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教会で結婚する

前回の記事で、aisle について書きましたが、書きながら aisle の使い方で、気になることがありました。

教会で結婚する場合、aisle を使って、次のように言うことができます。

she will walk down the aisle with her father.
(彼女は、父親とバージンロードを歩きます。)

walk down the aisle は、「バージンロードを歩く」という意味から、「結婚する」という意味にもなります。

ふと思いましたが、バージンロードという言葉、和製英語ですが、ちょっと古めかしい響きもしますね。 今でも使う言葉なのかと調べてみると、「あこがれのバージンロード」のような表現が出てくるので、まだ健在のようですね。

ところで、バージンロードは、「教会から祭壇への真ん中の通路」 ということで、aisle が使われていますが、aisle の訳には、「教会の側廊」という意味もあるのです。

側廊とは、バージンロードの両側の平行に走る通路のような部分で、真ん中の花嫁が歩く通路ではないのではないかと思ったのです。

そして、バージンロードの部分は、nave (身廊)という名前があるようです。

ということは、厳密に、バージンロードを歩くと言うには、walk down the nave となるのではと思ったのですが、実際の表現は、walk down the aisle です。

ウィキペディアなどを読んでいると、教会建築用語では、aisle を、「側廊」としていますが、 日常語の aisle の意味する幅は広く、教会、劇場、乗り物などの座席の間の通路という意味で使われますね。

なので、walk down the aisle の aisle は、教会の座席の間の通路という意味で使われるわけですね。

そして、バージンロードは、wedding aisle のように言うこともあるようです。

ついでに、nave という単語は、ラテン語で ship (船)を意味する言葉ですが、教会の中には、内装が船のような形になっているものもあるように思います。 ノアの箱舟との関連もあるかもしれないようです。

nave = 身廊 = しんろうを歩いて、新郎のもとへ行くわけですね。。

まとめると、バージンロードは、教会建築用語としては、nave となるが、実際には、nave 部分も含めてた通路として (wedding) aisle が使われるという感じかなと思います。


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また一つ勉強に

こんにちは

aisleは劇場や列車などの通路のことと英会話学校で教わったのを思い出しました。

walk down the aisle バージンロードを歩く意味もあるのですね。
英語ノートにメモしておきます。
毎回勉強になります。*^^*

Re: また一つ勉強に

コットンさん、こんばんは。
いつも優しいコメントをありがとうございます。

aisle という単語のたどってきた歴史は複雑で、とても興味深く感じます。
いろいろな使われ方がありますが、ひとつずつ覚えていくと楽しいですね。

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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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