fc2ブログ

恥をかかせる

飛行機の座席では、誰でも真ん中の席に座りたくないものだと思います。

ユナイテッド航空の乗客の話をニュースで読みましたが、この乗客は、真ん中の座席になり、そして両側にサイズの大きな人が座ったそうです。

普通なら、あきらめて大人しく、その真ん中の座席に座ることになるのでしょうが、この乗客は、隣の人が聞こえるように、携帯電話で誰かと話をし始め、次のようなことを言ったようです。 

They are so big.
(彼らは、とても大きい。)

Oh my goodness, I don’t know how I’m going to do this the next four hours. This is just impossible because they’re squishing me.
(やれやれ、これから4時間どうやってこの状態でいるか分からないわ。こんなの不可能よ。彼らは私を押しつぶしそうよ。)

At least they will keep me warm.
(まあ、彼らのおかげで暖かいでしょうけど。)

こんなことを言ってしまうなんて、ひどいですね。 

この乗客は、隣の座席の人が太っていることで恥をかかせたわけですが、次のように言うことができます。

She fat-shamed her seatmates.
(彼女は、隣り合わせた人を太っているということで辱めた。)

shame は、「恥、恥ずかしさ」という意味の言葉ですが、動詞でも使えて、「恥ずかしい思いをさせる」ということですね。
それに、fat 「太い」が付いたものです。

fat-shame の定義は次のように載っています。

to criticize someone for being overweight, especially publicly
(人が肥満であることについて、特に公然と非難すること)

このような単語も存在するのですね。 それだけ太った人が多くて批判されることが多いのでしょうね。

確かに、アメリカに住んでいると、どうしてここまで太るまでに痩せようと努力しなかったのだろうかと不思議に思うような人もいます。 でも太りたくて太った人はいないでしょうし、様々な状況からそうなったとしたら気の毒なことです。 

快適な空の旅のために、この乗客は、やっぱりこっそりと客室乗務員に席をかえてもらうように伝えればよかったのではないかと思います。


スポンサーサイト



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

日本ブログ村に登録しています
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
ご訪問ありがとうございます。
リンク