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名簿

学校の先生が出席を取る場合は、 roll という単語を使って次のように言えます。

The teacher calls the roll before class begins.
(先生は、授業が始まる前に、出席を取る。)

roll は、「名簿、出席簿」以外にも多くの意味がある言葉ですね。

名簿を英語で言うと、簡単に name list でもいいのでしょうが、他にも、以前からちょくちょく目にしていた言葉があります。

roster です。

o をひとつ加えて rooster (雄鶏)という単語もありますが、この二つは関係がないようです。

この単語をどこで見かけるかというと、息子が参加するスポーツイベントやいろいろなコンペティションの参加者名簿の上に、roster information などと書かれていることがあります。

roster とは、「名簿、チーム名簿」という意味で、主にアメリカで通じる英語のようです。 軍隊での「職務当番表」という意味もあるようです。

語源辞書で調べてみると、roster は、roast (焼く) と関連がある言葉のようです。

中期オランダ語の roosten は、roast という意味で、現代オランダ語の rooster は、「リスト」という意味がありますが、もともとは、「焼き網」のことを意味していたようです。

そして、なんとその焼き網の格子状の線が、リストをつくるために引く線で、表のようだということから、英語の roster が、「名簿」ということになるようです。

考えてみると、名簿には、縦横の線があることが多いかもしれませんが、それが焼き網の線から来ているとは思いもしませんでした。

言葉というのは、どこでどうつながっているのか分からないもので、おもしろいですね。

それなら英語の rooster (雄鶏)も焼き鳥にすることがあるので、roast と関係するのかと思いきやそうではなく、roost (鳥がとまり木にとまる、ねぐらにつく)からの言葉のようで、なかなか難しいですね。

roast → 焼き網 → 表 → roster (名簿)となるわけですね。。


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No title

勉強になりました!

Re: No title

名簿の記事を読んでくださった方、ご訪問、コメントをありがとうございます!
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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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