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腕 と 脚

新聞の折り込み広告の中に、ペルシャ絨毯の広告があり、きれいなデザインだったので見ていました。

夫に見せると、次のように言いました。

Yes, it's beautiful but costs an arm and a leg.
(そうだね、きれいだけど、相当高いだろう。)

cost an arm and a leg は、「相当なお金がかかる」という慣用句です。 

他にも、charge an arm and a leg 「相当なお金を請求する」や、pay an arm and a leg 「相当なお金を支払う」 のようにも使えるようです。

an arm and a leg は、文字通りに考えると 「腕と脚」 ですね。 それが、とても高価だという意味で使われていますが、この表現は第二次世界大戦後に使われ始めたようです。

戦争で腕や脚を失った兵士から、腕や脚のような大事なもの、そこから高価なものということになるようです。

値段がつけられるようなものではない腕や脚だからこそ、それだけ高価なものということになるのでしょうか。

ペルシャ絨毯も高くて手が出ませんが、それでもペルシャ絨毯の値段のことを言うのに、腕や脚というのはちょっと大げさな表現だなあと思いました。 通常は、very expensive で十分だと思いますが、表現の一つとしては覚えておいてもいいですね。

そして、right arm (右腕)は、日本語でも同じように、「頼りになる人、腹心」という意味ですね。

また、次のようにも言えます。

I would give my right arm for Billy Joel concert ticket.
(ビリージョエルのコンサートチケットが手に入るなら何でもする。)

give one's right arm は、「~するためには、~を手に入れるためには右腕さえも差し出す、何でもする、全力を尽くす、大きな犠牲を払う」 ということです。

心身の健康ほど大事なものはありませんが、人間の体の重要な部分を使って、ちょっと大げさに表現することがあるようですね。


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No title

Yurikoyamaさん、こんにちは。

英語も日本語も体の部位を使って表す、表現やことわざなどがたくさんありますが、今日の表現は興味深いですね。

とても参考になります。

Re: No title

sara さん、こんばんは。
いつもありがとうございます。
返信が遅くなってすみませんでした。

じゅうたんの値段と腕や脚の価値とは別の次元のものだと思ってしまうのですが、非常に高いという意味で慣用句として使ってよいのでしょうね。でも私は理解語彙として覚えておく程度で、ちょっと自分では使いにくい表現です。
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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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