言ってしまったのでしょう。

次のような例文もありました。

His opponents have accused him of hotdogging after he scores a touchdown.
(対戦相手たちは、彼がタッチダウン後、そのスキルを見せつけることを非難した。)

スポーツでは、素晴らしい技を決めたり、タッチダウンを決めたり、ゴールして得点すると、派手なパフォーマンスをするアスリートがいますね。

それが目立ち過ぎるような場合に、hotdog しているということになるのでしょうね。

また、hot dog は、間投詞として、次のように喜びや満足などを示すこともあるようです。

You won your race ? Hot dog !
(レースに勝ったの。やったね。)

そして、hot dog は、非常にすばらしい能力のあるアスリートという意味で使われていたようですが、いつのまにかスポーツ以外でも、その能力を見せつけるという意味へと変化していったようです。

すばらしい能力がありそれを発揮できた時に、喜びのあまり、少し見せつけるようなパーフォーマンスになってしまうのかもしれませんね。

それにしても、なぜ hot dog /hotdog なのでしょうね。

アメリカ人がホットドッグを食べながら、スポーツ観戦していたのかもしれませんが、なぜこのような意味で使われるのかはよく分かりません。



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手早くメモする

英語で書かれたスペイン語の教科書の中に、メモするという意味で、次のような表現がありました。

Jot down their answers.
(彼らの答えを、メモしなさい。)

教科書の中では、インタビューをしてその答えをさっと書き留めるという状況で、jot という語が使われていましたが、jot down という形で出てくることが多いです。

jot の定義は次の通りです。

to write something quickly in a short note
(短いメモとして手早く何かを書くこと)

名詞では、通常否定文で 「わずか、少し」 という意味もあり、次のように使われます。

There is not a jot of truth in his story.
(彼の話には、ほんの少しの真実もない → 本当のことは何もない。)

ふと、jot の語源が気になり調べてみました。

jot は、ギリシャ語のアルファベット文字 iota 由来の語で、iota = i は、ギリシャ語アルファベットの中で最も小さい文字ということから、「ほんのわずか」 という意味となるようです。

また、ギリシャ語 iota も 「ほんのわずか」 という意味で、英語の辞書にも載っています。

それで、jot は、短くメモするという意味でも使われるわけですね。

言葉の背景が分かると記憶しやすくなりますね。 スペイン語を学びながら、また寄り道をしてしまいました。。


漢字の部首

夫は近所の大学で日本語の授業を聴講しています。

先日、漢字の部首について、次のように聞かれました。

What is the radical of 曜 ?
(曜の部首は何?)

確かに、辞書を引くと、radical には、「漢字の部首」 という意味もあるようです。

radical と聞くと、つい 「過激派の、極端な」 という意味が浮かんでしまい、不思議な感じがします。

そう言えば、radical は、数学では、平方根などの 「根」 という意味もあり、√(ルート) は、radical sign です。

この √ 記号は、radical の r がもとになっているという説があるようです。

radical には、 「根本的な、基本的な」 という意味があり、「漢字の部首」 というのは、漢字の根の部分ということなのでしょうね。

He has to make a radical change in his eating habits.
(彼は食習慣を根本的に変えなければならない。)

根っこの部分から変えなければならないということで、「徹底的な、抜本的な」 という意味でも使われます。

そして、根っこの部分から変えようという革新主義的な意味も生まれ、conservative (保守主義的な)の反対の 「急進主義的な、過激な」 ということになるわけですね。

ふと、野菜の radish を思い出しました。

サラダに入れる赤いラディッシュや、大根は daikon radish と言われますが、radishradical と語源が重なりそうですね。

また、radical は、俗語としては、cool、excellent (すごく素晴らしい) という意味もあるようですが、こういう感覚は分かりにくいですね。

root から、意味が広がっていくものですね。


ハエが寄ってくるほどおいしいパイ

夫がどこかでもらってきたペンシルバニア州の地図を見ていると、裏にペンシルバニアに関連するものの絵が描かれていました。

例えば 1776年アメリカ独立の際に鳴らされた Liberty Bell (自由の鐘)の絵がありました。 これは、フィラデルフィアにありますね。

Amish (アーミッシュ) の馬車の絵もありました。 少し運転すると、アーミッシュの人たちが暮らしているエリアがあり、たまにそのような服装の人たちを見ることがあります。

これからペンシルバニア州について、発見することがたくさんあるのでしょうね。

そして、先日、友人から聞いていた shoofly pie の絵もありました。

最初に shoofly と聞くと shoe fly かなと思い、靴が飛んでいる?と想像してしまったのですが、fly は、「ハエ」 で、shoo は、「シーッと言って追い払う」 ということのようです。

虫や動物などを追い払う日本語のシッシッ、シーッという音は、英語では shoo シューなのですね。

shoofly pie とは、ハエが寄ってきて、それを追い払わないといけないほどおいしいパイということです。

まだ私も食べたことがないのですが、以前の記事で書いたことがある molasses (糖蜜) を使うようで、調べるとレシピも出てきます。

ウィキペディアによると、1876 年にアメリカ独立宣言百周年を祝うために作られたクラストのない molasses cake がshoofly pie のはじまりだそうで、その後1880年代には、ペンシルバニア州のオランダ人によってクラストのあるパイとなったようです。

歴史を感じながら、一度試してみたいパイです。。


デート前の hardballing

朝のテレビ番組 Today で、最近のデートの傾向として hardballing という語が紹介されていました。

hardball は、そのまま 「硬球」 という意味もあれば、「態度などが強硬な、強引な」 という意味もあります。

そして、hardballing という語は、次のような意味があるようです。

a term to explain when you tell someone all of your expectations upfront before you even go out on a first date.

(初めてのデートに出かける前からあらかじめ自分が期待することをすべて相手に言うことを説明する語)

はっきりと相手に自分が望むことなどを伝えることによって、好ましくない人、合わない人は除外して、無駄に時間を過ごすことがなくなるということです。

お付き合いをしながらだんだんと相手の考えや価値観などが分かり、好きになっていくという流れが普通なのでしょうが、そのように時間をかけてお付き合いをする前に、はっきりできることは、はっきりさせておくということなのでしょうね。

確かに、結婚する意志があるのかどうか、子供がほしいかどうかなど、曖昧にしない方がいいこともあるので hardballing も悪いわけではないですね。

恋に落ちてしまってから、あまりに価値観が違うと分かるのも悲しいかもしれませんが、だいたい2,3回会うと、hardball を投げなくても、お互いが合うかどうか分かるような気もするのですがどうなのでしょう。。


グレナダ出身の隣人

近所に Torinidad and Tobago (トリニダード・トバゴ)出身の夫婦がいると、夫から聞いていたのですが、先日ちらっと話してみると、ご主人は、Grenada 出身だということでした。

発音は grənéidə で、グラネイダのように聞こえ、日本語では、「グレナダ」 と訳されているようです。

私は恥ずかしながら、このカリブ海と大西洋の間にある国のことを知らず、地図で調べると、トリニダード・トバゴの近くにある島でした。

Grenada をグラネイダと発音するのを聞いた時、グラナダと発音する方が正確なのではと思ったのですが、グラナダは、スペインの Granada で、スペルも異なります。

コロンブスが Grenada を発見したそうで、スペインの Granada にちなんでつけられた名前のようです。

なかなかややこしいものですね。

そこで、もう一つ単語を思い出して、言葉遊びとして、夫に次のようにを言ってみました。

Are there lots of grenades in Grenada ?
(グレナダには手りゅう弾がたくさんあるのかな?)

grenade は、「手りゅう弾」 で、これもスペルが似ていて何か関係があるのか気になりました。

夫は私の質問に、maybe と、興味なさそうな返事をするので、ちょっと調べてみました。

Granada という名前は、スペイン語の一般名詞としては、「ザクロ」 という意味があり、英語では pomegranate ですね。

pomegranategranate の部分が何か関係ありそうです。

pome は、「りんご」 ですが、granate は、「種のある」 という意味で、「粒子、一粒、穀物」 などの意味を持つ grain とも関連します。

なので pomegranate (ザクロ) とは、種のあるりんごという意味の語なのですね。

ついでにフランス語も調べてみると、なんとフランス語 grenade には、「ザクロ、手りゅう弾」 の両方の意味があるのです。

語源辞書によると、種がたくさん詰まったザクロが爆薬が詰められた手りゅう弾を連想させたのか、その形が似ているからそう呼ばれたのではないかということです。

英語では、grenade は、「手りゅう弾」、pomegranate は、「ザクロ」 と分けられたわけですね。

グレナダ出身の隣人に出会えたおかげで、この二つの全く関係なさそうな語につながりを見つけることができ、一人で満足しています。。


扶養手当

友人と話していた時に、alimony という語が出てきました。

定義は次の通りです。

financial support that a person is ordered by a court to give to their spouse during separation or following divorce

(裁判所からの命令により、別居中または離婚後に、配偶者に与える経済的支援)

つまり、alimony とは、「別居、離婚後に、夫が妻に(または妻が夫に)支払う生活費、扶養手当」 ということですね。

フランス語 aliment = food が頭に浮かびましたが、英語にも aliment という語があり、「栄養物、食物、心のかて」 という意味があるようです。

ラテン語 alimonia は、 food, support, nourishment, sustenance (食物、支援、栄養、生計の手段) という意味があり、その元となる alere は、nourish, rear, support, maintain (栄養を与える、養育する、支える、維持する) という意味があります。

扶養手当にも 「養」 という字が入っていますね。

alimony (扶養手当)は、もともとは栄養を与えるという意味の語なのですね。

また、palimony という語もあるようです。

こちらは、pal + alimony で、pal は、「友だち、相棒」 ということで、palimony は、「同棲または交際していた相手に支払う慰謝料、扶養料」 です。

経済的支援を与えるということは、掘り下げていくと栄養を与えるということなのでしょうね。


枕木

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

近所に夫の学生時代の友人夫婦が住んでいるので、何かとお世話になり仲良くさせていただいています。
今日は、車で20分ぐらいのところにあるトレイルで散歩しようと誘われて行ってきました。

気温は2、3度ぐらいで寒かったのですが、いいお天気だったので楽しくおしゃべりしながら歩きました。

アメリカには rails to trails というプロジェクトが各地にあるようで、線路だった所がトレイルとして整備されています。

coal (石炭)を運ぶために使われていた鉄道が、サイクリングをしたり散歩できるようなトレイルに生まれ変わっているのは健康的でいいなあと思います。

トレイルの横には川が流れ、両側には木が茂っていて、その下の方には線路で使われていたと思われる枕木が何本か転がっているのが見えて、友人が次のように言いました。

Do you see the ties there ?
(あそこの枕木が見える?)

「枕木」 のことを英語で tie と言うのは初めて知りました。

railroad tie とも言うようです。

確かに枕木というのは、rail を 支えて固定するもので、tie (縛る、結ぶ) という語を使うのも納得します。

家に帰ってから調べてみると、イギリス英語では、sleeper と言うようです。

イギリス人には、板が寝ているように見えたのでしょうか。

railroad bed (路床) という表現もありますが、枕木というのは、頭を支える枕のように、レールを支えるためのものですね。

日本で多くの電車に乗ってはいましたが、枕木について考えたことがなく、ペンシルベニアのトレイルを歩きながら勉強になりました。



お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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