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お酒を飲む順番

私は大学の近所に住んでいるのですが、St. Patrick's Day (聖パトリック祭) の頃には学生たちがパーティをしたりお酒を飲むことが多く、町が少々騒がしくなっていました。

夜には白い馬に乗った state trooper (州警察官) がパトロールしているのも窓から見えました。

二日酔いにならないように、お酒を飲む順番について次のような言葉があると夫から聞きました。

Beer before liquor, never been sicker. Liquor before beer, you' re in the clear.

(ビールを飲んでからウィスキーなどの蒸留酒を飲むほど気分が悪くなることはない。 ウィスキーなどの蒸留酒を飲んでからビールを飲むのは問題がない。)

韻を踏んでいてリズミカルでいいですね。

強いお酒を先に飲む方がいいということですね。

実際には飲む人の体質や飲む量にもよるでしょうし、この言葉が正しいのかどうかは分かりませんが英語話者の間では知られているようです。

調べていると、次のような言葉もありました。

Grape or grain but never the twain.
(ワインかビールどちらかにして二つ一緒に飲むのはだめだ。)

grape (ぶどう)→ワイン、grain (穀物)→ビール、twain → two の古語 ですね。

これらの folk wisdom (民衆の知恵、世間の知恵) を頭の片隅に入れておくのも悪くないですね。


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フィーナム

先日は WBC 侍ジャパンの準決勝、決勝の試合を見て感動しました。 才能ある人たち同士の素晴らしい試合でしたね。

私は普段はメジャーリーグの試合はあまり見ないのですが、これを機会にちょっと見てみようかなと思ってしまいました。

佐々木朗希投手のことを、解説者が 21 year-old phenom と言っていました。

phenom と見ると、phenomenal (驚くべき、驚異的な) という形容詞と関係があるのは分かりますが、耳から入るとまったく別の語のように聞こえました。

phenom (fínɑ̀m ) フィーナム*

phenomenal (fənɑ́mənəl) フェノメナル

phenom の定義は次のように載っています。

One who is extremely talented, able, or skilled; specif., in sports, a young, exceptionally gifted or promising player.
(非常に才能、能力、スキルがある人で、特にスポーツにおいては若くて並外れて優れた前途有望な選手のこと)

phenomenon (奇才、逸材、驚異的な人) という名詞もありましたね。

phenom は、phenomenon の短縮形で、a person of phenomenal ability ということですね。

語源辞書には phenom は、U.S. baseball slang だと載っていました。

baseball phenom の佐々木選手の今後も楽しみです。


* phenom はイギリス英語では finɔ́m フィノムとなり、他の発音の仕方もあるようです。


大きいことはすばらしい?

Eat'n Park というレストランのコマーシャルで whale (鯨) という単語が次のように使われていました。

whale of a cod fish sandwich
(非常に大きい鱈フィッシュサンドイッチ)

パンからはみ出るような大きな鱈のフライのサンドイッチがテレビに映っていました。

(a) whale of a は、 exceptionally large (非常に大きい) という意味で使われるようです。

そして、先日近所の図書館のイベントの案内がメールで送られてきたのですが、その中に次のように書かれていました。

Whether you are Irish or Irish for the season, it's going to be a whale of a time.
(あなたがアイルランド人でも、また今のシーズンだけアイルランド人でも、すばらしい時間となるだろう。)

図書館のイベントルームでアイルランド音楽のコンサートがあったようです。

3月17日は St. Patrick's Day でアイルランドの守護聖人をお祝いする日ですが、アメリカでは多くの人が緑の服を着てパーティに出かけお酒を飲んで楽しむ日という感じです。

a whale of a time は、great time (すばらしい時間) という慣用句ですね。

We had a whale of a time.
(私たちは非常にすばらしい時間を過ごした。)

a whale of a は、①非常に大きい ②非常にすばらしい という意味で使われるということですね。

そう言えば、great という語も 「量や規模が大きい」 「すばらしい」 という両方の意味がありますね。

通常を超えるスケールということで、すばらしいということへとつながっていくのでしょうか。

鯨のようなスケールのすばらしい時間を過ごしてみたいですね。


細かいことにうるさい

A gate at the stairs という小説を読み始めました。

主人公の女性がベビーシッターの面接のために訪問した家で靴を脱ごうとすると、その家の女性が次のように言いました。

Oh you don't have to take off your shoes. There is too much of that prissy Japanese stuff going on in this town.

(あら、靴は脱がなくていいのよ。 この町は細かいことにうるさい日本的なことが多すぎるわよねえ。)

prissy という語は初めて知りました。

このように使われていると大体の意味は想像できますが、次のように載っています。

fussily and excessively respectable
(小うるさく過度に礼儀正しい)

家の中では靴を脱ぐという日本人には普通の習慣がこんな風に小説の中で使われているのがちょっと気になりました。

prissy を語源辞書で見てみると次のような可能性が載っています:

1.precise (きちんとした、気難しい)が変化したもの
2.prim (堅ぐるしい、とりすました)+ sissy (めめしい、弱虫)

どちらもうなずけますね。

実は、先日友人とコーヒーショップでお茶を飲みながら話していたのですが、周りを見ると一人で読書している人やコンピュータで何か作業をしている人などとても静かな雰囲気で、私たちの会話がとても大きく聞こえていた感じだったので、もう少し静かにした方がいいかもねと言うと、友人に You are too Japanese. と言われ笑われてしまいました。

この too Japanese は too polite ? 周りを気にし過ぎ? というような感じでしょうか。

そこでこの prissy という語を思い出し、自分は prissy なんだろうかと思ってしまいました。

家に帰って夫に、Am I prissy ? と聞いてみると、No と言うので、もう少し prissy という語について聞いてみました。

「丁寧すぎる、細かいことにうるさい」 というような意味と、女性に使う場合は 「上品ぶった、とりすました」 という意味になるようで、私は当てはまらないようでよかったです。

物事をきちんと丁寧にするということの度が過ぎると上品ぶったという意味へ広がっていくのでしょうか。

よく分かりませんが、人の迷惑にならないように気をつけたり、物事のルールを守ってきちんとしようと思うのは悪いことではないですね。

何年アメリカに住んでも、自分が very Japanese だなあと思うことはよくありますが、prissy というわけではないようです。。


チェリーピッカー

我が家のリビングルームの窓から教会の尖塔が見えるのですが、その高い塔に時計を付けようとしているようでした。

人が高い所で作業できるような作業台が付いた移動クレーンが見えました。

移動クレーンと言えばよいのか高所作業車と言えばよいのかよく分かりませんが、夫はそれを cherry picker と呼んでいました。

サクランボ狩りをしているわけではないのに cherry picker なんですね。 機械の名前にしてはかわいい名前だなあと思いました。

理由は想像できますが、ウィキペディアに次のように次のように載っています。

cherry pickers were initially developed to facilitate the picking of cherries. Jay Eitel invented the device in 1944 after a frustrating day spent picking cherries using a ladder.

(チェリーピッカーは当初はサクランボを摘むことを容易にするため開発された。 Jay Eitel がはしごを使ってサクランボを摘む日々に不満を持ち1944年に発明した。)

cherry picker は、 aerial work platformbucket truckmobile elevating work platform など複数の呼び方があるようです。

また cherry pick には 「自分が気に入ったものだけを選ぶ、入念に選ぶ、バーゲン品ばかりをあさる」 という意味もあります。

ご参考までに以前に書いた記事はこちらです→ cherry picking

日本はだんだんと桜の季節が近づいて来ているのかもしれませんが、こちらは今週末はまた雪の予報で春が待ち遠しい今日この頃です。


職場での shadowing

スペイン語学習の方についつい時間を取られている中、ブログを書くことからしばらくく遠ざかってしまっているうちにさぼり癖がついてしまい失礼を重ねております。

またぼちぼち書いていこうと思っています。

先日、友人と電話で長話していた時に、shadow という語が出てきました。

友人は最近、仕事が変わり、先輩について仕事を習っているようなのですが、次のように言っていました。

I have been shadowing her.
(私は彼女のそばで仕事を学んでいる。)

ここでは shadow が次のような意味で使われています。

to follow someone else while they are at work in order to learn about that person's job
(他の誰かが仕事をしている時に、その人について行きそばで仕事を学ぶこと)

そう言えば、レストランでも次のように言うのを聞いたことがあります。

She is shadowing me. She is new.
(彼女は私のそばで仕事を学んでいるの。 新入りなので。)

新しい職場で先輩のそばで仕事を学ぶ on the job training (実地研修)のような感じですね。

Someone is shadowing me. と言えば、「誰かが私の後をつけている」 という意味にもなり、shadow (影)のようにぴったりくっついているイメージなのでしょうね。

職場で人について行き仕事を学ぶのも、教えてくれている人の影のようについて行くということですね。

職場で新人として仕事をしていたことを懐かしく思い出します。


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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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